
更新日:2025/8/7
妊婦さんがインフルエンザにかかったら?胎児への影響や気になる服薬、予防接種まで詳しく解説

「風邪かな?」と思っていたら、熱やだるさが強くなってきて不安に…。もしインフルエンザだったら、お腹の赤ちゃんに影響が出るのではと心配になる妊婦さんは少なくありません。
妊娠中は免疫力が下がりやすく、インフルエンザにもかかりやすいといわれています。放っておくと症状が重くなったり、入院が必要になったりすることも。
でも大丈夫。早めに対処することで、重症化を防ぎ、赤ちゃんへの影響も抑えることができます。
この記事では、妊婦さんがインフルエンザにかかったときの影響や受診の目安から、予防接種や日々の免疫対策までわかりやすく解説します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊婦さんがインフルエンザにかかるとどうなるの?
妊娠中は体の免疫機能が変化し、感染症にかかりやすい状態になるといわれています。
まずは、妊婦さんがインフルエンザにかかるとどうなるのかを見ていきましょう。
重症化しやすく、入院が必要になることも
妊婦さんがインフルエンザにかかると、一般の人に比べて重症化しやすいとされています。(※1)
2009年の新型インフルエンザの流行時には、WHO(世界保健機関)が「妊婦はICUを必要とする確率が10倍高い」と発表しました。(※2)
ICUとは、重篤な患者さんを治療する場所のこと。つまり、妊婦さんは重症になる確率が高いことを示しています。
特に妊娠28週以降は注意が必要で、肺炎を合併して入院が必要になるケースもあるといわれています。
流産や早産の危険性もある
妊娠中にインフルエンザにかかったら、お腹の赤ちゃんに影響があるのでは…と心配になる方も多いのではないでしょうか。
インフルエンザウイルス自体がお腹の赤ちゃんに感染することは基本的にないと考えられていますが、妊婦さんの体調が大きく崩れることで流産や早産のリスクが高まるといわれています。
過去には、新型インフルエンザと流産・早産との関連が指摘された例もあります。(※3)
そのため、妊娠中はインフルエンザを予防することはもちろん、万が一インフルエンザにかかった場合には早めの対処が必要です。
インフルエンザの疑いがあるときの受診目安と治療法
次に、インフルエンザの基本的な症状や受診の目安をみていきましょう。
インフルエンザの症状
インフルエンザの主な症状には、次のようなものがあります。
- 38℃以上の高熱
- 頭痛
- 寒気・悪寒
- 関節痛・筋肉痛
- 鼻水や咳、喉の痛み
これらに加えて、吐き気や腹痛、下痢などの症状が出ることもあります。(※4)
早めに内科か産婦人科を受診しよう
妊娠中は症状が重くなりやすいため、気になる症状が出たら我慢せずに受診しましょう。
ここでポイントとなるのが、内科でも産婦人科でも、必ず電話で連絡を入れてから受診することです。直接受診するのではなく、電話で症状を伝え、受診の相談をしてください。
そうすることで、院内での感染リスクを減らし、他の妊婦さんや患者さんを守ることにもつながります。(※5)
インフルエンザに限らず、妊娠中は体調不調になると不安になりますよね。それが普通の風邪であっても、「薬は?」「赤ちゃんは大丈夫?」と気になることがたくさん。
そんなときは、以下の記事も参考にしてみてください。
妊婦さんに処方されるインフルエンザの薬は?
もしインフルエンザにかかっていた場合「妊娠中だけど、薬を飲んでも大丈夫?」と心配になるかもしれません。
でも安心してください。
妊婦さんでも使える抗インフルエンザ薬(例:タミフル、リレンザなど)があり、医師が安全を確認したうえで処方してくれます。
薬は発症後48時間以内に飲むと効果が出やすいため、自己判断せず、できるだけ早く相談しましょう。(※6)
妊娠中の薬の服用については、以下の記事にも詳しく書かれているのであわせてご覧ください。
妊婦さんでもインフルエンザの予防接種は受けられる?
ここからは、インフルエンザの予防方法について解説していきます。
インフルエンザの予防といえば、インフルエンザワクチンが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
妊娠中にワクチンを打つことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、実は妊娠中でも接種が可能です。
インフルエンザワクチンは妊娠中も接種が勧められている
インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」といい、ウイルスの感染力をなくした安全性の高いタイプです。
そのため、妊娠中でもインフルエンザの予防接種を受けることができます。(※7)
接種を希望する際は、かかりつけ医に相談して体調の良い日に打つようにしましょう。
ママと赤ちゃん、両方を守る効果も
ワクチンを打つことで妊婦さん自身の重症化を防ぐだけでなく、生まれてくる赤ちゃんに免疫を届ける効果もあります。
実際に、インフルエンザワクチンを接種した妊婦さんから生まれた赤ちゃんは、生後6ヶ月までインフルエンザにかかる確率が低くなるという報告もあります。(※1)
ママがワクチンを受けることで、赤ちゃんに免疫が引き継がれ、生まれた後の予防にもつながるのです。
妊婦さんがインフルエンザにかからないためにできる予防策
インフルエンザを防ぐためには、日々の基本的な感染対策がとても大切です。
妊娠中にできるインフルエンザ対策を3つ紹介します。
- 1基本の感染対策を徹底する
- 2人混みを避け、室内の換気も忘れずに
- 3睡眠と栄養で免疫力を保つ
基本の感染対策を徹底する
インフルエンザは飛沫感染や接触感染によってうつるため、手洗いやうがい、マスクの着用などをこまめに行いましょう。(※8)
外出時には手指の消毒や、咳エチケットも意識することが大切です。
人混みを避け、室内の換気も忘れずに
人が多い場所ではウイルスに触れるリスクが高まります。
できるだけ人混みを避け、室内ではこまめに換気を行いましょう。
加湿器などを活用して湿度を50~60%に保つと、ウイルスが活動しにくい環境になります。(※8)
睡眠と栄養で免疫力を保つ
睡眠不足や栄養の偏りは免疫力の低下を招きやすくなります。
できるだけゆっくり休息をとり、バランスの良い食事を心がけて、体の内側から整えていきましょう。(※8)
具体的な免疫力アップのポイントは、次から詳しく解説していきます。
妊娠中でもできる「免疫力アップ」の工夫
妊娠中は体の変化により、免疫力が落ちやすくなっています。
日々の生活の中で、できることから始めてみましょう。
食事のバランスを意識する
つわりが落ち着いてきたら、免疫力アップのためにも野菜・たんぱく質・炭水化物をバランスよく摂るよう意識しましょう。
特に鉄分やカルシウム、食物繊維など、妊娠中に不足しがちな栄養素は積極的に摂りたいところです。(※9)
朝ごはんやお昼ごはんが「パンだけ」「パスタだけ」と炭水化物に偏りがちなら、サラダや具だくさんのスープをプラスするだけでもOK。ちょっとした工夫で、自然と栄養バランスが整いやすくなりますよ。
妊娠中の食事について詳しくは、こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね!
腸内環境を整える
腸には免疫細胞が多く集まっており、腸内環境を整えることが免疫力の維持にもつながります。(※10)
「腸活」のためには、納豆やヨーグルト、みそなどの発酵食品を毎日の食事に取り入れるのがおすすめです。
朝ごはんにヨーグルトを付け足す、納豆やチーズを買い置きしておいて献立に一品付け足す、というように無理せず取り組むと良いでしょう。
妊婦さんができる腸活については、こちらの記事が参考になりますよ。
妊婦さんの栄養サポート+腸活には「mamaru」がおすすめ
「食事だけでは栄養をとりきれない」「つわりで食べられない日がある」そんな妊婦さんには、サプリメントの活用もおすすめです。
mamaruは、妊婦さん専用に開発されたサプリメント。葉酸・鉄・ビタミン類をはじめ、妊娠中に必要な栄養素をオールインワンで配合しています。
小粒で飲みやすく、複数のサプリを飲み分ける手間もありません。不足しがちな栄養がmamaru1つで手軽に補えますよ!
さらに、腸活にうれしい成分も配合!
乳酸菌・ラクトフェリン・食物繊維が含まれているので、免疫力を内側から支える強い味方になってくれます。
毎日ヨーグルトや納豆を食べるのは難しいこともありますが、mamaruなら”サプリを飲むだけ”で簡単に腸活が始められますよ!
腸活サポート成分を手軽に摂って、お腹の調子だけでなく免疫力アップも目指しましょう。
また、mamaruは着色料・保存料など6つの添加物が不使用で、16の安全性試験をクリア。
産婦人科医が監修・推奨しており、GMP認定工場で製造されているなど、品質面でも妊婦さんに寄り添っています。
「できるだけ余計なものは避けたい」「自分と赤ちゃんのために、できることをしたい」——
そんな妊婦さんの毎日に、mamaruはぴったりのサポートアイテムです。
妊娠中の免疫力ケアに、ぜひ今からmamaruを取り入れてみてくださいね。
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妊娠中の揺らぎやすい体調をサポートするサプリは、こちらの記事でも紹介しています。
妊娠中のインフルエンザは「早めの対策」と「日々のケア」がカギ
妊娠中にインフルエンザにかかると、重症化や早産などのリスクもありますが、正しく対処すれば必要以上に不安になることはありません。
大切なのは、「早めの受診」と「日々の予防」。
ワクチン接種や基本的な感染対策を心がけつつ、栄養や睡眠で免疫力を高めることが、ママと赤ちゃんを守る一歩になります。
妊婦さん向けサプリ「mamaru」も活用しながら、元気に妊娠生活を過ごしていきましょう。
参考文献:
(※1)インフルエンザについて(医療関係者向け) | 国立成育医療研究センター
(※2)新型インフルエンザ対策(A/H1N1)妊娠中の人や授乳中の人へ|厚生労働省
(※3)国内における新型インフルエンザ症例集|平成21年度厚生労働科学特別研究
(※5)Q5.妊婦がインフルエンザに罹った場合、どうすればよいでしょうか? | 市立御前崎総合病院
(※6)妊婦さんへのインフルエンザワクチン接種ガイド|大阪市立大学大学院医学研究科
(※8)インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」 | 政府広報オンライン
(※9)妊産婦の栄養|宇和島市
(※10)免疫力を高める食生活|九州労災病院
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