更新日:2024/4/30

妊活中の男性必見!酸化ストレス対策が妊活中に必要な理由 | 助産師監修

頭を抱えている男性のイラストです。妊活をしているが、順調にいってないのでしょう。
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男性の妊活に関して情報収集をしていくと、「酸化ストレス」という言葉をよく耳にすると思います。


実は妊活中の女性にとって大切な「葉酸」「ビタミンD」「温活」「基礎体温」

と同じくらい、妊活中の男性にとって酸化ストレスは重要な存在です。


この記事では、酸化ストレスに関してなるべく画像つきで分かりやすく解説しています。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

精子の大敵「酸化ストレス」

妊活中の男性において酸化ストレスが大事な理由は、端的に以下のようにまとめられます。

  1. 男性不妊のうち、8割が造精機能障害
  2. 酸化ストレスは、精子を傷つける存在

そもそも酸化ストレスとは

酸化ストレスとは、簡潔にいうと

体内で発生した活性酸素によって、からだが受けるダメージのこと」です。


活性酸素は私たちが呼吸によって取り込んでいる「酸素」が変化したもので、体内で良い働きをすることもあります。


ただし、過剰に発生してしまうと体内にある他の物質を”酸”化させようとする≒傷つけてしまう性質を持ちます。

たんぱく質やDNAといった物質が酸化ストレスの影響を受けやすく、精子の原材料もたんぱく質・DNAですので精子にも影響が出ると考えるとわかりやすいでしょう。


精子を悪化させる以外にも、シミやしわ・脱毛や疲労感といった悪影響をおよぼします。

男性不妊の8割は、精子に関わる問題

抗酸化ストレスが精子に与える影響を見る前に、一度男性不妊の現状についても説明させてください。


「男性不妊」の要因は、大きく分けて4つに分類されます。


具体的には、

精子をつくる機能に問題がある「造精機能障害」、

ED・いわゆる遅漏/早漏といった「性機能障害」、

その他に「閉そく性精路障害」と

これら以外の「その他」の

4つです。


この4つの発生割合を見ると、

精子をつくる機能に問題がある「造精機能障害」が82.4%と大半を占めています。

ではその造精機能障害の要因内訳をみてみましょう。

染色体異常や精索静脈瘤といった病気が要因だったり、服用している薬によって造精機能障害に陥るケースももちろんあります。


ですが、

51%と最も多くを占める要因は明確な原因が不明な「突発性」なんです。

造精機能障害になる明確な原因はわからないですが、精子の質に悪影響を及ぼす存在があることはわかっています。

それが「酸化ストレス」です。

この記事を読んでいる方は、妊活に対して何らかの情報を求めていると思います。

しかし、「男性の妊活は何をすれば良いか分からない」方は少なくありません。

そんな男性は、下の記事で妊活のロードマップを確認しておきましょう!

妊活を始める男性がまずすべきこととは?※助産師監修

医師監修の男性妊活ガイド!妊娠の理解、精液検査、生活習慣改善など、夫婦で取り組める妊活方法を紹介します。妊活したいと考えているが、何をすればいいか分からないという男性は必見です!

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酸化ストレスが精子に与える影響

酸化ストレスの影響を受けた精子は質が下がってしまいます。


その結果としておこることは、端的に以下の通りです。

  • 受精しにくくなる(DNA損傷の影響)
  • 受精しても、受精卵がうまく育たない(DNA損傷の影響)
  • 妊娠しても、流産率が高くなる(DNA損傷の影響)
  • そもそも精子の運動性能が低くなる(たんぱく質(細胞)の損傷)


この通り、受精・妊娠・出産のどこにおいても影響が出る可能性があります。

卵子も抗酸化ストレスの影響を受ける?

ここまで読んでいく中で

「精子だけじゃなくて、卵子にも影響がありそう?」


と思った方もいらっしゃると思います。


まだ論文は少ないのですが、酸化ストレスが卵子にも影響があるとされる論文もでています。

具体的には、卵子の酸化ストレスが高い場合、受精率が低下し、異常な受精が増加する傾向が見られたそうです。


また正常な受精群と異常な受精群で酸化ストレスのレベルに有意な差があり、受精状態や初期胚、胚盤胞の形成状態においてもその影響が確認されています。


ただし、論文はまだ少ないのでまずは

「葉酸」や「ビタミンD」

といった、研究が進んでいる成分から意識してみるとよいでしょう。

妊活中男性がすべき、酸化ストレス対策

男性妊活とはすなわち精子の問題、そしてその精子が悪くなる理由の大半は明確な原因のない突発性。

そのため男性側ができることとは、

「精子に悪い」とされる

酸化ストレスを限りなく減らしていくことだとかんがえられます。

そもそも酸化ストレスの発生原因

酸化ストレスが過剰に増えてしまう原因として、次のようなことがあげられます

  • 喫煙
  • 肥満
  • 加齢
  • 不規則な生活習慣
  • 運動 / 睡眠不足
  • 過度な運動
  • 精神的ストレス


…平たく言えば「からだによくないこと」

をすると過剰に生成されてしまうと認識するとよいでしょう。


このほかにも薬のせいで酸化ストレスが高くなる可能性もありますので、 もし常備薬がある場合はかかりつけ医・薬剤師に聞いてみましょう。

行動編

酸化ストレスを防ぐために行うべきことは、簡単にいってしまえば過剰発生の原因となるものを避けることです。

禁煙やダイエット、定期的な運動そして十分な睡眠といったことを行うとよいでしょう。


言うは易く行うは難しですが、一歩一歩できることからはじめてみましょう。

ブライダルチェックを受診してみることも大切な第一歩です。

下の記事でその必要性をチェックしておきましょう!

ブライダルチェックは受けるべき!男性も気になる必要性や内容を紹介| 助産師監修

妊活の第一歩ともいわれる「ブライダルチェック」。最近は女性だけでなく男性も受ける人が増えています。この記事では、ブライダルチェックとは何か?具体的な受診までの流れについて詳しく解説しています!

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栄養素編

また栄養素の中には酸化ストレスに対抗する「抗酸化成分」があるものもあります。


例えば

「ビタミンC」「ビタミンE」

は抗酸化機能がある成分として有名で、消費者庁がすでに科学的根拠が確認された成分が一定量配合されていた食品にのみ表示を許している栄養機能食品の栄養素として、認定されています。


ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化 作用を持つ栄養素です。
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、 細胞の健康維持を助ける栄養素です。

消費者庁「知っていますか?栄養機能食品」より引用

またそれ以外にもトマトに多く含まれるリコピンや鰯や鯖に含まれるコエンザイムQ10にも抗酸化機能があるとされる論文がいくつか発表されています。

1日2粒から!抗酸化サポート成分が入った男性のためのサプリ

栄養管理といっても、仕事にプライベートに忙しい30~40代男性が食事に気を付けるのはなかなか難しいですよね…


食事管理が大変な場合、サプリメントで手軽に栄養補給をするのもよいでしょう。

例えば男性向けの妊活サプリ「mitas for men」は、ビタミンC・ビタミンEの栄養機能食品で、抗酸化成分をきっちり配合しているといえます。


さらに、コエンザイムQ10やリコピンといったその他抗酸化サポート成分の他、亜鉛やマカ、葉酸といったその他の男性妊活に欠かせない栄養素もしっかり網羅。


医師監修のもとで考え抜かれた配合成分になっているので、是非チェックしてみてください。

また女性向けに「mitas」という葉酸サプリもご用意しております。

mitas / mitas for menセットだと、お得な割引も適用されるので、ふたりで妊活をすすめたいという方にはmitasカップルセットがおすすめです。

酸化ストレスは病院で検査ができる

酸化ストレスと、酸化ストレスに対処するための抗酸化力は、尿検査や血液検査などでチェックができます。

できる病院は指定されているので、チェックしてみてくださいね。

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