更新日:2025/12/3

つわりに波がある理由とは?ケース別の原因と楽になる過ごし方を助産師が解説

つわりに波がある理由とは?ケース別の原因と楽になる過ごし方を助産師が解説
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妊娠初期によく見られるつわり。「調子が良くなってきたと思ったら、また症状が出てきた」「昼間は大丈夫だけど、朝がつらい」という“つわりの波”を経験している妊婦さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、時期や時間帯によってつわりに波がある理由について、助産師が詳しく紹介。また、つわりの症状を軽くするための工夫や、注意すべき症状についても解説します。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医

毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。

"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。

まきレディスクリニック

【ケース別】つわりに波がある理由

実はつわりの症状に波があるのは自然なこと。まずは、つわりの症状の波を引き起こす4つのパターンとその理由を紹介します。

時期によって波がある

一般的に、つわりは胎盤が出来始める妊娠5週ごろから、胎盤が完成する16週ごろに多くみられます。週数によって症状に強弱がある場合も多いです。

妊娠5〜9週

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というつわりの原因のひとつであるホルモンが急激に増える時期。この時期は吐き気やだるさが強く出やすくなります。

妊娠10〜12週以降

この時期になると胎盤が完成し、hCGの分泌が落ち着いてきます。そのため、症状は少しずつ軽くなってきますが、ホルモンの変化のスピードには個人差があります。

日によって波がある

同じ週数でも、「昨日は楽だったのに、今日はつらい」というような日ごとの変化もよくあります。これは、自律神経や体内環境の変化、血糖値やホルモンの状態が毎日変化しているために起こります。

  • 体調、睡眠の状態、ストレスなどによる自律神経の変化
  • 食事量、水分量、便秘、疲労などの体内環境の変動
  • 栄養のバランス、血糖値、ホルモンバランス、体温の日ごとの変化

これらを防ぎ、つわりを少しでも軽くするためにできることについては、こちらを参考にしてくださいね。

時間帯によって波がある

「朝だけつらい」「夜になると悪化する」など、時間帯による波も珍しくありません。これらは、血糖値の変化や疲労やストレスの蓄積が影響しています。

朝に症状が悪化するケース

寝起きや朝は空腹で血糖値が低下しています。つわりの症状は、血糖値の低下で症状が悪化することが多いため、朝起きた時に吐き気の症状が強くなるケースがあります。

夕方〜夜に症状が悪化するケース

日中は仕事などで忙しくしており、気が張っていることが多い一方で、夕方や夜になると疲労やストレスが蓄積し、症状が強まることがあります。食事を抜く、食事の時間が空く、脱水などで症状がさらに強まることも。

場面やシチュエーションによって波がある

におい、音、場所、ストレスなど環境や精神的な変化によっても、つわりの症状には波が起こります。変化や刺激の多い外出先では、症状が悪化することも。

  • 調理、柔軟剤、タバコなどの強い匂いが吐き気の引き金
  • 乗り物、人混み、暑さ、緊張などでストレスを感じると、吐き気悪化の原因に
  • ストレスやプレッシャーなどにより交感神経が優位になると、胃腸の動きが緩やかになり吐き気が出やすくなることも

この辛いつわりはいつまで続く?」という疑問については、こちらの記事で解説しています。

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波があったりつわりの症状がないときも、赤ちゃんは大丈夫?

つわりの症状に波があることや、一時的につわりが落ち着くことは自然なこと。つわり自体が赤ちゃんの成長に直接影響を与えることはありません
つわりの変化を感じた時には、お母さん自身の過ごしやすさを大切にしてくださいね。

ただし、つわりの症状が全くなくなったうえに、出血や強い腹痛がある場合はかかりつけ医に相談しましょう。

つわりの症状と原因

ここでは、つわりの症状やつわりが起こる原因について解説していきます。つわりの原因が分かると、つらいつわりの症状も乗り越えやすくなるかもしれませんよ。

つわりの主な症状

つわりの症状には次のようなものがあります。

  • 吐き気・嘔吐(特に朝)
  • 食べ物やにおいへの強い敏感さ(嗅覚過敏)
  • 食欲や嗜好の変化
  • 唾液が増える(よだれつわり)
  • だるさ・眠気・頭痛
  • 水分が摂りにくい

つわりの原因

つわりの原因はひとつではありません。最も影響を与えるのは、胎盤ができる際のホルモンの変化であると考えられていますが、その他にも色々なことが関係しています。

つわりの症状には、hCGを始めとしてエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモン、甲状腺ホルモン、レプチンやグレリンという食欲に関係するホルモンが関係しています。

また、新しい研究によると、胎盤から分泌されるGDF15というホルモンが吐き気の中枢を直接刺激する「つわりの主役」である可能性が高いと考えられています。(※1)

受診の目安

多くのつわりは自然におさまります。しかし、吐き気や嘔吐の症状が強く、水分や食事がほとんどとれない場合は「重症妊娠悪阻」の可能性があります。

重症妊娠悪阻になると、栄養不足によって体力の低下や電解質バランスが乱れ、神経症状(ウェルニッケ脳症)が起こるリスクがあります。また、母体の栄養状態が著しく悪くなると、お腹の赤ちゃんに悪影響を与える可能性も。

そのため、点滴で水分や栄養を補ったり、吐き気を抑える薬を使った治療が必要になります。

♦︎受診が必要なサイン

  • 水分も受け付けない、尿の量が少ない
  • 体重が妊娠前より5%以上減っている
  • 吐き気が1日に何度もあり、眠れないほどつらい
  • めまい、ふらつき、脱水症状がある
  • 血の混じった吐物、強い腹痛、発熱を伴う

吐きづわりがつらい時に使用できる吐き気止めについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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ウェルニッケ脳症ってなに?

ウェルニッケ脳症とは、ビタミンB1の不足によって起こる脳の病気のこと。特にアルコールをよく飲む人や、栄養が足りない人に起こりやすい傾向があります。放置すると脳に障害が残ることがあるため、注意が必要です。

♦︎主な症状
・意識がぼんやりする
・目の動きがおかしくなる
・ふらつきや歩きにくさを感じる

つわりを少しでも軽くするためにできる工夫3つ

最後は、つわりの症状を少しでも楽にするために、日常生活でできることを助産師の目線から紹介します。

食べ方を工夫する

つわりの時は「なにも食べられない」「気持ちが悪い」という方も多いですが、少しずつ、体に優しい方法で栄養を摂ることが大切です。

お腹の赤ちゃんのことを思うと、「バランスよく食べること」や「栄養のあるものを選ぶこと」が良いことのように思えますよね。しかしこの時期は、お母さん自身が「食べられるとき、食べられる量、食べられるもの」で大丈夫です。

♦︎つわり中の食事のコツ

  • 一度にたくさん食べず、小分けにして少しずつ摂る
  • 温かい料理や香りの強い料理は、気持ち悪さを増すことがあるため控える

つわりを軽くする栄養素を摂ろう

実は栄養素の中には、つわりを軽くする働きをしてくれるものがあります。食べることができそうであれば、これらの栄養素を意識して補給するのも良いですよ。

♦︎つわりを和らげてくれる栄養素

栄養素働き食材
ビタミンB6吐き気を抑える魚、鶏肉、バナナ、じゃがいも
ジンジャー(しょうが)胃を落ち着かせるしょうが湯やしょうがキャンディ
ビタミンB1食欲低下や疲労感を軽くする豚肉、豆類、玄米
葉酸つわり中も赤ちゃんの発育に必要ほうれん草、ブロッコリー、サプリメント
たんぱく質エネルギー補給、血糖値を安定させる卵、豆腐、魚、鶏肉
水分・電解質脱水を防ぎ、吐き気の悪化を抑制水、スポーツドリンク、麦茶

とはいえ、症状を和らげてくれる栄養素を知っていても、食べること自体が難しいのがつわり。そんなつわりの時期におすすめなのが、サプリメントを使った栄養補給です。

つわり中の栄養サポートには、産婦人科医が監修・推奨している妊婦さんに特化したサプリメント「mamaru(ママル)」がおすすめ

mamaruには、つわりの症状を緩めるとして注目されているビタミンB1、B6、葉酸、そして電解質であるカルシウムやマグネシウムなども配合

つわりをケアしながら、妊娠中に必要な栄養素をオールインワンで補給することができますよ。

さらに、業界最小の粒サイズで、匂いを抑えるコーティング加工が施されているため、味や匂いに敏感になりがちなつわり中の妊婦さんにぴったり

1日4粒飲むだけの続けやすい習慣で、つらい時期の栄養をサポートします。

また、食事や水分の摂取量が減りがちなつわりの時期は、便秘で悩む方も多いため、mamaruには250億個の乳酸菌、食物繊維、ラクトフェリンなどのお腹の調子を整える菌活成分も配合

腸内環境を整えながら、栄養素の吸収もサポートできるのは嬉しいですよね。

mamaruは、香料、着色料、保存料、酸味料、甘味料、増粘安定剤は全て不使用で、無添加にこだわって作られています。

また、国内有数のGMP認定工場で作られたGMPマーク取得のサプリメントで、品質にも自信あり!

mamaruは全国のドラッグストアやアカチャンホンポで購入することができますが、「ちょっと試してみたい」という方は、公式サイトからどうぞ!まずは、限定価格で一袋試してみるのがおすすめですよ。

つわりの症状をケアしながら、赤ちゃんに必要な栄養をしっかり摂りたいという方は、ぜひこちらから詳細をチェックしてみてくださいね。

脱水を予防する

吐き気や嘔吐で体の中の水分や塩分が減ると、つわりの症状が悪化しやすくなってしまいます。そのため、こまめに水分補給することがとても大切です。

♦︎つわり中の水分補給のポイント

  • 常温の水、麦茶、経口補水液、スポーツドリンクを選ぶ
  • 一回にたくさん飲むより、少量ずつ頻回に飲むことを意識する

カフェインが多く含まれるものは利尿作用があるため控えるのが良いでしょう。甘すぎる清涼飲料水やジュースなどは、血糖値が急激に上がり吐き気を誘発することがあるため、避けるのがおすすめです。

また、一度にたくさんの水分を摂ると、吐き気や胃の不快感が強くなることも。さらに、排泄もされやすくなるので吸収効率も下がってしまいます。

妊娠中におすすめの飲み物については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

環境を整える

つわりはにおい・温度・空気感などの環境にも影響されます。つわりの症状を強くする引き金となる刺激を避けることも大切なポイントです。

♦︎過ごしやすい環境のポイント

  • 換気をして部屋をこもらせない
  • 匂いが強いものを控える(食事、柔軟剤、香水など)
  • 横になったり、リラックスできる環境を整える

栄養と環境を整えてつわりの波を乗り切ろう

つわりの症状に波があるのは、珍しいことではありません。つわりに影響を与える要因や対策を知って、上手に付き合っていきましょう。

また、つわりの症状を軽くするためには、栄養や環境を整える工夫を取り入れることも大事。まずは、できることから始めてみましょう。

妊婦さん向けサプリの「mamaru」には、つわりを和らげるのに一役買ってくれる栄養素や、妊娠中のマイナートラブルのサポートをしてくれる成分が配合されています。マタニティライフのお供として、ぜひmamaruをご活用くださいね。

参考文献:

(※1)Fetally-encoded GDF15 and maternal GDF15 sensitivity are major determinants of nausea and vomiting in human pregnancy - PubMed

参考資料:

ACOG Practice Bulletin No. 189: Nausea And Vomiting Of Pregnancy - PubMed

妊婦のつわりの原因を特定、重症化予防の可能性も 英ケンブリッジ大研究 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

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