更新日:2024/7/24

知っておきたい高齢出産のリスク!母子への影響と妊娠生活でできること

高齢出産のリスクについて解説
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近年日本では珍しいことではなくなった「高齢出産」。女性の社会進出が進み、結婚年齢が遅くなったり、出産年齢が遅くなったりしているほか、生殖補助医療(不妊治療)の進歩などが高齢出産の要因としてあげられます。

厚生労働省のHPによると、高齢出産は、2000年ごろから増加傾向にあり、2020年には全体の3割を占めています。(※1)

高齢になっても妊娠出産を望めることは嬉しいことである一方、高齢妊娠・高齢出産はいろいろなリスクが高くなるということも事実として知っておく必要があります。

高齢妊娠・出産を望んでいる方、高齢出産を控えている方は、ぜひ事前にリスクを知り、健康的な妊娠生活を送るためのヒントにしてくださいね。

この記事に登場する専門家

助産師ライター かなえ

現役助産師ライター。

助産師免許取得後、助産師外来や院内助産を経験し、現在はフリースタイル出産を取り扱うクリニックで勤務。また、地域の学校や親子向けに性教育のおはなし会を開催。

【資格】

・看護師

・助産師

・保健師

・新生児蘇生法インストラクター

高齢出産のリスクとは

高齢出産には具体的にどのようなリスクがあるかについて、「お母さんのリスク」「赤ちゃんのリスク」「お産のリスク」の3つに分けて解説していきます。

母体のリスク

高齢出産の場合、出産するお母さんにはどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

妊娠高血圧症候群

妊娠中に高血圧(収縮期血圧:140mmHg以上または、拡張期血圧:90mmHg以上)を認めた場合、妊娠高血圧症候群と診断されます。

妊娠高血圧症候群は、全ての妊娠の約5〜10%に発症すると言われています。特に年齢、体重、遺伝、もともと持っている病気などがリスクとなります。

年齢に関していうと、40歳以上では、それ未満の人と比べて1.7倍リスクが高いと言われています。また、妊娠前からBMIが25以上の肥満に当たる人は、正常の体重の人と比べて2倍のリスクがあると言われています。

妊娠高血圧症候群は、全身の臓器障害の原因となってしまいます。合併症には、母子の命に関わるものも多く、一番の治療は妊娠している状態を終わらせることです。そのため、早産となったり、誘発分娩、促進分娩、帝王切開など出産に医療介入が必要になったりすることもしばしばあります。

また、赤ちゃんの成長が著しくゆっくりであったり、赤ちゃんが小さく生まれてきたりということもあります。

そのため、入院管理が必要になったり、妊娠の経過に合わせてNICU(小さくうまれたり早くうまれた赤ちゃんの管理ができる赤ちゃんのためのICU)のある施設での管理が必要になる場合も。

その他にも、妊娠高血圧症候群には以下のようないろいろな合併症があります。

子癇(しかん)

妊娠20週以降にけいれん発作が起こること。けいれん発作が治らない場合、母子の命が危なくなることも。

HELLP症候群

妊娠後期からお産の後に発症しやすい病気。赤血球の破壊、肝機能の悪化、血小板の減少を起こす。お産の出血が止まらなくなることがあり、母体の命に大きく関わる。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれてしまう病気。胎盤が先に剥がれてしまうと、赤ちゃんに酸素や栄養が送られなくなってしまうため、赤ちゃんの命に大きく関わる。また、出血が多いと母体もショックを起こし命に関わる場合がある。

発育不全・胎児機能不全

胎児発育不全とは、お腹の中の赤ちゃんが妊娠週数に比べて推定体重が小さい状態のこと。また、胎児機能不全とは、何らかの理由で妊娠中やお産中の検査でお腹の中の赤ちゃんの元気さがしっかりと確認できない状態のこと。

どちらの状態においても、お腹の中の赤ちゃんにとって子宮の中にいるメリットがなくなっていることが予想できるため、時期や赤ちゃんの状態を確認しながらお産をすすめるための医療介入が必要になる。

妊娠糖尿病

妊娠中に血糖値を下げるインスリンというホルモンの量や働きが不十分になり、血糖のコントロールがうまくできなくなった結果、血糖値が高くなった状態を妊娠糖尿病といいます。

お母さんの血液中の血糖が高いと、お腹の中の赤ちゃんに送られる血液も同様に血糖が高い状態になってしまいます。

妊娠糖尿病では、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまう危険性が高まることが知られています。そのため、妊娠中からしっかりとした管理が必要になることもあります。

また、糖分をたくさん送られた赤ちゃんは、大きく成長し巨大児になるリスクが上がります。

赤ちゃんが大きいと、お産の時に肩が引っかかってしまう肩甲難産(けんこうなんざん)や、帝王切開率の上昇に繋がります。また、生まれてきた後は、血糖値が下がりすぎてしまう新生児低血糖を引き起こしてしまうこともあります。

さらに、生まれてきた赤ちゃんの肺の発達が未熟で、呼吸がうまくできない呼吸窮迫症候群が発症しやすいことも知られています。

その他、妊娠糖尿病を発症した妊婦さんは、将来的に糖尿病発症率が高いこともリスクの一つといえます。

妊娠糖尿病については、こちらの記事で詳しく解説しています。

妊婦の正常な血糖値はどれくらい?妊娠糖尿病のリスクについて詳しく解説【助産師執筆】

妊娠中はカラダの中でさまざまな変化が起きることで、これまでは問題なかった糖質の代謝がうまくできず、血糖値が高くなる妊婦さんも。中には「妊娠糖尿病」と診断される方もいます。今回の記事では妊婦の正常な血糖値から、妊娠糖尿病とはどんな病気なのか、血糖値が高めだと言われたときに気をつけたいポイントまで詳しく解説していきます。

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胎児のリスク

高齢出産の場合、お腹の赤ちゃんにはどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

流産

流産とは、妊娠22週未満でお腹の中の赤ちゃんが亡くなってしまうことをいいます。この流産率は加齢とともに高くなり、35歳以上の妊婦さんの流産率は、35歳未満の妊婦さんに比べて高くなることが明らかになっています。

また、流産のうちの50〜70%は次の染色体異常を伴うとされています。

染色体異常

人の細胞の核の中には、23対46本の染色体があります。1〜22番までの染色体を常染色体といい、残りの2つは性別を決める性染色体です。これらの染色体の数や構造に異常がある状態のことを染色体異常といいます。

卵子の染色体異常は、母体の年齢の上昇に伴って増えることが知られています。(※2)

染色体異常には以下のような病気があり、常染色体の異常は、番号が小さいほど障害が重度になる事が多い傾向があります。

21トリソミー

21番染色体が3本になることで生じる病気。ダウン症という名前で知られている。特徴的な顔つきをした最も頻度の多い染色体異常。

生まれ持った心臓の病気や消化器の病気を持っていることがあるが、整った医療機関で適切な医療処置を受けることで経過をみていくことができる。運動や言語の発達はゆっくり。

18トリソミー

18番染色体が3本になることで生じる病気。エドワーズ症候群と言われている。生まれ持った心臓の病気や消化器の病気、口唇口蓋裂など治療が必要な合併症を持っている。

赤ちゃんの時から成長障害があり、歩行や言語の使用が難しいことが多い。寿命が短いケースが多い。(1ヶ月生きることができる赤ちゃんが50%、1年生きることができる子が10%)

13トリソミー

13番染色体が3本になることで生じる病気。生まれ持った心臓の病気や脳の構造異常など多くの合併症を持つことがある

発育・発達が遅く、言葉の使用は難しいことが多い。80%は1ヶ月を迎える前に亡くなると言われている。

お産のリスク

高齢出産の場合、お産にもリスクが伴います。加齢により体力や筋力、柔軟性が低下することにより、お産にもさまざまなことが影響することが考えられます。

帝王切開率の上昇

高齢出産だとさまざまな理由により、帝王切開率が上昇します。上記にあげた母体のリスクや胎児のリスクにより、帝王切開での出産が余儀なくされることもあります。

また、それだけでなく、子宮口や膣などの軟産道と言われる通り道の柔軟性や伸展性がよくならず、お産が進まない「軟産道強靭」という状態や、体力や持久力が足りず赤ちゃんを押し出す力が不十分なため、帝王切開という選択をせざるを得ないこともあります。

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初産婦と経産婦でリスクに違いはある?

初めてお産する女性のことを「初産婦」といい、出産の経験がある女性のことを「経産婦」といいます。

初産婦さんでも経産婦さんでも、加齢による卵子の変化や体の変化は同様に起こります。そのため、「胎児のリスク」は同様です。

一方、初産婦さんでは特に「お産のリスク」が高くなり、経産婦さんでは合併症などによる「母体のリスク」が高くなる傾向があります。

なぜ高齢出産はリスクが高いの?

日本では、1985年時点では9割方の女性が20代で結婚していました。その後、男女共に晩婚化が進み、それに伴い初めての出産の年齢も上昇しています。

2011年以降では、30代での初めての出産を経験する人が多くなっています。さらに生殖補助医療(不妊治療)の進歩や、生殖補助医療が保険適用となった背景から、出産年齢の高齢化が進んでいます。

2022年の人口動態調査によると、35歳以上のお母さんから生まれた赤ちゃんが、全出生数のうちの約3割を占めています。(※4)

そもそも高齢出産って何歳以上?

その前に、知っておきたいのが「高齢出産」という言葉。近年では馴染みのある言葉ですが、高齢出産と言われるのは何歳からなのでしょうか。

本産婦人科学会によると、現在高齢出産とは「35歳以上で初めてお産する人」「40歳以上で2人目以降の出産をする人」のことをいいます。

実はこの年齢の基準は時代と共に変化しており、1993年以前は30歳以上で初めてお産をする人のことを指していました。

知っておきたい妊娠率の急激な低下

女性は、30歳以降妊娠率が下がります。

出典:「O’Conner et al, 1998」より筆者作成

さらに、35歳くらいから妊娠率の低下と流産率の増加が起こります。

れは、生殖補助医療による体外受精や顕微授精などを行い、受精が成立したとしても同様です。

▼生殖補助医療(不妊治療)を行った場合の妊娠率・出生率・流産率

参考:日本産科婦人科学会誌 2021年

加齢による女性の体の変化

知っておきたいのが、女性の年齢と卵子の関係です。

女性が持つ「卵子」は、胎児の時期に作られ、生まれてきた時点では200万個くらい持っています。そして、思春期から生殖適齢期には30〜50万個に減少し、37歳くらいまでに2万個ほどになります。

た、女性の妊娠のしやすさは32歳くらいまでは緩やかに下がっていきますが、卵子の数の減少と同じように37歳を過ぎると急激に下がっていきます。さらに、35歳くらいから染色体の数の異常の割合も増えてきます

の他、加齢によって卵管炎、子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人科疾患になる確率が増えます。また、これらの疾患が長期化することで悪化し、着床や妊娠の継続の妨げになることも考えられます。

のような理由により、女性の高齢化が妊娠率の低下や、流産率の上昇に繋がるということが分かっています。加齢と共に妊孕力が下がるという変化には逆らうことはできません。

しかし、年齢問わずに妊娠しやすいカラダづくりをするという「プレコンセプションケア」はとても大切です。そして、妊娠しやすいカラダ作りは、自身が健康に過ごすためのカラダ作りでもあります。

娠前からプレコンセプションケアとして妊娠に向けた必要な栄養を摂ることができるのが葉酸サプリの「mitas」です。

mitasには、妊娠前から摂ることが推奨されている葉酸のほか、鉄分、ビタミン、ミネラルを30種類以上配合、さらに和漢素材が含まれているため循環の良いカラダ作りをサポートしてくれます。

また、着床率に良い影響を与えるとして近年注目されているビタミンDがたっぷり摂れる点も注目ポイントです。

年齢に負けない妊娠しやすいカラダを目指したい、という方はぜひチェックしてみてくださいね!

年齢と妊娠率に関する記事は、こちらも参考にしてください▼

妊娠率は年齢で変わる!確率アップのためにできること、避妊のためにできること

妊娠率は年齢で変化します。一般的に20代で最も高く、30代以降は次第に低下していきます。妊娠率の低下は、体外受精などの不妊治療にも影響を及ぼすため、妊娠を望む場合は早めの行動が大切です。妊娠したい・したくないなど希望に沿った行動を取りましょう。

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加齢による男性の体の変化

「高齢出産」と聞くと、女性の加齢にばかり注目されがちですが、実は男性も同様に加齢による変化が起こります。

男性は、加齢に伴って精巣の機能が低下することにより、精液量、精子正常形態率、精子運動率が減少します。また、精子DNAの損傷の割合も増加します。そのため、男性の年齢も女性同様に妊娠率の低下や流早産の上昇に関係することが考えられています。

た、男性の精子の質は生活習慣やストレスの影響を大きく受けます。なかなか妊娠に至らない不妊の原因の半分は男性因子であるため、妊娠を望む場合は女性だけでなく男性もセルフケアを意識することが大切です。

そんな男性のためのサプリメントがmitas for men(ミタスフォーメン)です。

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mitasとmitas for menがセットになったお得なカップルセットもあるので、こちらも要チェック!

男性の妊活サプリの必要性については、こちらも参考にしてみてくださいね。

葉酸サプリって旦那も飲むもの?妊活中の男性に与える葉酸のうれしい効果を解説【助産師執筆】

妊活中の女性にとってたくさんのメリットが期待できる葉酸サプリですが、「もしかして旦那も飲むと良い効果がある?」と期待している方もいますよね。実は、葉酸サプリは妊活中の男性にとってもうれしい効果がたくさんあるんです。この記事では、葉酸サプリが妊活中の男性にどんな効果を与えるのかをテーマに解説しています。

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今からできる!リスクを下げる方法10選

母子ともに安心して出産を迎えるために、妊娠中からできることはたくさんあります。最後は、赤ちゃんとママ、そして出産に備えて今からできることを10個紹介します。

赤ちゃんのためにできること

まずは、赤ちゃんのためにできる先天異常の予防について紹介します。

葉酸を摂取する

加齢に伴い、染色体異常などの生まれつきの病気の発生頻度が上がることは事実です。そして、これらの病気は予防することができません。

しかし、「神経管閉鎖障害」だけは唯一予防方法のある病気です神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄のもとである神経管が正常に形成されないことによって生じる生まれ持った異常です。

たくさんの疫学研究から、妊娠する前および、妊娠してからの葉酸の摂取が、お腹の中の赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを下げるということが報告されています。

そして、葉酸の摂取は食事と合わせてサプリメントなどから摂ることが有効であるということが分かっています。

妊娠中のママ専用に作られたmamaruは、信頼して摂ることができる葉酸サプリメントです。

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妊娠中の葉酸の摂取に関する疑問は、こちらも参考にしてみてくださいね!▼

なぜ妊婦には葉酸が必要なの?摂取量からいつまで摂るべきかまで助産師が完全ガイド!

葉酸は妊婦にとって特に必要な栄養素です。この記事では、妊婦に葉酸が必要な理由と、それぞれの時期に合わせた必要量について詳しく解説します。葉酸は、特に妊娠前から初期においては、食事とサプリメント両方からの摂取が必要です。葉酸サプリを選ぶときのポイントも紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。

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母体のためにできること

高齢出産でリスクが上昇する妊娠高血圧合併症や妊娠糖尿病は、遺伝的な要因も関係していますが、お母さんの体重や生活習慣も大きく関係しています。そのため、体重の管理や生活習慣を整え健康的な生活を意識することがとても大切です。

規則正しい食事と必要な栄養素の摂取

妊娠中に必要な栄養素をとり、規則正しい食事を意識しましょう。

しっかりと咀嚼することで消化吸収が促進され、満腹中枢が刺激されます。満足感が得られない時には、具沢山の汁物を活用するのがおすすめです。

また、主食は、白米や白いパンではなく、雑穀米や玄米、全粒粉のパンやそばなど、精製されたものより色のついた未精製のものを選ぶことで血糖値の急激な上昇を抑えることに繋がります。

段の食事で必要な栄養が摂れているのか心配な方は、サプリメントを使って栄養素を補うのもおすすめです。葉酸サプリのmamaruなら、妊娠中に摂りたい栄養素をオールインワンで配合!

ビタミンやミネラル、亜鉛、カルシウムなど20種類以上の栄養素をたっぷり含んでいます。その他にも、妊娠中のトラブルとして多い貧血予防に役立つ鉄分は、吸収率の高いブレンドヘム鉄を配合しているのも注目ポイントです。

妊娠中は毎日の食事とあわせて、mamaruで必要な栄養を手軽にカバーしましょう。

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適度な運動で体力をつける

出産も、赤ちゃんとの生活も体力勝負!妊娠中から自分に合った方法で体力をつけるのが必要不可欠です。また、産後の回復や育児にスムーズに取り掛かるためにも妊娠中から体力をつけておきましょう。

妊娠の経過に問題がなければ運動しても問題ありません。妊娠中はヨガ、ピラティス、水泳などがおすすめです。

体力に自信のない方や、もともと運動習慣のない方は、意識して歩くことから始めてみましょう。また、運動することに不安がある方は、かかりつけ医に相談して始めると良いでしょう。

質の良い睡眠を意識する

睡眠は赤ちゃんの成長やお母さんの体の修復、疲労の回復のほか、血糖値のコントロールや体重の増加、代謝にも大きな関係があります。

妊娠するとホルモンや体型の変化に伴って、睡眠のリズムや睡眠の質が変わることがありますが、寝る前の入浴や調光、寝る前にブルーライトを浴びないようにするなど工夫をしてみましょう。

また、朝起きて朝日を浴びることも大切です。お腹が大きくなって寝苦しさを感じるようになったら、クッションや抱き枕なども活用してみましょう。抱き枕は、赤ちゃんが生まれてからも、授乳の時に活用することができますよ。

自分なりのストレスケア

ストレスは、自律神経の乱れや血流を悪くする要因になります。また、血流が悪くなると、冷えや痛みなどの不調も感じやすくなってしまいます。健康的に過ごすためには、ストレスと上手に付き合っていくことも大切です。

ストレス発散の方法は人それぞれです。運動、音楽、映画、マッサージ、自然の中で過ごす、深呼吸など自分に合った方法でセルフケアを行うようにしましょう。

腹式呼吸や涙を流すことは、ストレスの緩和に効果的です。

お産のためにできること

お産や出産後の生活のために準備できることもたくさんあります。いろいろなことを準備したり、情報を集めておくことが安心に繋がるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

自分に合った運動で持久力をつける

個人差はありますが、初めての出産は半日くらいかかることも。そして、人によっては前駆陣痛(陣痛の予行演習のようなお腹の張り)が、数日に及ぶこともあります。

また、高齢出産の場合、子宮の出口が開いたり、赤ちゃんが下がってきたりするのに時間がかかることも珍しいことではありません

数日に及ぶかもしれないお産を乗り切るためには、やはり体力や持久力が大切です。妊娠中には、自分に合った運動を意識して続けるようにしましょう。

冷えを改善して循環の良い体づくり

お産を進める良い陣痛のためには、循環の良い体であるということも大切なポイントです。

陣痛が弱い時に、体を温めて陣痛が強くなった!ということもよくあります。妊娠中から冷えを予防・改善して巡りの良い体づくりを意識しましょう。

毎日の入浴や、体を冷やす飲み物や食べ物を摂りすぎないようにしましょう。砂糖は体を冷やす性質があるので、砂糖がたくさん使われているスイーツも要注意です。

呼吸を意識する

陣痛を乗り切る方法のうちのひとつに「呼吸法」というものがあります。陣痛が来ている時に呼吸を意識して行うものです。

呼吸に集中することで、リラックス効果や痛みを和らげる効果などが期待できます。お産の時には、ゆっくりとした腹式呼吸が効果的です。妊娠中から練習しておくと良いでしょう。

パートナーとしっかりと話し合う

妊娠中から、パートナーとしっかり話し合いをしておくことはとても大切です。いざ陣痛が始まり、入院してからだと冷静に考えることができないものです。

仕事中や不在時の連絡、立会いの有無、立会いをする場合にどんなことをする・しないか、産後の役割分担、赤ちゃんグッズの準備など、言い出せばキリがありません。

妊娠中から準備できること、赤ちゃんが生まれてから準備することなどそれぞれリストアップして役割分担などを考えておくと、心の余裕にも繋がるでしょう。

サポート体制を整えておく

初めての育児には不安がつきものです。特に高齢出産の場合、産後の体の回復や赤ちゃんのお世話に慣れるのに時間がかかることが多い傾向があります。

しかし、出産による入院期間はとても短く、いろいろなことが軌道に乗る前に退院となります。特に最初の1ヶ月は心身ともに不安定な時期です。退院後の生活や、サポートについて妊娠中から情報を集めたり、準備しておくことがとても大切です。

周りにサポートを頼ることができない場合は、市町村の産後ケア事業について調べておきましょう。産後ケア事業は、行政が行っている宿泊やデイサービス、訪問などのケアを受けることができる支援体制です。

その他にも、個人や会社が行っているさまざまなサービスもあるので、気になる方はチェックしておくと良いでしょう。

厚生労働省HP:​​産後ケア事業の実施状況及び今後の対応について

「リスクを下げるための10選」をもう1度おさらい!

高齢出産のリスクを正しく知り、できることから始めよう

高齢妊娠・高齢出産では、母子ともにさまざまなリスクが高くなることは否めません。高齢だからこそ、より健康的な日常生活を意識することがとても大切です。

また、リスクを少しでも軽減するためにできることが何もないわけではありません。マタニティライフを健康的に過ごすためには、食事、運動、睡眠を整えることがポイントです。葉酸と必要な栄養素を積極的に摂るということも意識しましょう。

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さらに無添加で、赤ちゃんにもママにもやさしいところも魅力です。ぜひ健康的なマタニティライフのお供にチェックしてみてくださいね。

して、今のうちからパートナーや家族としっかりとコミュニケーションを取り、産後のサポート体制についても考えておきましょう。

考文献:
(※1)
第3表 出生数の年次推移,母の年齢(5歳階級)別
(※2)
Q2:「妊娠高血圧症候群になりやすいのはどんな人ですか?」
(※3)
2.染色体異常
(※4)
人口動態調査 人口動態統計 確定数 出生中巻 8 嫡出出生数,出生順位・母の年齢(各歳)・父の年齢(各歳)別 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口

考資料:
1.妊娠適齢年令

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