
更新日:2025/10/21
つわりはいつからいつまで続くの?助産師が解説する症状やピークを乗り切るための過ごし方

妊娠が分かり喜んだのも束の間、つわりの症状に不安を抱いている方もいると思います。
この記事では、妊娠初期に始まるつわりはいつからいつまで続くのか、助産師が詳しく解説していきます。
・つわりの時期
・つわりの症状
・つわりのメカニズム
・つわりを乗り切るための過ごし方
・つわりに関するQ&A
つわりに関する不安が減り、元気に乗り越えるためのヒントになると嬉しいです。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
つわりはいつからいつまで続く?
つわりは、妊娠4〜6週頃から始まり、妊娠12〜16週ごろに軽快していくことが多いとされています。最も症状が強くなるのは、平均して妊娠9週ごろといわれます。
それって何ヶ月?と思った方は、安定期に入る妊娠5ヶ月には落ち着いてくることが多いと思っておきましょう。
しかし、中にはこの時期をすぎてもつわりの症状が続くことや、出産直前までムカムカがずっとあったというようなお母さんも。反対に、妊娠中を通して何の症状も感じなかったという方もおり、つわりの症状の現れ方や感じ方には大きな個人差があります。
知っておきたいつわりの基本
次に、つわりについて基本的なことを知っていきましょう。「つわり」と聞くと、吐き気や嘔吐をイメージする方が多いと思いますが、実はつわりにはさまざまな症状があります。
つわりの症状
症状 | 具体的な例 |
---|---|
吐き気・嘔吐 | 朝起きた直後や空腹時に強く感じる人が多い。匂いや食べ物、歯磨きなどが引き金になることも |
味覚・嗅覚の変化 | 炊き立てのご飯の匂い、油、香水などに敏感になる。酸味、炭酸、冷たいものは受け入れやすい |
嗜好の変化 | 今まで好んで食べなかったものが食べたくなる。反対に、好きだったものが食べたくなくなる |
唾液の増加 | 口の中に唾が溜まりやすく、飲み込むのが辛い |
倦怠感、眠気 | 朝起きるのがつらく、日中も強い眠気を感じる。体を動かすのが億劫で、横になりたくなる |
頭痛やめまい | 締め付けられるような頭痛やふわっとしためまいを感じる。特に立ち上がったときや朝起きたときに感じやすい |
便秘・下痢 | 便が硬くなって排便回数が減り、お腹の膨満感が出ることがある。反対に、便が柔らかくなり水様便になることや、急な腹痛を伴うことも |
これらの症状は、赤ちゃんをお腹に留め、有害物質から守るための生理的な反応とも考えられています。
つわりの種類と対処法に関しては、こちらの記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
つわりの特徴
つわりは、日によって症状の辛さが変化するのが特徴です。これは、ホルモンの濃度の変化や自律神経の乱れ、匂いやストレスなどの環境による影響、免疫バランスの変化などによる影響が考えられています。
詳しくは、次の項目で確認していきましょう。
つわりはなぜ起こる?
実は、つわりはいくつかのことが影響して起こると考えられています。その中でも最も強い影響を与えているのが、「ホルモンバランスの変化」によるもの。
また、症状の悪化にはさらにいろいろなことが関係しています。
ホルモンの変化
妊娠すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが胎盤から分泌され、胎盤が完成するまでの過程で分泌量が増えます。このホルモンの影響により、脳の嘔吐中枢が刺激されます。
また、近年の研究によると、GDF15と呼ばれるホルモンもつわりに大きく関係していることが示唆されています。GDF15もhCG同様に胎盤の絨毛から分泌されます。そして、妊娠して急激に血液中の濃度が上昇することによって、つわりの症状が強くなると考えられています。(※1)
自律神経の影響
妊娠初期は、妊娠を維持するために必要な女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン」が増加し、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが変化します。
交感神経が過敏になることにより、吐き気や胃もたれが引き起こされます。また、副交感神経が抑制されることにより、胃腸の動きが緩やかになり、食べたものの消化や通過が遅くなるのです。
その結果、むかつきや吐き気、胃もたれなどのつわりの症状が強くなります。また、自律神経の働きにより嘔吐反射も過敏になるため、匂いや食べ物の見た目などが刺激となりやすくなってしまいます。
栄養不足による影響
ビタミンB群のうちのひとつであるビタミンB6の不足は、つわりの症状を悪化させることが分かっています。
ビタミンB6は、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの合成のほか、消化器の運動を調整する役割を担っています。そのため、不足することにより嘔吐中枢の制御が乱れたり、吐き気や嘔吐の症状が起こりやすくなってしまうことも。
ビタミンB6を手軽に取り入れる方法はこちらで紹介しています。
ビタミンB6とつわりの関係については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
ストレスや疲労
精神的な緊張や環境の変化、不安や疲労などもつわりの症状を悪化させることがあります。
精神的に緊張した状態が続くと自律神経が乱れ、つわりの症状を悪化させる要因となってしまいます。反対に、精神的にリラックスすると、症状が軽くなることも少なくありません。
つわりを乗り切る過ごし方のコツ6選
ここからは、辛いつわりの時期を乗り切るための過ごし方を紹介します。ちょっとした工夫を取り入れることで、つわりの症状の引き金や悪化を避けることができますよ。
食べ方を工夫する
つわりの時期は「1日3食バランス良く」という概念は捨てて、「食べられるときに、食べられるものを、食べられる分だけ」摂るようにしましょう。
また、つわりは空腹時に症状が悪化しやすいため、すぐに食べることができるものを常備しておくのも良いでしょう。普段使うカバンや枕元にクラッカーや蒸しパン、蒸し芋、飴など食べやすいものを準備しておくのもおすすめですよ。
つわり中に食べやすいものに関しては、こちらの記事でも紹介しています。参考にしてみてくださいね。
ビタミンB6を補給する
ビタミンB6は、つわりの症状を軽減させる働きがある栄養素として知られています。(※2)
ビタミンB6を摂ることで、つわりの吐き気の原因となる嘔吐反応の過敏性を緩やかにしたり、消化管の運動を改善したりすることも期待できます。
♦︎ビタミンB6が含まれる食べ物
- まぐろ
- かつお
- 鶏むね肉
- バナナ
- さつまいも
- 酵母パン
しかし、「まぐろやかつおは水銀の量が気になる」「つわりの症状が辛くて食事から摂ることが難しい」という妊婦さんもいるでしょう。そんなときは、妊婦さん向けサプリを活用するのがおすすめです。
ビタミンB6を手軽に摂るなら「mamaru」
妊娠中のビタミンB6摂取にぴったりなのが葉酸サプリの「mamaru」。
mamaruは、妊娠初期にサプリからの摂取が勧められている葉酸と一緒に、つわりに対して科学的根拠のあるビタミンB6を摂ることができるサプリです。
業界最小レベルの粒の小ささと、匂いを抑えた特別な加工で、つわり中でも飲みやすい工夫がされているのがポイント。
また、ビタミンB6と葉酸以外にも、厚生労働省で妊娠中の摂取が推奨されている栄養素もしっかりと配合されています。つわり中に思うように食事が摂れない妊婦さんにとっては嬉しいですよね。
産婦人科医が監修している妊婦さんに特化したサプリのため、不必要な添加物の使用が一切なく、さらに腸内環境を整える乳酸菌、食物繊維、ラクトフェリンなどの栄養成分も配合されています。
腸内環境が整うと、栄養素の吸収率や、腸内細菌によるビタミンB群(B1、B2、B6、B 12、葉酸など)の合成効率もアップしますよ。
mamaruは
- つわりに備えて体を整えたい方
- つわりの症状で辛い方
- 思うように食事が摂れていない方
- しっかりと栄養補給したい方
にとってもおすすめです。
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生姜を摂る
生姜に含まれるジンゲロールとショウガオールという成分は、吐き気を和らげる働きを持っているということが分かっています。
ジンゲロールが胃の動きを促進し、胃のむかつきを和らげます。そして、ショウガオールが嘔吐中枢や嘔吐を誘発する神経伝達物資の働きを緩やかにしてくれます。
つわりがつらいときは、次のような方法で無理なく生姜を取り入れてみてくださいね。
♦︎おすすめの生姜の摂り方
- 生姜湯
- 生姜紅茶
- おかゆやスープに加える
- 生姜飴
- ジンジャークッキー など
水分をこまめにとる
つわりで水分を摂りにくい状態でも、飲めるものを探して少量ずつでも水分を摂ることが大切です。水分は水でなくても、ジュースやスープなどでも大丈夫です。
つわりにより水分が摂れない状態が続くと脱水となり、体の中の電解質のバランスが崩れて嘔吐中枢が刺激され、さらに吐き気が強くなってしまいます。
脱水を予防するためには、このような飲み物がおすすめです。
♦︎脱水予防のための飲み物
- 経口補水液
- 麦茶、お湯、塩スープ
- ゼリー飲料(糖分、電解質入り)
妊娠中におすすめの飲み物については、こちらのも参考にしてみてくださいね。
休息・睡眠をしっかりとる
つわり中は、しっかりと休息や睡眠をとることも大切です。妊娠中に安心して使用できるアロマオイルなどの活用もおすすめですよ。
♦︎妊娠中に使用できるアロマオイル
- ペパーミント
- レモン
- スイートオレンジ
- ジンジャー
これらの精油は、リラックス効果や吐き気を和らげる働きも期待できます。つわりによる胃のむかつきがある時に活用すると、楽になることもありますよ。
疲労や睡眠不足は自律神経が乱れる原因となるため、つわりを悪化させる要因となってしまいます。体調不良で辛い時には、職場やかかりつけ医に相談して母健連絡カードの使用も考えてみましょう。
匂い・刺激を避ける
妊娠によるホルモンバランスの変化により、妊娠初期は特に嗅覚の感度が高くなります。そのため、普段は気にならない匂いに敏感になることも少なくありません。
つわりの時期は換気を意識したり、匂いのある食材や調味料の使用を避けるのがおすすめです。食材を見ただけで気持ちが悪くなる方もいるため、料理全般を家族に任せるのも良いでしょう。
洗剤やフレグランスなどのその他の匂いに関しても、一緒に生活している家族の協力が必要です。
つわりにまつわるQ&A
最後は、つわりに関係するよくある質問に答えていきます。同じ疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
つわりの症状がひどくても赤ちゃんに影響はない?
安心してください。つわりで吐き気があり、思うように食事を摂ることができなくても、ほとんどの場合赤ちゃんに大きな影響はありません。
ただし、食べられず水分も摂れない状態が続いたり、体重が極端に減ったりしている場合は、お母さんの栄養不足や脱水が心配です。気になるときは、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
栄養が不足していると感じるときは、妊婦さん向けのサプリを活用するのも良いでしょう。
葉酸サプリの「mamaru」なら、厚労省が推奨している栄養素がオールインワンで摂れますよ。
水分がとれないときはどうすれば良い?
水分は液体でなくても大丈夫。次のような飲み方や方法を試してみましょう。
♦︎水分を摂る方法
- 少量ずつこまめに摂る
- 摂りやすい温度にする(冷やす・常温・温める)
- 口当たりを変える(炭酸・ゼリー・氷)
- 果物やスープから摂る
吐き気止めを使ってもいいの?
医師の判断のもとであれば、妊娠中でも安全に使うことができる薬もあります。しかし、自己判断で市販薬を使用するのは危険です。吐き気が強く辛いときには、かかりつけ医に相談しましょう。
どんなときに受診すれば良い?
つわりは自然に軽快しますが、つわりが重症化した「重症悪阻」になった場合には治療が必要になります。重症悪阻により母体が重症化すると、赤ちゃんの成長発達に影響を及ぼすことも。
次のような症状があるときには、かかりつけ医に受診して相談しましょう。
♦︎受診の目安
- 水分が全くとれない
- 尿が半日以上でない、濃い
- 妊娠前から体重が5%以上減った
- 強いめまいや動機、倦怠感がある
水分と栄養を上手に補給しながらつわりを乗り越えよう
多くの場合、つわりは胎盤が完成する妊娠12〜16週くらいになると自然に軽快してきます。安定期と呼ばれる妊娠5ヶ月頃まで、無理せず過ごすようにしましょう。
つわりの時期の過ごし方のコツも、ぜひ参考にしてくださいね。
また、思うように食事が摂れないときには、葉酸サプリのmamaruで栄養を補給することがおすすめです。
mamaruは、妊娠中に必要な栄養素はもちろん、つわりの軽減に有効なビタミンB6や腸内環境を整える成分もしっかりと配合されているサプリ。粒の形状や匂いも、つわり中の方が摂りやすい設計になっていますよ。
mamaruは、辛いつわりの時期の妊婦さんを応援しています。
参考文献:
(※1)医学:妊婦がつわりを経験する原因を調べる | Nature
参考資料:
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