
更新日:2026/5/25
1番妊娠しやすい年齢って何歳?男女別の目安と妊娠率の変化を解説

「1番妊娠しやすい年齢って何歳なんだろう…」「年齢が上がると、どれくらい妊娠しにくくなるの?」と気になっていませんか?
妊娠のしやすさは、女性だけでなく男性も年齢とともに少しずつ変化するといわれています。そのため、パートナーと足並みをそろえながら、今後のライフプランや妊活について考えていくことが大切です。
この記事では、男女別の妊娠しやすい年齢の目安や、年齢による妊娠率の変化について不妊カウンセラーが解説します。今日からできることもあわせて、ぜひ参考にしてください。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
【男女別】1番妊娠しやすい年齢は?

妊娠しやすさは、女性・男性ともに年齢とともに低下します。実際にどのくらい変化するのか、男女別に妊娠しやすい年齢の目安をみていきましょう。
女性が一番妊娠しやすい年齢

女性がもっとも妊娠しやすい年齢は20歳前後といわれています。
その後は、年齢とともに妊娠する力(妊孕性)が少しずつ低下し、特に30代後半以降は妊娠しにくくなる傾向があります。
実際に、年齢と出産数の変化を調べた研究結果からも、出産数は30歳頃から徐々に減少し、35歳を過ぎると低下が目立ち、40歳以降では急激に減少することが分かっています。
女性の妊娠しやすさは、年齢による影響を受けやすいといえます。
男性も加齢とともに妊娠率が低下する
男性も、女性よりは影響は少ないものの、加齢によって妊娠しやすさに影響が出ることが分かってきています。
男性は年齢を重ねると、精子の数や運動率、精子のDNAの状態などが少しずつ低下することがあり、妊娠率の低下につながる可能性があります。
ただ、女性と比べてその変化は比較的ゆるやかで、個人差が大きいのも特徴です。
男性が妊娠しやすい年齢について詳しくは、こちらのコラムで解説しています。
不妊の割合が一番少ない年齢は?
不妊とは、「避妊をせずに性生活を続けても、1年以上妊娠しない状態」を指します。
妊娠しやすさは年齢の影響を受けますが、実際に不妊の割合は増えるのか、詳しく見ていきましょう。
20代前半が一番少ない
不妊の割合は、一番妊娠しやすい20代前半が一番少ないとされています。
「患者さんのための生殖医療ガイドライン」には、女性の年齢ごとの不妊の割合について、次のように記載されています。

さらに40代以降では、自然妊娠が難しくなる割合が高くなるといわれています。
加齢により妊娠しづらくなり、不妊の割合も増えるようになります。
体外受精に進んだ場合の妊娠率は?
自然妊娠だけでなく、体外受精へ進んだ場合でも、年齢とともに妊娠率は低下していくことが分かっています。

日本産科婦人科学会の「ARTデータブック(体外受精・胚移植等の臨床実施成績)」によると、女性の妊娠率は30歳頃から少しずつ低下し、35歳前後からは妊娠率の低下に加えて流産率の上昇もみられることが報告されています。
そのため、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(不妊治療)を行い、受精できた場合でも、年齢とともに妊娠率や出産まで至る確率(生産率)は低下していきます。
不妊治療と年齢の関係については、次のコラムもあわせて読んでみてくださいね。
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ARTデータブックとは?
ARTとは「Assisted Reproductive Technology(生殖補助医療)」のことで、体外受精・顕微授精・胚移植などの不妊治療をまとめた呼び方のこと。
ARTデータブックは、日本産科婦人科学会が公表している、生殖補助医療の治療成績をまとめた統計データです。日本国内で行われた体外受精などの妊娠率や出産率などが集計されています。
なお、データの集計には時間がかかるため、公開されるのは数年前のデータとなります。2026年5月時点では、2023年のデータが最新です。
なぜ女性は年齢とともに妊娠しづらくなるの?

女性が年齢とともに妊娠しづらくなることは、卵子やホルモンバランスの変化、婦人科疾患など、さまざまな要因が関係しています。ここでは主な原因について、詳しく説明します。
卵子の数や質の低下
女性が妊娠しづらくなる大きな原因の一つは、卵子の「数」と「質」の低下です。
女性は生まれた時点で一生分の卵子を持っていますが、その数は年齢とともに自然に減少していきます。特に37歳頃からは減少スピードが早くなるといわれています。
また、加齢の影響を受けるのは卵子の数だけではありません。卵子は年齢とともに質も低下していきます。
卵子の質が低下すると、
- 受精しづらくなる
- 受精卵が育ちにくくなる
- 着床しづらくなる
- 流産しやすくなる
など、妊娠にさまざまな影響が出やすくなります。
残念ながら、現在の医療では卵子の老化そのものを止める方法はありません。そのため、体外受精などの不妊治療を行った場合でも、年齢とともに妊娠率は低下していくことが報告されています。
卵巣年齢については、次のコラムも読んでみてくださいね。
婦人科疾患の増加

年齢とともに、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患が増えやすくなることも、妊娠しづらくなる原因の一つです。
<代表的な婦人科疾患>
- 子宮筋腫…良性のこぶのようなものが子宮にできる病気です。年齢とともに大きくなることがあり、できる場所によっては受精卵が着床しづらくなることがあります。
- 子宮内膜症…子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所にできてしまう病気です。卵管まわりに癒着が起こり、卵子がうまく卵管へ入れなくなることがあります。また、骨盤内の炎症によって受精卵の成長や着床に影響することも指摘されています。なお、子宮内膜症のある方の約半数は不妊を伴うともいわれており、原因不明不妊の主な原因の一つです。
- 子宮腺筋症…子宮内膜組織が子宮の筋肉の中に入り込む病気です。慢性的な炎症などによって、着床障害や流産のリスクが高くなることがあります。
ホルモンバランスの変化
加齢に伴い、女性ホルモンのバランスも少しずつ変化していきます。
卵巣からは女性ホルモンが分泌されていますが、年齢とともに卵巣機能が低下することで、ホルモン分泌が不安定になっていきます。
その結果、
- 排卵が起こりにくくなる
- 生理周期が乱れやすくなる
- 子宮内膜が厚くなりにくくなる
など、妊娠しづらい状態につながることがあります。
また、ホルモンバランスの変化によって、ほてりや疲れやすさなど、更年期のような不調を感じる方もいます。
男性が妊娠しづらくなる原因は?

女性ほど大きくはないものの、男性の妊娠力も年齢や生活習慣の影響を受けることが分かっています。詳しくみていきましょう。
精子の数や運動率の低下
男性は女性と違い、生涯にわたって精子をつくり続けます。しかし、加齢とともに精子をつくる機能は少しずつ低下していきます。
<加齢による精子の変化>
- 精子の数が減る
- 精子の運動率が低下する
- 精子のDNA損傷が増える
実際に、精液量は35歳頃から減少しやすくなることが報告されています。さらに、50歳以上では40代と比べて、精子の運動率が半分程度まで低下するというデータもあります。
また、男性の加齢は、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療の成績にも影響すると考えられています。40歳未満の男性の方が、40歳以上と比べて妊娠率や出産率が高かったという報告もあるようです。
生活習慣の影響

喫煙、肥満、睡眠不足、ストレス、飲酒習慣などの生活習慣は、精子の状態に影響する可能性があります。
男性は、年齢とともに肥満や生活習慣病が増えやすくなることに加え、仕事上で責任のある立場になり、ストレスを抱えやすくなる方も少なくありません。
一方で、男性は女性の卵子と違い、生活習慣の改善や治療によって精子の状態改善が期待できる点も特徴です。
近年は生殖補助医療や精子選別技術も進歩しており、高齢男性でも妊娠・出産できるケースがあります。
精子改善のためにできることについては、次のコラムも参考になりますよ。
パートナーとともに今日からはじめたい3つのこと

年齢の影響は避けられない部分もありますが、妊娠のしやすさは個人差も大きいもの。そのため、将来の妊娠に向けて、今からできることを2人で意識していくことが大切です。
最後は、2人でこれからはじめたい3つのことを紹介します。
ライフプランを話し合う
妊娠には年齢が関係するため、「いつ頃子どもがほしいか」をパートナーと早めに話し合いをしておきましょう。
実は、「話しているつもりでも、しっかり共有できていなかった」というケースは少なくありません。例えば、自分は「子どもは2人ほしい」と思っていても、パートナーは「1人を考えていた」ということもあります。そうすると、妊活の進め方やタイミングに温度差を感じる場面が増えやすくなります。
特に女性は35歳頃から妊娠率が低下しやすくなり、不妊治療を始めても時間がかかることも。そのため、「まずは仕事を優先したい」「何歳頃までに出産したい」「2人目も考えたい」など、将来について具体的に共有しておくことが大切です。
普段はなかなか落ち着いて話せないカップルも多いため、「今日は1時間しっかり話そう」など、計画的に時間を作って話し合うのもおすすめです。ライフプランを話し合うことは、妊活の足並みをそろえることにもつながりますよ。
ストレスをためすぎない工夫をする

妊活中は、ストレスをため込みすぎない工夫をしましょう。強いストレスは、女性ではホルモンバランスや排卵に、男性では精子の状態に影響する可能性があるためです。
ストレスが妊娠に与える影響については、こちらの記事で詳しく解説しています。
特に30代後半以降は、「早く妊娠したいのにうまくいかない」「時間のことを考えて不安になる」と感じる方も少なくありません。また、SNSや友人の妊娠報告を見て落ち込んだり、生理が来るたびに気持ちが沈んだりすることもあるでしょう。
そのため、妊活だけで生活がいっぱいにならないよう、意識的にリフレッシュする時間を作ることも大切です。例えば、ウォーキングやヨガなど軽く体を動かす、カフェや旅行を楽しむ、趣味の時間をつくる、「今日は妊活のことを考えない日」をつくるなどもおすすめです。
ただ、妊活以外のことをしていても、「やっぱり気になる」「年齢のことを考えてしまう」という方も多いと思います。それは自然なことであり、それだけ真剣に子どものことを考えている証拠でもあります。
その場合は、無理に気持ちを切り替えようとせず、パートナーと気持ちを共有しながら、積極的に妊活や治療へ向き合っていくことも一つの考え方です。
また、2人だけでは気持ちの整理がつかなかったり、不安が強くなったりすることもあるかもしれません。そんなときは、不妊カウンセラーなどの専門家へ相談したり、同じような経験をした人の話を聞いたりすることで、気持ちが少し楽になることもありますよ。
適正体重を意識する

妊活中は、男女ともに適正体重を保つことが大切です。
痩せすぎや肥満は、女性では排卵やホルモンバランスへ影響し、妊娠しづらさにつながることがあるためです。男性も、肥満によって精子の数や運動率などへ影響が出ることが分かっています。
実際に、アメリカで行われた健康調査では、BMI20〜24の方が、最も排卵障害による不妊リスクが低いという報告があります。
まずは、ふたりでBMIをチェックしてみましょう。BMIは、適正体重の目安として使われる指標です。
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BMI(Body Mass Index)とは?
BMIとは、身長と体重から計算する「肥満度」の目安です。現在の体重がやせ・普通体重・肥満のどこに当てはまるかを確認できます。
BMIの計算式: 体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)= BMI
例)身長160cm・体重56kgの場合 56 ÷ 1.6 ÷ 1.6 = 約21.9(BMI22程度)
BMIの目安
・18.5未満:低体重(やせ)
・18.5以上25未満:普通体重
・25以上:肥満
妊活中はBMIの数値を目安に、極端なダイエットではなく、バランスのよい食事や適度な運動を続けながら、健康的な体づくりを意識することが大切です。
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あくまで年齢は目安。2人で無理なく妊活へ向き合っていこう

妊娠には年齢が関係するといわれており、女性だけでなく男性も加齢による影響を受けることが分かっています。
ただし、年齢はあくまで一つの目安。妊娠のしやすさには個人差があります。実際に、年齢を重ねても自然妊娠や出産に至る方もいれば、若くても妊娠まで時間がかかるケースもあります。
そのため、「年齢だけ」で焦りすぎるのではなく、まずはパートナーとライフプランを話し合い、食事・体重管理・生活習慣を整えながら、2人で無理なく妊活へ向き合っていくことが大切です。
また、不安が強い場合やなかなか妊娠に至らない場合は、早めに婦人科や不妊専門クリニックへ相談することも選択肢の一つです。mitasもそんな妊活をこれからがんばる2人を応援しています。
(参考)
1)Q3 不妊症の人はどのくらいいるのですか? ,日本生殖医学会
2)Q22.女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?,日本生殖医学会
3.患者さんのための生殖医療ガイドライン. 東大病院女性診療科・産科/女性外科ウェブサイト
4.2023年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績.日本産科婦人科学会
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