
更新日:2025/11/17
羊水過少症ってなに?原因から赤ちゃんへの影響、治療法までやさしく解説

「羊水過少症かも」「羊水が少ない」と言われて、不安な日々を過ごしていませんか?
羊水は、赤ちゃんを包み込み、衝撃から守るクッションのような役割を持っています。
そんな羊水に異常が見られると、「お腹の赤ちゃんに何かあったら…」「このまま無事に出産できるの?」と、心配になるのは当然のこと。
この記事では、羊水過少症とは何か、どんな原因があるのか、赤ちゃんへの影響や治療方法までをわかりやすく解説します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
羊水過少症とは

羊水過少症とは、赤ちゃんを包む羊水が通常より少ない状態です。
羊水過少症の基準と診断
羊水過少症は、妊婦健診の超音波検査で羊水の量が少ないと判断された場合に診断されます。
子宮の大きさが週数より小さく見える、胎動が減ったなどのサインから疑われることもありますが、最終的には超音波による計測で判断されます。(※1)
羊水の役割って?

羊水とは、子宮内で赤ちゃんを包んでいる液体で、そのほとんどは赤ちゃんのおしっこです。(※2)
この羊水には、お腹の中で赤ちゃんを守るため、以下のような大切な役割があります。
- 外からの衝撃を和らげるクッションのような働き
- 赤ちゃんが自由に動ける空間の確保
- 肺の発達をサポートする
- へその緒の圧迫を防ぐ
- お産をスムーズに進める
羊水は赤ちゃんの成長にとって欠かせない存在です。(※2,3)
羊水過少症の症状
羊水過少症自体は、妊婦さん本人に目立った自覚症状が出ることはほとんどありません。
ただし、次のような変化がサインになることがあります。(※1)
- 胎動が減ったと感じる
- 子宮の大きさが週数に比べて小さいと言われた
気づきにくいからこそ、健診での指摘や赤ちゃんの様子をていねいに観察することが大切です。
羊水過少症の原因

羊水過少症は、赤ちゃんの体の機能や、胎盤がうまく働かなくなることで起こります。
ここでは主な原因を3つに分けて見ていきましょう。
胎児の腎臓や尿のトラブル

赤ちゃんは、腎臓でおしっこをつくり、それが羊水の大部分を占めています。そのため、赤ちゃんの腎臓や尿路の発達に問題があると、羊水の量が減るのです。
たとえば、尿管が詰まっている、腎臓の形に異常がある、尿をつくる機能がうまく働いていない…といったケースでは、おしっこが少なくなり、羊水も増えにくくなります。(※4)
胎盤機能の低下
胎盤は、赤ちゃんに酸素や栄養を届ける「命綱」のような存在です。その胎盤の働きが弱くなると、赤ちゃんの成長にも影響が出て、羊水がうまくつくられなくなることがあります。
胎盤の機能が低下する背景には、以下のようなお母さん側の病気が関係していることもあります。
- 1妊娠高血圧症候群
- 2膠原病(免疫の異常による疾患)
- 3血栓症など血管のトラブル
こうした病気によって胎盤の血流が悪くなると、赤ちゃんが十分に育たず、羊水が減る可能性があるのです。(※4)
胎盤については、こちらの記事で詳しく解説しているためあわせてご覧ください。
羊水が漏れている(前期破水)
羊膜が破れて羊水が外に出てしまう「前期破水」も、羊水過少症の原因のひとつです。(※4)
「破水」と聞くと出産直前のイメージがありますが、陣痛開始よりも前に突然起こることもあり、気づきにくいケースもあります。
少量ずつ長く漏れている場合、下着が湿っていたり、おりものがいつもと違ったりする程度の変化しかないことも。(※5)
気になるときは自己判断せず、必ずかかりつけの産婦人科で診てもらいましょう。破水しているかどうかを調べる検査もあります。
羊水過少症が赤ちゃんに与える影響

羊水が減ると、赤ちゃんの成長や呼吸の発達に影響が出ることがあります。
手足の正常な成長を妨げる可能性がある
羊水は、赤ちゃんが自由に動くための大切なスペースです。量が減ると、赤ちゃんの体が子宮の内側に直接ふれやすくなり、動きが制限されてしまいます。
その結果、手足が曲がったまま固定されたり、関節がうまく動かせなくなったりすることも。
特に妊娠初期に羊水が少ない場合は、このような影響が起こりやすいといわれています。(※1)
呼吸や肺の発達への影響が出る可能性がある

赤ちゃんの肺は、羊水に圧迫されたり押し戻されたりする動きを通じて、少しずつ発達していきます。ところが羊水が足りないと、その動きがうまくできず、肺の成長が遅れることがあるのです。(※1)
妊娠中期以降は特に肺の発達が進む時期なので、この時期に羊水が少ないと影響が出やすくなるといわれています。(※4)
出産時のトラブルが起こりやすくなる
羊水が少ないと、陣痛が起こったときにへその緒が圧迫されやすくなります。その結果、赤ちゃんに届く酸素や栄養が不安定になり、心拍に異常が出るケースもあります。(※4)
出産のときには、状況によって帝王切開が選ばれることも。
母子ともに安全に出産を迎えるための選択肢として、医師が慎重に判断していきます。
羊水過少症と診断されたら…治療法と管理方法

羊水が少ないと言われたら「どうすればいいの?入院になるの?」と心配になりますよね。
治療や管理の流れを確認しておきましょう。
慎重な経過観察・管理入院を行う

羊水過少症と診断されたら、基本的には安静が必要です。赤ちゃんの状態を継続的にチェックし、必要があれば管理入院になることもあります。
ハイリスク妊娠に対応できる病院に転院するケースもありますが、いずれも赤ちゃんの安全を第一に考えた対応です。
羊水注入で羊水量を補う
分娩中や妊娠後期に、へその緒が圧迫される恐れがあるときは、「羊水注入」という処置が選ばれることもあります。
これは人工的に羊水に似た液体を子宮内に注入し、羊水量を一時的に補う方法です。(※3)
赤ちゃんの状態に応じて出産を早めることも

羊水がさらに減って赤ちゃんに負担がかかっている場合、予定日より早く出産することがあります。
帝王切開や陣痛誘発など、状況に応じて安全な方法が選ばれます。
帝王切開について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
今自分にできることは?日常生活で意識したいポイント

羊水過少症と診断され、医療機関での治療や管理が中心になる中で「自分には何かできることがあるのかな」と感じる方もいるかもしれません。
最後は、妊婦さん自身が日々の生活で意識できることを紹介します。
十分な水分を摂る
からだの水分が不足していると、羊水量にも影響が出る可能性があります。(※6)特に妊娠中は代謝が上がり、気づかないうちに脱水になりやすいといわれています。
水分が足りないと血液の流れも悪くなり、赤ちゃんへの酸素や栄養の供給にも影響することがあります。また、電解質バランスが崩れてむくみやだるさを引き起こす原因にも。
そのため、1日を通してこまめに水分をとることが大切です。水、麦茶、白湯などカフェインを含まない飲み物を中心に、1.5〜2.0Lを目安に摂りましょう。(※7)
妊娠中の水分補給におすすめの飲み物は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
安静にしつつ、音楽や読書などでリラックス

医師から安静の指示が出ていると「動かない方がいいのかな」と不安になりますよね。でも、横になっているだけではかえって気分がふさぎ込みやすくなることも。
無理のない範囲で、読書や映画鑑賞など好きなことをして楽しむことも大切です。
お気に入りの音楽を流したり、アロマをたいたりと、自分に合ったリラックス法を見つけてみましょう。
健康的な食生活を心がける
「ちゃんと栄養がとれているかな?」と、不安を感じる妊娠中。赤ちゃんの発育はもちろん、自分の体調を整えるためにも、バランスのとれた食事はとても大切です。
妊娠中に必要な栄養やおすすめの食事については、こちらの記事にまとめています。
でも、疲れて食欲が落ちる日もありますし、すべての栄養を食事だけでまかなうのは、なかなか難しいもの。必要な栄養を不足なく補うなら、妊婦さん向けサプリメントの活用もおすすめです。
栄養バランスを整えるなら「mamaru」も選択肢のひとつ

「食べたいのに思うように食べられない」「栄養が足りていない気がする」
そんなときにおすすめなのが、妊婦さん専用サプリメント「mamaru」です。
mamaruには、妊娠中に必要な葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンB6・C・D、マグネシウム、亜鉛などをバランスよく配合。

これ1つで、からだに必要な栄養をまるごとカバーできます。
さらに、妊娠中に悩む方が多い「便秘対策」にもmamaruは役立ちます。
ホルモンバランスの変化や運動量の減少などにより、妊娠中は腸の動きが鈍くなりやすく、便秘が続いてつらい…という声も少なくありません。

mamaruは、乳酸菌・ラクトフェリン・食物繊維といった腸内環境を整える成分を配合。毎日のすっきりをサポートしながら、お腹の調子を内側から整えてくれる頼もしい存在です。
毎日ヨーグルトや発酵食品を意識して摂るのは難しいですが、mamaruなら簡単に腸活がはじめられますよ。
また、mamaruは産婦人科医の監修のもと開発されています。

さらに着色料・保存料など6つの添加物が不使用、16項目の安全性試験もクリアしており、妊娠中は特に気になる品質面にも配慮。
「自分と赤ちゃんのために、今できることをしておきたい」という妊婦さんの毎日に、mamaruはやさしく寄り添ってくれるサポートアイテムです。
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羊水過少症は早期の気づきと対応が大切

羊水過少症は、早く気づき、早く対応することがとても大切です。放っておくと赤ちゃんへの影響が大きくなる可能性があるため、不安なときは遠慮せず医師に相談してください。
「自分のせいかも」と責める必要はありません。妊娠中のからだはとても繊細で、予測できないこともたくさんあります。
まずはしっかり休み、妊婦さん向けサプリ「mamaru」でできる範囲で栄養を整えて、安心できる毎日を目指していきましょう。
参考文献:
(※2)羊水注入|大阪大学医学部付属病院胎児診断治療センター
(※3)羊水検査|慶応義塾大学病院
(※5)前期破水|MSDマニュアル家庭版
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