
更新日:2025/7/10
無排卵月経の特徴は?助産師が解説する原因やリスク、不妊改善のためにやるべきこと

「毎月生理は来ているのに、なかなか妊娠しない…」
「無排卵を疑っているけど、どんな特徴や症状があるのかな?」
そんな風に悩んでいませんか?
実は、毎月月経があっても必ずしも排卵しているとは限りません。そして、「無排卵月経」は自分では気付きにくいため、妊活に悩んで初めて知るというケースも。
この記事では、無排卵月経の特徴や原因、リスク、妊娠を希望する方に向けた対策方法を助産師の視点から詳しく解説します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
無排卵月経の特徴と症状をセルフチェック!
無排卵月経とは、月経のような出血があるにも関わらず、排卵が起きていない状態のこと。
排卵していなくてもホルモンの影響で子宮内膜が厚くなり、その後剥がれて出血が見られます。一見「生理」が起こっているように見えますが、排卵が起こっていないため、妊娠に至ることはありません。
無排卵月経は、自覚症状が少なく気づきにくいという特性があります。まずは、無排卵月経の女性に起こる特徴や症状について知っておきましょう。
基礎体温が不安定
排卵が起こっている場合、基礎体温は排卵前の「低温期」と排卵後の「高温期」の二相性になります。
- 基礎体温が二相性にならない
- 高温期がみられない
- グラフが不安定
このような場合は、排卵が起こっていないサインかもしれません。
経血量が少ない・長引く
月経のときの経血は、不要になった子宮内膜が剥がれて排出されるものです。しかし無排卵月経の場合、ホルモンバランスが乱れることにより子宮内膜が正常に育ちません。
- 経血量が少ない
- 月経がダラダラ長引く
このような場合は、排卵が起こっておらず、子宮内膜が正常に育っていないサインかもしれません。
正常な経血量の目安は1周期あたり20〜140ml程度とされています。1〜2日目の出血量が多く、3日目以降に徐々に減っていくのが一般的です。
月経周期が不規則
無排卵月経では、月経周期が不規則になりやすいのも特徴です。
- 月経周期が極端に短い
- 月経周期が極端に長い
- 月経周期が不規則
このような月経周期は正常とは言えません。
正常な月経周期は25〜38日とされており、周期ごとの変動が6日以内であれば「安定している」と考えられます。そのため、これより長かったり短かったりする場合は、排卵に何かしらのトラブルが起きている可能性があります。
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無排卵になる原因は?
無排卵は様々な原因により起こります。年齢や体質だけでなく、日々の生活習慣が関係する場合も。
ここでは、無排卵の原因として考えられることについて解説していきます。
ホルモンバランスの乱れ
排卵には、複数のホルモンの連携が欠かせません。
排卵が正常に行われている場合、脳の視床下部(生命維持の機能を司る中枢神経)から分泌される「ゴナドトロピン放出ホルモン」が下垂体(ホルモンの分泌をコントロールする器官)を刺激し、そこから「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」が分泌されます。
これらが卵巣に働きかけて、卵胞の発育と排卵が起こります。
これらのホルモンの分泌のバランスが乱れると、排卵がうまく起きなくなってしまいます。
ホルモンバランスが崩れる主な原因は、生活習慣の乱れ。特にストレスや睡眠不足が自律神経を介してホルモン分泌に影響を与え、無排卵を引き起こしてしまうことも多くあります。
体重の増減や過度なダイエット
女性ホルモンの安定的な分泌のためには、ある程度の脂肪量が必要です。そのため、急激に体重が減ると、ホルモンを作るためのエネルギーや脂肪が不足し、排卵が止まってしまうことも。
また、体重が増えすぎて肥満になると、血糖値のコントロールに関係するインスリンの働きが悪くなり、ホルモンのバランスが崩れて排卵しにくくなることもあります。
つまり、痩せすぎも太りすぎも、ホルモンの働きにブレーキをかけてしまいます。そのため、妊活においては「適正体重を維持する」ということがとても大切です。
妊活中のダイエットについては、こちらの記事にくわしくまとめています。
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疾患による影響
無排卵の原因には、ホルモンの分泌異常を引き起こす病気が隠れていることもあります。以下のような疾患は、排卵障害を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
- 1多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 2甲状腺機能異常
- 3高プロラクチン血症
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
卵巣に多数の小さな卵胞がたまってしまい、排卵が起こりにくくなる状態。月経不順やにきび、体毛の増加などが特徴で、排卵障害の中で最も多い原因のひとつです。
甲状腺機能異常
甲状腺ホルモンは代謝だけでなく、性ホルモンのバランスにも影響を与えます。甲状腺機能低下症や亢進症があると、排卵が妨げられることがあります。
高プロラクチン血症
プロラクチンというホルモンは母乳を作る働きがあるため、本来は授乳期に多く分泌されます。しかし、妊娠していない時期に多く分泌されると、排卵が抑制されてしまいます。ストレスや腫瘍などが原因となることがあります。
これらの疾患は、血液検査や超音波検査などで診断することができます。
自覚症状がない場合でも、月経異常が続く場合は医師の診察を受け、早めに検査するのがおすすめです。
知っておきたい無排卵月経のリスク
排卵が起きない状態を長期に渡り放置しておくと、妊娠しにくいことはもちろん、実は他の健康リスクにつながることもあります。
妊娠が難しくなる
排卵が起こらなければ、卵子と精子が出会うことができず、自然妊娠は起こりません。
子宮体がんのリスクが高まる
排卵がない状態では、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されにくくなります。
プロゲステロンは、子宮内膜の過剰な増殖を抑える働きを担っています。そのため、プロゲステロンが不足していると子宮内膜が長期にわたって増殖し続け、不安定な状態が続くことで子宮体がんのリスクが上がるとされています。
骨粗しょう症のリスクが上がる
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝をコントロールし、骨の吸収と形成のバランスを保つ役割を担っています。
無排卵の状態が続くと、このエストロゲンの分泌量が低下して代謝のバランスが崩れ、骨密度が低下しやすくなります。その結果、将来的に骨折のリスクが高くなる「骨粗しょう症」を招く可能性があるのです。
閉経した女性が骨粗しょう症になりやすくなるのは、このためです。
無排卵を疑ったときのアクション4選
「もしかして私排卵してないかも?」と思ったら、早めに行動することが大切です。自己判断で悩むより、まずは一歩を踏み出してみましょう。
早めに受診しよう
まずは産婦人科や不妊治療を行っているクリニックを受診しましょう。
無排卵は、治療によって改善する場合も多くあります。ホルモンの検査や超音波検査を受けることで、状態を正しく知ることができますよ。
月経周期や基礎体温をつけている場合は、一緒に持参するのがおすすめです。
食習慣を整えよう
毎日の食習慣もホルモンバランスに大きく影響します。
妊娠のための健康づくり「プレコンセプションケア」の視点からも、妊娠前から必要な栄養素をしっかりと摂取することが求められています。
◆妊娠前から摂るべき栄養素
- 葉酸:細胞の分裂や成長に欠かせない栄養素。妊娠前から摂取することで赤ちゃんの生まれつきの病気の予防効果がある。食べ物にも含まれているが、厚生労働省でもサプリなどからの摂取が推奨されている
- 鉄分:貧血予防のために必要な栄養素。子宮内膜の形成にも不可欠
- ビタミンB群・亜鉛・たんぱく質:ホルモンの合成や代謝に必要不可欠な栄養素
プレコンセプションケアについてもっと知りたい!という方はこちらの記事も参考に。
プレコンセプションケアってなに?助産師が教える必要性や妊活との関係
プレコンセプションケアとは、健やかに歳を重ねていくために自分の健康や生活に目を向け、行動すること。これは、将来的な妊娠や出産にも大きく影響します。妊活を考えている方や、現在妊活中の方はもちろん、多くの人に取り組んでいただきたい内容です。プレコンセプションケアの必要性や方法を知り、一緒に取り組んでいきましょう。
妊娠を考えているならサプリの活用もおすすめ
栄養バランスに不安がある人や、手軽に妊娠前の栄養を補いたい方には、サプリメントの活用もひとつの方法です。
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不妊症専門クリニックの産婦人科医が監修し、妊活女性に本当に必要な成分だけを厳選。
葉酸はもちろん、着床率に関係するビタミンDや、子宮内環境を整えてくれるラクトバチルスやラクトフェリンも一緒に摂れるところが魅力です。
また、高麗人参や生姜などの和漢成分が、妊活に不可欠なめぐりの良い体づくりを助けてくれますよ。
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生活習慣を見直そう
睡眠不足やストレス、過度な運動・無理なダイエットなどはホルモンバランスに影響します。適正体重の維持、規則正しい生活、リラックスできる時間を意識的に持つことも大切ですよ。
ホルモンバランスを整えるにはどうしたらいいの?と思った方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
妊活には妊娠ホルモンが重要?女性ホルモン分泌のために今からできること5つ
妊娠ホルモンという言葉を聞いたことがありますか?もし妊娠するために必要なホルモンがあるとしたら、「どのような作用があるのか」「どうしたら分泌するのか?」知りたいですよね。この記事では、妊娠ホルモンと妊娠ホルモンが分泌するためにできること5つを紹介します。
夫婦で話し合いを進めよう
例え無排卵ということが分かっても、その事実に対してひとりで悩まないことが大切です。今後の妊活の方針や治療のタイミングについて、パートナーと共有しながら進めることで、精神的な負担も軽くなりますよ。
また、妊娠、出産してからも、夫婦で話し合うということは避けられません。今のうちから、何でも話し合って同じ方向を向いて進むパートナーシップを作っていくことも大切にしたいですね。
医療と生活習慣の2本柱で無排卵月経をケアしよう
無排卵月経は、適切な知識とケアによって改善が期待できる症状です。必要な治療と同時に日々の生活習慣を整えることで、体の内側から改善していくことができます。
妊娠しやすい体作りのためには、心身の状態を整えることが大切です。まずは、簡単に取り入れられることや、変えられることから取り組んでいきましょう。
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