更新日:2025/9/2

胎盤はいつできる?助産師が解説するしくみや役割、完成前後の過ごし方のポイント

胎盤はいつできる?助産師が解説するしくみや役割、完成前後の過ごし方のポイント
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胎盤は、お腹の中の赤ちゃんが成長するために必要不可欠なものです。元気な胎盤なくして、元気な赤ちゃんは育ちません。

この記事では、

・胎盤の完成までの流れ
・胎盤の役割
・胎盤完成前後の過ごし方のポイント
・胎盤に関するトラブル

など、赤ちゃんの栄養の源である胎盤について助産師の視点から詳しく解説していきます。

妊娠中に母子ともに元気に過ごすためのヒントとして、最後までじっくり読んでみてくださいね!

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医

毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。

"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。

まきレディスクリニック

胎盤の完成までの流れ

胎盤が完成するのは妊娠16週頃。まずは、胎盤がどのようにできていくかについて順番に見ていきましょう。

妊娠4〜5週:形成開始

妊娠4〜5週は、最後の月経から数えて4〜5週目の時期。生理が遅れて、そろそろ妊娠検査薬を使ってみようかな?と思うタイミングです。

妊娠5週目になると、超音波検査で赤ちゃんを包む袋である「胎嚢(たいのう)」が見え始めます。

胎盤の土台が作られ始めるのもこの時期。着床した受精卵から胎盤の元となる絨毛(じゅうもう)が子宮内膜に向かって根を張り、どんどん増えていきます。

妊娠10〜12週:ほぼ完成

妊娠10〜12週は、胎盤が完成に向けて仕上げの段階にある時期。この時期には、絨毛が子宮内膜にしっかりと根を張り、胎盤としての形が整います。

また、基本的な構造も完成しているため、お母さんと赤ちゃんを繋ぐへその緒を通して酸素や栄養を運ぶ機能も活発になってきます。

妊娠16週頃:完成

妊娠16週頃になると、胎盤はほぼ完成となり、直径10〜12cmくらいに成長して厚みも増してきます。

胎盤は、この時期から赤ちゃんの成長を本格的に支えるメインルートとして重要な役割を担うことになります。

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胎盤が完成するまでの赤ちゃんの栄養源は?

胎盤が完成していない妊娠4〜6週頃までは、卵黄嚢(らんおうのう)と呼ばれる袋から赤ちゃんに栄養が送られます。

卵黄嚢は胎嚢(たいのう)の中に存在しており、妊娠初期の超音波で丸く写るのを見ることができます。赤ちゃんと胎盤の成長と共に小さくなり、胎盤が完成する頃には見えなくなります。

胎盤の役割

胎盤は、妊娠中に作られる臓器のようなものです。妊娠を維持、継続するために機能し、妊娠の終了と共に役割を終え体の外に排出されます。

胎盤は子宮の中にあり、胎盤からは血管の通ったパイプ(へその緒)が赤ちゃんのおへそに繋がっています

ここからは、赤ちゃんとつながっている胎盤の役割について詳しく解説していきます。

栄養素と酸素を送る

胎盤から赤ちゃんにつながるへその緒の中には、3本の血管が通っています。そのうちの太い2本の血管は、お母さんから赤ちゃんに栄養素と酸素を送るチューブのような役割を担っています。

胎盤が完成してからは、お母さんの摂った栄養素や酸素が胎盤に流れ込み、その後へその緒を通して血液として赤ちゃんに送られます

これは、お母さんが栄養不足であれば、栄養不足の血液が赤ちゃんに送られることを意味します。

赤ちゃんに必要な栄養を送るために、今からできる食習慣はこちらでチェックできますよ。

気になるギモン|最近よく聞く「胎盤食」ってなに?

胎盤食とは、出産後に排出された胎盤を食べることを言います。海外のセレブやSNSでの発信により、話題になっているようです。

胎盤には鉄分やたんぱく質、脂質、ビタミン・ミネラルなどが多く含まれています。多くの野生の動物は、本能的に出産後に胎盤を食べる習性があり、これが栄養補給や外的から身を守る行動に繋がっていると考えられています。

人間の胎盤には、プラセンタエキスやアミノ酸、成長因子など美容や健康に良いとされている成分が含まれているため、美容やアンチエイジング効果への期待や、ナチュラル思考の人の間で産後に胎盤を食べることが良いことのように捕らえられているようです。

しかし、実際には胎盤を食べることによる科学的な効果は証明されておらず、さらには感染症のリスクや胎盤の扱いなどの問題があります。

一部のクリニックや助産院などでは、本人の希望により食べたり持ち帰ったりすることを許可しているところもあるようですが、そのような施設は減少傾向にあると言えるでしょう。

老廃物を回収する

お腹の中の赤ちゃんは、お母さんから送られてきた栄養素や酸素を使ってエネルギーを作ります。そして、エネルギーを作る過程で、二酸化炭素や尿素などの老廃物が作られます

赤ちゃんの体の中で作られた老廃物は、血液に混ざります。そして、最終的にへその緒を通って胎盤に運ばれます。胎盤に運ばれた老廃物を含む血液は、お母さんの血液を通して処理されます。

ホルモンを分泌する

胎盤は、物々交換の中継点だけでなく、ホルモンを作る工場としての働きも担っています。

胎盤では、以下のようなホルモンが分泌されており、妊娠を維持・継続するのに役立っています

  • hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
  • エストロゲン・プロゲステロン
  • ヒト胎盤ラクトーゲン(hPL)

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

妊娠検査薬で反応するホルモン。妊娠を成立・維持するために欠かせない働きをしています。

hCGは、子宮内膜を良い状態に保つ働きのある「プロゲステロン」の分泌のサポートや、胎盤を成長させる役割を担っています。

エストロゲン・プロゲステロン

エストロゲンとプロゲステロンは協力しながら、妊娠・出産に向けての体の準備をしています。

エストロゲンは、子宮や乳腺の発達を促し、子宮や胎盤への血流量を確保する働きを担っています。また、出産日が近づくと子宮の出口を柔らかくしてお産に備えます。

プロゲステロンは、子宮内膜を良い状態に保つ働きをしています。また、流・早産予防のために子宮の収縮を抑えます。その他、お母さんの代謝の調整や体温の上昇にも関係しています。

免疫をサポートする

胎盤は、赤ちゃんにとって必要な免疫を届けると同時に、赤ちゃんに不必要なものが届かないようにするフィルターのような機能も持ち合わせています。

細菌や有害物質から赤ちゃんを守りながら、お母さんの免疫の一部であるIgG抗体を届け、生まれてすぐ感染症から守れるように調整しています。

また妊娠中は、赤ちゃんだけでなくお母さん自身の免疫力を高めることも大切。「妊娠中に風邪をひいたときはどうしたら良いの?」という疑問に関しては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

胎盤完成前後の過ごし方のポイント

ここからは、胎盤が完成する前後での過ごし方のポイントを解説していきます。

簡単にいうと、

  • 胎盤完成前:元気な胎盤を作る時期
  • 胎盤完成後:摂ったものが赤ちゃんに送られることを意識して過ごす時期

といえます。今のあなたに合った過ごし方をチェックしてみましょう。

完成前は胎盤の発育を邪魔しない行動を

胎盤が作られる過程にある時期は、胎盤の成長をサポートすると同時に、邪魔しないことを意識した過ごし方をするのが大切です。

胎盤が完成するまでは、赤ちゃんは卵黄嚢から栄養を補い成長します。卵黄嚢は、胎盤の元となる絨毛を経由して子宮内膜に繋がっています。

胎盤が完成するまではフィルターの役割をするものがないため、外からの影響(薬、感染症、アルコール、喫煙、栄養不足など)を特に受けやすい「臨界期」と呼ばれる時期です。

赤ちゃんの主要な臓器が作られる最中に有害な刺激を受けると、生まれつきの異常や流産のリスクに繋がってしまいます。

お母さんは、自分自身が摂ったものが赤ちゃんにダイレクトに届くということを意識することが大切です。

胎盤を作る栄養をしっかり補給

胎盤が完成するまでは以下の栄養素を意識して摂るようにしましょう。これらの栄養素は、厚生労働省でも妊娠中に摂ることが勧められている栄養素です。

  • 葉酸
  • 鉄分
  • たんぱく質
葉酸

葉酸は、DNAの合成・修復、細胞分裂に必要な栄養素です。胎盤の元となる絨毛を形成する「胎盤絨毛細胞」の増殖や、胎盤の生成に必要な新しい血管を作る「血管新生」を促す働きがあります。

この時期に葉酸が不足すると、胎盤の発育の遅れや血流不足を引き起こす可能性があります。

また妊娠初期は、赤ちゃんの脳や脊髄の元となる神経管が作られる大切な時期。葉酸は赤ちゃんの生まれつきの障害である「神経管閉鎖障害」の予防にも有効だと言われています。

♦︎葉酸を多く含む食品
レバー、ほうれん草、枝豆、納豆など

妊娠中の葉酸の働きについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

鉄分

鉄分は、酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンの材料です。

胎盤が作られる過程においても、子宮内にいる赤ちゃんにも、たくさんの酸素が必要です。鉄分が不足して酸素の供給量が減ってしまうと、胎盤や赤ちゃんの発育が悪くなってしまう可能性があります。

さらに妊娠中は、全身を巡る血液の量が増えるのに対して血液の成分の量は変わらず、ママも貧血になりやすいため、多くの鉄分の補給が必要です。

♦︎鉄分を多く含む食品
あさり、レバー、ひじき、納豆など

動物性のヘム鉄は植物性の非ヘム鉄に比べて吸収率が高い性質があります。また、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収が促進されます。

たんぱく質

たんぱく質は胎盤の構造を作る上で必要不可欠です。たんぱく質が不足すると、胎盤の元となる絨毛の形成が不十分となり、胎盤の表面積が減り、栄養や酸素の交換効率が低下してしまいます。

たんぱく質はアミノ酸からできており、体の細胞や酵素、ホルモンの材料になる栄養素。胎盤や赤ちゃんの成長のために、なくてはならない栄養素のうちのひとつです。

♦︎たんぱく質が多く含まれる食品
肉類、魚類、卵、大豆製品など

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巡りケアも意識

胎盤はお母さんの血液が流れるタンクとなる場所です。そのため、お母さんの循環が整っていないと、以下のような理由でうまく発達しません。

  • 胎盤に入る血液が足りない
  • 胎盤の血管形成が十分にできない
  • 酸素が足りない

循環と深い関わりのある冷えは、抹消血管を収縮させ胎盤への血流を妨げる原因となってしまいます。まずは、入浴の習慣を持つのがおすすめです。

つわりや入浴で気分が悪くなる方は、足湯やレッグウォーマーなどで末端を温めるなど手軽にできることを取り入れてみると良いですよ。

妊婦さんにおすすめの温活のやり方は、こちらの記事をどうぞ!

また、喫煙によるニコチンや飲酒によるアルコールの摂取は、血管を収縮させ胎盤障害を引き起こす原因となってしまいます。

喫煙・飲酒は胎盤の形成だけでなく、赤ちゃんや妊娠経過にも悪影響を及ぼしてしまいます。妊娠中はかならず禁煙・禁酒しましょう。

完成後は血流維持と栄養の強化を

胎盤が完成してからは、タンクである胎盤と赤ちゃんの物々交換の働きが活発になります。そのため、血流を維持して赤ちゃんにしっかりと栄養が送られるような過ごし方を意識しましょう。

赤ちゃんに送る栄養をしっかり補給

胎盤がしっかり出来上がってからは、お母さんが摂ったものが赤ちゃんに送られることを意識して食べ物を選ぶのが良いでしょう。

ここでは、赤ちゃんの成長発達に欠かせないものや、妊娠中のマイナートラブルを予防するための栄養素を紹介します。

鉄分・たんぱく質

鉄分やたんぱく質は、赤ちゃんの血液や筋肉、臓器の成長に必要な栄養素です。また、胎盤の完成前と同様に、完成した後も貧血予防のために鉄分の補給は大切です。

貧血になると、お産を進めるための陣痛が弱い「微弱陣痛」になりやすく、お産が長引いてしまうことも。また産後の貧血は、産後うつのリスクを高めてしまうことも分かっています。

詳しくはこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、赤ちゃんの脳や神経、網膜の発達に重要な栄養素です。また、オメガ3脂肪酸には炎症を抑える働きがあり、早産のリスクの低下や出生体重の改善にも関係していると考えられています。(※1)

さらに、妊娠中のオメガ3脂肪酸の摂取は、妊娠中や産後のうつ症状の改善にも役立つことも分かっています。

♦︎オメガ3脂肪酸が含まれる食品
青魚(さば、イワシ、さけ)、亜麻仁油、えごま油など

食物繊維、発酵食品

食物繊維や発酵食品は、腸内環境を整える効果があります。母体の腸内環境が整うと、栄養の吸収効率が良くなり、お母さんや赤ちゃんに必要な栄養素が届きやすくなります。

また、腸内には免疫細胞が多く存在しているため、腸内環境が改善することにより、免疫が適切に働き感染予防や炎症を抑える効果も期待できますよ。

妊娠中はホルモンや子宮が大きくなることなどにより、便秘に悩まされる妊婦さんも少なくありません。腸内環境の改善は、便秘の予防やケアにも役立ちます。

♦︎食物繊維が含まれる食品
豆類、オートミール、玄米、ごぼう、モロヘイヤなど

♦︎発酵食品
納豆、キムチ、ヨーグルト、発酵調味料(味噌、醤油、酢など)

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巡りケアと基礎体力アップ

胎盤が完成してからは、へその緒を通してスムーズに物々交換が行われるように、循環を良くするケアを行うことが大切です。循環を良くするためには、運動や入浴、睡眠などの生活習慣を見直しましょう。

適度な運動は、血液の巡りを改善すると同時に、お産や産後のための基礎体力になるという効果もあります。足は第二の心臓とも言われ、全身に血液を送るポンプとなる場所です。まずは歩くことから始めるのがおすすめですよ!

循環を良くするための巡りケアで最も大切なのは、第二の心臓である足を冷やさないこと。入浴やマッサージ、ストレッチなどを取り入れるのがおすすめです。また、普段からレッグウォーマーを履いて足元を冷やさない格好をすることも大切です。

睡眠も体のリカバリーや、自律神経やホルモンバランスを整える上で大切なこと。良質な睡眠のためには、朝に起きて日の光を浴びたり、日中に適度に活動することも必要です。

また、寝る前に体をほぐしたり、ブルーライトを浴びすぎないことも意識すると良いですよ。

胎盤と赤ちゃんの栄養サポートにはmamaruがおすすめ

胎盤が完成する前も後も、大切なのは赤ちゃんの成長と妊娠経過が順調に進んでいくことです。

そのためには、胎盤と赤ちゃんの成長に必要な栄養をしっかり摂ることが必要不可欠。しかし妊娠中は、つわりを始めとしたホルモンや体の変化によって、思うように栄養を摂ることが難しいことも少なくありません。

そんな妊婦さんのサポートにおすすめなのが、葉酸サプリの「mamaru(ママル)」です。mamaruは、産婦人科医監修のもと妊婦さんに特化して作られたサプリメント

胎盤ができる前と後、どちらの時期にも必要な栄養素をこれ一つで摂ることができます。

  • 葉酸
  • 鉄分(ヘム鉄)
  • オメガ3脂肪酸(DHA/EPA)
  • 食物繊維

つわりなどで食事が摂りにくい時期でも、mamaruに含まれる葉酸と吸収率の高いヘム鉄が胎盤を作るサポート役に!

また、胎盤が出来上がってからも、ビタミン類やオメガ3脂肪酸などが赤ちゃんの成長をしっかり支えます

さらに、乳酸菌・ラクトフェリン・食物繊維が腸内環境をケアし、栄養素の吸収もサポートします。

これらの配合成分のほか、mamaruの魅力はその「飲みやすさ」

業界最小の粒サイズとニオイを抑える加工で、胎盤が完成する前後の揺らぎやすい体調の時期でも無理なく飲めるように設計されています。

また産婦人科医のチェックのもと、妊婦さんに必要な成分だけを厳選している点もポイント。

不要な添加物は使わない無添加のほか、国内製造、GMPマークも取得しているので、「妊娠中だからこそ、信頼できるものを選びたい」という方にもぴったりです。

妊娠中の赤ちゃんの栄養サポートはmamaruにおまかせ!mamaruは全国の産婦人科のほか、ドラッグストアでも手軽に手に取ることができます。

「まずは試してみたい」という妊婦さんは、公式サイト限定のお試し価格がありますよ。

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知っておきたい胎盤に関するトラブル

ここでは、胎盤に関係するトラブルについて紹介します。トラブルの内容と症状について知って、お母さん自身と赤ちゃんを守りましょう。

前置胎盤

「前置胎盤」とは胎盤の位置が通常よりも低く、子宮の出口を覆っていたり、出口に近いところにあったりする状態のことをいいます。

胎盤は、妊娠の初期~中期に子宮の出口に近い場所に作られていても、約9割は子宮が大きくなるにつれて適切な位置に引き上げられていきます。しかし、中には子宮の出口を覆った状態のまま動かないことも。

前置胎盤は、子宮の出口をどのくらい覆っているかによって呼び方が変わります。

  1. 1全前置胎盤
  2. 2部分前置胎盤
  3. 3辺縁前置胎盤
  4. 4低置胎盤

全前置胎盤

胎盤が子宮の出口を完全に覆っている状態。子宮の出口が塞がっている状態であるため、経膣分娩ができません。また、お腹の張りなどで出血するリスクが高くなります。お母さんの貧血、輸血、赤ちゃんの低酸素などのリスクがあります。

部分前置胎盤

子宮の出口の一部を胎盤が覆っている状態。経膣分娩のリスクが高いため、選択的に帝王切開となることが多くあります。また、完全前置胎盤と同様に出血のリスクが高くなります。

辺縁前置胎盤

胎盤の縁が子宮の出口にかかっている状態。状況によって経膣分娩が可能なこともありますが、出血の状況によっては帝王切開に切り替えることが必要なことも。妊娠の後期に出血するリスクが高くなります。

低置胎盤

胎盤の位置が、子宮の出口から2cm以内に近接している状態。妊娠後期に自然に改善することが多いです。出血のリスクは前置胎盤に比べて低いと言えます。経膣分娩が可能なこともありますが、分娩の直前まで注意深い観察が必要です。

「前置胎盤」の原因やリスクに関しては、こちらの記事でさらに詳しく説明しています。

胎盤早期剥離

胎盤早期剥離とは、赤ちゃんが生まれてくる前に子宮の壁から胎盤が剥がれてしまう状態をいいます。胎盤はお母さんと赤ちゃんを繋ぐ酸素と栄養のタンクであるため、出産前に剥がれてしまうと母子ともに命に関わる危険な状態となってしまいます。

胎盤早期剥離が疑われた場合は、速やかに分娩を終了させることが必要になるため、緊急帝王切開になるケースが多いです。

胎盤からのSOS!こんなときは受診を

最後は、胎盤に関わるトラブルが疑われる症状について紹介します。

胎盤に関わるトラブルは、母子の命に関わる状態になることも少なくありません。このような症状があるときには、我慢せずに速やかにかかりつけ医に連絡しましょう。

強い腹痛

  • 普段のお腹の張りとは違い、急にお腹が強く痛む
  • 我慢できない痛みが続く
  • 一部を押さえると強い痛みを感じる

このようなお腹の痛みを感じるときには注意が必要です。

お腹の痛みを感じるときには、休むと落ち着くかどうか、ずっと痛むのか周期的に痛むのかも合わせてチェックするようにしましょう。

急なお腹の張り、お腹がずっと硬い

  • 休んでもお腹の張りや痛みが落ち着かない
  • お腹全体が石のように硬い状態が続く

このようなときは、胎盤や赤ちゃんに負担がかかっている状態かもしれません。お腹の張りや痛みを感じるときには、触ってお腹の状態を確認するようにしましょう。

「いつもと違う状態」に早く気づくためには、普段からお腹を触って自分の状態を知っておくことが大切ですよ。

赤ちゃんの胎動が減った、感じない

  • いつもより動きが少ない
  • いつもより元気がない感じがする
  • 数時間動きを感じない

このようなときは、赤ちゃんがお腹の中で元気が無くなっている場合があります。

赤ちゃんは、出産するときでも動きながら生まれてきます。また、寝ているときでも胎動が完全になくなるということはありません。

お腹が張っていたり忙しくしていたりすると胎動を感じにくいこともあるため、1日に何度かは胎動を意識する時間を持つようにしましょう。

吐き気や冷や汗、意識が遠のく

胎盤のトラブルで出血が起こると、吐き気や冷や汗、意識が遠のくなどショック状態になることがあります。これらの症状は命に関わることもあるため、速やかにかかりつけ医に連絡し受診しましょう。

出血は、必ずしも目に見える外出血とは限りません。子宮の中で出血が起こっている場合もあります。

その他、出血が多い場合も受診が必要です。特に前置胎盤が指摘されている場合は、少量でも出血があれば速やかにかかりつけ医に連絡するようにしましょう。

妊娠中の出血についてはこちらの記事も参考にしてください。

胎盤はお母さんと赤ちゃんを繋ぐ栄養のタンク!元気な胎盤を育てよう

健やかなマタニティライフを過ごすためには、元気な胎盤の存在が欠かせません。元気な胎盤を作るためには、胎盤が完成する前後でそれぞれの時期に合った過ごし方や栄養の摂り方をすることが重要です。

妊娠全期を通して、元気な胎盤作りと赤ちゃんに必要な栄養素を届けるサポートにおすすめなのが葉酸サプリの「mamaru(ママル)」です。

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妊娠中に必要不可欠な葉酸や鉄分とともに腸活サポート成分を配合し、腸内環境をケア。摂った栄養素がしっかり吸収され、必要なところに届く助けになりますよ。

mamaruは、健やかなマタニティライフと元気な胎盤作りを応援します。

参考文献:

(※1)Omega‐3 fatty acid addition during pregnancy - Middleton, P - 2018 | Cochrane Library

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