
更新日:2026/4/24
卵管造影検査で詰まっていたらどうする?治療や痛み、妊娠の可能性まで不妊カウンセラーが解説

「卵管造影検査をすすめられたけれど、どんな検査なの?」「もし詰まっていたら自然妊娠はできないの?」と悩んでいませんか?これから検査を受ける方にとっては、検査時の痛みや、その後の治療についても気になるところですよね。
卵管は、卵子と精子が出会う大切な場所です。そのため、通り道に問題があると妊娠に影響することがあります。
この記事では、卵管造影検査の基本から、詰まりがある場合の状態や治療、妊娠の可能性まで、不妊カウンセラーが解説します。ぜひ、これから検査を受ける予定の方は参考にしてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
卵管が「詰まっている」ってどんな状態?
そもそも、卵管が「詰まっている」とはどのような状態なのか、イメージがわかないという方も多いでしょう。まずは、卵管に詰まりがあるとはどういうことなのか、妊活にどのような影響があるのかをみていきましょう。
卵子と精子が出会えず、妊娠しにくい状態
卵管が詰まっていると、卵子と精子が出会いにくくなり、不妊の原因になります。
卵管は子宮と卵巣をつなぐ管で、左右に1本ずつあります。卵巣から排卵された卵子は、卵管の先端にある「卵管采(らんかんさい)」と呼ばれるイソギンチャクのような部分から取り込まれます。そこから卵管の中に進み、精子と出会い、受精が起こります。

しかし、卵管は直径が約1mmととても細いため、炎症などの影響を受けやすい部分。この通り道が何らかの原因で狭くなったり、ふさがったりすると、精子と卵子がうまく出会えず、受精が起こりにくくなります。さらに、受精できたとしても、卵管が狭いことで受精卵が子宮までたどり着けなくなることがあります。
こうした卵管のトラブルは不妊原因のなかでも特に多く、3大不妊原因のひとつといわれています。
詰まりの状態には2つの種類がある
卵管の詰まりには、大きく分けて2つの状態があります。
- 卵管閉塞(らんかんへいそく)…卵管が完全にふさがっている状態です。卵子や精子が通ることができず、自然に出会うことが難しくなります。
- 卵管狭窄(らんかんきょうさく)…卵管の通り道が狭くなっている状態です。タイミングや状態によっては卵子や精子が通ることもありますが、スムーズに出会いにくく、妊娠しにくくなることがあります。
これらはいずれも子宮に近い部分で起こりやすいとされています。
卵管が詰まる主な原因

卵管の詰まりの原因として多いのは、炎症や感染です。
とくに多いのが、クラミジアや淋菌などの性感染症によって、子宮や膣から細菌が上へ広がる「上行性感染」。中でもクラミジア感染は最も多い原因とされており、症状がほとんどないまま進むこともあります。そのため、気づかないうちに卵管に炎症が起こり、詰まりにつながることも。
卵管の詰まりが子宮に近い部分で起こりやすいのは、上行性感染が原因であることが多いためとされています。
また、そのほかにも、子宮内膜症や過去の手術(虫垂炎や異所性妊娠など)が原因となることもあります。
このような背景がある場合は、問診の際に医師へしっかり伝えることが大切です。
卵管以外の不妊原因については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
卵管が詰まっていたら自然妊娠はできないの?

「できれば自然妊娠したい」と思っている中で、もし卵管の詰まりがあったら、と考えると、とても不安になりますよね。詰まりの状態によって妊娠へのアプローチは変わります。
- 両側とも完全にふさがっている場合
- 片側だけ詰まっている場合
それぞれのケースを紹介します。
両側閉塞の場合
両側とも卵管が完全にふさがっている場合、卵子と精子が出会うことができないため、自然妊娠は難しいとされています。しかし、検査では詰まっているように見えても、実際には通っているケースも一部あることは覚えておきましょう。
両側閉塞で自然妊娠を希望する場合は、卵管の通りをよくする手術を検討することになります。詳しくはこちらで紹介しています。
片側のみ詰まっている場合
片側のみの詰まりであれば、手術はしなくても自然妊娠の可能性はゼロではありません。
ただし妊娠できるのは、通っている側の卵管から排卵が起こった場合に限られるため、妊娠の確率は低くなる傾向があります。なお、「排卵は左右交互に起こる」と思われがちですが、実際には毎回ランダムに起こるとされています。
そのため、詰まっている側から排卵した周期は、妊娠が難しくなる可能性が高まるでしょう。
卵管の通りについては、次のコラムも参考になりますよ。
卵管の詰まりが見つかったときに妊娠を目指す方法2つ

卵管が詰まっていることが原因で妊娠しにくい場合は、その原因に対する治療を行います。
主な選択肢は、卵管の通りを改善する手術(FT)と、卵管を介さずに妊娠を目指す体外受精の2つです。
FT(卵管鏡下卵管形成術)
FTとは、卵管の詰まりを内側から広げて通りをよくする手術です。卵管が通れば、自然妊娠を目指せる可能性があります。
◆治療の詳細
子宮から細いカテーテルを卵管の中に通し、詰まっている部分を広げます。お腹を切る手術ではないため体への負担は比較的少なく、多くは日帰りで行われます。特に、子宮に近い部分の詰まりに対して有効とされています。
◆治療のメリット
メリットは卵管の通りが回復して、卵管以外に不妊原因がなければその後は自然妊娠を目指せる点です。術後の体外受精以外の不妊治療による累積妊娠率は1〜1. 5年で約30%〜45%といわれています。
◆治療のデメリット
手術を行っても、時間の経過とともに再び卵管が詰まってしまう可能性があり、その場合は再治療や体外受精へのステップアップが必要になることもあります。また、実施している医療機関が限られるため、手術だけ別の病院で受けなくてはいけないケースもあります。
FTは保険適用で受けられる手術ですが、3割負担でも両側で約28万円、片側で約14万円程度と高額になります。高額療養費制度の対象となるため後日払い戻しはありますが、一時的な自己負担が大きくなる点には注意が必要です。
なお、加入している民間の医療保険で給付の対象となる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
不妊治療の保険適用については、次のコラムも参考にしてくださいね。
体外受精

体外受精は、卵管が両側詰まっていても妊娠を目指せる、有効な治療方法のひとつです。
◆治療の詳細
卵子と精子を体外で受精させ、できた受精卵を子宮に戻します。卵管を通る過程を省略できるため、卵管が閉塞している場合でも妊娠の可能性を高めることができます。特に、両側閉塞や重度の狭窄がある場合には、第一選択となることも多い治療です。
◆治療のメリット
メリットとしては、卵管の状態に左右されずに妊娠を目指せることや、手術と比べて妊娠までの期間を短縮できる可能性がある点が挙げられます。
◆治療のデメリット
採卵やホルモン治療が必要となるため、通院回数が多くなり、身体的・精神的・経済的な負担を感じる方もいます。
治療を始める前に、流れや負担について理解し、ご自身に合った方法かどうかを考えていくことが大切です。
どの治療を選べばいい?迷ったときの考え方

不妊治療は選択の連続になるため、迷ったときはメリット・デメリットを書き出して客観的に見ることもひとつの方法です。
卵管が詰まっている場合の治療の選択は、詰まりの程度や部位、年齢、妊娠までの期間の希望などによって変わります。例えば、卵管の通りが確認できた場合でも、年齢が40歳以上の方などでは、もともとの妊娠のしやすさを考慮して、早めに治療を進めた方がよいケースもあります。そのような場合には、体外受精が第一選択として提案されることが多いです。
一方で、「できれば自然妊娠を目指したい」という気持ちもとても大切です。その場合は、FTを試みてから次のステップへ進むという選択もあります。
どちらが正しいかではなく、ご夫婦それぞれの価値観や納得感を大事にしながら選んでいくことが大切です。それぞれの特徴を表でまとめたので、整理する際の参考にしてみてください。
| 項目 | FT(卵管形成術) | 体外受精 |
|---|---|---|
| 治療方法 | 卵管を広げて自然妊娠を目指す | 体外で受精し子宮へ戻す |
| 卵管の影響 | 通れば妊娠可能 | 卵管の影響を受けない |
| メリット | 自然妊娠の可能性がある、日帰りで負担が比較的少ない | 妊娠率が自然妊娠よりも高い、時間短縮につながる可能性 |
| デメリット | 再閉塞の可能性あり、再手術や体外受精に進むことも | 通院回数が多い、身体的・精神的・経済的負担 |
| 向いているケース | 軽度の閉塞・自然妊娠希望、若い年齢の方 | 両側閉塞・重度・早く妊娠したい、高齢の方 |
どの治療を選んでも大切なのは「妊娠前の体づくり」

卵管の詰まりがあると手術や体外受精など、想定していなかった治療に進むこともあるでしょう。
ただ、どの方法を選んだとしても大切なのは「妊娠前の体づくり」。ここでは、その理由についてご紹介します。
治療と並行して体を整えるべき理由
卵管が詰まっている場合は、手術や体外受精など医療の力を借りることが多くなります。しかし、自然妊娠でも体外受精でも、妊娠はゴールではなく、その後も赤ちゃんを育てるために体は変化していきます。そのため、治療と同時に体の状態を整えておくことはとても重要です。
とくに妊娠初期は、葉酸などの赤ちゃんの成長を支える栄養が大切な時期とされており、妊娠がわかってからでは間に合わないことも。
近年では忙しさから食事が不規則になったり、バランスが偏りがちな方も多く、気づかないうちに栄養が不足しているケースも珍しくありません。
例えば、食事のバランスを意識することや、生活リズムを整えることは、今から取り組める大切なポイントです。こうした日々の積み重ねが、妊娠期やその後の体調管理にもつながっていきます。
だからこそ、治療だけに目を向けるのではなく、「これからの体を整える準備」として、自分でできることも大切にしていきましょう。
妊娠前の葉酸の必要性については、次のコラムを参考にしてくださいね。
妊活中の体づくりを応援するオールインワン葉酸サプリ「mitas」

治療と並行して行いたい妊娠前の体づくりの中で、まず気になるのが「栄養バランス」。
- 忙しくて食事が偏りがち
- 妊活中に意識したい葉酸やビタミンD、鉄分をしっかりとりたい
- できれば体にやさしいものを取り入れたい
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② 高麗人参・陳皮・なつめ・生姜など、巡りをサポートする和漢素材を配合

③ 1日4粒目安で、においやクセも少なく飲みやすい設計

オールインワンサプリmitasは、20種類以上の栄養をまとめて摂れるため、忙しくても手軽に栄養バランスを整えられる点が魅力。
また、「漢方や和漢素材は体にやさしそうで気になるけれど、日常生活に取り入れるのはハードルが高い」と感じている妊活さんにもぴったり。漢方特有の飲みにくさが少なく、続けやすい工夫がされているのもうれしいポイントです。
さらに、mitasは全国の医療機関やドラッグストアでも取り扱いのある、実績のある妊活サプリです。大手ドラッグストアのスギ薬局では、妊活サプリ売り上げナンバーワンという実力派!
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これから治療を進めていく中で、体づくりも並行してしっかり行いたい方におすすめですよ。
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そもそも卵管造影検査ってどんな検査?

卵管が詰まっていた場合の治療について説明してきましたが、そもそも「詰まりを確認する卵管造影検査がどんなものなのか、よくわからない」と感じている方もいるかもしれません。
ここでは、検査の内容について改めておさらいしておきましょう。
卵管の通り道を確認する検査
卵管造影検査(HSG)は、子宮から造影剤を入れてレントゲンで撮影し、卵管の通り道がきちんと通っているかを確認する検査です。造影剤が卵管を通ってお腹の中へ広がる様子をみることで、詰まりや狭くなっている部分を把握することができます。
また、この検査によって一時的に卵管の通りがよくなることがあり、治療的な効果が期待できる点も特徴のひとつです。
卵管が通っていることは自然妊娠において重要な条件のひとつであるため、卵管造影検査は不妊検査の中でも基本となる大切な検査といえます。
検査の流れとタイミング

卵管造影検査は、一般的に生理が終わってから排卵までの間に行われます。これは、妊娠の可能性がない時期に安全に検査を行うためです。
検査当日は子宮の入り口から細い管を入れ、そこから造影剤をゆっくり注入しながら撮影を行います。検査自体は10〜15分程度で終わることが多く、通院で受けられるケースがほとんどです。
検査の費用
卵管造影検査は、基本的には保険適用で受けられる検査です。医療機関によって差はありますが、3割負担の場合、約8,000円前後が目安となることが多いです。
ただし、使用する造影剤や処置内容によって費用が前後することもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
不妊検査の費用や内容については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
卵管造影検査に関するQ&A
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卵管造影検査を受けるか悩んでいる人の中には、「痛みはあるの?」「どんな意味があるの?」など、不安や疑問を感じる方も多いでしょう。最後は、よくあるご質問について答えていきます。
卵管の詰まりに自覚症状はある?
卵管の詰まりは、自覚症状がほぼありません。そのため、「特に体調に問題はない」と感じていても、不妊検査をきっかけに初めて見つかるケースが多くみられます。
日常生活の中で気づくことが難しいため、なかなか妊娠しない場合には、検査によって確認していくことが大切です。
卵管が詰まっていると検査のとき痛いって本当?

卵管造影検査の痛みの感じ方には、個人差があります。
卵管が詰まっている場合は痛みを感じやすいともいわれていますが、実際には詰まりがあってもあまり痛みを感じない方もいれば、詰まりがなくても違和感や軽い痛みを感じることもあります。
痛みの有無や強さは人によって異なるため、必要以上に不安になりすぎず、心配な場合は事前に医師へ相談しておくと安心です。
卵管造影検査をすると妊娠しやすくなるの?
卵管造影検査では、造影剤を流すことで、軽い詰まりや狭くなっている部分が通りやすくなる効果もあるため、検査後しばらくは妊娠率が高まるとも言われています。
「検査後半年ほどはゴールデンタイム」と表現されることも。
ただし、時間の経過とともに再び狭くなる可能性があるほか、卵管以外にも不妊の原因が関係している場合もあるため、かならず妊娠しやすくなるとはいえないのが実情です。
あくまで一つのきっかけとして捉え、その後の経過をみながら治療方針を考えていくことが大切です。
卵管の詰まりが気になる場合は早めに検査しよう

卵管の詰まりは不妊原因の中でも多いものの、検査や治療の方法も確立されています。そのため、気になる場合は早めに検査を受けて、状態を知ることが大切です。
治療を進めていく中で、体外受精など次のステップを検討する場面が出てくることもありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。大切なのは、「どの方法が正しいか」ではなく、ご夫婦で納得できる選択をしていくこと。
また、どの治療を選んだ場合でも、妊娠前の体づくりはこれからの土台となる大切な準備です。無理のない範囲で、自分に合った方法を取り入れながら、できることから始めていきましょう。
mitasは、妊活中の体づくりをがんばりたい方にそっと寄り添いながらサポートします。
参考)
1.病気がみえる vol.9: 婦人科・乳腺外科.医療情報科学研究所
2.データから考える不妊症・不育症治療−希望に応える専門外来の診療指針−改訂第2版.メジカルビュー社
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