更新日:2025/11/26

着床しやすい子宮内膜の厚さはどれくらい?助産師が解説する妊娠との関係と今日からできる妊活ケア

着床しやすい子宮内膜の厚さはどれくらい?助産師が解説する妊娠との関係と今日からできる妊活ケア
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着床のためには、「子宮内膜」の状態がとっても重要です。着床とは、受精卵が子宮内膜に根を張ることをいいます。

着床するためには、子宮内膜がちょうど良い厚みと状態に整っていることがカギとなります。

この記事では、着床と切っても切り離せない関係にある子宮内膜について助産師の視点で解説します。また、着床に近づくために今日からできる子宮内膜を育てる妊活ケアについても紹介。

妊娠に近づくための知識の一つとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生

生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士

実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。

美加レディースクリニックホームページ

妊娠しやすい子宮内膜の厚さとは?

子宮内膜は、受精卵が根を張る場所。受精卵が根を張るためには、ある程度の厚みが必要です。

まずは着床に適した子宮内膜の厚みについて知っていきましょう。

理想的な厚みは8〜12mm

最も妊娠率が高い子宮内膜の厚みは「8〜12mm」と言われています。

これは、生殖補助医療(不妊治療)における受精卵を移植するときの子宮内膜の厚みと着床率の研究データにもとづくもの。(※1)子宮内膜の厚みが改善されることにより、出生率は上昇します。

子宮内膜が薄い場合

子宮内膜が7mm以下など、極端に薄い場合は妊娠・出生率が優位に低くなる可能性が報告されています。また、妊娠後の流産や早産、低出生体重児のリスクの上昇と関連があるとも考えられています。(※2)

子宮内膜が厚すぎる場合

一方で子宮内膜が12mm以上となった場合に関しては、より妊娠率が上昇するという報告はありません

そのため、単に子宮内膜が厚ければ厚いほど良いというわけではなく、厚くなりすぎる場合は、ホルモンや排卵の異常、子宮内膜増殖症などの病気が関係している可能性もあります。

「そもそも着床って何だっけ?」と思った方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

子宮内膜と妊娠の関係

ここからは、子宮内膜と妊娠の関係や、子宮内膜がどのように作られるかについて詳しく説明していきます。

子宮内膜とは

子宮内膜とは、子宮内の内側を覆う粘膜のこと。不要になった子宮内膜の一部は、毎月の月経として体の外に排出されます。そのため、子宮内膜は血液でできていると思われがちです。

しかし、実際には血液を多く含む粘膜組織でできており、「機能層」と「基底層」の2層構造で、機能層はさらに「緻密層」と「海綿層」2つの層に分類され、これらが月経のときに剥がれ落ちます。

妊娠の成立のためには、この子宮内膜に受精卵が運ばれ、接触・接着し、さらに侵入するという「着床のためのプロセス」が必要です。

  • 緻密層:着床直前の受精卵を受け入れる受け皿の役割
  • 海綿層受精卵が侵入するところ。栄養・分泌機能を担い、胎盤を作るのをサポート
  • 基底層:着床に直接関与しない。機能層を再生する土台となる

女性ホルモンの働きにより着床に適した状態が整う

子宮内膜は女性ホルモンの働きによって作られます。大きく関係するホルモンは「エストロゲン」「プロゲステロン」

この2つのホルモンは、卵巣で作られる「卵胞」と「黄体」から分泌されます。

  • エストロゲン:受精卵が着床しやすいように、子宮内膜を厚くする
  • プロゲステロン:受精卵が着床しやすいように、子宮内膜の状態を整える

着床・妊娠の成立のためには、これらのホルモンがしっかりと分泌され、働いていることが重要なのです。

妊娠に関係する妊娠ホルモンについては、こちらの記事も読んでみてくださいね。

子宮内膜が厚くならない原因6つ

子宮内膜が十分に育たないのには、大きく分けて3つの原因があります。

  1. 1ホルモンが足りない
  2. 2血の巡りが悪い
  3. 3内膜そのものにトラブルがある

さらに細かく分けると、6つの原因が考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

エストロゲンの不足

子宮内膜を厚くする働きをするのは卵胞ホルモン「エストロゲン」です。そのため、エストロゲンの分泌が十分でない場合は、内膜が薄いままでしっかりと育ちません

エストロゲンは、卵胞から分泌されるホルモンであるため、以下のようなことがあると分泌が不十分になることがあります。

  • 卵胞の育ちが悪い
  • 排卵がうまくいかない
  • ホルモンの分泌のバランスが乱れている

子宮内膜への血流不足

子宮にしっかりと血液が届かないと、栄養や酸素が足りず、内膜が育ちにくくなることがあります。

血流不足は、以下のようなことによって起こります。

  • 冷え
  • 筋肉の凝り
  • 運動不足
  • 骨盤内の血流低下

子宮内の環境が悪い

子宮内に炎症や傷、癒着などがあると、子宮内膜の再生がうまくいかないことがあります。このような場合は、医師による検査や治療が必要になります。

  • 子宮内膜炎
  • 子宮内膜搔爬(そうは)後の癒着

子宮内膜炎

子宮内膜に炎症が起こっている状態のこと。細菌などが子宮内に入り込むことで発症し、慢性的になると子宮内膜の細胞がうまく育たなくなります。抗生物質などで治療を行うことで、内膜が改善する場合もあります。

子宮内搔爬後の癒着

子宮内搔爬術とは、流産や中絶の後に子宮内の組織をかき出す処置のこと。処置の後に、まれに子宮内の壁どうしが癒着することがあります。

癒着が起こると、子宮内膜が部分的に再生できなくなり、薄くなったり月経量が減るなどの変化が起こることがあります。癒着が見つかった場合は、癒着を剥がす手術で改善することがあります。

黄体機能不全

排卵後にできる「黄体」から出るプロゲステロンは、子宮内膜を保つ役割を担っています。この黄体の働きが悪いと、せっかく育った子宮内膜の厚みを維持することができません。そのため、受精卵を迎え着床するのが難しくなってしまいます。

こちらの記事では、プラゲステロンが分泌される時期である「黄体期」について解説しています。

卵巣機能の低下

卵巣の働きが弱くなると、エストロゲンもプロゲステロンも十分に作れなくなってしまいます。卵巣機能は以下のような影響を受け、卵胞の成長が遅くなってしまうことがあります。

  • 加齢(35歳以上)
  • 強いストレス
  • 無理なダイエット
  • 喫煙

生活習慣や体質

そのほかにも、ホルモンの分泌や血流に悪影響を及ぼす習慣・体質はたくさんあります。

  • 冷え性
  • 貧血
  • 過度のストレス
  • 睡眠不足
  • 低体重
  • 喫煙

子宮内膜を育てるためにできること5選

子宮内膜を育てるためには、原因となる3つのうちの「ホルモンの分泌」と「血の巡り」を意識することが大切です。これらは、生活習慣を整えることで改善が期待できますよ。

最後は、今からできる妊活ケアを5つ紹介します。

栄養素を意識した食事

子宮内膜を育てるためには、ホルモンの分泌を整えることが大切です。子宮内膜を育てるエストロゲンと、子宮内膜を保つプロゲステロンが自然に作り出せる状態を整えるには、それぞれに必要な栄養素を意識して摂りましょう。

【エストロゲンを整える栄養】

栄養素働き多く含む食品
大豆イソフラボン体内でエストロゲンに似た働きをする(植物性エストロゲン)納豆、豆腐、豆乳、おから
ビタミンB群(特にB6, B12, 葉酸)ホルモン分泌と代謝を助けるまぐろ、鶏むね肉、レバー、卵、枝豆、ブロッコリー
鉄分子宮内膜を育てる血液の材料赤身肉、しじみ、ほうれん草、ひじき
オメガ3脂肪酸血流をよくし、ホルモンバランスを整えるさば、いわし、亜麻仁油、チアシード

【プロゲステロンを整える栄養】

栄養素働き多く含む食品
ビタミンE黄体をサポートし、血流を改善アーモンド、アボカド、かぼちゃ、オリーブオイル
亜鉛黄体形成とホルモン合成に必要牡蠣、赤身肉、レバー、卵黄
マグネシウムホルモン分泌を助け、リラックス効果ナッツ類、海藻、玄米、豆類
たんぱく質ホルモンの材料そのもの肉、魚、卵、大豆製品

栄養素を満遍なく摂るためには、色々な食材やカラフルな野菜を摂ることを意識すると良いですよ。

また、毎回の食事で意識して摂ることが難しいと感じる方には、サプリメントで栄養補給することもおすすめ。

不足している栄養素単体のサプリメントを摂るのも良いですが、より手軽で取り入れやすいのが、妊活に特化した「mitas(ミタス)」です。

mitasは、不妊症専門クリニックの産婦人科医が監修・推奨のもと、ホルモンの分泌に関係する鉄分、ビタミン、葉酸、マグネシウム、亜鉛などがしっかりと配合されているサプリメント

これだけたくさんの栄養素をオールインワンで摂ることができるため、普段の食事と合わせて飲むだけで、子宮内膜を育てるための栄養素をしっかりと補うことができますよ。

さらに、ラクトバチルスを含む乳酸菌やラクトフェリンなども含まれており、子宮内膜の状態を整えながら子宮内の環境をサポートする栄養素まで同時に摂取可能です。

妊娠に影響する子宮内環境については、こちらの記事で詳しく解説しています。

GMP認定と安心安全マークを取得しており、香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤などの不必要な添加物が使われていないというところも、妊活中の方にとって嬉しいポイントです。

mitasは全国のドラッグストアやオンラインストア、さらにクリニックでも取り扱いのあるサプリメント。なんと、スギ薬局では妊活サプリ人気No.1の実績も!

※2024年7月スギ薬局の妊活サプリ売上実績

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冷え予防と血流改善

子宮内膜をしっかり育てるためには、血液が子宮まで十分に届くことが重要です。子宮内の血流を改善するためには、冷えを予防して血流量をアップさせるケアが大切。

インナーケアとアウターケアの両方を取り入れて、血流量をアップさせましょう。

♦︎体の中から血流を改善するインナーケア

  • 体を温める食材を取り入れる
  • 冷たい飲み物を控える
  • 睡眠の質を意識する
  • 適度な運動習慣を持つ
  • ストレスケアを取り入れる

巡りの良い体を目指す温活については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

♦︎骨盤変わりを温めて緩めるアウターケア

  • 温活グッズを活用する
  • 服装で冷え予防をする
  • 湯船に浸かる習慣をもつ
  • ストレッチ・ヨガなどを取り入れる
  • セルフマッサージを取り入れる
  • 鍼灸・よもぎ蒸し・整体などスペシャルケアも◎

アウターケアとしておすすめの温活グッズに関しては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

妊活サプリのmitasには、子宮内膜を育てるための栄養素だけでなく、体をあたためる働きをもつ4つの和漢素材(高麗人参、なつめ、陳皮、生姜)も含まれています。

これらの和漢素材が巡りをサポートし、子宮内膜を育てる上でも重要なサポーターとなってくれますよ。

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十分な睡眠

睡眠にはホルモンの分泌を整える働きがあります。子宮内膜を作る女性ホルモンの分泌を整える上でも、睡眠の時間や質は重要です。

実は、朝起きたときや寝る前の小さな習慣が、夜の寝付きの良さや睡眠の質にも影響を及ぼします。

♦︎良い睡眠のために意識したい習慣

  • 夜23時までに眠り始める
  • 起きたら朝日を浴びて体内時計をリセットする
  • ブルーライトは寝る1時間前にやめる
  • 就寝前に深呼吸やストレッチなどでリラックスする
  • 就寝前の食事・カフェイン・アルコールを控える

ストレスケア

ホルモンの分泌を調整するのは自律神経です。自律神経を乱す原因のひとつに、過度なストレスが挙げられます。

そのため、ストレスをためないための工夫や、ストレスと上手に付き合っていくためのスキルを身に付けるのは、実はとても重要なこと。ストレスを感じることから離れることや、ストレスを感じたときの対処法、発散方法を自分なりに探してみましょう。

ストレスを感じたときにすぐにできるアクションは「深い深呼吸をする」こと。ぜひ試してみてくださいね。少しずつ心が落ち着いていくのを感じることができますよ。

産婦人科の受診・治療

色々な方法を試しても、子宮内膜が十分に育たないときには、産婦人科で相談してみることも大切です。ホルモンの分泌のバランスや、子宮内の血流などは自分ではなかなか気づくことができません。

産婦人科で血液検査や超音波検査を受けると、原因や対処法を知ることに繋がります。必要に応じて薬の服用や治療を受けましょう。

早めに原因を知ることで選択肢が広がることもあるので、勇気を出して受診してみることも大切ですよ。

今できる妊活ケアでふかふかの子宮内膜を育てよう

着床のためには、8〜12mm程度の適度な厚みのあるふかふかの子宮内膜を育てることが大切です。

そのためには、ホルモンの状態や血流の状態が整っていることが重要。ホルモンバランスや血の巡りの良さは生活習慣が影響を与えるため、毎日のちょっとした心がけで改善することも珍しくありません。

もちろん、食生活の大切さは言うまでもありません。mitasは、栄養面で妊活をサポートする縁の下の力持ちです。

赤ちゃんを迎える準備を始めるなら、ぜひmitasを取り入れてみてくださいね!

参考文献:

(※1)Optimal endometrial thickness in fresh and frozen-thaw in vitro fertilization cycles: an analysis of live birth rates from 96,000 autologous embryo transfers - PubMed

(※2)Association of endometrial thickness with live birth rates among women undergoing fresh IVF, FET, and PGT cycles

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