更新日:2024/4/30

妊活で男性がやるべきこと10選!精子の質を下げるNG行動もあわせて解説

妊活で男性がやるべきことを10選にして紹介します

赤ちゃんが欲しいと考えたときに「男性も妊活が必要?」と考える方もいるのではないでしょうか。

実は、妊活をうまく進めるためには男性の協力が欠かせません

男性が妊活について理解しないままでは、いつまで経っても赤ちゃんを授かれない可能性もあります。

そこで今回は、妊活で男性がやるべきことを10選にしてまとめました。精子の質を下げるNG行動もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

【妊活前】男性がやるべきこと3つ

やかな妊娠につなげるために、妊活前に男性がやるべきことが3つあります。

【妊活前に男性がやるべきこと3つ】

  1. 夫婦で話し合う
  2. 風疹の抗体検査を受ける
  3. 精液検査を受ける

記の3つを知っておくと妊活がスムーズになるので、ひとつずつ見てみましょう。

①夫婦で話し合う

妊活を始める前に何よりも大切なことは、夫婦2人での話し合いです。子どもを望むタイミングや価値観に違いがある場合、ケンカとなって妊活すら始められないケースも。

  • 赤ちゃんは何人欲しいのか
  • どのタイミングで妊活を始めたいのか

妊活は、どちらか1人が頑張るものではありません。夫婦の意見をすり合わせられると、妊活も協力し合って進められるでしょう。

②風疹の抗体検査を受ける

夫婦の話し合いが進んだあとは、医療機関で「風疹(ふうしん)」の抗体検査を受けましょう。妊娠初期の女性が風疹に感染すると、胎児に影響が出てしまいます。

  • 先天性心疾患
  • 難聴
  • 白内障 など

NIID国立感染症研究所によると、2019〜2021年の3年間で先天性風疹症候群になった胎児は6人いるとわかりました。

参考元:NIID国立感染症研究所「2019~2021年に届出された先天性風疹症候群について」

風疹の抗体検査を受ければ「自分に抗体があるのか」がわかるため、予防接種を受けるべきか判断ができます。

職場などで男性が風疹に感染し、パートナーにうつすことも考えられます。生まれてくる赤ちゃんを守るためにも、妊活前には男性も風疹の抗体検査を受けましょう。

予防接種を受けた場合、女性側は2ヶ月の避妊期間が必要です。男性側は精子への影響はないため、すぐに妊活に入っても問題ありません。

風疹の抗体検査について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

風しん抗体検査はどんな人が受けた方がいい?〜種類や費用は?【助産師執筆】

妊活中や妊娠中に気をつけたい感染症の一つである「風しん」。特に妊婦さんが風しんウイルスにかかると、お腹の中の赤ちゃんにも感染し、「先天性風しん症候群」という障害を持って生まれる可能性があります。今回は、自分が風しんへの免疫を持っているか確認することができる検査である「風しん抗体検査」ついて詳しく解説していきます。

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③精液検査を受ける

必ず必要なわけではありませんが、妊活前に精液検査を受けていると「男性不妊の可能性」がわかるため安心です。

医療機関で精液検査を受けた場合は、以下のことがわかります。

【精液検査でわかること】

  • 精液量
  • 精子濃度
  • 運動率や運動の質
  • 精子の形
  • 感染の有無 など

一般的に、医療機関で受ける精液検査の料金は2,000〜6,000円ほど。

「医療機関を受診するのは抵抗がある…」という場合には自宅でできる検査キットもあるので、受けやすい方法を選んでみましょう。

【妊活中】男性がやるべきこと7つ

ここまでは、妊活前にやるべき行動を解説しました。次に、妊活中に男性がやるべき7つの行動を紹介します。

【妊活中に男性がやるべき行動7つ】

  1. 禁煙する
  2. お酒を飲みすぎない
  3. ストレス発散をする
  4. 栄養バランスのよい食事を心がける
  5. 定期的に運動する
  6. 7〜8時間ほどの睡眠時間を確保する
  7. 禁欲はほどほどにする

ひとつずつ詳しく解説します。

①禁煙する

パートナーや胎児の健康を守るためにも、妊活中はタバコを吸わないようにしましょう。

妊娠に気づくまでには少し時間がかかります。妊娠に気づかずに妊婦がタバコの煙を吸うと流産のリスクが高まるだけでなく、胎児の成長にも影響することがわかっています。

喫煙は、赤ちゃんが生まれたあとでも「乳児突然死症候群」の原因となることも。悲しい思いをしないためにも、妊活を始める前から禁煙に挑戦しましょう。

②お酒を飲みすぎない

妊活中にはお酒を飲みすぎないことも大切です。

米国にあるスタンフォード大学の研究によると、東南アジア人の40〜50%の男性がアルコールを摂りすぎると精子の運動率が下がるとわかっています。

参考文献:ALDH2 Expression, Alcohol Intake and Semen Parameters among East Asian Men

ひと月に3〜5杯ほどのアルコールを摂取すると精子の運動率が下がるので、妊活中にはお酒を控えるのが無難でしょう。

③ストレスを発散する

ストレスを長い間溜め込むと精子の数や質が落ちるため、日頃からストレス発散を心がけましょう。

強いストレスがきっかけで体内に活性酸素が大量に作られると、体に悪影響を与える「酸化ストレス」につながります。

酸化ストレスは精子の質を悪くするだけでなく、精子の頭部にあるDNAを傷つける原因になりかねません。

DNAが損傷を受けると胎児へ影響が出るため、妊活中はできるだけストレスを溜め込まない環境づくりが大切です。

酸化ストレスが妊活中の男性に与える影響については、以下も参考にしてください。

妊活中の男性必見!酸化ストレス対策が妊活中に必要な理由 | 助産師監修

妊活は女性のみならず男性も取り組むべき共同作業です。例えば妊活中の男性は、精子の断片化や精子の細胞を傷つける酸化ストレスをよく知り、対策する必要があります。具体的な対策は禁煙やダイエット・適切な運動や睡眠といった健康的な生活をすることです。

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④栄養バランスのよい食事を心がける

体のコンディションをよくするためにも、栄養バランスのとれた食事に気をつけましょう。

先ほど解説した「酸化ストレス」に対抗するために、抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂るのがおすすめです。

【抗酸化作用のある食べ物】

  • ビタミンA:トマト・ブロッコリー・ピーマン・ホウレンソウ
  • ビタミンC:キウイ・イチゴ・パプリカ・ブロッコリー
  • ビタミンE:ナッツ類・かぼちゃ・アボカド・うなぎ

さらに、精子の運動率を上げるには「亜鉛」も必要です。食事はバランスが大事なので、いずれかの栄養素に偏らないように心がけましょう。

「毎日の食事に気を使うのは大変…」という方には、妊活に必要な栄養がバランスよく配合されたサプリ『mitas for men』がおすすめ。

mitas for menには、男性妊活に必要な栄養素がオールインワンで含まれているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

⑤定期的に運動をする

日頃から運動不足の方は、妊活をきっかけに定期的な運動を取り入れましょう。

特に、酸化ストレスの原因となる生活習慣病のリスクがある方には「運動が効果的」といわれています。

男性の妊娠力を上げるためには「1日に30〜40分の有酸素運動を週に3回ほど取り入れる」のがおすすめです。

【有酸素運動の例】

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 水泳 など

逆に、息が上がるほどの運動を続けると不妊の原因になる可能性も運動のしすぎは逆効果なので、ほどほどが大切です。

⑥7〜8時間ほどの睡眠時間を確保する

妊活中は、1日7〜8時間の睡眠を確保しましょう。睡眠不足は、精子の数が減るだけでなく質も悪くなるといわれています。

睡眠不足が続くと、性機能に重要な役割を果たす「テストステロン」というホルモンの分泌量が低下します。

テストステロンは精子の量や質に大きく関係するため、分泌量が減ると不妊の原因になる可能性があります。

男性不妊を招かないためにも、妊活中はできるだけ7〜8時間睡眠を意識しましょう。

⑦禁欲はほどほどにする

精子を溜め込むと質が落ちるため、健やかな妊娠につなげるためにも禁欲はほどほどするのが大切。

2〜3日に1回ほどはデトックスをすることをおすすめします。

禁欲をすると精子が濃くなる」というウワサは本当ではありません。溜めている期間が長いと精子は弱ってしまうため、禁欲はほどほどがベストです。

妊活中の男性は注意!精子の質を下げるNG行動

妊活中に精子の質を避ける行動は避けたいもの。特に注意してほしいNG行動が3つあります。

【精子の質を下げる3つのNG行動】

  • 下半身を温める
  • タイトな下着を身につける
  • AGA治療薬のフィナステリドを服用する

ひとつずつ解説します。

下半身を温める

精子は熱に弱いため、下半身を温めるのはNGです。37℃以上の熱で精子を長時間温めると「運動量」と「生存率」が低下することがわかっています。

【下半身の温度が上がる行動】

  • サウナやお風呂に長時間に入る
  • PCを膝に乗せて作業をする
  • バンやトラックなどの長距離運転をする など

上記の行動をしている場合は妊活に悪影響があるため、見直してみましょう。

タイトな下着を身につける

ボクサーパンツのようなタイトな下着を身につけることも、精子の質を下げる要因のひとつ。

ピタッとした下着は熱がこもりやすいため、下半身の温度が上がります。妊活中は、トランクスのようなできるだけ風通しのよい下着を選ぶのがベストでしょう。

AGA治療薬のフィナステリドを服用する

AGA治療薬の「フィナステリド」の服用も、精子の質を下げる行動につながります。

【フィナステリドの主な副作用】

  • 勃起不全
  • 性欲減退
  • 精液量の減少
  • 射精障害

フィナステリドの服用中はこれらの副作用が起きる可能性があるため、妊活がなかなか進まないケースも。

また、微量ではあるものの薬の成分が精子に含まれることもあります。

妊活を始めるのであれば、3ヶ月前からフィナステリドの服用を中止しましょう。

精子の質を下げるNG行動について、詳しくはこちらもどうぞ。

【男性の妊活】精子の質を高める4つの習慣とやってはいけないこと6つ

妊活において男性がやるべきことは精子の質を高めることです。サプリを活用して生活の質を高めることはもちろん、正しい禁欲期間を知ることも大切です。喫煙や飲酒、ストレス、コーヒー、座り仕事など日常生活で精子に悪影響を与えることがあります。良質な精子の作り方を知って元気な赤ちゃんに会いましょう。

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男性の妊活が大切な理由

男性の妊活が大切な理由は「不妊になる約48%は男性側に原因がある」からです。

男性不妊になる原因は、主に3つあります。

  • 造精機能障害 82.4%
  • 性機能障害 13.5%
  • 精路通過障害 3.9%

参考元:こども家庭庁「男性不妊について」

男性不妊の約82%を占める「造精機能障害」とは、元気な精子を作れない症状のこと。

精巣や周辺の静脈が広がることで精子が作られにくくなる「精索静脈瘤」が原因ではないかといわれています。

「性機能障害」は勃起や射精に問題があることが多く、妊活への強いプレッシャーでも発症します。

精路通過障害は、生まれつきの異常や炎症で精子の通り道がつまる症状です。

男性側に不妊の原因がある場合、症状に合わせて手術や内服・カウンセリングなどを検討しなければなりません。

「不妊の半分は男性にも原因がある」ため、夫婦お互いが協力しあうことがスムーズな妊活につながります。

スムーズな妊活の方法とその期間については、こちらの記事もチェックしてみてください。

妊活期間ってどれくらい?妊娠するまでの疑問と受診の目安を解説

妊活をはじめるにあたり、妊活期間はどの程度かかるのか疑問に思う方も多いでしょう。また、自分の年代ではどのぐらいかかるのか知っておきたい人もいるでしょう。この記事では、妊娠するまでの平均期間や、妊活の疑問と受診の目安について解説します。

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【男性の妊活でやるべきこと】まずは手軽にできることから始めてみよう!

今回は、妊活で男性がやるべきことを10選にして紹介しました。

まずは妊活について夫婦で十分に話し合い、お互いが納得したあとに「風疹の抗体検査」や「精液検査」を受けましょう。

禁煙や飲酒を控え、食事や運動面にも気をつけることがスムーズな妊活へとつながります。

とはいえ、忙しい日々を送っていると妊活を中心とした生活は難しいものです。

手軽に妊活をしたいときには、サプリメントを上手に取り入れるのもおすすめ。

『mitas for men』は、男性の妊活に必要な栄養素がオールインワンで配合されています。女性用のサプリmitasとのカップルセットにすると、初回特別価格で1,000円オフになるので、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。

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