更新日:2025/1/20

前置胎盤になる原因は?リスクや症状、出血したときの対応を詳しく解説

前置胎盤になる原因は?リスクや症状、出血したときの対応を詳しく解説
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「妊婦健診で前置胎盤といわれたけど、原因は何?」と不安になっている妊婦さんはたくさんいるでしょう。

この記事では、前置胎盤の原因とリスクについて徹底解説しています。

前置胎盤が起こる原因は、明確な回答がないのが現状です。しかし、前置胎盤になりやすい要因はいくつかあるため、当てはまる場合は注意しましょう。

少しでも妊婦さんの助けになるよう、前置胎盤と診断されたときに注意すべきことについても紹介しているので、参考にしてくださいね。

この記事に登場する専門家

WEBライター 佐野春佳

絶賛妊娠中のWEBライター。大学院では神経生物学を専攻。大好きなマラソンと妊活をどう両立するか、日々模索中です。論文を基に、関連する最新の研究や知見をわかりやすく伝えます!

前置胎盤の原因とリスク

前置胎盤の原因やリスクにはどんなものがあるのか、気になりますよね。

前置胎盤は、受精卵が通常よりも下の方に着床することで起こるといわれていますが、実は、なぜそうなるのか原因ははっきりとわかっていません

しかし、前置胎盤を引き起こしやすいと考えられている要因はいくつかあります。

  • 高齢での妊娠
  • 多胎妊娠
  • 喫煙
  • 多産

これらに当てはまるものがあるからといって必ず前置胎盤になるわけではありませんが、通常よりもリスクが大きいので注意が必要です。次から詳しく紹介します。

高齢での妊娠

ママが高齢で妊娠すると前置胎盤が起こるリスクが上昇します。

世界産科婦人科連合(FIGO)では、高齢妊娠・出産について「初産婦では35歳以上、経産婦では40歳以上」と定義しています。

女性の年齢とリスクに関する研究では、前置胎盤のリスクについて35歳未満の人と比較したとき、

  • 35歳以上の女性はリスクが高い
  • さらに、40歳以上の女性は35〜39歳の女性よりもリスクが高い

という結果が得られました。

妊娠したときにママの年齢が高いと、若い妊婦さんよりも前置胎盤になりやすいため、高年妊娠に当てはまる場合は注意が必要です。

参考:Cleary-Goldman J., et al., FASTER Consortium. Impact of maternal age on obstetric outcome. Obstet Gynecol. 2005 May;105(5 Pt 1):983-90.

高齢出産の他のリスクについてはこちらのコラムが参考になりますよ。

知っておきたい高齢出産のリスク!母子への影響と妊娠生活でできること

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多胎妊娠

前置胎盤のリスク要因には、双子以上の赤ちゃんを妊娠する多胎妊娠(たたいにんしん)もあります。

多胎妊娠だと前置胎盤になりやすいとされる原因ははっきりと解明されていないものの、双子や三つ子の赤ちゃんの妊娠では子宮内部が大きく変形してしまうためではないかと考えられています。

そのため、双子を妊娠しているママは注意が必要です。

双子妊娠のリスクや確率については、こちらのコラムを参考にしてください。

双子を授かる確率はどのくらい?不妊治療や遺伝との関係、リスクまで気になる疑問を解消!

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喫煙

喫煙は、前置胎盤の大きなリスク要因です

◆ニコチンや一酸化炭素がもたらす作用

  • 血流が減少する
  • 全身の細胞に酸素を運ぶ能力が低下する
  • 組織に炎症をおこす

これらの有害物質によって、赤ちゃんと妊婦さんの体にこのような症状が発生することがあります。

  • 赤ちゃんや胎盤が酸素不足になる
  • 胎盤が老化する
  • 胎盤が正常に働かなくなる
  • 受精卵に酸素や栄養が送れなくなる

妊娠初期の妊婦さんがタバコを吸うと、受精卵が十分発達できないために、

  • 子宮の下の方に着床してしまう
  • 胎盤が下側に発育してしまう

という現象が起こり、その結果、前置胎盤のリスクが上昇してしまうと考えられています。

そのため、妊娠中のタバコは避けなければなりません。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット|女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響

多産

過去に何度も出産経験のある妊婦さんも要注意です。

理由は明らかではありませんが、赤ちゃんをたくさん産んできた女性は前置胎盤のリスクが高いとされています。

妊娠出産を経験する中で子宮や胎盤にトラブルがあったり、それらに対応するために手術や各種処置を受けたりしている可能性が通常よりも高いためと予想されます。

また、初産の頃よりも年齢を重ねた結果、高齢での妊娠が要因となっている場合もあるでしょう。

たとえ明確な調査がなく医師や医療関係者の経験則であったとしても、前置胎盤のリスクと考えられている以上は注意が必要です。

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冷えやストレスも前置胎盤の原因になる?

現時点では、冷えやストレスが前置胎盤の直接の原因であるとは考えられていません

しかし、なぜ前置胎盤が起きるのか、はっきりした原因もよくわかっていないので「何ともいえない」というのが正直なところです。

とはいえ、妊娠中の冷えやストレスは妊娠の経過に影響を与えるので、しっかり対策しておきましょう

そもそも前置胎盤って何?

そもそも前置胎盤とはどんな状態なのでしょうか?

ここでは、

  • 前置胎盤とは
  • リスク
  • 症状
  • 出産方法

について解説します。

参考:

MSDマニュアル|前置胎盤

MSDマニュアル|癒着胎盤

前置胎盤ってどんな状態?

前置胎盤とは、本来子宮の上側にあるはずの胎盤が子宮の下側にあり、出産時の赤ちゃんの出口(子宮口)を塞いでしまっている状態です。

前置胎盤が起こる割合はおよそ0.5%(200件に1件)といわれています。

ここまで紹介してきたように、なぜ前置胎盤が発生するのか、理由ははっきりしていません。

前置胎盤の症状は?

前置胎盤であっても、腹痛やお腹の張りはなく、基本的に無症状であるといわれています。大抵の場合、妊婦健診で行う超音波検査で医師が気づくことが多いようです。

ただし、痛みもないのに突然の出血(いわゆる警告出血)が起こることがある点は覚えておきましょう。

警告出血があった場合は、速やかに病院へ連絡、診察を受けてください。場合によっては安静指示や入院の処置が取られます

また、妊娠中に出血すると、赤ちゃんに栄養を送っている血液が流出してしまいます。

貧血や栄養不足にならないためにも、水分補給とともに栄養摂取をしっかり行うことが大切です。

妊婦さんに必要な栄養素をしっかり補給できるサプリメントはこちらからチェックできますよ!

前置胎盤のリスクは?

前置胎盤になると、妊娠中や出産時に大量出血が起こるリスクが高まります

通常、分娩時に胎盤を取り出すと子宮が収縮して自然と出血が治まりますが、前置胎盤の場合は出血が止まりにくいのが特徴です。

子宮口(赤ちゃんの出口)に近い場所は子宮の収縮力が弱い、つまり出血を抑える力が弱いため、前置胎盤でのお産はママの大出血に細心の注意が払われます

また、栄養素や酸素を赤ちゃんに届けるための胎盤が子宮口の近くにあるため、分娩時に胎盤が赤ちゃんよりも先に出てきてしまうリスクもあります。

胎盤が先に出てしまうと赤ちゃんに栄養が届かなくなるうえ、呼吸ができなくなってしまうため非常に危険です。

前置胎盤の種類は?

前置胎盤には4つの種類があり、胎盤が子宮口をどれくらい塞いでいるかで分けられています。

特徴をこちらの表にまとめました。

名称状態
全前置胎盤胎盤が子宮口を「完全」に覆い、塞いでいる
部分前置胎盤胎盤が子宮口の「一部」を塞いでいる
辺縁前置胎盤胎盤の先端が子宮口にかかっている
低置胎盤胎盤が子宮口を覆っていないが、すぐ近くにある

前置胎盤の種類によって危険度が異なるため、対応も変わることを覚えておきましょう。

前置胎盤の出産方法は?

前置胎盤では、帝王切開での出産が基本です。

お産のタイミングは36週〜37週末までに行うことが推奨されていますが、状況を見て医師が判断します。

胎盤が子宮口を塞いでいない低置胎盤で、医師が問題なしとした場合は、通常通りの分娩になることもあります。

また、前置胎盤の方は癒着胎盤(ゆちゃくたいばん)のリスクが高くなる場合も。

「癒着胎盤」とは、胎盤が子宮内に強く張りついてしまうことです。出産のときに大出血を起こす危険性があり、場合によっては輸血や子宮摘出の処置が取られます

事前の診断が難しいため、出産時に発覚し、その場で緊急対応が取られることが多いようです。

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前置胎盤になると癒着胎盤が起きやすい?

前置胎盤の妊婦さんは、通常よりも癒着胎盤が起こりやすいとされています。

中でも、現在の妊娠で前置胎盤と診断され、なおかつ、過去に帝王切開の経験がある場合は非常にリスクが高い状態です。

前置胎盤で、過去に帝王切開を1回経験した女性は約1%、~4回経験している女性で60%超とリスクが高まります。

一方、前置胎盤でない場合は、帝王切開の経験が~4回でも1%未満です。

前置胎盤といわれたらやるべきこと

「妊婦健診で前置胎盤といわれた」「前置胎盤の妊娠生活はどう過ごすのが正解?」と気になりますよね。

ここでは、検査で前置胎盤やその疑いがあるといわれた時にやるべきことを紹介します。

できるだけ安静にする

前置胎盤の妊婦さんは、できるだけ安静にしなければなりません

出血がある場合、通常は1日の活動を制限し、出血がなくなるまで横になって過ごすよう指示されます。

診断のタイミングや出血量などによっては、入院のうえ、ベッドからほとんど動くことができないパターンも

出血がなくなれば退院や、少しずつ活動を再開できるようになりますが、自覚症状がないため動きすぎる危険があります。

妊娠中は、ママは平気でも気づかないうちに負荷がかかっていることも。病院で前置胎盤といわれたら、お腹の赤ちゃんを守るためにも適切に対応することが大切です

仕事内容を調整する

前置胎盤は安静が基本ですが、胎盤の状態や妊娠週数によっては仕事を続けられる場合があります。

ただし、

  • 飲食店などで立ちっぱなしが多い
  • 営業や顧客訪問など移動が多い

という職種の場合は、お腹の張りや出血のリスクが高まるため注意が必要です。

前置胎盤の疑いがあり、体をよく動かす仕事をしている人は、以下を参考に、できるだけ安静にして仕事ができるよう職場に相談してください。

  • デスクワークなどに業務内容を変更する
  • リモートワークの実施
  • 時短勤務にする

上長にいいにくい場合は、母子健康手帳にある母性健康管理指導事項連絡カードを活用してみましょう。

会社は医師が必要と判断した措置を取る必要があるため、労働環境の改善が見込めますよ。

大量出血に備える

前置胎盤では、出血リスクが非常に高くなります。

特にお産の時は大量出血が起きやすいため、事前にママ自身の血液をストックしておくことがあります(自己血貯血

大出血の際には輸血の処置が取られますが、他人の血液を使用すると感染症や拒絶反応が起こることがあります。しかし、ママの自分の血液であればこのようなリスクを回避できるのです。

また、ママの血液型が珍しいタイプのもので、輸血できる血液が見つかりにくい場合も自己血貯血が行われます

妊娠中に突然出血が起こるとびっくりしますよね。

出血で血液量が減るとママが貧血になりやすくなるだけでなく、赤ちゃんの成長にも影響が出るリスクがあります。

出血があったら放置しないで病院に指示を仰いだり、失われた栄養素や水分をしっかり補給したりすることが大切です。

次の章では、妊娠中に摂りたい栄養素をたっぷり含んだ妊婦さん専用のサプリメントを紹介します。

貧血予防にも!妊娠中の栄養補給にはmamaruがおすすめ

前置胎盤ではお腹の張りや痛みがないのに、突然出血することがあります。

出血すると、水分とともに鉄分などの栄養も失われるので、しっかり補給したいところ

日頃からオールインワン妊娠サプリの「mamaru」を摂取することで、貧血や赤ちゃんへの影響を少しでも減らす対策をしましょう。

ママと赤ちゃんの必須栄養素を配合

血液はママだけのものではなく、赤ちゃんに酸素と栄養素を運ぶ重要な組織です。

そのため、出血が起きるとママが貧血になりやすくなるだけでなく、赤ちゃんの発育に影響が出る可能性があります。

mamaruなら、貧血予防に効果的な「鉄と葉酸」をたっぷり配合ママの元気と赤ちゃんの成長をサポートすることはもちろん、葉酸は先天異常の予防にも役立ちます

さらに、mamaruは妊娠中に必須の栄養素を網羅しているので、1日4粒で摂りたい栄養を手軽に補給できますよ。

前置胎盤で安静指示されると、動くのも難しくなるためお惣菜やお弁当に頼りがち。

そんなときに食事に合わせてmamaruを活用すれば、栄養面での不安解消にも役立ちますよ。

GMP認定工場で製造されている

mamaruはママと赤ちゃんのことを考えて、GMP認定の工場だけで製造しています。

GMPとはGood Manufacturing Practiceの略称で「適正製造規範」と訳される、製品の管理基準のこと。製品そのものの品質だけでなく、どのような環境や工程で製造されているかについても評価されます

残念なことに、サプリメントをはじめとする健康食品関連の製品の中には、安全性や品質が不適切なものが紛れこんでいるのが現状です。

妊娠中のママは、食品やサプリメントの安全性に人一倍気を遣いますよね。

自分が口にしたものが赤ちゃんに影響すると考えると当然のことです。

mamaruは、厚生労働省が定めた品質基準をクリアしているサプリメントなので、信頼して活用してくださいね。

大手薬局で取り扱いがある

mamaruは、全国の大手薬局で取り扱いがある信頼できるブランドです。

  • 全国1400店舗以上のスギ薬局
  • 全国2700店舗以上のマツモトキヨシ

で販売されています。

このような展開は、これまでにたくさんのママから熱い支持を受けてきたから実現できたこと。言い換えれば、赤ちゃんの命を背負っているママの厳しい評価の結果が、何よりの信頼の証であるともいえます。

mamaruは大手ドラッグストアでも購入できますが、お得にゲットするなら公式サイトが一番です。

特別価格で購入できるうえ定期便もあるので、安静を指示されている妊娠中に薬局まで買いに出かける手間も省けます

mamaruを飲んで、元気な赤ちゃんを育てる助けにしてくださいね。

詳しい内容や公式サイトだけの特別価格はこちらからチェックできますよ。

手軽に買えるおすすめの妊婦さん用サプリは、こちらの記事でも紹介しています。

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前置胎盤のリスクを知って出血に備えよう

前置胎盤の原因ははっきりとわかっていません。しかし、下記に当てはまる人は通常よりも前置胎盤が起こるリスクが高いため、他人事と思わずに行動しましょう。

  • 35歳以上での妊娠(高齢妊娠)
  • 双子以上の赤ちゃんを妊娠している(多胎妊娠)
  • タバコを吸っている(喫煙)
  • 過去にたくさん赤ちゃんを産んでいる(多産)

症状の程度によって異なりますが、病院で前置胎盤の診断を受けたら下記のことを意識しましょう。

  • できるだけ安静にする
  • 仕事内容を調整する
  • 大量出血に備える

前置胎盤は無症状なので普段通りに生活してしまいがちですが、ママが考えているよりも深刻な状況の可能性もあるので、ドクターの指示は必ず守ってくださいね。

また、日頃から水分と栄養素を補給することも忘れないようにしましょう。

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mamaruは、不安でいっぱいの妊娠期のママを応援したいという思いから、ママと赤ちゃんに必要な栄養素をしっかり摂れて、なおかつ信頼して飲めるサプリメントを開発しました。

前置胎盤や出血の不安など、妊娠期特有の悩みを抱えるママが少しでも安心して過ごせるよう願っています。

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