
更新日:2025/11/25
妊娠初期の吐き気はいつまで続く?今すぐできる対策・緩和方法と赤ちゃんへの影響

妊娠初期の吐き気に悩む方は多く、「いつまで続くの?」「赤ちゃんに影響はない?」と不安になることもあるでしょう。これは多くの場合、つわりによる自然な体の反応です。
妊娠初期はホルモンの変化が大きく、胃腸の働きや自律神経のバランスが乱れやすい時期でもあります。
この記事では、妊娠初期の吐き気の原因や対策、つらいときの受診目安までをわかりやすく解説します。食べられないときの栄養の補い方も紹介しているので、安心して過ごすヒントにしてください。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊娠初期の吐き気はつわりの一種

妊娠初期の吐き気は、多くの方が経験する「つわり」の一種です。ホルモンの変化に体が順応しようとする過程で起こる自然な反応であり、症状の強さや続く期間には個人差があります。
まずは、そんなつわりの時期や症状の特徴をわかりやすく解説します。
つわりが起きるのはいつからいつまで?
つわりは、一般的に妊娠5〜6週ごろから始まり、8〜11週ごろにかけてピークを迎える方が多いといわれています。多くの場合、12〜16週を過ぎる頃には徐々に落ち着いていきますが、なかには妊娠後期まで続く方もいます。
つわりの始まりや終わりの時期、症状の強さは人によって大きく異なるため、「平均と違う=異常」というわけではありません。自分の体のリズムとして受け止め、つらい時期は無理をせず、少しでも楽な方法を見つけて過ごしましょう。
つわりが起きる期間についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
つわりでよくある症状

つわりの症状は人によって異なりますが、多くの方に共通して見られる傾向があります。それが、主に吐き気やムカつき、食べ物や匂いへの敏感さ、食欲の変化などです。
また、身体面だけでなく、心にも影響が出ることがあります。
◆つわりでよく見られる症状
- 吐き気、ムカつき、嘔吐
- 食べ物や匂いへの過敏さ、味覚の変化
- 強い眠気、体のだるさ、頭痛
- 気分の落ち込み、イライラなどの情緒変化
こうした症状はホルモンバランスの変化による一時的なものであり、「無理をしない」「休めるときに休む」ことで、少しずつ落ち着いていくケースがほとんどです。
つわりがない人もいるって本当?
つわりがほとんどない、またはまったく感じない方も少なくありません。
体が妊娠にどう反応するかは人それぞれで、つわりの有無と妊娠の経過や赤ちゃんの健康は直接関係しないといわれています。そのため症状が重い・軽いからといって不安になる必要はありません。
周囲と比べず、自分の体調に合わせて過ごすことがいちばん大切です。「自分のペースで大丈夫」と思えるだけでも、気持ちが少し楽になりますよ。
妊娠初期の吐き気(つわり)はなぜ起こる?

妊娠初期の吐き気は、体が赤ちゃんを迎える準備を始めたサインでもあります。
つわりの主な原因は、妊娠にともなうホルモンの変化や自律神経の揺らぎとされ、体の仕組みが大きく変わることで、一時的にさまざまな不調があらわれるのです。
ここでは、つわりが起こるとされる主な理由をわかりやすく解説します。
ホルモン(hCG)の急激な変化
妊娠が始まると、体内では「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが急激に増えます。これは妊娠を維持するために欠かせないホルモンで、卵巣を刺激してエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌を促します。
その結果、体のホルモンバランスが大きく変化し、胃腸の働きや自律神経にも影響を及ぼすことがあるのです。このhCGの急上昇が、吐き気やムカつきといったつわり症状を引き起こす一因と考えられています。
つまり、つわりは「妊娠を支えるために体ががんばっているサイン」といえるのです。
参考:MSDマニュアル|妊娠の生理「妊娠の症状と徴候」
プロゲステロンによる胃腸の働きの変化

妊娠すると、体内で「プロゲステロン」というホルモンが多く分泌されます。
このホルモンは、子宮の筋肉をゆるめて妊娠を安定させる働きがありますが、その一方で胃や腸の動きもゆっくりにしてしまいます。そのため、食べ物が胃に長くとどまり、胃もたれやムカつきを感じやすくなるのです。
また、腸の動きも弱まりやすく、便秘やガスがたまるなどの消化器トラブルが起きるケースも少なくありません。
こうした変化はすべて、体が赤ちゃんを守るために働いている証拠。焦らず、温かい飲み物や消化にやさしい食事で体をいたわることが大切です。
自律神経の影響とストレス反応
妊娠中はホルモンの変化によって、自律神経のバランスが揺らぎ、この影響で吐き気やだるさ、眠気などが出やすくなります。また、においや味覚などの刺激に敏感になり、今まで平気だった食べ物が急に苦手になることもあります。
こうした変化は心身がデリケートになっている証拠で、疲れやストレスが重なると症状が悪化することも。無理をせず、こまめに休む・リラックスできる時間をつくるなど、自分のペースで体を労わることが大切です。
必要以上に「がんばらなきゃ」と思わず、少し休むことも立派なケアになると考えましょう。
つわりは、こうしたさまざまな原因から起こります。先につわりの種類について詳しく知っておきたい方は、こちらも参考にしてください。
【症状別】妊娠初期の吐き気を和らげる対策

つわりや吐き気の症状は人それぞれで、対処法も少しずつ異なります。 大切なのは「我慢すること」ではなく、自分の症状に合った工夫を見つけることです。
ここでは、代表的なつわりのタイプごとに、日常で取り入れやすい対策を紹介します。できることから少しずつ試して、心と体の負担を減らしていきましょう。
吐きつわり
吐きつわりは、食べ物を見たり匂いを感じたりするだけで吐き気をもよおすタイプです。空腹のときだけでなく、食後にもムカムカしやすく、「何をしても気持ち悪い」と感じる方も少なくありません。
吐きつわりの対策
吐きつわりの場合、無理に食べようとせず、水分を少しずつとることが最優先です。冷たい飲み物やゼリー、氷などは口当たりが軽く、吐き気をやわらげやすい傾向があります。
一度にたくさん飲むと余計につらくなることがあるため、少量をこまめに摂るのがポイント。「今日はこれなら口にできそう」というものを選びながら、焦らず過ごしましょう。
食べつわり
食べつわりは、空腹になると急に気持ち悪くなるタイプのつわりです。少し食べると一時的に楽になりますが、時間が経つとまたムカムカが戻ってしまうことも。
そのため、空腹の時間をできるだけ作らないようにするのが、対策のポイントです。
食べつわりの対策
クラッカーやナッツ、チーズ、ドライフルーツなど、手軽につまめる軽食を常に用意しておきましょう。寝起きや外出前など、気持ち悪くなる前に少しだけ口に入れるのもおすすめです。
1回の量は少なく、食べすぎて満腹にならないように注意しながら、体のリズムに合わせて食事を調整してください。
においつわり
においつわりは、普段は気にならなかった匂いに強く反応してしまうタイプです。料理のにおい、洗剤や柔軟剤の香り、人の香水など、日常のさまざまな匂いがつらく感じることがあります。
とくに温かい料理は匂いが立ちやすく、食事の準備が苦痛になることも少なくありません。
においつわり
においつわりでは、冷たい料理や作り置きを活用したり、換気をこまめに行ったりするのがおすすめです。
また、調理を家族にお願いしたり、マスクを使ってにおいをやわらげる工夫も取り入れてみましょう。
よだれつわり
よだれつわりは、唾液の分泌が増えて口の中にたまりやすくなるタイプです。飲み込むのがつらく、常に口の中が不快に感じて気分が悪くなってしまいます。
これは、妊娠中にホルモンの影響で自律神経が変化し、唾液腺の働きが活発になるためと考えられています。
よだれつわりの対策
こまめに口をすすいだり、ティッシュやハンカチで軽くぬぐったりして唾液を取りましょう。また、ミント系のガムや氷を口に含むと、一時的にすっきりして気分が落ち着きます。
つわり中の対策として、食べやすいものを詳しく知りたい方は、こちらのコラムも参考にしてください。
眠気・だるさが中心のつわり

強い眠気や体のだるさが続く「眠気・だるさ型のつわり」は、妊娠初期によく見られる症状です。とにかく眠くて集中できない、体が重くて動きづらいと感じることがあるでしょう。
これは、体がホルモンバランスの変化に順応しようとがんばっているサイン。妊娠を維持するために多くのエネルギーを使っているため、自然と休息を求めているのです。
だるさ・眠気があるときの対策
短時間でも横になる、家事や仕事を少し減らすなど、「休むこと」を優先しましょう。周囲に理解を求め、無理をせず自分のペースで体を整えてください。
気持ちの落ち込み・情緒不安定が強いつわり
つわりの時期は、体だけでなく心にも大きな変化が起こります。イライラしたり、涙が出やすくなったりと、感情の波が大きくなる方も少なくありません。
つわり中はホルモンの変化や睡眠不足、体調のつらさが重なることで、気持ちが不安定になりやすい時期です。「自分だけおかしいのかも」と思う必要はありません。
心が安定しないときの対策
まずはパートナーや頼れる相手に気持ちを話し、一人で抱え込まないことが大切です。必要に応じて、産婦人科や地域の支援センターなどにも相談してみましょう。
妊娠初期の吐き気は赤ちゃんに影響する?

妊娠初期の吐き気は、体の自然な変化によって起こるものですが、「赤ちゃんに影響しないか」と不安に感じる方も多いでしょう。
ここでは、つわりと胎児の関係について解説します。
つわりが赤ちゃんの成長に与える影響
つわりで吐いてしまうと「赤ちゃんの栄養に影響するのでは」と心配になる方もいますが、ほとんどの場合は問題ありません。また、吐くときにお腹に力が入っても、流産につながることはまずないといわれています。
妊娠初期の赤ちゃんはまだとても小さく、必要な栄養もごくわずか。胎盤が完成するまでは、母体に蓄えられた栄養で十分に成長していけます。そのため、無理に食べようとするよりも、食べられるときに少しずつ栄養をとれば十分です。
「今日はあまり食べられなかったけど、明日はもう少しがんばろう」くらいの気持ちでOK。完璧を求めず、自分のペースで体調を整えていきましょう。
栄養が心配ならサポートアイテムに頼るのも◎
妊娠初期は、葉酸・鉄・ビタミンB6・たんぱく質など、意識したい栄養素がたくさんあります。ただ、つわりで食欲が落ちたり、匂いに敏感になったりする時期に、毎日の食事で栄養を整えるのは簡単ではありません。
無理をするとかえって体調を崩してしまうこともあるため、そんなときは、必要な栄養をやさしく補えるサポートアイテムを取り入れてみましょう。食べられない日でも安心感が生まれ、気持ちも少し楽になるはずです。
妊娠初期の栄養サポートには「mamaru」がおすすめ

妊娠初期の栄養サポートには、「mamaru(ママル)」がおすすめです。
mamaruは、妊娠中に大切な葉酸・鉄分・乳酸菌をまとめて補えるオールインワンサプリ。厚生労働省が妊娠初期に推奨する400μgの葉酸に加え、20種類以上のビタミン・ミネラル、そして約250億個の乳酸菌を同時に配合しています。

娠期に起こりやすいお腹の不調や便秘をケアしながら、ママと赤ちゃんの健やかな毎日をサポートします。
さらに、つわりや吐き気がつらい時期でも飲みやすいように、業界最小サイズの粒と匂いを極力抑えた加工がされているのもポイント。

mamaruは匂いや味に敏感なつわり中でも、無理なく栄養が摂れるように工夫されています。
また、ママとお腹の赤ちゃんのために、品質に徹底したこだわりも!
- GMP認定工場での製造
- 6つの無添加(香料・着色料・保存料など不使用)
- 16項目の安全性試験の実施
初回購入者向けの15日間返金保証もあるので、体調に合わせて安心して始められるのも魅力です。食べられない日が続いても、「mamaru」で無理なく必要な栄養をサポートしていきましょう。
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吐き気がひどいときの受診の目安

妊娠初期の吐き気があまりにつらい場合は、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」の可能性があります。これはつわりが重症化し、水分や食事がほとんどとれずに生活が成り立たなくなる状態です。
参考:MSDマニュアル|妊娠悪阻
そんな状態が続くと、脱水や電解質のバランスが崩れるおそれがあります。放っておくと入院が必要になることもあるため、早めの受診が大切です。
◆すぐ病院に相談するべき目安
- 24時間以上、水分がほとんどとれない
- 体重が急に減っている(妊娠前より5%以上が目安)
- 尿の色が濃く、普段より明らかに回数が少ない
- めまいや立ちくらみが強く、意識が遠のくように感じる
- 吐き気に加えて、発熱・強い腹痛・出血がある
「いつもとは明らかにおかしいな」と思ったら、我慢せず医師に相談してください。ママ自身の体調を守ることが、赤ちゃんを守ることにもつながります。
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つわりに使える薬はある?
妊娠中のつわりは、基本的に薬を使わずに経過を見ることが多いですが、症状が強い場合は医師の判断で処方薬が出されることがあります。
代表的なのはビタミンB6製剤や吐き気止め(ドンペリドン・メトクロプラミドなど)で、妊娠中でも安全性が確認されたものが使われます。
一方で、市販の胃薬や酔い止めは妊娠中の安全性が保証されていない場合もあるため、自己判断での服用は避けましょう。つらいときは早めに産婦人科へ相談し、医師の指導のもとで適切にケアを受けることが大切です。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてくださいね。
妊娠初期の吐き気(つわり)が起こりやすい人の特徴

つわりの感じ方や強さには個人差がありますが、体質やホルモンの変化などから起こりやすい傾向があることもわかっています。
最後は、妊娠初期の吐き気(つわり)が強く出やすい人の特徴を紹介します。
過去の妊娠でつわりが強かった経験がある
過去の妊娠でつわりが強かった方は、今回も症状が出やすい傾向があります。これは、体質やホルモン変化に対する反応の仕方が関係していると考えられています。
ただし、つわりの程度は毎回同じではなく、前回よりも軽くなる場合もあります。
多胎妊娠(双子・三つ子)
多胎妊娠(双子や三つ子など)の場合は、妊娠ホルモン(hCG)の分泌量が多くなるため、つわりが強く出やすいといわれています。
また、必要な栄養やエネルギーも増えることから、食欲の変化や疲れを感じやすいのが特徴です。体調の変化を早くから感じる方も多く、症状には個人差があります。
におい・味覚に敏感な体質
日頃から匂いや味に敏感な方は、妊娠中もその影響を受けやすく、つわりの症状が強く出ます。香水や料理、洗剤など、普段は気にならない匂いが急につらく感じることもあるでしょう。
嗅覚や味覚の変化は一時的なもので、妊娠による体の自然な反応といえます。
疲れやストレスがたまりやすい生活習慣
睡眠不足や仕事・家事の負担が続くと、自律神経のバランスが崩れやすく、つわりの症状が悪化することがあります。
妊娠初期は体が大きく変化しているため、これまでより疲れを感じやすい時期です。できるだけ体を休め、ストレスをため込まない生活を心がけましょう。
胃腸がデリケートな人
もともと胃もたれしやすい、食後に重たさを感じやすいといった体質の方は、妊娠初期のつわりが強く出る傾向があります。
妊娠により胃腸の動きがゆるやかになるため、食べたものが長く残ってムカつきや吐き気につながるケースも少なくありません。消化の良いものを選び、食べ過ぎを避けることが負担を減らすポイントです。
妊娠中の胃痛は、吐き気とともに起こるとより食事への負担が大きくなります。原因や対処法について詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
つわりの症状には個人差あり!自分に合った対策やペースでゆっくり進もう

つわりの症状や感じ方は人によってさまざまで、日によっても変化します。思うように食べられない日があっても、妊娠初期の赤ちゃんは母体の蓄えから栄養を受け取るため、過度に心配しなくて大丈夫です。
まずは「水分を摂ること」「少しでも休むこと」を優先しましょう。つらいときは家族やパートナー、医療機関に頼ることも大切です。
がんばりすぎず、体調に合わせて過ごすことが何よりのケアになります。食べられる日は無理のない範囲で食事を意識し、足りない栄養はmamaruで補いましょう。
つわりの時期は必ず落ち着いていくものなので、焦らずゆっくり乗り越えていきましょう。
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