更新日:2023/7/14

30・40代の妊娠確率はどうして低くなるの?妊娠力アップのためにできること。

ひと昔前に比べて、30・40代で結婚・妊娠・出産を経験する人は増えています。増えているとはいえ、30・40代の女性の中には「私って妊娠できるのかな?」と不安に思っている人もいるでしょう。今回は、30・40代の自然妊娠確率や排卵日と妊娠の関係、妊娠確率を高める方法などを紹介します。

妊娠確率や妊娠までの期間など…年齢別でどう違う?

30・40代はどれくらい?年齢別の妊娠確率の推移

出典:日本生殖医学会HPより作成

上記のグラフは、世界各国の女性1000人の出生数を元に、女性の年齢と妊孕力(にんよう力:妊娠するための力)の関係を表したグラフです。

20〜24歳の妊孕力を100%としたとき、25~34歳までは90%前後です。35~39歳になると妊孕力は70%台に下がり、40~44歳では40%を割り込むという結果に。
つまり、40~44歳になると、妊孕力は20~24歳の半分以下ということです。

45歳以上ではさらに減少し、妊孕力は数%になっています。
このグラフを見ると、一般的に35歳を過ぎたあたりから女性の妊娠する力が大きく弱まっていくということがわかっていただけるでしょう。

年齢別の妊娠までに要した期間

出典:生殖医療のすべて(堤治著)より作成

次に、妊娠までに要した期間について、年齢別に見てみましょう。

「妊活をすればすぐに子どもができる」と思っている人もいるかもしれませんが、実際妊娠しやすい24歳以下の女性でも、平均すると妊活を始めて妊娠にいたるまで、4~5ヶ月かかっています。

このことから「妊活をすればすぐに子どもができる」というのは、万人に当てはまらないことがわかっていただけるでしょう。

年齢別に妊娠までに要した時間を調べてみると、女性の場合年齢が上がるにつれ妊娠にいたるまでの時間も長くかかっていることがわかります。
特に35歳以上では、平均して13〜17ヶ月程度の期間が必要のようです。

女性は、年齢が上がるほど妊娠にいたるまでの時間が増えていく一方で、男性は年齢が上がっても妊娠までの時間はさほど変わっていません。しかし、男性の精巣や精子もゆるやかではありますが、加齢とともに機能が低下していくということを覚えておきましょう。

不妊治療における年齢別妊娠率と生産率

出典:日本産婦人科学会の資料を元に作成

「ART」とは高度生殖補助医療のことで、体外受精などの卵子や精子、受精卵を体外で取り扱う治療のことを指します。

上のグラフは、体外受精や胚移植などの高度な生殖医療を用いた不妊治療の末、妊娠にいたった確率(妊娠率)と妊娠後無事に出産にいたった確率(生産率)を年齢別に表したグラフです。

グラフから見てとれるように、不妊治療での妊娠率と生産率どちらも、年齢が高くなるにつれ確率が下がっています。

妊娠率を見てみると、26~32歳あたりまでは26〜28%程度とほぼ横ばいですが、35歳あたりを過ぎると25%を割り込むようになり、40歳では15%ほどに低くなります。
40歳以降はさらに妊娠率の低下が進み、45歳以降の妊娠率は数%に。

生産率も妊娠率と同じように、32歳あたりまでは22〜23%程度とほぼ横ばいですが、35歳の約18%を過ぎると大きく下降し、40歳で約9%、44歳には1.8%となっています。

ここでも、妊娠率・生産率が大きく下がっていく節目の年といえるでしょう。

なぜ年を重ねると妊娠しにくくなるの?

上の章で紹介した「妊娠確率」「妊娠にいたるまでの時間」「不妊治療における妊娠率と生産率」の結果をみると、年齢を重ねるほど妊娠確率は低くなり、妊娠までの期間も長く、不妊治療を経て妊娠したとしても、無事に赤ちゃんが生まれてきてくれる確率も下がってしまうというのが現実のようです。

では、どうして年齢によって結果が大きく違ってしまうのでしょうか?
その理由は大きく分けて2種類あります。

1. 卵子の数の減少と質の低下

実は、卵子の数は生まれたときから決まっていることをご存じでしょうか?
卵子のもととなる「原始卵胞」は、生まれたときに約200万個ありますが、女性が排卵する卵子は400〜500個といわれています。

あくまでこの数字は目安で卵子の数には個人差があり、卵子がなくなると妊娠はできません。また、卵子の質も、個人差はありますが、加齢とともに低下します。

質が低下するということは、「受精しない」「受精卵にならない」「着床しない」「流産してしまう」ということにつながります。そのため、流産の確率は、20代~30代前半では10~15%ほどですが、30代後半では約25%、40代以降では約50%という研究結果があります。

2. 婦人科疾患にかかりやすい

年齢が上がると婦人科系疾患にかかりやすくなります。その結果として、子宮や卵管などが炎症を起こすなどの症状がでて、妊娠しづらくなることも多いです。

個人差はありますが、加齢による妊娠力の低下はどうすることもできない事実です。
この事実を若いうちに知り、20代のうちから今後のライフプランについてしっかり考えておくことは、とても重要といえるでしょう。

妊娠確率を低くする要因

年齢が上がるほど妊娠確率が低くなることはおわかりいただけたと思います。
ただ、妊娠確率を下げてしまう要因は、年齢のほかにもあります。ひとつずつ見てみましょう。

1. ストレス

精神的なストレスは、自律神経のバランスを崩します。自律神経とは、呼吸や血液循環、消化など自分が無意識のうちに調整している生命維持に欠かせない神経です。

自律神経のバランスが崩れるとホルモン分泌が低下し、女性の場合、排卵が抑制されるときがあります。排卵が行われないと、もちろん妊娠にはいたりません。「ストレスは万病のもと」といわれますが、妊活にとっても大敵なのです。

2. 喫煙やアルコール

がんや脳卒中など多くの病気と関係している喫煙ですが、女性の場合は卵巣機能の低下や卵巣の老化を進ませ、男性の場合は勃起不全の発症リスクを高めるといわれています。

また、妊娠後も早産や低出生体重などの影響も指摘されています。喫煙量に比例して妊孕性が低下するといわれているので、妊娠を希望する人は禁煙を進めましょう。

次に、アルコールは脳と脊髄からなる中枢神経を抑制させる作用があります。そのため、お酒を大量に飲むと、男性は男性ホルモンの働きが低下し、精子数の減少や勃起不全、精巣の萎縮につながる可能性があります。

女性の場合は、アルコールと不妊との関係は証明されていません。しかし、排卵障害などをもたらしているのではないかとの指摘もあるので、妊活中のお酒はほどほどにするのが良いでしょう。

3. 痩せすぎと肥満

妊娠確率を下げる要因として「痩せすぎ」と「肥満」があり、無理なダイエットは、生殖機能にダメージを与えます。

月経周期を正常に保つためには、体脂肪率が22%必要といわれており、過度なダイエットで脂肪細胞が減少すると、脂肪細胞から分泌される女性ホルモン(卵胞ホルモン:エストロゲン)がきちんと分泌されず、無月経になることも…。

さらには生殖萎縮を引き起こす可能性もあります。
肥満の場合は、逆に卵胞ホルモンが分泌過多になり、排卵障害を引き起こす可能性が高まるため、注意が必要です。

妊娠確率を高めるタイミング法とは?

ここからは、妊娠の確率を高めるお話をしたいと思います。

そもそも妊娠の仕組みとは?

妊娠の仕組みは以下の4ステップです。

【ステップ1.排卵】
卵巣から卵管に卵子が生み出され、卵子はそこで精子を待ちます。

【ステップ2.受精】
待っている卵子の中に精子が入り受精が起こります。
卵子の寿命は24時間。
精子の寿命は約3日あり、卵子よりも長生きするのが特徴です。
ちなみに、受精が行われず寿命が尽きた卵子は、子宮内膜といっしょに生理となって体外へ排出されます。

【ステップ3.受精卵が移動】
受精卵は卵管を通って細胞分裂を繰り返しながら子宮へ移動します。

【ステップ4.着床】
子宮の子宮内膜に受精卵が根をおろすことを着床といいます。
着床ができれば妊娠成立です。

排卵日に合わせるタイミング法で妊娠確率を高める!

タイミング法とは、排卵に合わせて妊娠成立となるよう性交を行うことをいいます。
妊娠の仕組みと卵子・精子の寿命を考えると、妊娠しやすい性交渉のタイミングは排卵の前と排卵の直後です。

妊娠確率を高めるために、まずは排卵日前に性交渉を行い、卵子が生み出されるまで精子を卵管内で待たせておきましょう。20代前半の健康な男女であっても、タイミングを合わせて性交渉を行ったときの妊娠確率は約30%。30・40代の男女なら、確率はさらに下がります。

まずは、きっちりタイミングを合わせるために、排卵日がいつなのかを知ることが大切です。

排卵日がいつかを知る方法3つ

ここでは、自分でできる排卵日の予測方法を紹介します。

1. 生理周期から予測

生理周期には個人差があり、25〜38日周期で訪れるのが一般的です。

産婦人科医である荻野久作先生が発表した排卵日予測方法「オギノ式」によると、排卵日は生理周期の長さに関わらず、月経開始日より14日前に起こるとされています。

これは、生理周期がきっちり決まっている人には有効な手段といえるでしょう。しかし、生理周期がバラバラな人にとっては、排卵日の特定が難しいかもしれません。

2. 基礎体温から予測

基礎体温とは、朝目が覚めて体を動かす前の状態で測る体温のことです。
この基礎体温には「高温期」と「低温期」があり、低温期から高温期になると「排卵」が行われたことがわかり、高温期から低温期になるときに「生理」が始まります。

高温期と低温期の有無によって、きちんと排卵が行われていること、また生理周期や排卵日の目安を知ることができます。排卵は低温期の最終日に行われるため、高温期になったときは排卵が起こったあとです。

排卵日の予測はできますが、排卵日の確実な特定は難しいといえます。

3. 排卵検査薬を使って排卵日を予測

排卵日検査薬とは、女性が排卵する前に分泌する「LHホルモン(黄体形成ホルモン)」を検知して排卵日を予測するものです。

ドラッグストアやネットでも手軽に購入でき、検査方法も尿を検査薬にかけるだけなので手軽です。排卵検査薬で初めてLHホルモンが検知されてから、約40時間以内に排卵が起こる可能性が高いといわれています。

卵子の寿命は24時間なので、検査薬が陽性になったら早めに性交を行うことで妊娠確率が高まるでしょう。


排卵日を知ることは、妊娠確率アップにつながります。
確実に排卵日を知るためには、クリニックの受診が必要ですが、生理周期と基礎体温によって排卵日の目安をつけ、排卵検査薬で排卵日を予測することで一定の効果が期待できるでしょう。

妊娠確率を高める生活習慣4つ

妊娠確率を高めるためには、タイミング法を用いるだけでなく生活習慣の見直しも大切です。ここでは、妊娠確率アップのための見直したい生活習慣を4つ紹介します。

1. 体を温める

妊活中や妊娠中に「体を温めると良い」と聞いたことがある人もいるでしょう。
なぜ良いのかというと、体を温め体温を上げることで血流が改善し、妊娠に必要なホルモンのめぐりも良くなるからです。

さらに、体温が上がると受精や着床に関わるミトコンドリアの動きも正常になります。体を温めるためには、きちんと湯船に浸かり、しょうがやごぼうなどの体を温める食べ物や温かい飲み物を摂ることが大切。

夏場でも冷たい飲み物の飲みすぎはNGですよ。

2. 規則正しい睡眠

睡眠不足は、体内のホルモン分泌や自律神経機能に影響が出やすいです。
そのため、妊娠に関わるエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンも同様に影響が出てしまいます。

また、睡眠不足によって食欲を高めるホルモンの分泌が促進されるため、太りやすくなるでしょう。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつけることが大切です。

さらに、朝目覚めた際は、朝日を浴びると体内時計を整えてくれますよ。

3. 適切な体重管理

「妊娠確率を低くする要因」の中でも記述した通り、痩せすぎ・太りすぎは不妊のリスクが高まります。BMIを参考に、適切な体重管理を行いましょう。ウォーキングなどの適度な運動を取り入れるとより健康的ですね。

4. バランスの良い食生活

残念ながら「この食べ物で妊娠力がアップする」などという夢のような食べ物はありません。「体が健康=すぐに妊娠できる」には直結しませんが、不健康な体より健康な体のほうが妊娠しやすいということは事実です。

健康な体には、やはりバランスの良い食生活が欠かせません。いろんなものを満遍なく食べることで、あらゆる栄養素を摂取しましょう。

「食事が偏らないように気をつけよう」とはいっても、必要な栄養素を食事だけで補うことは難しいときもありますよね?

食事だけで栄養バランスに自信がないときは、妊活期に必要な栄養素を補えるサプリメントを試してみるのも良いでしょう。手前みそになりますが、mitasは妊活期に必要な葉酸に加えて体を温める「温活」にも着目したサプリメントです。

サプリメント選びの参考にしてくださいね。

まとめ

30・40代の妊娠確率は、20代に比べると低くなっており、年齢が進むにつれて下がっていくことがわかっています。もちろん個人差はありますが、加齢によって妊娠・出産が難しくなっていくことは否定できません。ただ、排卵日を意識したタイミング法を試したり、妊娠確率を上げるために生活習慣を見直したりと、できることはたくさんあります。子どもが欲しい人は、早めに行動を起こすことが妊娠への近道になるでしょう。

【参考文献】
日本生殖医学会「年齢が不妊・不育症に与える影響」

神奈川県「丘の上のお医者さん」

e‐ヘルスネット「女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響」

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