
更新日:2025/12/8
赤ちゃんが母乳を飲んだ量がわからない!助産師が解説する測り方と過不足のサイン、母乳を増やす方法

母乳をあげているお母さんの困りごとのひとつが、「赤ちゃんがどれくらい飲めているか分からない」ということ。
退院後に赤ちゃんとの生活が始まって、「どのくらい吸わせたらいいの?」「どれくらいミルクを足せばいいの?」「泣いているのは足りないから?」と不安になるお母さんは珍しくありません。
この記事では、赤ちゃんが母乳をどれくらい飲んでいるか知る方法や、過不足のサイン、そして母乳の分泌量を増やすための日常生活での工夫について助産師の視点から解説していきます。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生
産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー
"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。
"産後のママのケアは後回しにしがちですよね”産後は、これまで経験のない身体の使い方が増えます。
しかし、なかなか自分の体調ケアまで手が回らないママも多いよう。mamacoの和漢成分は全身に向けられた効果があり、体調維持が期待できます。
赤ちゃんが飲んだ母乳量のチェック方法4選
母乳は、ミルクと違って一回にどれくらい飲んでいるのか測ることができません。そのため、母乳をあげているお母さんは「母乳の過不足」を赤ちゃんの様子などから推測する必要があります。
まずは、赤ちゃんが母乳をどれくらい飲んでいるかチェックする方法を紹介していきます。
授乳前後の体重をスケールで測る
一回の授乳で赤ちゃんがどれくらい飲めているかしっかりと知りたい場合は、授乳前後の赤ちゃんの体重の変化をみるという方法があります。赤ちゃん用体重計の購入やレンタルを視野に入れても良いでしょう。
ただし、赤ちゃんが飲みとる母乳の量は、一回一回異なります。しっかりたくさん飲むときもあれば、喉の乾きを潤す程度のときも。そのため計測結果は、目安とする程度にとどめておくのが良いでしょう。
また毎回の授乳で、その都度体重をチェックするのはお母さんの負担になる可能性もあります。理想は、施設や受診のタイミングでポイントで利用すること。
赤ちゃん用の体重計は、保健センター、子育て支援センターや地域子育てひろばのような施設、ベビー用品店などに設置されている場合があります。その他、小児科や母乳外来なども活用しましょう。
数日単位で赤ちゃんの体重の変化を見る
一回の授乳で赤ちゃんが飲みとる母乳の量にはばらつきがあります。そこで、きちんと飲めているかは、数日単位での赤ちゃんの体重の変化をチェックしてみましょう。一回あたりの量は分かりませんが、体重が増えているかどうかで足りているかを判断することができます。
母子手帳の中にある「成長発達曲線」にポイントをしながらみていくと分かりやすいですよ。
赤ちゃんの睡眠状態をチェックする
母乳が足りているかは、赤ちゃんの睡眠の様子からもある程度読み取ることができます。
母乳量が足りている赤ちゃんは、授乳後に落ち着いて寝ることが多い傾向があります。一方、母乳量が足りていない場合は、授乳してもなかなかまとまって寝ることができません。
ただし、赤ちゃんの眠り方には個人差が大きいため、他のサインと合わせてみることが大切です。
赤ちゃんの排泄状況を確認する
実際の体重増加と同様に分かりやすいのが排泄状況です。飲んでいる量が多いと、排泄も増えます。反対に、飲んでいる量が少ないと排泄も減ってしまいます。
その他、尿の色味や便の固さなども一緒にチェックすることで、脱水になっていないかも判断することができますよ。正常な排泄の回数やサインは、こちらで詳しく紹介しています。
反対に、排泄が多く吐き戻しもある場合は、一回に飲んでいる量が多すぎることも考えられます。
母乳が足りている赤ちゃんのサイン
ここからは、母乳が足りている赤ちゃんの特徴について解説していきます。
母乳育児は、数字だけでなく赤ちゃんの様子を総合的に判断しながら進めることが大切。赤ちゃんの様子、体重の増え方、排泄の様子がチェックのポイントですよ。
授乳中の特徴
母乳がしっかりと出ていると、赤ちゃんがおっぱいを吸うことで母乳が勢いよく出る「射乳反射」が起こるようになります。射乳反射では、飲み方が次のように安定します。
- ごくごくと飲み込む音が聞こえる
- ゆっくりとしたリズムで吸っている
- 授乳後に口の周りがしっとりと濡れている
- 授乳後に満足そうにしている
体重増加の特徴
生まれて間もない赤ちゃんは、体重が5〜10%程度体重が減少します。これは、「生理的体重減少」といい、お腹の中で体に含んだ水分が抜けることや、授乳量に比べて排泄の量の方が多いために起こります。
その後は、母乳を飲みとれる量が増えていくことに伴い、体重も増加傾向になり、約2週間で生まれたときの体重に戻ります。
♦︎体重増加の目安
- 生後0〜3ヶ月頃:25〜30g/日
- 生後3〜6ヶ月頃:15〜20g/日
- 生後6〜12ヶ月頃:10〜15g/日
また、生後半年で出生体重の約2倍、1歳頃には約3倍になるのが一般的です。
「新生児の母乳量」についてはこちらの記事でも紹介しています。
排泄の特徴
母乳が足りている赤ちゃんは、尿と便の排泄がしっかりとあります。また、水分が足りているため、尿の色は薄くなり、便は柔らかい状態になります。
♦︎赤ちゃんの排泄の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| おしっこの回数(新生児) | 生後3日以降1日6回以上 |
| おしっこの色 | 透明〜淡い黄色 |
| うんちの回数(生後1週間〜1ヶ月) | 1日2〜5回 |
| うんちの状態 | 柔らかめで黄色〜黄緑色、甘酸っぱい匂い |
| うんちの回数(生後1ヶ月以降) | 1日1〜2回 |
これらの項目に当てはまっていれば、母乳量が足りているという目安になります。
赤ちゃんの様子
母乳が足りている赤ちゃんは、授乳のタイミングではしっかりとおっぱいを吸い、よく眠ります。また、眠らなくても授乳後には機嫌良く手足をしっかりと動かしたり、周りの様子を見たりして過ごします。
また、母乳により水分をしっかり補給できているため、肌がみずみずしい状態を保っています。
♦︎母乳が足りている赤ちゃんの特徴
- 授乳後に満足そうに寝る
- まとまった時間眠れる(2〜3時間程度)
- 目覚めた時に元気で、泣き方が穏やか
- 機嫌よく手足を動かして過ごしている
- 肌や口がしっとりしている
♦︎母乳が足りていないときの赤ちゃんの特徴
- おっぱいを離すとすぐ泣く・寝ない
- 浅い眠りで、すぐ目を覚ます(30分以内)
- 飲んでもぐずぐず・泣き止まない
- 授乳間隔が極端に短い
- 肌や口が乾燥している
「母乳が足りないサイン」については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
母乳量を増やすためにできること4つ
ここからは母乳育児を続けていきたいお母さんに向けて、母乳量を増やすためにできることを4つ詳しく紹介します。
授乳姿勢と頻度を見直す
母乳の分泌を増やすための基本は、授乳姿勢と頻度を見直すこと。母乳の分泌に関わるホルモンは、授乳刺激によって分泌されます。そのため、頻回に授乳することが何より大切です。
また、頻回に授乳するためには、母子ともに快適な姿勢で行うことが重要です。無理な体勢で授乳をしていないかチェックしてみましょう。
♦︎授乳の正しいやり方とポイント
- 赤ちゃんの口と乳首が同じ高さになるようにする
- 赤ちゃんのお腹とお母さんのお腹が向い合うようにする
- 口が大きく開いた時に引き寄せ、乳輪まで見えないくらい深くくわえさせる
- 痛みや音があるとき、吸う時に赤ちゃんの頰が凹むときはくわえ直しをする
- 頻回に授乳をする(1日8回以上を目指す)
「正しい授乳姿勢」については、こちらの記事で具体的に紹介しています。
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母乳が出るしくみ
母乳の分泌には2つのホルモンが大きく関係しています。
・プロラクチン:母乳を作るホルモン
・オキシトシン :母乳を押し出すホルモン
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、お母さんの脳からプロラクチンが分泌されます。このホルモンの働きにより、乳腺の中で母乳が作られます。プロラクチンは、赤ちゃんに吸われれば吸われるほど増えていきます。
乳腺の中で作られた母乳は、そのままでは出てきません。赤ちゃんが吸う刺激によりオキシトシンが分泌され、乳腺の周りの筋肉を絞り、母乳を乳首の方に押し出します。
そのため、母乳を作るためにも、押し出すためにも赤ちゃんの「吸う」刺激が必要なのです。
母乳のための食事と水分の摂取を意識する
母乳の原料は授乳に関係するホルモンと、お母さんが摂取している水分や栄養素です。
そのため、お母さん自身が授乳によって消費されるエネルギーや、母乳のための栄養素をしっかりと補給することが大切です。
◆授乳期に摂りたい栄養素
| 栄養素 | 授乳中の主な働き | 多く含まれる食品例 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 母乳の材料となり、ママの体の回復にも必要 | 魚、肉、卵、大豆製品(豆腐・納豆・味噌) |
| 鉄分 | 赤血球を作り、貧血を予防。母乳を作るためにも必要 | レバー、赤身肉、ひじき、小松菜、ほうれん草 |
| カルシウム | 骨・歯の形成。母乳を通して赤ちゃんにも必要 | 牛乳、ヨーグルト、小魚、チーズ、豆腐 |
| ビタミンB群 | エネルギー代謝を助け、疲労回復に役立つ | 玄米、豚肉、卵、納豆、バナナ |
| ビタミンC | 鉄の吸収を助け、免疫力アップ | みかん、いちご、ブロッコリー、じゃがいも |
| ビタミンA・E | 細胞の修復や抗酸化作用で、母体の回復をサポート | 緑黄色野菜、ナッツ、かぼちゃ |
| ビタミンD | カルシウムの吸収を助け、赤ちゃんの骨の成長を支える | 鮭、さんま、しらす、卵、きのこ、日光浴 |
| 葉酸 | 細胞分裂・造血を助け、母体回復と赤ちゃんの成長に重要 | 緑黄色野菜、枝豆、ブロッコリー、納豆、豆類 |
| DHA・EPA | 赤ちゃんの脳や神経の発達を助ける | 青魚(いわし、さば、さんま) |
| 食物繊維 | 腸内環境を整え、便秘を防ぐ | 野菜、果物、海藻、きのこ |
しかし、産後に赤ちゃんのお世話や家事などをしながら、これだけの栄養を摂るのは現実的ではありません。そんな産後のお母さんにおすすめなのが、授乳期に特化したサプリを取り入れること。
母乳のための栄養を簡単に摂るなら、「mamaco」がおすすめです。
母乳に必要な栄養を手軽に補給するなら「mamaco」

「mamaco(ママコ )」は、産後・授乳期専用のサプリメント。母乳に必要な栄養が1日たった4粒で補給できます。

中でも注目の成分は、葉酸・鉄分・ビタミンD。
mamacoに含まれている葉酸は、厚生労働省でも推奨されている「天然葉酸」です。葉酸は、細胞の分裂や造血を助け、DNA・RNAの合成にも関わる栄養素であるため、母乳を作るうえでも、母乳を通して赤ちゃんが成長・発達していくうえでも大切です。
鉄分は、血液やエネルギーを作り、免疫を支えるために必要な栄養素。母乳を作るために必要な栄養素であることはもちろん、お母さん自身の回復や健康維持のためにも大切です。産後の貧血は、メンタルの不調や産後うつの原因にもなるため、意識して摂りたいですよね。
ビタミンDは、日光を浴びることによって体内で合成することができる栄養素。しかし、近年では日焼け対策をしている人も多く、不足しがちな成分のひとつです。母乳で育っている赤ちゃんのほとんどはビタミンDが不足しているというデータもあります。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け骨や歯を丈夫にする働きを持っていますが、赤ちゃんには蓄えがほとんどないため、母乳を通して補給することが大切です。
mamacoは、母乳育児をしているお母さんと赤ちゃんに必要なこれらの栄養素をオールインワンで摂れるだけでなく、高麗人参やナツメ、ショウガなどの和漢成分が配合され、お母さんの心身の健康と体調を整えるためにも役立ちます。

さらに、不必要な添加物が一切含まれていないため、授乳中のお母さんが選びやすいのも特徴。
たくさんの先輩ママに選ばれて、人気アプリ「ママリ」の口コミ大賞で受賞もしています。
「母乳に必要な栄養を手軽に摂りたい」「母乳量が心配」というお母さんは、ぜひこちらからmamacoの詳細をチェック!返金保証つきの特別価格は、ウェブ限定ですよ。
また、母乳の約87%は水分なので、母乳分泌のためにはこまめな水分補給も大切です。カフェインを含むものは尿として排出されやすいため、水分補給には適していません。
「授乳中におすすめの飲み物」は、こちらの記事でチェックしてくださいね。
ストレス、疲労ケアをする
実は、母乳を押し出すオキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、リラックスしていると分泌が良くなるという特徴があります。それと同時に、ストレスや緊張が強いと出にくくなることも。
産後のお母さんは、十分に休めていなかったり慣れない育児でストレスを感じることも少なくありません。母乳以外のことはお母さん以外の人でもできるため、周りにサポートを求めることも大切です。
1日のうちの数時間でも、赤ちゃんのお世話のことを全く考えずにゆっくりとお風呂に浸かる時間や、ぐっすりと寝る時間などを意識して持てると、リフレッシュしてまた頑張ろうという気持ちも湧いてきます。
周りにサポートをお願いできない方は、産後ケア事業を利用して、宿泊やデイケアなどでしっかり休息を摂る時間を設けるのも良いでしょう。
産後のストレスや疲労は産後うつの原因になることもあるため、意識して休息を摂ることも大切ですよ。
そんなお母さんのために、産後サプリのmamacoには、お疲れケア成分も配合されています。

母乳のための栄養を補給しながら、お母さん自身の心身のケアもできるのはmamacoならではのポイントです。
巡りケアを行う
母乳が分泌されるためには、ホルモンの分泌と同時に、お母さんが摂った水分や栄養が乳腺に運ばれ、母乳になるというしくみがしっかりと働くことが必要です。
栄養や水分をきちんと乳腺に届けるためには、血流が良い状態が◎。冷えや凝りは血流を悪くしてしまうため、冷えの予防や凝りをほぐすのがおすすめです。
また、ストレスは血管を収縮させてしまうため、アロマなどを取り入れてリラックスできる環境作りをするのも良いですよ。
♦︎母乳分泌UPのための巡りケア
- 体をあたためる
- 軽い運動やストレッチ
- リラックスできる環境作り
mamacoに含まれる和漢成分には、体をあたためる働きや、緊張を和らげる働きを持つものも。巡りを助ける栄養がたっぷりと含まれていますよ!
母乳が足りない?不安なときの対処法
最後は助産師の目線から、母乳が足りないときの対処法について紹介します。どうしたら良いか分からないというときには、専門家からアドバイスをしてもらうことで、不安が解消されることもありますよ。
母乳外来で相談
助産師や専門家に直接相談することで、さまざまなアドバイスをもらうことができます。
- 母乳の分泌状態
- 授乳の姿勢
- 赤ちゃんの吸い付き方
- 補助具(乳頭保護器や乳頭吸引器、搾乳機)の使用
授乳の姿勢やくわえ方を変えるだけで、飲みとれる量が急激に変わることも珍しくありません。
母乳外来では、赤ちゃんの体重の増え具合についてもチェックしてもらえるため、成長に合わせたケアを受けることができますよ。
「母乳外来」については、こちらの記事も参考に!
不足分をミルクで補う

母乳が足りないときは、赤ちゃんに必要な栄養をミルクで補うのが良いでしょう。授乳の回数やタイミングを調整して、母乳を吸ってもらう回数をキープしながら混合栄養で無理なく続けていくのがおすすめです。
ミルクを足すことにより、赤ちゃんが寝る時間も確保できるため、お母さんも一緒に休息をとることができますよ。混合育児であっても、母乳の回数をきちんとキープすれば、分泌量アップも目指せるでしょう。
赤ちゃんの成長を焦らずに見守る
上手に授乳ができない理由には、単に赤ちゃんの吸う力や口の大きさが追いついていないということもあります。赤ちゃんが成長して口が大きくなったり、吸う力が強くなると上手に吸えるようになることも。
まずは、体重や排泄の具合をチェックしながら、赤ちゃんの発育の経過を見守りましょう。
お母さんも赤ちゃんも無理なく授乳を続けよう
母乳育児をしているお母さんは、赤ちゃんの様子をみて「母乳の量は大丈夫かな」と不安になりがちです。
母乳はミルクと違って量を目で見ることはできませんが、赤ちゃんの体重や排泄、機嫌などのサインを観察して判断しましょう。
また、母乳育児の基本は母子ともに無理なく続けられることです。授乳を長く続けるためにも、お母さんも赤ちゃんも心身共に健やかな状態を保つことを一番に考えてくださいね。
産後の心身をサポートするアイテムのひとつが「mamaco」。mamacoは母乳育児を頑張るママのサポーターでありたいと思っています。
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