更新日:2024/6/27
妊娠率は年齢で変わる!確率アップのためにできること、避妊のためにできること
「妊娠率は年齢でどう変化するの?」「妊娠率が下がる安全日って?」と悩む女性は多くいるでしょう。
妊娠率と年齢の関係はよく知られていますが、実は自然妊娠のほかにも、体外受精などの結果にも影響を及ぼします。
この記事では加齢と妊娠率の関係や、妊娠率アップに大切な要素について解説します。
さらに、望まない妊娠を避けたい方向けに、安全日や適切な避妊法も紹介しているので、ぜひチェックしてください。
これらを正しく理解することで、希望に沿った判断ができますよ。
妊娠率アップのためにできることを先に知りたい人は、こちらからどうぞ。
この記事に登場する専門家
WEBライター 佐野春佳
絶賛妊娠中のWEBライター。大学院では神経生物学を専攻。大好きなマラソンと妊活をどう両立するか、日々模索中です。論文を基に、関連する最新の研究や知見をわかりやすく伝えます!
妊娠率と年齢の関係って?
この章では、妊娠率と年齢の関係について解説します。
妊娠率が年齢によって変化することは知られていますが、具体的にどのように推移するかはあまり知られていません。
- 年齢と妊娠する力の関係
- 年齢と体外受精の妊娠率
をテーマに詳しく紹介します。
参考:
一般社団法人日本生殖医学会|女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?
公益社団法人日本産科婦人科学会|2021年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績
妊娠率は年齢とともに低下する
※図は、一般社団法人日本生殖医学会|女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?を参考にオリジナルで作成したもの
よく知られているように、妊娠率は年齢を重ねるとともに減少していきます。
グラフは年齢別の不妊率を表しており、35〜39歳以降は不妊率が上昇、つまり妊娠しにくくなっていることがわかります。
裏を返すと、妊娠率は20代が最も高く、30代以降は低下の一途を辿ることがわかり、この傾向は平均寿命が伸びた現代でも変化はありません。
さらに、年齢が上がると妊娠率が下がるだけでなく、
- 婦人科系の病にかかりやすくなる
- 不妊治療が成功しにくくなる
などの可能性もあります。
年齢は体外受精による妊娠率にも影響してしまう!
※図は公益社団法人日本産科婦人科学会|2021年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績のデータを元にオリジナルで作成したもの
年齢は、体外受精などの不妊治療の結果にも影響します。
グラフは不妊治療を行った際の妊娠率(ピンク)と流産率(ブルー)を表しており、35歳から妊娠率が低下し始め、40歳頃を境に流産率が妊娠率を上回っていることがわかります。
このように、自然妊娠よりも受精、妊娠率が高いとされる体外受精などに取り組んでも、加齢の影響で妊娠率の低下や流産率の上昇が起きてしまうのが現状です。
そのため妊娠を望んでいるのに授かれない場合は、できるだけ早い段階で不妊治療を開始することが妊娠率アップに役立ちます。
妊娠率をアップさせるのに大切な5つのポイント
この章では、妊娠率をアップさせるための大切なポイントを紹介します。
年齢を重ねると妊娠する力が衰え、体外受精でも妊娠率が低下することが分かっています。
とはいえ、妊娠を望むタイミングは人それぞれ。年齢に関係なく妊娠率を上げるためには、下記の要素がとても大切です。
- バランスの良い食事
- 体を冷やさないこと
- ストレスを溜めないこと
- 適度な運動
- 十分な睡眠
次の見出しから1つずつポイントを解説するので、できそうなところから始めてみましょう。
1. バランスの良い食事
無事に妊娠するためには、必要な栄養素をきちんと摂取することが非常に重要です。
皮膚や内臓、骨などの体の全ては、わたしたちが食べたものから構成されています。
妊娠するのに重要な要素である卵子や子宮、卵巣なども例外ではありません。
つまり、栄養不足の体では、健康な卵子をつくれなかったり、子宮や卵巣が正常に機能しなくなったりする可能性があるのです。
妊娠率をアップさせたい場合は現在の年齢に関わらず、栄養バランスの良い食事が取れているかどうかを気にかける必要があります。
妊活に特に必要な栄養素は下記の通りです。
- 葉酸
- タンパク質
- 鉄
- ビタミンB群
- ビタミンD
- カルシウム
妊活中は、これらの栄養素をバランスよく取り入れた食事を意識しましょう。
妊活中に必要な栄養についてもっと詳しく知りたい人は、こちらもチェックしてみてくださいね。
妊活中に必要な栄養は?妊活中の体づくりにおすすめな栄養を解説!
2. 温活(体を冷やさないこと)
妊娠率アップには、体をあたため冷やさないことも大切です。
「冷え」とは全身の血液の循環がわるくなった状態の現れで、妊活には大敵です。
血液は全身に栄養素を運ぶ役割があるため、血液がうまく流れないと子宮や卵巣をはじめとした内臓が正しく働かなくなる可能性があります。
また、体温が低い状態が続くと免疫力が弱まり風邪を引きやすくなることも。
そのため、妊娠を希望する女性は、体を温めるいわゆる「温活」を実践することが、妊娠率アップの鍵といえます。
具体的には、下記のような習慣を始めてみましょう。
- 温かい食べものや飲みものを食べる
- 湯船に浸かる
- 定期的に運動する
できることから少しずつ始めることで、基礎体温がアップしていきますよ。
温活の効果については、こちらの記事がおすすめです。
妊活中の温活って効果があるの?冷え性の影響と解消法【助産師執筆】
女性に多い「冷え性」は、実は妊活にも影響を及ぼします。冷えが妊活に与える影響と、妊活中の温活の効果について解説していきます。加えて、妊活において重要な睡眠、食べ物、入浴などについても解説していますので、妊活している男女共に必見です!
3. ストレスを溜めない
ストレスを溜めないことも、妊娠率を上げるために効果があります。
ストレスは妊娠率に影響を与えることが知られています。
例えば、不安やストレスが大きいと生理周期が遅れたり、排卵が止まってしまったりという現象は珍しいことではありません。
また、直接的な原因ではないにせよ、子宮などの生殖機能が下がる原因にもなります。
女性の体はストレスの影響を受けやすく、上記の他にも、妊活をしているのになかなか授かれないことがストレスとなり、妊娠率が下がってしまうということもあります。
そのため、無事に妊娠するためには、ストレスを溜め込まないことが大切です。
例えば、代表的なストレス解消方法として、
- 美味しいものを食べる
- たっぷりの睡眠を取る
- 体を動かす
などがあります。
この他にも、大好きな音楽を聞く、友だちとおしゃべりするのもおすすめですよ。
4. 適度な運動
適度な運動は、妊娠率アップに有効です。
運動によって得られる効果はさまざまですが、代表的なものを下記にまとめました。
- 基礎代謝の向上
- 生活習慣病の予防
- ストレス解消
- 妊娠に適した体型の維持
これらは妊娠率アップに大きく貢献するため、適度な運動を取り入れることで妊娠しやすい体づくりができますよ。
例えば、下記の運動がおすすめです。
- 筋トレ
- ウォーキング
- ヨガ
適度に体を動かすことで血流が増加し、子宮や卵巣に栄養が行き渡りやすくなり、結果として妊娠しやすい体に近づくことができますよ。
5. 十分な睡眠
妊娠率アップには、十分な睡眠時間の確保が大切です。
睡眠時間は妊娠率と関連しており、睡眠不足の状態では不妊を引き起こす可能性があります。
また、女性だけでなく男性でも十分な睡眠時間の確保が必要です。
良質な睡眠を十分確保できれば妊娠率アップに繋がるため、妊活中は
- 早めに布団に入る
- 寝る前のスマホは控える
などを実践してみましょう。
妊活と睡眠の関係については、こちらが参考になりますよ。
妊活中は男女ともに睡眠が大切!妊娠率の上がる睡眠時間とは?
妊活中には男女ともに6〜8時間程度の質の高い睡眠をとることで妊娠率を上げることができます。アメリカの研究からわかった男女別の妊娠しやすい睡眠時間や、妊活中に睡眠の質を上げる方法を解説します。
妊娠率アップにはサプリメントが大きな助けに!
妊娠率アップには、下記の理由からサプリメントが大きな助けになります。
- 栄養バランスに優れている
- ストレスなく続けられる
2つの理由について詳しく解説します。
栄養バランスに優れている
サプリメントが妊娠率アップに役立つ最大の理由は、栄養バランスに優れている点です。
妊活に必要な栄養素が網羅されているため、不妊の原因となり得る栄養不足の回避が期待できます。
特に、ママや赤ちゃんの健康に必須とされている葉酸は、食事に加え1日400μgの摂取が必要。
普段の食事だけで必要量を摂取するのは難しいとされています。
そのため、必要な量を手軽に摂取できるサプリメントを活用するのがおすすめです。
ストレスなく続けられる
ストレスなく続けられる点も大きなメリットです。
妊活には栄養バランスを考えた食事が大切と分かっていても、実際には、
- メニューを考えるのが面倒
- 料理をつくる時間がない
- どんな栄養素が必要かイマイチわからない
と悩み、ストレスに感じる女性も多いでしょう。
サプリメントであれば、規定量をのむだけなのでとても簡単に栄養素を補えます。
妊活したいけど仕事や趣味などで時間がない、手の込んだ料理が面倒と感じる女性におすすめです。
妊娠率アップを目指す人におすすめのサプリはmitas
妊娠率アップのためにサプリメントを活用するなら、葉酸サプリのmitasがおすすめです。
- 妊活中に必要な葉酸400μgが含まれている
- 葉酸以外に必要な栄養素もたっぷり含まれている
- 小粒でニオイも抑えられていて飲みやすい
mitasには、これらのほかにも独自のメリットがたくさん!
詳しく確認していきましょう。
温活に役立つ
mitasの大きな特徴の1つは、温活に役立つ点です。
基礎体温の低下は不妊に繋がる可能性があるため、妊活中の冷えは回避したいですよね。
mitasには温活に役立つ成分が配合されており、その量は葉酸サプリメントの中でもトップクラス。
具体的には、
- 生姜
- 高麗人参
- 陳皮
- ナツメ
などの厳選素材が含まれています。
mitasなら内側から体をしっかりと温め、妊娠しやすい体づくりをサポートできますよ。
基礎体温をアップさせ、妊娠率の向上に繋げましょう。
ビタミンDの配合率が業界最多!
ビタミンDの配合率が高いのも、mitasのおすすめポイントです。
ビタミンDは妊娠率に関係しているという報告があり、下記の効果が期待されています。
- 受精卵の着床成功率アップ
- 出生率アップ
- 流産率の低下
mitasのビタミンD含有量は葉酸サプリメントの中で最も多く、妊活をがんばる女性の成功を身体の内側からしっかりサポートします。
ビタミンDの詳しい効果については、こちらのコラムがおすすめです。
妊活におけるビタミンDの効果とは|必要な摂取量と効率的に摂る方法を解説
男性用のサプリもある
男性用の妊活サプリメントがある点も、mitasシリーズをおすすめする理由の1つです。
当然のことながら、妊活は女性だけではできません。
妊娠は男性と女性が協力しあうことで成し遂げられる、神秘的な現象です。
そのため、mitasでは女性だけでなく男性の妊活にも貢献したいという想いから、男性用のサプリメント「mitas for men」をご用意。
他のサプリメントとは異なる大きな特徴は、
- 妊活に必要な栄養素を網羅
- 精活力をアップさせる成分を配合
- ストレス軽減にアプローチする抗酸化成分を含有
などがあり、妊娠率アップのサポートに貢献します。
男性の妊活で気を付けたいことについては、こちらの記事が参考になるのでおすすめです。
妊活中に気をつけることはある?パートナーとともにできることを解説!【助産師解説】
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妊娠率が下がる安全日とは?
年齢を重ねるほど妊娠率が低下する一方で、20代までの若い女性は妊娠率が高いため、1回の経験でも妊娠してしまうことがあります。
望まない妊娠は女性の心身に大きな負担となるだけでなく、周囲にも影響を与えるため、適切な避妊法の実践が大切です。
ここからは、若い女性の妊娠率に関わる「安全日」について解説します。
安全日とは、妊娠の可能性が低いとされる日の俗的な言い方です。
”安全”という言葉のイメージとは裏腹に、適切に避妊しなければ妊娠する可能性は十分にあり得ます。
生理周期から妊娠しにくい日を推定できるとはいえ、安全日は非常に大雑把な目安でしかありません。
今のうちに、安全日に関する正しい情報を確認しておきましょう。
安全日は絶対に安全な日ではない
安全日は「絶対に妊娠しない安全な日」ではありません。
一般的に、「排卵が終わったあとの次回生理予定日の7日前」を安全日とすることが多いようです。
しかし女性の体はデリケードであり、ストレス状況や体調によって排卵日以外でも排卵が起こることがあります。
安全日だからといって避妊せずにスキンシップを行うと、思わぬ妊娠に繋がりかねません。
そのため「安全日は存在しない」と考え、妊娠を望まないのであれば適切な避妊法を選択しましょう。
安全日でも妊娠の可能性がある理由
ここでは、なぜ安全日でも妊娠する可能性があるのかについて、理由を説明します。
排卵日の予測が難しいため
安全日でも妊娠の可能性がある理由には、排卵日の予測が難しい点が挙げられます。
特に、生理周期が不安定である場合は排卵日の予測が困難です。
また、生理周期が比較的安定している場合であっても、ストレスや体調によって生理周期が変化し、排卵日が1週間程度ズレることは珍しくありません。
このように、女性の身体は想像以上に繊細で受けたストレスに影響されやすいため、安全日だからといって避妊しなければ妊娠の可能性は高まります。
卵子や精子の寿命には個人差があるため
卵子や精子の寿命に個人差がある点も、安全日に妊娠してしまう理由の1つです。
一般的に、卵子と精子の寿命は、約24時間と約72時間とされています。
しかしこれらの値はあくまで目安であり、実際には個人差が大きいので参考程度に留めておきましょう。
そのため、
- 精子の寿命が長い
- 排卵日がずれた
などの条件が重なれば安全日でも妊娠する可能性は十分考えられます。
安全日でも妊娠する可能性があるとされているのは、このような理由からです。
妊娠率を下げたい人向け!おすすめ避妊法3選
この章では、妊娠率を下げたい人のための、おすすめの避妊方法を紹介します。
妊娠しやすい日はあっても、妊娠しない日は存在しません。
望まない妊娠を避けるためには、ここで紹介する避妊方法をしっかりとチェックし、実践しましょう。
低容量ピルを服用する(女性)
妊娠率を下げたい人には、低用量ピルの服用がおすすめです。
低用量ピルには2種類の女性ホルモンが含まれており、継続的に摂取することで体内のホルモンバランスが調整され避妊効果が得られます。
低用量ピルの避妊のしくみは下記の3つがポイントです。
- 排卵を抑制する
- 精子が子宮内に入りにくくする
- 受精卵の着床を防ぐ
また、低容量ピルは「毎日同じ時間にきちんと服用する」ことが非常に大切です。
飲み忘れや不規則なタイミングの服用などが続くと、避妊効果が弱まるため注意しましょう。
コンドームを着用する(男性)
男性のコンドームの着用も妊娠率を下げるのに役立ちます。
しかし、コンドームは正しく着用、使用しないと避妊効果は得られません。
コンドームの使用について、下記に3つのポイントをまとめました。
- 適切に保管する
- 適切なサイズを選ぶ
- 膣への挿入前から着用する
特に、膣への挿入前から着用する点は重要です。
射精直前にのみコンドームを装着するような使い方では、正しく着用していても避妊に失敗する可能性があります。
女性の妊娠率を下げるためには、男性にコンドームを正しく使用するよう促すことも重要です。
ミレーナを装着する(女性)
妊娠率を下げるには、ミレーナとよばれる避妊器具を装着するのも効果的です。
ミレーナは、子宮の中にT字型の器具を設置することで、高い避妊効果を発揮します。
ミレーナの特徴を下記にまとめたので、チェックしてみましょう。
- 避妊効果が長く続く(最長5年)
- ピルのように飲み忘れのリスクがない
- ピルを服用できなくても効果がある
避妊効果が長く続くため、低用量ピルの服用と比較すると費用対効果の高い方法といえます。
妊娠率を下げるには、効果の高い避妊方法を正しく実践することが大切です。
前の章で紹介したように、「安全日」は絶対に妊娠しない安全な日ではありません。
女性はピルの服用を、男性はコンドームの装着を同時に実践することで、妊娠率を大幅に下げられます。
”安全”という言葉に惑わされず、今回紹介したような適切な避妊方法を採用しましょう。
年齢別の妊娠率をチェックして自分の希望に合った行動を
この記事では、妊娠率と年齢をメインテーマとして解説しました。
加齢は自然妊娠率だけでなく、体外受精などの不妊治療の結果にも影響を与えます。
一般的に、妊娠率は20代でピークを迎え30代以降に低下すると言われており、これは平均寿命が伸びた現代でも同様です。
年齢に関わらず、妊娠率アップのためにはサプリメントの力を借りるのも一つの方法です。
葉酸サプリメント「mitas」には、一般的なサプリメントの特徴に加えて、
- 1温活ができる
- 2妊娠率に関係するビタミンDを高配合
- 3パートナーと一緒に始められる
などのメリットがあり、妊活のお供に最適といえます。ぜひパートナーとともに試してみてくださいね。
また、特に若い女性で妊娠を望まない場合は、
- いわゆる”安全日”を信用しないこと
- 適切な避妊方法を採用すること
これら2点が非常に重要です。
年齢別の妊娠率をチェックし、妊娠を望む場合は妊娠率アップに役立つ行動を、妊娠を望まないならしっかりと避妊する行動を実践しましょう。
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