
更新日:2025/11/26
妊婦さんは痔になりやすい?原因や対処法、予防のためのセルフケアを徹底解説

妊娠中は体やホルモンの変化が大きく、思わぬトラブルが起こりやすい時期です。
そのなかでも多くの妊婦さんが悩まされるのが「痔(じ)」の症状。実は、妊婦さんの半数以上が経験するといわれるほど、珍しいことではないんです。
この記事では、妊娠中に痔が起こりやすい理由や種類、つらい症状への対処法、そして予防に役立つ生活習慣を分かりやすく解説します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊婦さんが痔になりやすいのはなぜ?

妊娠中は、さまざまな要因が重なり痔ができやすくなります。主な原因は以下の3つです。
- ホルモンの影響
- 子宮の圧迫による血流の悪化
- 排便習慣の変化
3つの原因を詳しく見ていきましょう。
ホルモンの影響
妊娠中は「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌が増えることで、腸のぜん動運動(食べたものが外に排出されるまでの働き)がゆるやかになります。
これは赤ちゃんを守るための自然な変化ですが、その結果、便が腸内にとどまりやすくなり便秘を引き起こすことがあります。
便秘が続くと排便時に強くいきむようになり、肛門に負担がかかって痔ができやすくなります。
妊婦さんが便秘になりやすい理由については、こちらの記事も読んでみてくださいね。
子宮の圧迫による血流の悪化
妊娠の経過とともに子宮が大きくなると、骨盤内の血管が圧迫されやすくなります。とくに肛門まわりの血流が滞ることで、いぼ痔(痔核)を生じやすくなると考えられています。
また、長時間同じ姿勢で過ごすことも血流の悪化を招く一因です。こうした循環の変化は、妊娠後期にかけてより顕著になる傾向があります。
排便習慣の変化

妊娠中は、生活リズムの変化やつわりによる食事量の減少、運動量の低下などが重なり、排便のリズムが乱れやすくなります。さらに、妊娠後期には大きくなった子宮が腸を圧迫し、便の通過がスムーズにいかなくなることもあります。
便意を感じてもがまんする機会が増えると、便が硬くなりやすくなり、排便時に肛門の粘膜を傷つける原因となることも。このような排便習慣の変化も、妊娠中に痔が起こりやすい大きな要因のひとつです。
妊娠中になりやすい痔の種類

妊娠中に起こる痔にはいくつかのタイプがあり、代表的なものは以下の2つです。
- いぼ痔(痔核)
- 切れ痔(裂肛)
それぞれについて紹介します。
いぼ痔(痔核)
その名のとおり、肛門にいぼのようなふくらみができる痔の一種です。肛門の内側にできるものを「内痔核(ないじかく)」、外側にできるものを「外痔核(がいじかく)」と呼びます。
いぼ痔は、便秘による強いいきみや、長時間座り続けるなどの要因によって肛門周囲の血流が悪くなることで発症します。痛みや違和感、排便時の出血を伴うことがあり、出産時のいきみによって一時的に悪化するケースも少なくありません。
切れ痔(裂肛)
硬い便が肛門を通過するとき、粘膜に傷がついて裂けてしまうのが「切れ痔(裂肛:れっこう)」です。排便時に強い痛みや出血を伴うことがあり、便秘が続くと症状が悪化したり、治りにくくなったりすることもあります。
妊娠中はホルモンの影響で腸の動きがゆるやかになるため、便秘を防ぐことが切れ痔の予防にもつながります。
妊娠中に痔になってしまったときの対処法

「恥ずかしいから」とがまんしてしまう方も少なくありませんが、妊娠中の痔は決して珍しいものではありません。医師に相談すれば、妊婦さんでも使用できる薬やケア方法を提案してもらえます。
放置すると悪化して治りにくくなることもあるため、早めの受診が安心です。妊婦健診の際に、産婦人科で相談してもかまいません。
なお、妊娠中は自己判断で市販薬を使うことは避けましょう。市販の痔の薬には、妊娠中の使用が推奨されていない成分が含まれている場合もあります。
使用する前に必ず医師や薬剤師に確認するか、受診して適切な薬を処方してもらうようにしてくださいね。
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手術が必要になることもある?
多くの場合、妊娠中の痔は出産後に自然と改善しますが、まれに血栓ができて強い痛みを伴うことがあります。そのような場合は、医師の判断によって処置や手術が行われることもあります。とはいえ、ほとんどのケースでは生活習慣の見直しや外用薬で症状を和らげることができるでしょう。
痔の予防や悪化防止に役立つ生活習慣の工夫5つ

妊娠中は体調の変化により痔が悪化しやすい時期ですが、日々の暮らしのなかで少し意識するだけでも、予防や負担の軽減につながります。ここでは、無理なく続けやすい5つの工夫を詳しくご紹介します。
- 食生活を見直す
- 適度に体を動かす
- トイレの習慣を見直す
- おしりを清潔に保つ
- シャワーで済ませず入浴する
食生活を見直す
痔の多くは便秘や硬い便によって悪化するため、まずは「スムーズな排便」を意識することが大切です。
整腸作用のある栄養素といえば、食物繊維。食物繊維には、水に溶けにくい性質の不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類があります。

スムーズに排便するためには、どちらの食物繊維もバランスよく摂ることが必要です。野菜や豆類、海藻、果物などをバランスよく食事に取り入れることを意識してみてくださいね。
妊娠中の食物繊維の摂り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
また、便が固くならないようにするためには水分補給も欠かせません。飲み水として1日1.2Lを目安に(※1)、こまめに摂取することを心がけましょう。
一方、辛いものや脂っこい料理、カフェインを含む飲み物、アルコールなどは、痔を悪化させることがあります。絶対に避ける必要はありませんが、摂りすぎには注意しましょう。
妊婦さんにおすすめの飲み物については、こちらの記事も読んでみてくださいね。
妊娠中の食生活のサポートには『mamaru』がおすすめ

妊娠中の栄養バランスは、ママの体調を整えるだけでなく、お腹の赤ちゃんの健やかな成長にも欠かせません。とくに便秘や痔の予防には、おなかのケアがとても大切です。
しかし妊娠中は、つわりや食欲の変化で食事量が減ったり、食物繊維が豊富な野菜や果物を十分に摂れなかったりすることもありますよね。そんなときは、妊婦さんの栄養摂取をサポートしてくれるサプリメントを上手に活用するのも一つの方法です。
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便通が整うことで排便時の負担が軽くなり、痔の悪化予防にもつながるでしょう。
さらに、妊娠中に十分な摂取が推奨される栄養素「葉酸」をはじめ、鉄やカルシウム、ビタミンB群など、体に必要な栄養素をオールインワンで摂取可能。産婦人科医監修のもと、妊婦さんと赤ちゃんの体調維持を支えます。

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適度に体を動かす

体を軽く動かすことは腸の働きを促し、血流の改善にもつながります。
ウォーキングや妊婦さん向けのストレッチ、マタニティヨガなどがおすすめ。リズムよく歩いたり、呼吸を整えながらゆっくりと体を動かしたりすることで腸が刺激され、便通が整いやすくなります。
ただし、運動を始める前に必ずかかりつけの医師に相談し、許可を得るようにしましょう。
また、長時間座りっぱなしもよくありません。おしりの周辺に圧力がかかり続けると痔になりやすくなってしまいます。
30分〜1時間に一度は軽く立ち上がったり、姿勢を変えたりするだけでも、負担を軽減できますよ。
トイレの習慣を見直す
便意をがまんしていると便は徐々に硬くなっていき、いきまないと排出しにくい状況になってしまいます。この排便時の「いきみ」が肛門に強い負担をかけ、痔を悪化させてしまうことも。
まずは便意をがまんしない習慣づくりを意識してみてください。たとえば朝食後など、腸が動きやすい時間帯にトイレへ行く習慣をつけると、排便リズムが整いやすくなります。
また、トイレで長時間座り続けるのも避けましょう。スマートフォンを見ながら長居してしまう方もいますが、座っているだけでもおしりには圧力がかかります。出ないときでも短時間で切り上げる意識を持つとよいでしょう。
おしりを清潔に保つ

痔があると「しみそう」「痛そう」と気が引けるかもしれませんが、清潔を保つことは炎症やかゆみの予防に欠かせません。
トイレットペーパーで強くこすると刺激になるため、そっと押さえるように拭くのが基本です。温水洗浄便座を使う場合は、水圧を弱め、冷水ではなくぬるま湯に設定しましょう。洗ったあとは水分を残さないよう、やさしく押さえて拭き取ります。
汗をかきやすい季節や蒸れが気になる日は、シャワーで軽く洗うだけでも不快感の軽減につながります。無理のない範囲で清潔を保つようにしましょう。
シャワーで済ませず入浴する
おしりを清潔にするにはシャワーが効果的ですが、血流を促して痔の症状をやわらげるには入浴でおしりを温めることが有効です。ぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かるだけでも効果があるため、可能な日は湯船に入る習慣をつけましょう。
また、入浴にはリラックス効果もあります。体が温まり気持ちがほぐれることで副交感神経が働き、腸の動きが整いやすくなります。
セルフケアと正しい対処法で妊娠中のおしりの悩みを解消しよう

妊娠中の痔は、誰にでも起こりうる身近なトラブルです。生活習慣の工夫や医師への相談を通して、早めにケアを行うことが大切。無理をせず、自分の体と向き合いながら、快適なマタニティライフを過ごしましょう。
また、栄養バランスを整えることも妊婦さんの体調管理の大切なポイント。食事だけで補いきれない栄養素は、妊婦さん向け葉酸サプリmamaruにお任せください。
参考文献:
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