更新日:2025/1/14

プレコンセプションケアってなに?助産師が教える必要性や妊活との関係

プレコンセプションケアってなに?助産師が教える必要性や妊活との関係
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プレコンセプションケアとは、健康的に歳を重ねるために、自分自身の健康や生活に目を向けること。これは、妊活をする上でもとても大切なことです。

この記事では、プレコンセプションケアの内容や妊活との関係、妊活中に意識して取り入れたいセルフケアなどを解説していきます。

妊活中の方や妊活を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事に登場する専門家

助産師ライター かなえ

現役助産師ライター。

助産師免許取得後、助産師外来や院内助産を経験し、現在はフリースタイル出産を取り扱うクリニックで勤務。また、地域の学校や親子向けに性教育のおはなし会を開催。

【資格】

・看護師

・助産師

・保健師

・新生児蘇生法インストラクター

プレコンセプションケアとは

プレコンセプションケアとは、近年注目されている健康管理を目的とする取り組みです。

「プレ」は「前に、先に、あらかじめ」「コンセプション」は「受胎」という意味があり、これがひとつになった言葉が「プレコンセプション」です。

つまり、「プレコンセプションケア 」は「妊娠する前のケア」のことを指します。

WHO(世界保健機関)と厚生労働省では、それぞれ

妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと
引用元:国立成育医療研究センター
女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康を促す取組
引用元:厚生労働省

と定義しています。

プレコンセプションケアの対象は?

プレコンセプションケアは、若い男女を対象とするヘルスケアです。妊娠や出産について、現実的に考え始めてから行動するのではなく、若いうちから自分の将来を見据えて生活や健康について考えて行動することを目的としています。

プレコンセプションケアとして推奨されているヘルスケアの内容は、健やかに過ごしていくために必要な内容ばかりです。

そのため、現在妊活している方や、妊活について考え始めたという方はもちろん、将来的に子どもを持つことを考えていないという方も、取り組むべき対象者といえます。

プレコンセプションケアの必要性

プレコンセプションケアの内容は、将来の自分が健やかに過ごしていくために大切な健康管理です。

私たちの体や体のはたらき、ホルモンバランスなどは、毎日の生活習慣の積み重ねによって作られます。体や心は、乱雑に扱えば傷ついてしまいますし、丁寧に扱えば健やかな状態を維持することができます

そのため、心身共に健やかに過ごしていくためには、若いうちからヘルスケアの方法やスキルを身に付けておくことが重要です。

妊活とプレコンセプションケアの関係

プレコンセプションケアは、将来の妊娠や出産を視野に入れて健康的に過ごすことも目的のうちのひとつです。

健康管理は、妊娠・出産という点においてもとても重要です。

健康管理に関する知識がなく、

  • 不規則な生活
  • 乱れた食事
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 間違ったダイエット

などを続けていると、ホルモンバランスが乱れ、生殖機能がダメージを受けてしまうということは少なくありません。

そのため、妊活をしている方や妊活を考えている方は、まず心身を整えるというアクションが大切なのです。

妊娠年齢の高齢化がもたらすリスクを知ろう

まず知っておきたいのが「妊孕性(にんようせい)」の変化についてです。

妊孕性とは、妊娠するために必要な能力のこと。女性の妊孕性は、30歳を過ぎると徐々に低下し、35歳を過ぎると更に低下します。そして40歳を過ぎると急激に低下することが分かっています。

(参考:一般社団法人日本生殖医学会「生殖医療Q&Aよくある質問」)

加齢に伴う妊孕性の低下により、不妊症の頻度は上昇します。

さらに、女性は加齢に伴い婦人科疾患にかかる確率も増加します。これらの婦人科疾患もまた、不妊症のリスクとなることが分かっています。

その結果として、妊娠率が低下し、流産率が上昇するのです。これは、生殖補助医療(不妊治療)を行った場合も同様の結果となります。

(参考:「2021年体外受精・胚移植等の臨床実施成績」)

さらには、女性の年齢の上昇に伴い、妊娠22周以降の早産と生後1週間未満の早期新生児死亡や母体へのリスクが上昇することも分かっています。

高齢妊娠のリスクについては、こちらでも解説しています。▼

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また、男性の妊孕性においても、加齢と共に少しずつ低下することが分かっています。加齢に伴い精子の質が低下し、特に精子のDNAの損傷が増加するという報告があります。

そのため女性同様に、男性も35歳以上になると、生殖補助医療(不妊治療)を行った場合でも出生率が低下すると言われています。

男性の妊孕性については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。▼

子供が出来やすい男性の特徴は?助産師が解説する男性妊活のポイント

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加齢に伴う妊孕性の低下は、男女共に避けることができない事実です。

そのため、将来的に子どもを持つことを視野に入れているカップルは、自分自身の生殖機能を含めた健康状態を知り、少しでも早くプレコンセプションケアを取り入れることがとても大切です。

「やせ」がもたらすリスクを知ろう

「適正体重」という言葉があるように、健やかに過ごすためには「ちょうどいい体格」があります。体重が少な過ぎる場合も、多過ぎる場合も、妊娠や出産に悪影響を及ぼします。

日本においては、特に「やせ」を好む傾向が強くあります。スリムな体型は、一見美しく感じたりカッコよく感じたりするかもしれません。

しかし、度を越してしまうと以下のような影響を与える可能性もあるのです。

  1. 冷えやホルモンバランスの乱れを引き起こす
  2. 月経不順や無月経の原因になる
  3. 将来的に不妊症に繋がる

また、やせの女性が妊娠した場合、妊娠の継続やお腹の中の赤ちゃんの成長発達、お産のリスクがつきものです。

さらに、妊娠中にお腹の中で栄養が十分に与えられなかった赤ちゃんは、将来的に肥満や若年性の生活習慣病になりやすいということも分かってきています。

そのため、妊娠前からプレコンセプションケアを取り入れ、自分の体を整えることがとても大切です。

プレコンセプションケアの始め方

さっそくプレコンセプションケアの方法を知り、取り組んでいきましょう。プレコンセプションケアを始めるときは、「今の状態を知る」→「今の状態を良くする」という順番で取り組むのが良いでしょう。

ここでは、特に妊活に関係する内容をピックアップして説明していきます。妊活は男性も女性も関係することなので、カップルで取り組むのがおすすめですよ。

ブライダルチェックを受けよう

ブライダルチェックとは、妊娠や出産に関係する生殖機能のチェックや、感染症を始めとする血液検査を行うこと

実際に婚姻関係にあるか否かは関係なく、誰もが受けることのできる検査です。

地域によっては「プレコンチェック」というネーミングで、検査の助成を受けることができるところもあります。地域によって内容や対象などが異なるため、お住まいの地域の役所のHPをチェックしたり、問い合わせをしてみたりしても良いでしょう。

ブライダルチェックの検査内容や費用については、こちらの記事を参考にしてくださいね!▼

ブライダルチェックは保険適用?気になる費用と男女ペアで受ける必要性を助産師が解説

妊娠出産を前提とした、自分自身のからだの状態を知るために大切なブライダルチェックは、病気などがあるわけではないため保険適用外となります。検査の内容や費用に関しては、医療施設により異なりますが、大まかな内容や金額について紹介していきます。さらに、妊娠出産のためにできるセルフケアについてもチェックしてみましょう。

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月経周期を確認しよう

女性の場合は、自分の月経周期や基礎体温の変化が正常か異常か知っておくことも大切です。現在では簡単に管理することができるアプリなどもあるので、有効活用してみましょう。

妊娠・出産のためには、生殖機能やホルモンバランスが整っていることが大切です。また、自分の月経周期を知っておくとタイミングを取る目安なども知ることができます。

正常な月経周期や基礎体温については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。▼

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適正体重を目指そう

健やかに過ごすためには自分の適正体重を知ることも大切です。

適正体重を知るときに目安になるのが「BMI」という体格指数です。自分の身長と体重を用いて計算することで、自分の体格指数を知ることができますよ。

適正体重でない場合は、食事や運動などの生活習慣を整えることを意識してみましょう。BMIの計算方法や適正体重については、こちらの記事を参考に計算してみてくださいね!▼

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食事を整えよう

健やかな体づくりに毎日の食事は欠かせません。栄養不足は、貧血や月経不順、無月経など不妊の原因を招いてしまいます。

健やかなからだ作りのために意識して摂りたい栄養素は以下の通りです。

  • たんぱく質
  • カルシウム
  • 鉄分
  • 葉酸ビタミンB群
  • ビタミンA
  • ビタミンD

中でも妊活中は、特に葉酸、ビタミンD、乳酸菌をしっかり摂るのがおすすめです。

葉酸は妊娠に備えて、厚生労働省でも妊娠前から1日あたり400μg摂ることが推奨されている栄養素。

妊娠前から摂ることで赤ちゃんの生まれつきの病気である「神経管閉鎖障害」の予防効果があることが分かっています。

ビタミンDは、太陽の光を浴びることで体内で合成することができる唯一の栄養素で、近年の研究から着床率をアップさせることが分かっています。

しかし、日照時間の短い季節や日焼け対策をしっかり行っている方は、十分に合成できないため、不足しがちな栄養素でもあります。そのため食品などから摂取することが必要です。

乳酸菌は、子宮内環境を整える子宮内フローラに影響することが分かっています。中でもラクトバチルスという種類の乳酸菌が9割を占める状態の人は、着床率・妊娠率が有意に高いということが分かっています。

必要な栄養素はサプリを活用してカバーしよう!

妊活中に必要な栄養を摂ることの大切さが分かっても、毎日意識して摂ることは簡単なことではありません。また、健やかな体づくりのためには、継続することが大切です。

手軽に必要な栄養素をとるサポートをしてくれるのがサプリメントです。食事と合わせてサプリメントを取り入れることで、食事を整えるハードルが下がりますよ。

妊活中の栄養補給には「mitas(ミタス)」がおすすめです。

mitasは、厚生労働省から妊活中に摂ることが推奨されている栄養素がしっかりと配合されています。1日たったの4粒で、妊活に重要な

  • 400μgの葉酸
  • ビタミンD
  • ラクトバチルスを含む乳酸菌

もしっかりと摂ることができますよ。

さらにmitasは、不妊症専門の産婦人科医が監修・推奨しているサプリメントで、厳選した成分のみで作られています。不要な添加物が含まれていない点も魅力です。

全国4000店舗以上の大手ドラッグストアで販売実績があるというところも、信頼して選ぶことができるポイント。スギ薬局で一番売れている妊活サプリをお得に始めるなら、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね!

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また、妊活はカップルで取り組むことがとても大切。

しかし、妊活中の男性が意識して摂りたい栄養素は女性とは異なります。パートナーが意識して摂りたい栄養素については、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。▼

精子を作る食べ物とは?妊活男性が控えたい食べ物・見直したい生活習慣もあわせてチェック

精子を作る食べ物があれば、積極的に摂りたいと考えている妊活中の男性も多いでしょう。この記事では、精液の量を増やしたり精子の質を高めたりすることに役立つ栄養素を含む食べ物のほか、控えたい食べ物や飲み物、見直したい生活習慣をご紹介します。

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意識して動くようにしよう

適正体重の維持や血行の促進のためにも、体を動かすことは大切です。普段歩いたり運動したりする習慣のない方は、意識して動くことから始めましょう。

プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度運動をすることが推奨されています。1日あたり20分程度だと思うと、少し取り入れやすいですよね。

通勤時間や退勤時間を利用して意識して歩くことや、自宅でできるストレッチやヨガなどをするのも良いでしょう。休日はパートナーと散歩やウィンドーショッピングなどをすると、あっという間に時間が経ちますよ!

上手にストレス発散をしよう

ストレスは万病の元です。健やかに過ごすためには、ストレスとうまく付き合って行くことがとても重要です。

ストレスの感じ方やストレスを感じたときの症状には個人差があります。心や体に不調を感じたら、パートナーと話し合ったり、専門機関で相談したりするようにしましょう。

また、ストレスを感じたときにはお酒やタバコ、過食など健康を害する発散方法ではなく、運動や音楽、映画など、健康的な発散方法を見つけておくこともおすすめです。

妊活を意識したらプレコンセプションケアを取り入れよう!

プレコンセプションケアは、健やかに過ごすためのヘルスケアの考え方です。健やかな心身の状態があってこそ、妊活に取り組むことができます。

妊活を意識したら、カップルでプレコンセプションケアを取り入れ、妊娠に向けて健康的な生活習慣を手に入れましょう

また、妊活中に推奨されている栄養素を摂ることもとても大切なこと。妊活中に必要な栄養素を摂ることが、のちの健やかな妊娠生活や赤ちゃんの健康を作ります。

妊活中の栄養補給は、バランスの良い食事とともにサプリメントも活用すると良いですよ。

妊活期におすすめの栄養補給サプリは「mitas(ミタス)」。mitasで、妊活中に必要な栄養素を満たしましょう!

また、妊活期の男性には、「mitas for men(ミタスフォーメン)」がおすすめですよ。

mitasシリーズのカップルセットがあなたのプレコンセプションケアを栄養面からサポートします。

参考資料:

生殖医療Q&A Q22(日本生殖医学会)

生殖医療Q&A Q25(日本生殖医学会)

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