更新日:2024/10/25

妊活中の温活って効果があるの?冷え性の影響と解消法【助産師執筆】

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妊活について調べていると「温活」という言葉を聞いたことはありませんか?

冷え性は妊活によくない影響を与えます。冷え性とは、いったい体の中で何が起きているのでしょうか。

どうして妊活への影響が出るのでしょう?今回は、冷え性が妊活に与える影響と温活の効果について解説していきます。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

冷え性ってなに?

「冷え性」ってよく聞きますよね?

特に女性は男性に比べて冷え性の人が多いと言われています。

そもそも冷え性とはどんな状態なのでしょうか。

冷え性とは

「寒いわけではないのに体が冷たい」「布団の中でも手足が冷たくて眠れない」というように、人間が寒さを感じない温度にも関わらず、体が冷たく感じる症状を「冷え性」といいます。

冷え性は、体の全身の血流が悪くなることで起きる症状の一つです。

人間は細胞や筋肉が活動するには酸素と栄養が必要です。

その酸素と栄養は血液に乗って流れていくので、全身の血流が悪くなると必要な酸素と栄養が届きにくくなります

また、いらなくなった老廃物も排出されにくくなってしまいます。

女性の体の特徴として、男性と比較すると筋肉量は少なく、脂肪は多い体のつくりをしています。

筋肉は体温を上昇させる役割があります。脂肪は冷えると温まりにくい性質があります。

そのため、女性は男性に比べて冷え性になりやすいのです。

冷え性の原因

①筋力の低下

筋肉は熱を作り出す重要な役割を担っています。

寒さを感じたり、寒気がするときに体が震える経験をしたことはありませんか?

そのときはまさに筋肉を震わせることで熱を生み出そうとしている瞬間なのです。

筋力が低下することで熱産生も低下しやすくなります。

②冷えやすい食生活

冷え性は夏の暑い時期にも起こりやすいです。

特に夏は冷えた飲み物や清涼飲料水、アイスクリームやかき氷など、体を冷やす食べ物を取りたくなりますよね。

また、カフェインも体を冷やす原因になります。

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③基礎代謝の低下

人間が無意識に行っている生命活動を行うのに必要なエネルギーの消費のことを「基礎代謝」といいます。

例えば体温の調整や呼吸、心拍といったものです。

基礎代謝が低いと摂取した栄養素がエネルギーとして使われにくくなります。

基礎代謝が低下することでエネルギーをうまく使いこなせなくなり、血管や内臓、筋肉が衰えていきます

その結果、冷え性の原因となります。

④血流が悪い

人間の臓器や細胞が働くためには酸素と栄養が必要です。

それは血液に乗って体を巡るため、低血圧や貧血の人は血液が体の隅々まで届きにくくなってしまいます。

そのため体が冷えやすくなります。
鉄分が不足している人も冷え性になりやすいです。

⑤自律神経の乱れ

自律神経は内臓の働きや代謝、体温をなどの機能をコントロールしています。

活動中の昼間に活発になる「交感神経」と、リラックス中の夜に活発になる「副交感神経」の2種類があります。

2つの神経が必要に応じて作用することで、人間は生命を維持できているのです。

不規則な生活や過度なストレス、疲労によって自律神経は乱れ、体温の調節がうまくいかなくなることがあります。

⑥ストレス

ストレスは体にとってよくないことが多いです。

冷え性の原因となる理由でいうと、ストレスを受けることで自律神経が乱れる、緊張状態になることで全身が強張り血流が悪くなるなどが挙げられます。

以下の記事では、妊活中のアルコール摂取や喫煙の影響を分かりやすく解説しています。

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冷え性って妊活に影響があるの?

冷え性は妊活によくないと聞きますが、それはなぜなのでしょう?
妊活にどのような影響を与えるのか3つ紹介していきます。

1.子宮や卵巣は冷えやすい

実は子宮や卵巣はもともと冷えやすい器官です。

人間は無意識に自分の生命を維持することを第一優先とします。

そのため体が冷えて血流が悪くなると、まずは自分にとって大切な臓器である脳や心臓などの生命活動に関係する臓器に優先的に血液が巡ります

自分が危機的状況にさらされていては、生殖活動をしている場合ではないため、子宮や卵巣への血液の巡りは後回しになるのです。

2.冷えにより卵巣機能が低下

十分に血液が巡らないと、卵巣機能は低下していきます。

そのため女性ホルモンの分泌が低下していきます。

その結果、排卵障害や卵胞が育ちにくくなったり、卵子の質が落ちやすくなります。

3.着床しにくくなる

子宮では受精卵が着床するために必要な子宮内膜を厚くさせます。

しかし、血流が悪くなることで子宮内膜は厚くなりにくく、薄いままとなってしまいます。そのため着床する可能性を低下させてしまうのです。

「温活」ってなに?

「温活」とは、日々の生活習慣を見直したり、体を温める習慣を取り入れ、体温を高める活動のことをいいます。

体温を高めることで冷えの改善に繋がり、健康面や美容面、さらには妊活にも良い影響をもたらすといわれています。

温活のメリット3選

1.疲れにくい身体になる

冷えを改善し体温を高めることで基礎代謝も上がります。

基礎代謝が上がるとエネルギーをうまく活用できるようになるため、疲れにくくなります。

体が冷えている状態では基礎代謝が低下しますが、そのとき使いきれず余ったエネルギーは脂肪として体に蓄積されていきます。

基礎代謝が上がることでダイエット効果もあります。

また、免疫機能も向上するため風邪を引きにくくなったり、病気にかかりにくくなります。

血流も改善することで細胞や臓器に必要な酸素と栄養が行き渡り、活発に活動できるようになります。

2.ストレスを感じにくい身体になる

寒い時を想像してみてください。

体がこわばって緊張状態になっていますよね。逆に暖かい場所では体はゆるみやすくなります。

筋肉が収縮した状態のままだと、精神的なストレスも溜めやすい状態になってしまいます。

心身ともに温め、ゆったりと過ごすことでストレスを感じにくい体をつくることができます。

3.妊娠しやすい身体になる

体の冷えが改善すると卵巣や子宮にもしっかりと血液がめぐるようになります。

卵巣は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを分泌します。

このホルモンは卵胞を育て、受精しやすい卵子を育てたり、排卵したり、着床するための子宮内膜を厚くしたりと妊娠するためには必要不可欠なホルモンです。

十分に血液が巡ることで卵巣は本来の働きができるようになります。

そのため妊娠しやすい身体へと導いてくれます

温活を実践している人はたくさんいる

温活という言葉は最近すごくメジャーになってきています。

よく耳にするということは、それだけ実践している人や効果を得た人もいるということです。

「妊活中に温活をしてよかった」という声は多く上がっていて、芸能人でも温活をやっていたという人もいました。

例えば、約5年の妊活を経て妊娠された人気女性芸能人のやしろ優さんは、雑誌のインタビューでご自身が取り組んだ妊活の1つとして、温活を挙げています。

おなかの冷えが気になったことから始めた「温活」。
オンライン学習と筆記テストを3回クリアし、「温活アドバイザー講座」の資格を取得しました。
引用元:第一子誕生・やしろ優「妊活」のためにやったこと

妊活は女性だけではありません。男性も行う立派な共同作業です。

下の記事は、妊活中の男性、妊活を考えている男性必見です!

妊活中の男性必見!酸化ストレス対策が妊活中に必要な理由 | 助産師監修

妊活は女性のみならず男性も取り組むべき共同作業です。例えば妊活中の男性は、精子の断片化や精子の細胞を傷つける酸化ストレスをよく知り、対策する必要があります。具体的な対策は禁煙やダイエット・適切な運動や睡眠といった健康的な生活をすることです。

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妊活中のおすすめの温活方法

妊活中には具体的にどのような温活が効果的なのでしょうか。

体を冷やさない服装

夏だとしても体が冷える服装は控えた方がいいです。女性は脂肪がつきやすい体質であり、脂肪は一度冷えてしまうとなかなか温まりにくいです。

特に下半身の冷えは全身の冷えだけでなく、子宮や卵巣の冷えにも直結します。

下半身を温めることで、ふくらはぎのポンプ機能によってあたたまった血液が卵巣や子宮、そして全身に巡りやすくなります。

骨盤周りの冷えを予防する方法として腹巻きもおすすめです。

サイズがきつい腹巻きだと締め付けによって血流が悪くなり、逆効果となってしまうのでゆったりとしたサイズを着用しましょう。

入浴

湯舟につかることで体が温まるため、温活効果が期待できます。

38〜40℃程度の熱すぎないお湯に、10〜20分程度つかるといいです。

ただし、温度が高すぎたり入浴時間が長すぎたり、睡眠の直前にするのは体が温まりすぎることで疲れてしまったり、寝つきにくくなってしまいます。

下半身の冷えの改善には足湯も効果的です。

適度な運動

運動をすることで汗をかきますよね。

運動は体温をすぐに上げることのできる方法の1つです。

ジョギング・ウォーキングなどの有酸素運動は基礎代謝を上げ、下半身の筋力を鍛えることにもつながります。

下半身には大きい筋肉があるので、筋力アップすることで温活効果も期待できます。

食べ物や飲み物

冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎると、胃腸から冷えが伝わり全身が冷えやすくなります。

特に冷たい飲み物は一気に体を冷やしてしまいます。

飲み物を飲む時には常温以上の温度で飲むことがおすすめです。

体を内側から温めてくれる食べ物を摂取することもおすすめです。

例えば、生姜、ネギ、にんにくといった栄養素は内臓から温めるだけでなく、血流や代謝を促す効果もあります。

妊活時期におすすめのサプリメント、mitas体の内側から巡りをサポートしてくれる高麗人参体をぽかぽか温めてくれることで有名な生姜などの和漢素材配合で、体の内側からしっかりと温めてくれます。

手軽に温活をしたい方にはおすすめです。

また、服装、入浴、適度な運動、飲食物の他に、妊活中は睡眠がとても大切です。

そんな睡眠について徹底的に解説したこちらの記事も確認してみてください!

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まとめ

今回は冷え性による影響と妊活中のおすすめの温活方法について紹介しました。

仕事やプライベートで忙しく、新たに温活の時間を設けることは難しいという方もいらっしゃると思います。

そんな方には、靴下をはくこと、飲み物は常温にすること、手軽に体を温めるサプリメントであるmitasを飲むことがおすすめです。

mitasは体を芯から温めてくれる高麗人参や生姜などの和漢成分を配合し、妊活中に摂取したいその他の栄養もぎっちりつまっています

ストレスなく実践することが1番大切ですので、ご自身にあった方法を見つけていきましょう。

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