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更新日:2025/2/20
不妊治療は何歳までできる?やめる年齢の目安から保険適用の制限まで詳しく解説
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「不妊治療はいつまで続けるべき?」
「保険適用の制限は何歳まで?」
と悩んでいませんか?
不妊治療を続ければ必ず妊娠できるわけではないことや、妊娠率と加齢の関係から、治療をいつまで続けるべきか悩む方も多いと思います。
この記事では、不妊治療のやめどきや保険適用の制限について解説します。年齢別の妊娠率やリスクについても詳しく紹介するので、家族のかたちを決める一助となれば幸いです。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
不妊治療は何歳までできる?諦める年齢の目安
閉経するまで妊娠の可能性がゼロになることはないため、不妊治療を受けられる年齢に明確な条件は決められていません。
何歳まで続けるかは人によって異なりますが、以下のようなことを考慮して40代半ば過ぎには諦めることを考える方が多いようです。
- 心身の状態
- 不妊治療の保険適用の制限
- 年齢ごとの妊娠率や出産のリスク
- 金銭面の負担
- 仕事との両立
ただし、治療施設によっては年齢制限を設けている場合もあるため、事前に確認した方がよいでしょう。
不妊治療の保険適用は何歳まで?
不妊治療を続けるかどうかを考える際に、一つの目安となるのが保険適用の制限です。
不妊治療は内容によって年齢や回数に制限があるため、それを目安にする考え方もあります。ここでは、保険適用の年齢と回数制限についてそれぞれ解説します。
保険適用となるのは43歳まで
体外受精や顕微授精といった生殖補助医療を保険適用で受けるには「治療開始時に女性が43歳未満」であることが条件になります。
そのため、43歳を過ぎて体外受精をはじめる場合はすべて自費診療となります。費用は施設によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
体外受精などの生殖補助医療であっても年齢が上がると妊娠率は下がるため、このような年齢制限があるとされています。
なお、タイミング法や人工授精のような一般不妊治療には制限はなく、何歳でも保険が適用されます。
回数制限にも注意が必要
生殖補助医療の保険適用は、年齢別に回数の制限もあるので注意が必要です。
- 40歳未満の方は通算6回まで
- 40歳以上43歳未満の方は通算3回まで
※回数=採卵数ではなく受精卵(胚)を戻す回数
40歳未満の方でも何回でも受けられるわけではないため、「治療は6回まで」と、回数で治療の区切りを考える方もいます。
不妊治療の保険適用については以下のコラムでさらに詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
不妊治療の保険適用の条件は?年齢や回数から気になる費用までわかりやすく解説
不妊治療の保険適用を受けるための年齢や回数には条件があるため、事前にチェックして治療を始めるタイミングを考えることは大切です。本記事では、不妊治療の保険適用の条件や治療費、あらかじめ知っておくとお得になることもあわせて紹介するので、不妊治療の費用が心配な方は参考にしてください。
30代後半からの不妊治療の妊娠率は?
35歳を過ぎると自然妊娠率だけでなく、生殖補助医療を受けた場合の妊娠率も低下していきます。
そのため不妊治療を受けるときは、保険適用の有無だけでなく、加齢による妊娠への影響についても把握することが大切です。
ここでは年齢ごとの生殖補助医療と自然妊娠率を紹介するので、一つの目安として参考にしてください。
体外受精の妊娠率
40代後半になると、体外受精でも数%程度の妊娠率になるため、早めの対策が必要です。
日本産婦人科学会が発表している「ARTデータブック」によると、生殖補助医療における妊娠率(総治療あたりの妊娠率)は以下の通りです。
42歳を過ぎると、妊娠率が10%を切ることがわかります。
※ARTデータブックとは、日本国内での体外受精に関するデータを集めたもの。集計に時間がかかるため、毎年2年前のデータが公開される。2025年2月時点では、2022年のデータが最新
自然妊娠率
自然妊娠率も年齢を重ねるとともに低下し、40歳を過ぎると数%程度です。
不妊原因がないカップルが排卵日前後に性交渉を行った場合の1周期当たりの妊娠確率は、以下の通りです。
妊娠率も治療をいつまで続けるかの目安になるので、ひとつの参考にしてください。
なお、年齢別の妊娠率については以下のコラムもぜひ見てみてくださいね。
30・40代の妊娠確率〜40代でも妊娠しやすい人の特徴と妊娠力を上げるポイント4つ~
30代・40代の妊娠確率が低下する要因として、卵子の数の減少や質の低下・婦人科疾患にかかりやすい年代が挙げられます。実際の妊娠データからも、女性の妊娠年齢が妊娠に影響する結果がうかがえます。そこでこの記事では30・40代の妊娠確率と、40代でも妊娠しやすい人の特徴、妊娠確率を高める生活習慣について解説します。
高齢での不妊治療にはどんなリスクがある?
高齢になると妊娠しづらくなるだけでなく、妊娠の経過や出産のリスクも高まります。そのため、高齢で不妊治療を受けるときはリスクを知ることも大切です。
ここでは高齢での不妊治療で注意すべき4つのリスクについて説明します。
流産
年齢を重ねると、流産のリスクが高くなります。
一般的に1回の妊娠あたりの流産率は15%程度ですが、ARTデータブックによると、生殖補助医療の流産率はこのような報告があります。
- 30歳:17.9%
- 35歳:21.5%
- 40歳:32.6%
- 45歳:57.1%
40歳を過ぎると妊娠の約半数が流産するとされているため、妊娠率以外にも流産のリスクを理解しながら治療を継続するか考える必要があります。
妊娠合併症
高齢妊娠では、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などのさまざまな妊娠合併症のリスクが高まるとされています。
これらの症状が重くなると流産や早産につながることや、赤ちゃんだけでなくママ自身の健康にも影響を与える可能性があります。
そのため、高齢で妊娠した場合は体調管理には注意が必要です。妊娠合併症が気になる方は以下のコラムが参考になりますよ。
妊娠糖尿病になりやすい食事とは?助産師が教える予防法やリスクをチェック!
妊娠糖尿病になりやすい食事が気になる方必見!妊娠糖尿病は、食習慣や生活習慣を改善することで予防することができます。また、同時に何気なくしていることが妊娠糖尿病のリスクになっていることもあります。妊娠糖尿病になりやすい食事や習慣、そうならないための予防法を理解し、妊娠糖尿病にならないよう過ごしましょう。
赤ちゃんの先天異常
年齢が高くなると、ダウン症候群を含めたさまざまな染色体異常のリスクが高まることが分かっています。
とくに、40歳をすぎると更にそのリスクが高まり、確率は以下の通りです。
- 30歳:1/900
- 35歳:1/350
- 40歳:1/100
高齢でなくても先天異常がおこる可能性はありますが、加齢でそのリスクが高まることも考慮しておくとよいかもしれません。
ダウン症について詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
葉酸飲んでたのにダウン症になることはある?その理由と葉酸の正しい効果を助産師が解説
ダウン症のお子さんを持つママの中には「妊娠中に葉酸飲んでたのにダウン症になったのはなぜ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、葉酸とダウン症の関連と、葉酸で得られる本当の効果、摂取を怠るとどうなるのかについて詳しく解説します。
難産
高齢になると、赤ちゃんの通り道である産道や子宮口が硬くなるため、難産のリスクが高くなります。
そのため、帝王切開になるケースも少なくありません。
また、若いときよりも体力が落ちているため、産後の回復も遅くなることが多いです。妊娠前から体力をつけておくことが大切です。
高齢出産については以下のコラムに参考になる内容をまとめてありますよ。
年齢による出産リスクの変化とは?35歳以上の高齢出産の対策を徹底解説!【助産師執筆】
この記事では、年齢による出産のリスクの変化について徹底解説。近年、日本では女性の社会進出が進み晩婚化になったこと、不妊治療の技術が向上し年齢を重ねてからの妊娠が可能になったことから、「高齢出産」といわれる35歳以上の妊娠・出産が増えてきました。しかし、高齢出産にはリスクがつきもの。高齢出産のリスクと対策について助産師が詳しく解説します。
年齢が上がると妊娠しづらくなる理由
そもそも、年齢が上がるとなぜ妊娠しづらくなるのか気になる方も多いと思います。
妊娠しづらくなるおもな理由として、こちらの2つが考えられています。
- 卵子の質の低下
- 婦人科疾患の増加
詳しく説明します。
卵子の質の低下
妊娠しにくくなる主な原因は卵子の質の低下です。
卵子の質が低下すると、染色体異常や受精卵が発育しづらくなることがあるため、結果として不妊や流産のリスクが高まると考えられています。
卵子は新しくつくられることはなく、生まれたときのものが使われるため、年齢が上がると卵子もその分年をとります。
つまり、排卵する卵子の年齢は実年齢とほぼ同じ。たとえば、40歳で排卵した卵子は、20歳のときよりも20年分老化していると考えられます。
卵子の質の低下は避けられないため、治療を早めに受けるなどの対策が必要です。
婦人科疾患の増加
年齢があがると子宮筋腫などの婦人科疾患のリスクが高くなります。
子宮筋腫は赤ちゃんを育てる場所の子宮に腫瘍ができるもので、中には受精卵が着床しづらくなり不妊原因になることがあります。
全ての子宮筋腫が妊娠に影響するわけではありませんが、高齢になるとリスクが高まるため、妊娠前から定期的な婦人科検診が大切です。
妊娠に関わるさまざまな検査ができるブライダルチェックについては、以下のコラムが参考になりますよ。
ブライダルチェックは保険適用?気になる費用と男女ペアで受ける必要性を助産師が解説
妊娠出産を前提とした、自分自身のからだの状態を知るために大切なブライダルチェックは、病気などがあるわけではないため保険適用外となります。検査の内容や費用に関しては、医療施設により異なりますが、大まかな内容や金額について紹介していきます。さらに、妊娠出産のためにできるセルフケアについてもチェックしてみましょう。
年齢を重ねたからこそ意識したい妊活習慣3選
年齢を重ねると卵子の質は低下するため、妊娠できる年齢には限りがあります。しかし、高齢であっても今からできることは変わらず「生活習慣の見直し」です。
とはいえ、生活習慣を変えることは誰しもが大変なこと。がんばり過ぎずに続けることが大切です。
ここでは、年齢を問わず今からできる3つの妊活習慣を紹介します。無理せずできることからはじめてみましょう。
バランスのよい食事を意識する
わたしたちの体は毎日、食べるものからつくられます。そのため、妊娠に向けて体を整えるためには、主食・主菜・副菜がそろった1日3食の食事が基本です。
栄養素は吸収や働きに影響を与え合うことがあるため、何か特定の食品を摂りすぎたり、避けたりすることはよくありません。
例えば、妊活中から積極的に摂りたい鉄分は、ビタミンCが含まれている食品と一緒にとると体への吸収の効率がよくなります。
他にも妊活中に摂った方がよい栄養素はたくさんありますが、食材の組み合わせなどをすべて意識して食事をとるのは非常に難しいでしょう。
そんなときは、次のような食事を意識すると、結果的に栄養バランスが整うようになります。
バランスのよい食事の目安
◆毎食とりたいもの
- 主食(炭水化物を多く含み、エネルギー源になる) … ごはん、パン、麺類
- 主菜 (タンパク質を多く含み、血液や筋肉をつくる)… 肉(薄切り3枚)、魚(一切れ)、卵(1個)、大豆製品(納豆1パックまたは豆腐1/3丁)など ※1~2種類を目安に摂る
- 副菜 (ビタミン・ミネラルが豊富で、体の調子を整える)… 野菜、海藻、きのこ、こんにゃく類 ※生野菜なら両手に1杯分、加熱後なら片手1杯分(100g以上を目標)
◆1日の中でとりたいもの
- 果物… 100~200g(バナナ1本:約100g、りんご半分:約100g)
- 乳製品 … 200ml
◆食べ方のポイント
- 1日3回、できるだけ決まった時間に食べる(夕食に偏らないよう注意)
- よく噛んで食べる(食後の血糖値の上昇をゆるやかにする)
- 21時以降の食事は消化によいものにする
とはいえ、このようなバランスのよい食事を毎日摂るのは難しいこともありますよね。ときには、がんばり過ぎてそれがストレスになることもあるかもしれません。
食事に合わせて手軽に栄養をサポートしたいという人は、妊活サプリの活用も考えてみましょう。
妊活中の栄養サポートにはオールインワン葉酸サプリ「mitas」
「バランスの良い食事が続けられない」
「妊活中なのに、偏った栄養バランスや葉酸不足が心配」
「体の内側から巡りをよくしたい」
といった方はオールインワンタイプの葉酸サプリ「mitas」がおすすめです。
mitasは妊活中に積極的にとりたい「葉酸(厚生労働省が推奨する葉酸400μg)」をはじめ、「鉄分」「ビタミンD」「カルシウム」などの20種類以上の栄養素をバランスよく配合。毎日の食事で摂りきれない栄養素をしっかりと補給できます。
さらに「生姜」「高齢人参」「陳皮」「なつめ」などの体の内側から巡りをサポートする温活和漢素材も配合。
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妊活中の温活は、和漢素材を摂る以外にもできることがいろいろあります。気になる方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
妊活中の温活は何すればいいの?妊娠に近づくためのおすすめ温活法5つを紹介
「妊活中は温活が大事というけれど、具体的に何すればいいの?」と気になっている方も多いでしょう。この記事では、妊活中におすすめの温活方法5つを紹介。妊活と温活の関係もあわせてチェックしていきましょう。
体を動かす習慣をつける
妊活中は1週間に150分程度の運動が推奨されています。
とはいえ、運動のためにまとまった時間をとるのはなかなか難しいもの。そんなときは、日常生活の中で体を動かす量を少しずつ増やしてみましょう。
◆妊活中に心がけたい習慣
- エレベーターは使わず階段を使う
- スーパーで買い物の際にもう2周してみる
- 自転車で行けるところは歩いていく
少しずつでも習慣化することで、血流がよくなり、筋力アップにつながります。
出産は、初産の人だと約16時間ほどかかります。高齢出産ならなおさら、長い陣痛をのりきるためには妊活中から体力と筋力をつけておくことが大切ですよ。
ストレスケアをする
不妊治療中はいつまで続くか分からない不安があることから、強いストレスがかかりやすいです。実際に30代以上で不本意に治療をやめた理由の第一位は「精神的な負担」と言われています。
ストレスケアをすることは、不本意な治療の中断を避けるだけではなく、2人らしい人生を築く意味でも、大切なものです。
ストレスケアは人それぞれなため、治療をはじめる前から自分に合った方法を見つけられるとよいですね。
また、治療がつらいと感じるときは、無理をせずカウンセリングを利用する方法もありますよ。不妊治療は1人で悩まずに、周りのサポートをうまく活用しましょう。
妊活中のストレス発散法についてはこちらのコラムもおすすめですよ。
妊活がうまくいかない原因は?ストレスの発散法や妊娠に近づくためにできること【助産師監修】
思っていたより妊活に時間がかかり、「妊活がうまくいかない…」と焦りを感じている方も多いでしょう。妊娠するにはタイミングやそれぞれの体質などが関係していますが、妊娠しにくい原因があるかもしれません。今回は、妊娠できない場合に考えられる理由や今からできる妊活のためのポイントを紹介します。
不妊治療は今できることをやりながら後悔しないように進めよう
不妊治療はいつまで続くか分からず、ゴールの見えないトンネルのように感じることもありますよね。
不妊治療は100%の治療ではないため、子供を授かるだけでなく、自分たちが納得できるゴールを考えておくと心の負担が軽くなることもあります。
ゴールは人それぞれですが、保険適用の制限、妊娠率、リスクなども参考にして治療の区切りを考えてみるとよいかもしれません。
また、高齢でも妊活のためにできることは変わらず、早めに治療を進めたり、生活習慣を見直したりすることが大切です。
とくに不妊治療はストレスケアが大切なため、毎日の栄養バランスは無理なく整えたいところだと思います。
巡りの悪さと栄養バランスが気になるときは、オールインワン葉酸サプリ「mitas」をぜひご活用くださいね。mitasは年齢に関わらず、妊活をがんばるあなたを優しく応援します。
参考:¥:
1.メディカルレビュー社.データから考える 不妊症・不育症治療
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