更新日:2024/3/29

30代・40代の妊娠確率はどうして低くなる?妊娠力アップのためにできること

手の上に検査キッドがあります

女性の社会進出による晩婚化によって、30代・40代で結婚・妊娠・出産を経験する人は増えています。


「私の年齢でも妊娠できるのかな」

「なかなか妊娠できない・・不妊治療した方がいいのかな」


毎日の生活や仕事に追われ、体調が変化しやすい30代・40代は、妊娠できる期間が限られる焦りや不安を抱える方も多いでしょう。


本記事では、30代・40代が妊娠しにくいといわれる原因と実際の妊娠確率、そして妊娠確率を高めるためにできることについて説明します。


最短距離での妊娠を叶えるために、妊娠力を高める生活で自身の体と心を整えましょう。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

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30代から妊娠確率が低くなる理由

年齢を重ねると妊娠しにくくなるといわれますが、その理由は大きく2つあります。

  • 子の数の減少と質の低下
  • 婦人科疾患にかかりやすい

齢に伴って体の「老化」が起き、30代以降から発症しやすい婦人科系疾患が「不妊」の原因として挙げられるのです。

れぞれ詳しくみていきましょう。

卵子の数の減少と質の低下

30代以降の卵子の減少、そして卵子の質の低下は妊娠確率に大きく影響します。

30代になると、卵子の数は20代の1/3以下にまで減少し、体の老化と同様に卵子も老化するといわれます。


その結果、「受精しない」「受精卵にならない」「着床しない」「流産してしまう」という確率が高まり、妊娠継続が難しいのです。

流産の確率は、加齢とともに増加傾向にあり、40代以降では約50%という研究結果も。


経は卵巣や子宮にダメージを与えます。

月経回数を重ねて多くのダメージを受けてきた30代・40代は、必然的に妊娠確率が低くなるといえるでしょう。

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婦人科疾患にかかりやすい

30代以降の妊娠確率に影響するものとして、年齢が上がるとともに発症しやすい婦人科疾患が挙げられます。

子宮内膜症などの疾患によって子宮や卵管などで炎症が起こると、受精卵をキャッチできない、着床できないなど「不妊」になるケースが多いのです。

子宮内膜症は20代〜40代女性で発症しやすく、子宮筋腫も30歳以上の約3割にみられるといわれます。

20代のうちから自身の健康状態を把握し、今後のライフプランについて考える必要があるといえるでしょう。

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妊娠確率を低くする要因

加齢や婦人科疾患のほかにも、妊娠確率を下げてしまう要因はあります。

  • トレス
  • 喫煙やアルコール
  • 痩せすぎと肥満

ひとつずつ見てみましょう。

ストレス

ストレスは女性ホルモンの分泌に大きく影響し、妊娠確率を低くする要因として挙げられます。

ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、女性の場合は排卵が抑制されやすくなるのです。


まざまなライフイベントを迎え、生き方の違いが明確になる30代や、責任ある仕事が増えて心と体のバランスが乱れがちになる40代。


囲との違いを比較したり、体の不調を感じやすかったりする年代のため、多くのストレスを抱え込みやすいといえるでしょう。

喫煙やアルコール

多くの病気の発症要因といわれる喫煙やアルコールは、妊娠確率にも影響を及ぼします。

アルコールは脳と脊髄からなる中枢神経を抑制させるため、ホルモンの働きが低下します。


結果として、女性の場合は、卵巣機能の低下や卵巣の老化、男性の場合は勃起不全の発症リスクが高まるのです。


喫煙量に比例して妊孕性(妊娠するための力)が低下するという研究結果も。

かし、喫煙・アルコールを突然止める、というのは多くのストレスを伴うでしょう。


活中からアルコール量や喫煙の機会を減らし、受動喫煙にも注意して生活環境を整える準備から始めてみましょう。

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痩せすぎと肥満

妊娠確率を下げる要因として、体重が挙げられます。


「痩せすぎ」と「肥満」、

どちらも生殖機能にダメージを与えるのです。


過度なダイエットで脂肪細胞が減少すると、脂肪細胞から分泌される女性ホルモンが正常に分泌されず、無月経になることも。

反対に肥満の場合は、卵胞ホルモンが分泌過多になり、排卵障害を引き起こす可能性が高まります。


般的に、女性ホルモンは30代から低下するといわれ、筋肉量の低下や内臓脂肪の蓄積により悪玉コレステロール値が上昇しやすくなります。


せにくいだけでなく、疲れやすい、むくみなどの不調が起きやすいため、30代以降の体重管理は重要です。


妊活中におすすめの食べ物、必要な栄養素は以下の記事を参考にしてみて下さい!

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【年代別】妊娠確率・妊娠までの期間はどう違う?

年齢とともに妊娠確率は低くなるといわれますが、実際の妊娠確率はどうなのか、気になりますよね。

こからは、年代別の妊娠確率や妊娠に至るまでにかかった期間を、実際のデータをもとにみていきましょう。

35歳から大きく下がる妊孕力

出典:日本生殖医学会HPより作成

上のグラフは、世界各国の女性1000人の出生数を元に、女性の年齢と妊孕力(妊娠するための力)を表したグラフです。

20〜24歳の妊孕力を100%としたとき、35〜39歳になると妊孕力は70%台に下がり、40〜44歳では40%を割り込む結果に。

40代の妊孕力は、20代前半の50%以下になる事実からも、女性の年齢が妊娠に大きく影響するのがわかります。

35歳を過ぎたあたりから女性の妊孕力が大きく弱まっていくといえるでしょう。

35歳以上は妊娠できるまでに1年は必要

出典:生殖医療のすべて(堤治著)より作成

妊娠までに要した期間について、年齢別に見てみましょう。

24歳以下の女性でも、妊活から妊娠にいたるまでに4ヶ月〜5ヶ月程度かかっています。

女性の場合、年齢が上がるにつれて妊娠にいたるまでの時間も長くなり、特に35歳以上では1年〜1年半程度の期間が必要のようです。


30歳を過ぎたら、妊娠できるかは時間との勝負になります。

6ヶ月程度妊活をしても妊娠できない場合は、早期に病院を受診し、できるだけ早く行動にうつしましょう。

妊娠確率を高めるタイミング法とは?

年齢とともに妊娠確率は下がりますが、重要なのは「妊娠確率を高めるためにどうするか」です。

夫婦がもっとも意識する「排卵日」を自分自身が把握しておくことが、妊娠への近道といえるでしょう。

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そもそも妊娠のしくみとは?

妊娠確率を上げるためには、「卵子の寿命である1日を逃さない」のが重要です。


巣から排卵された卵子は、精子と出会えなければ、約24時間で寿命を迎えてしまうからです。


のためにも、排卵日を把握して、卵子と精子が出会う状況をつくり出す必要があります。


妊娠確率をあげる方法としては、まず排卵日に合わせて夫婦生活を持つタイミング法が多いでしょう。

排卵日に合わせるタイミング法で妊娠確率を高める!

妊娠確率を高めるために、まず行う方法としてタイミング法があります。

タイミング法とは排卵に合わせて性交渉する方法で、排卵誘発剤を使用した場合は「〇日だね」と日にちを指定される場合が多いです。


精のチャンスは排卵日だけではないので、その前後でも夫婦生活を持つと、さらに妊娠確率が期待できます。

一般的に20代前半の健康な男女であっても、タイミングを合わせて性交渉を行ったときの妊娠確率は約30%


まずはタイミングを合わせるために、排卵日がいつなのかを知るのが重要でしょう。

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妊娠確率を高める生活習慣

妊娠確率を高めるためには、タイミング法に加えて生活習慣も見直しましょう。

ここでは、妊娠確率アップのために実践したい生活習慣を4つ紹介します。

  • 体を温める
  • 規則正しい睡眠
  • 適切な体重管理
  • バランスの良い食生活


れぞれ詳しくみていきましょう。

体を温める

体を温める習慣は、妊娠確率を高めるのに効果的です。


体温が上がると血流が改善し、栄養が体全体に届くため、妊娠に必要なホルモンのめぐりも良くなるからです。


さらに、体温が上がると受精や着床に関わるミトコンドリアの動きも活発なります。

体を温めるために/

  • 40度のぬるめの湯船に10分以上浸かる
  • 熱をつくり出す「たんぱく質」をとる
  • 冷たい飲み物は控える


んぱく質は消化するときに熱を生むので、体温を上げる効果が大きい栄養素といわれます。

30歳を過ぎると多いのが冷え性。

日頃から、体を温めて自身の体をいたわってあげましょう。

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規則正しい睡眠

妊娠確率を高めるためには、妊娠にとって大切なホルモンの分泌を促す「良質な睡眠」が必要です。

睡眠は、疲労回復にはもちろん、妊娠に関わる性ホルモンの分泌をスムーズにするのです。


卵子の質を高めるメラトニンというホルモンは、睡眠中に分泌され、睡眠の質によってメラトニンの分泌が変化します。


深い眠りのために/

  • 寝る前のスマホ、PCは避ける
  • 寝る前にストレッチで体をほぐす
  • 日付が変わる前にベッドに入る


たり前と思われるような対策ですが、無意識のうちに携帯を触ってしまったり、ダラダラ過ごしてしまったりしやすいもの。


しい30代・40代だからこそ、疲れを次の日に残さないように、良質な睡眠をとる工夫で授かり体質を目指しましょう。

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適切な体重管理

妊娠、そして出産まで重要なのが、適切な体重管理です。

ウォーキングやヨガなどの「心拍数が少し上がる程度の運動」は、卵子や精子を元気にしてくれるミトコンドリアを活性化させ、妊娠確率アップにつながります。


子宮や卵巣のまわりの股関節や骨盤底筋群を鍛えよう/

  • 骨盤内の血流が改善
  • 子宮内膜はふかふかに
  • 卵巣に十分な栄養が届く


動すると大きく呼吸する機会が増えるため、妊活でのストレスを発散するのにも効果的です。


し肩の力を抜いて、気持ちよく体を動かす。婦で一緒に運動を始めてみるのもいいですね。

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バランスの良い食生活

授かり体質に近づくためにもっとも重要なのは、バランスの良い食生活です。

ホルモンの分泌や受精・着床にいたる全ての材料は、日々の食事だからです。


「栄養のバランス」とはいっても、今の食生活でどの程度の栄養を確保できているのか、判断が難しいですよね。


活中の今から食事改革をスタートして、妊娠・産後も栄養バランスのとれた食事を継続できるように整えましょう。


今の食事をもうひとランク上へ/

  • 主食に玄米や発芽玄米を
  • オリーブ油・えごま油など質の良い油脂を
  • β-カロテンを多く含む緑黄色野菜をふんだんに


30歳を過ぎると婦人科系の病気にかかるリスクも高くなるため、毎日の食事を「少しだけ質の良いもの」へシフトするのがおすすめです。

まとめ

30代・40代の妊娠確率が低くなる背景には、加齢による卵子の老化や婦人科系の病気が影響します。

排卵日を意識したタイミング法を試したり、妊娠確率を上げるための生活習慣を見直したり、今できることから始めてみましょう。


んでいる「今が1番若い私」

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