更新日:2026/4/14

卵管の通りを良くする方法はある?治療法と今できるセルフケアを助産師が解説

卵管の通りを良くする方法はある?治療法と今できるセルフケアを助産師が解説
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妊活をしている中で、「もしかしたら卵管の通りが悪いのかな?」と不安に感じたことはありませんか?

卵管は、妊娠においてとても重要な役割を担う器官。スマホで調べると様々な情報が出てきますが、正しい知識がないまま自己判断してしまうと妊娠に遠回りになってしまうことも。

そこでこの記事では「卵管の通り」と妊娠の関係、そして原因や妊活に向けて今できることを助産師が詳しく紹介します。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生

生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士

実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。

美加レディースクリニックホームページ

卵管の通りとは?妊娠との関係を正しく理解しよう

妊娠には、「排卵」「受精」「着床」といういくつかのステップが必要です。その中で卵管は、卵子と精子が出会い、受精卵が子宮へ運ばれるための通り道として重要な役割を担っています。

そのため、卵管の通りがスムーズであることは、自然妊娠においてとても大切な要素のひとつです。

まずは卵管の基本的な役割と、通りが悪い場合にどのような影響があるのかを知っておきましょう。

卵管とは

卵管は、子宮の左右に一つずつある細い筒状の器官で、卵巣と子宮をつないでいます。

卵管の役割は大きく3つ。

  1. 1排卵された卵子を卵巣から取り込む(ピックアップ機能)
  2. 2卵子と精子が出会い、受精が起こる場所となる
  3. 3受精卵を子宮に運ぶ

このように卵管は、「受精の場」であり、子宮に移動するための「通路」でもあるのです。

卵管の通りが悪いとどうなる?

卵管の通りが悪かったり詰まったりしていると、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 卵子と精子が出会えず、受精が起こらない
  • 受精しても子宮までうまく運ばれない
  • 子宮外妊娠のリスクが高くなる

特に左右両方の卵管が詰まっている場合、自然妊娠は難しくなってしまいます。そのため、医療的なサポートが必要になります。

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子宮外妊娠(異所性妊娠)って?

子宮外妊娠とは、受精卵が本来着床するはずの子宮の中ではなく、別の場所に着床してしまう状態のこと。

通常の妊娠では、

1:卵巣から卵子が排卵される
2:卵管で精子と出会い受精する
3:受精卵が卵管を通って子宮へ移動する
4:子宮内膜に着床する

という流れで着床に至りますが、卵管の通りが悪いと、

・受精卵の移動がスムーズにいかない
・卵管の途中で止まってしまう

ということも。

そのため、受精卵が子宮までたどり着けず、卵管などで着床してしまうことがあります。

子宮外妊娠は、卵管に着床する「卵管妊娠」が最も多く、その他「卵巣妊娠」や「腹腔内妊娠」などが起こることもあります。

「子宮外妊娠」についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

卵管の通りが悪くなる原因

卵管の通りが悪くなる主な原因は、内部で炎症が起きてしまうこと。この炎症が起こる原因はひとつではなく、いくつかの要因が関係しています。

感染症

卵管の炎症の原因の多くは、性感染症です。中でも多いのが、以下の2つ。

  • クラミジア感染症
  • 淋菌感染症

症状には個人差があり、症状がない人も少なくありません。そのため、気付かないうちに進行してしまい、卵管に炎症や癒着を引き起こすことがあります。

手術歴(腹部・骨盤内手術など)

骨盤内や腹部の手術後に組織同士がくっついてしまうと、卵管の動きが悪くなったり、通過性が悪くなってしまいます

♦︎骨盤内の癒着に関係する手術

  • 子宮・卵巣に関わる手術(卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症)
  • 帝王切開
  • 虫垂炎 など

子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来子宮の中にあるはずの内膜に似た組織が、子宮の外にできてしまう病気のこと。

子宮内膜症になると、骨盤内に炎症が起こりやすく、卵管周囲の環境が悪くなることがあります。

♦︎症状

  • 生理痛が強い
  • 排便時や性交時の痛み
  • 慢性的な下腹痛や腰痛
  • 月経量の増加
  • 不妊 など

卵管の通りを良くする方法はある?

「卵管の通りが良くなったら妊娠しやすくなるのでは?」と考える方はとても多いです。しかし、一度起きてしまった卵管の詰まりや癒着を、生活習慣やセルフケアだけで改善することは難しいとされています。

ここでは、卵管の通りを改善する医療的なアプローチと、自分でできることはあるのかを詳しく紹介します。

卵管の通りを改善する治療

卵管の通りに問題がある場合、主に医療機関での治療が検討されます。

代表的なものが、卵管の通りの状態を知るために行われる「卵管造影検査」です。

卵管造影検査をする際に造影剤を通すことで、軽い詰まりであれば押し流され、通りが改善されることがあります。そのため、検査から3ヶ月程度は妊娠率アップが期待できるといわれています。

◆その他の治療(手術)

  • 卵管鏡下手術:子宮から細いカメラを入れて卵管の内側から直接詰まりや狭くなっている部分を広げる手術
  • 腹腔鏡手術:お腹に小さな穴をあけ、外側からカメラを入れて卵管の外の癒着をを剥がしたり、内膜症を医療する手術

ただし、これらは卵管の詰まりの程度や妊活期間、年齢などの背景によって適応が異なります。

卵管に詰まりがあるときの妊活の進め方

卵管の詰まりが確認された場合、その状態によって妊娠を目指す方法は異なります。

  1. 1軽度の詰まり:検査後に自然妊娠を目指す
  2. 2片側の閉塞:排卵のタイミングを見ながら妊娠を目指す
  3. 3両方の閉塞:体外受精などの治療を検討する

特に卵管の両方に閉塞がある場合は、自然妊娠は期待できません。そのため、医師と相談しながらステップアップについて考えていくことが大切です。

不妊治療の流れやステップアップについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

自分でできることはある?

卵管の通りを直接良くするためのセルフケアは、医学的には確立されていません。

しかし、妊活に向けてできることはあります。

  • 骨盤内の血流を良くする
  • 慢性的な炎症を抑える
  • 子宮や卵巣の環境を整える

このような取り組みは、卵管の機能をサポートすることにつながります。つまり、直接的な「詰まりの改善」は難しくても、セルフケアで妊娠しやすい体の土台作りはできるということです。

具体的にやるべきことについては、次で確認していきましょう。

卵管のトラブルを防ぐためにできること

卵管のトラブルは、一度起こると元の状態に戻すことが難しい場合もあります。そのため大切なのは、「治すこと」よりも予防と日々のケアでリスクを減らすこと

ここでは、妊活中の方が今からできる具体的なポイントを解説していきます。

トラブルの原因を作らないことが第一

卵管の炎症や癒着の大きな原因となるのが、感染症による炎症。これらは子宮から卵管へと広がり、炎症を引き起こすことで、卵管の通りや働きに悪影響を及ぼします。

重要なのは、症状がないまま進行することがあるという点です。また、これらの感染症は性行為によって相手に感染してしまいます。

そのため、妊活を考えたタイミングで検査を受け、もしどちらかが感染していたら一緒に治療をすることが大切です。

ふたりで受けたいブライダルチェックについては、こちらの記事を参考にしてください。

卵管の機能をサポートする生活習慣を始めよう

卵管は、単なる通り道ではなく、卵子や受精卵を運ぶための働きを担っています。その機能は、体全体のコンディションや血流、ホルモンバランスの影響を受けると考えられています。

そのため日常生活の中では、これらを意識することが大切です。

  1. 1冷え予防
  2. 2ストレスケア
  3. 3質の良い睡眠

冷え予防

冷えは、血流の低下を引き起こし、子宮や卵巣の働きを悪くしてしまう可能性があります。血流が低下すると、十分な栄養や酸素を送る妨げになり、卵子や受精卵を運ぶ卵管の筋肉や繊毛(せんもう)の働きも低下してしまいます。

そのため、適度に体を動かすことや入浴すること、食事や衣服などで冷えを予防するようにしましょう。

ストレスケア

ストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こします。ホルモンバランスが崩れると、排卵や月経周期に悪影響を及ぼすことも。さらに、ストレスにより交感神経が優位になると、血管が収縮しやすくなり子宮や卵巣への血流の低下を引き起こしてしまいます。

ストレスと上手に付き合うためには、自分なりのストレス発散方法を持つことが大切です。思いっきり話したり歌ったりするのも良いですし、マッサージやアロマなどで癒しの時間を持つのも良いでしょう。

質の良い睡眠

睡眠もホルモンバランスを整えるために重要な役割をしています。睡眠不足が続くと、ホルモンバランスや自律神経が乱れてしまいます。さらに、慢性的なストレス状態になりやすく、免疫力が下がってしまうことも。

寝る前のブルーライトは避け、ストレッチや深呼吸などをして心身を落ち着かせる時間を持つと、睡眠の導入が良くなりますよ。

妊活中に意識したい生活習慣についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もどうぞ。

妊娠に向いた体を目指す栄養ケアも忘れずに

妊娠に向けた体づくりのためには、栄養状態もとても大切です。

特に、葉酸、鉄分、ビタミン類、ミネラルは意識して摂りたい栄養素です。

栄養素主な働き(妊活への影響)多く含まれる食材
葉酸・細胞分裂をサポート
・子宮内環境を整える
ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、アスパラガス、いちご
・血流や酸素供給を維持
・子宮や卵巣の働きを支える
レバー、赤身肉、あさり、ほうれん草、小松菜
ビタミン類(B群・C・Eなど)・代謝をサポート
・抗酸化作用で細胞のダメージを防ぐ
豚肉(B群)、柑橘類・キウイ(C)、ナッツ類、かぼちゃ(E)
ミネラル(亜鉛など)・ホルモンバランスを整える
・細胞機能の維持に関与
牡蠣、牛肉、ナッツ類、ごま、卵

中でも葉酸は、妊娠前からサプリなどで通常より400μg多く摂ることが推奨されている栄養素です。その他の栄養素についても、多く含まれる食材を意識してしっかり栄養補給しましょう。

普段の食事では十分に摂れる自信がないという方は、妊活サプリ「mitas(ミタス)」を取り入れるのがおすすめです。

mitasは、妊活中の女性に特化して作られた不妊症専門の産婦人科医監修・推奨の葉酸サプリ

※本製品に配合されている成分の選定および配合比率について、医師の監修・推奨を受けています。

妊活中の女性に摂って欲しい、吸収率の良い合成葉酸がしっかりと配合されています。その他、鉄分、ビタミン、ミネラルもオールインワンで摂ることができますよ。

また、近年注目されている

  • 妊娠率に関係するビタミンD
  • 子宮内環境のサポートに役立つラクトバチルス菌

も同時に補給可能。子宮内の善玉菌が増え環境が整うと、子宮の炎症の予防にもつながります。

さらに、mitasには厳選された和漢成分も配合されています。これらの成分は巡りをサポートし、冷え予防のためのケアにも役立ちますよ。

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卵管の通りを調べる方法

卵管の通りは、自覚症状や超音波での検査だけでは判断することができません。そのため、産婦人科や不妊専門のクリニックなどでの検査が基本になります。

最後は、卵管の検査についてチェックしていきましょう。

検査を受けるタイミングと目安

卵管の検査は、妊活の進み具合や年齢、医療機関の方針などによって検討するタイミングが異なります

医療機関によっては、必ず受ける検査のうちのひとつになっているところもありますが、クリニックへの受診を急いでいない方は次の2つを参考にしてみてくださいね。

①妊活を始めて一定期間たっても妊娠しない場合

  • 35歳未満:妊活開始から約1年妊娠しない
  • 35歳以上:妊活開始から約6ヶ月妊娠しない

年齢が上がるほど妊娠率が低下するため、35歳以上の場合は早めに受診して相談するのが良いでしょう。

②早めに検査をした方が良い場合

  • クラミジアなどの感染症になったことがある
  • 子宮内膜症がある、または疑いがある
  • 過去に腹部・骨盤内の手術歴がある
  • 生理痛が強い
  • 子宮外妊娠の既往がある

これらは卵管の癒着や詰まりのリスクと関係があるため、早い段階で状態を確認しておくのが良いでしょう。

検査の種類

代表的な卵管の通りを調べる検査には、3つの種類があります。

  1. 1卵管造影検査(HSG)
  2. 2通水検査
  3. 3腹腔鏡検査

卵管造影検査

  • 検査時間:5〜10分程度
  • どんな検査?:最も一般的な検査で、造影剤を子宮から卵管に流し、レントゲンで通過性を確認する
  • なにがわかる?:卵管の通りだけでなく、卵管や子宮の形の異常も見つけることができる
  • 痛み:卵管に詰まりがあると、造影剤を流す際に痛みが生じることがある

通水検査

  • 検査時間:5分前後
  • どんな検査?:生理食塩水などの液体を子宮から流して、卵管の通過性を確認する検査
  • なにがわかる?:簡易的な卵管の通りの有無がわかるが、細かいところまで評価するのは難しい
  • 痛み:造影剤と比べて痛みが軽い

腹腔鏡検査

  • 検査時間:30分〜1時間程度(入院が必要なことが多い)
  • どんな検査?:最も詳しく状態を確認することができる検査で、お腹に小さな穴をあけ、カメラで直接観察する手術に近い方法
  • なにがわかる?:卵管の通りだけでなく、癒着の有無や程度、子宮内膜症の状態も知ることができる
  • 痛み:麻酔を使用するため、痛みはないが体への負担は大きい

卵管の通りを調べる検査以外にも、妊娠に向けた検査にはさまざまなものがあります。こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。

卵管の詰まりは予防が第一!生活習慣を整えて体づくりをしよう

卵管の通りは、妊娠にとってとても重要な要素ですが、一度起こった詰まりや強い癒着を元に戻すことは難しいとされています。

そのため、大切なのは「改善すること」だけでなく、そもそもトラブルを起こさないための予防と体づくりです。特に感染症による炎症は、卵管のトラブルの大きな原因となります。

妊活を考えたら、まずカップルで感染症のチェックをしましょう。また、感染から身を守りつつ、健康的な体の状態を保つための生活習慣や食習慣を持つことも重要ですよ。

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