更新日:2024/8/24
年齢による出産リスクの変化とは?35歳以上の高齢出産の対策を徹底解説!【助産師執筆】
近年、日本では女性の社会進出が進み晩婚化になったこと、不妊治療の技術が向上し年齢を重ねてからの妊娠が可能になったことから、「高齢出産」といわれる35歳以上の妊娠・出産が増えてきました。
「高齢出産はリスクがある」と聞いたことがある人も多いと思います。35歳以上の年齢で妊娠・出産することで、どんなリスクがあるのでしょうか。
今回の記事では、年齢による出産のリスクの変化にはどのようなものがあるのか、35歳以上の高齢出産のリスクと対策について助産師が徹底解説していきます。
◉この記事でわかること
・妊娠する年齢によって出産のリスクは変わるのか
・年齢による妊娠中、出産中、産後のリスクにはどんなものがあるのか
・年齢による胎児のリスクにはどんなものがあるのか
・自分でできる高齢出産のリスクを減らすための対策
・高齢出産のメリット
この記事に登場する専門家
助産師 四辻有希子
大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター
妊娠する年齢によって出産のリスクは変わる?
妊孕能(にんようのう:妊娠のしやすさ)や妊娠中にかかる合併症のリスク、出産中及び産後のリスクを考えると、妊娠・出産の適齢期は20代といわれています。(※1)
ですが令和3年に実施された厚生労働省の調査では、第1子出産時の年齢が30.9歳と適齢期である20代を超えて出産する人が多くなってきています。(※2)
妊娠する年齢によって出産のリスクは変化するのでしょうか。ここでは高齢出産とはなにか、年齢による出産リスクの変化について解説していきます。
35歳以上の妊娠・出産は「高齢出産」
明確な決まりはありませんが、日本産婦人科学会では「35歳以上の初産婦を高年初産婦とする」と定義し、34歳以下の妊娠・出産と比較すると妊活中から妊娠中、そして出産後もさまざまなリスクが高まると考えられています。
年齢を重ねると生活習慣病などの病気になりやすくなります。妊娠ともなると、さらにお母さんの体の中では、ホルモンの分泌や代謝などにさまざまな変化が起きていきます。そのため妊娠中に合併症にかかるリスクも高くなるのです。
もちろん35歳以上というのは目安のボーダーラインなので、「34歳だから大丈夫」というわけではなく、年齢を重ねるほど妊娠・出産のリスクは上昇していきます。
妊娠・出産のリスクは、ママのカラダやココロ、そして赤ちゃんにも影響します。「具体的にどんなリスクがあるの?」と思った方は、こちらをご覧ください。
日本では高齢出産の割合は年々増加し、今では全体の3割を占めていて35歳以上での出産も珍しくありません。(※3)
年齢を重ねた妊娠・出産のリスクにはどのようなものがあるのかを事前に知って対策しておくことで、できる限りリスクをおさえた妊娠・産後の生活を送っていくことが大切です。
出産のリスクは年齢によってこんなに変わる!
妊娠・出産はママのカラダとココロにとって大きな負担がかかるものです。特に高齢出産は体力の低下やカラダの老化も関係してくることで、ママにかかる負担はより大きくなります。
特に知っておきたいのは、流産率。1回の妊娠で流産する頻度は平均的には15%なのに対し、40歳以上の妊娠では約半数が流産するというデータがあります。
それまでの妊娠・出産・分娩歴に関係なく、流産率は加齢とともに増加していく傾向にあるのです。(※4)
さらに子宮外妊娠や死産のリスクもママの年齢が高くなるにつれて増加するほか、ママのカラダと赤ちゃんに影響する妊娠中の合併症にかかる確率も高くなっていきます。(※5)
このように、年齢によって妊娠・出産のリスクは大きく変化していくのです。高齢出産のリスクについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
知っておきたい高齢出産のリスク!母子への影響と妊娠生活でできること
高齢出産にはリスクが伴うとよく言われますが、具体的にどのような内容が挙げられるのでしょうか?この記事では、加齢による妊娠・出産のリスクを母体、胎児、出産時に分けて解説しています。妊娠生活で意識するべきことや対策についても紹介しますので、ぜひ今から始めてみてくださいね。
高齢出産のリスクにはどんなものがある?
高齢出産ではママのカラダにもココロにも、赤ちゃんにもさまざまなリスクがあります。リスクとはどのようなものがあるのか、ここでは具体的な高齢出産のリスクについて解説していきます。
妊活中・妊娠中のリスク
高齢出産による妊活中・妊娠中のリスクを解説します。
妊娠する能力の低下
妊娠する能力のことを「妊孕力(にんようりょく)」といいますが、この妊孕力のピークは22歳で、年齢を重ねるとともに低下していきます。
そして35歳の時点では、ピーク時である22歳のときと比較すると半分にまで低下してしまうのです。さらに35歳からは妊孕力は急速に低下していきます。
女性がもつ卵子はお母さんのお腹の中にいるときに全て作られます。卵子は男性の精子と違って新しく作られることはなく、どんどん減っていく一方なのです。
そして年齢=卵子の年齢となるため、年齢を重ねると同時に卵子の質も低下しやすくなっていきます。
そのため細胞分裂に影響が出て、染色体異常などの先天性疾患のリスクが上昇するとともに、流産のリスクも上昇していきます。
流産・早産
こちらで解説した通り、年齢を重ねるとともに流産率は上昇していきます。
理由の一つには、卵子の質が低下することによって染色体の異常が起きる可能性が高まることが挙げられます。
染色体に異常があると、受精して着床しても赤ちゃんのもととなる胎芽(たいが)が発育せず、心拍が確認できなかったり、自然と外に流れ出てしまったりするのです。
また、加齢によって妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など、妊娠中特有の合併症にかかりやすくもなります。合併症にかかるとママのカラダへの影響と安全を考え、早産の時期に出産が必要となるケースもあります。
Q.流産、早産ってなに?
流産とは、妊娠成立後から妊娠22週未満の間になんらかの原因で妊娠が継続できなくなる状態のことをいいます。多くは妊娠12週までの早期に起こることが多く、原因の大部分は染色体(遺伝子)の異常によるものです。
早産とは、妊娠22週以降妊娠37週未満での出産をいいます。時期によって赤ちゃんの将来に影響する度合いが変わってきます。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠してから血圧が高くなる病気です。収縮期血圧が140mmHg以上または、拡張期血圧が90mmHg以上の場合に診断されます。
妊娠高血圧症候群は全妊娠の5〜10%に発症するといわれていますが、発症率は加齢に伴って増加し、40歳以上を超えると急増する傾向にあります。
血圧が高くなることでカラダの中の臓器に影響が出て、ママのカラダに危険が及ぶ可能性がある病気です。血圧の変化や自覚症状に注意して過ごしていく必要があります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは、妊娠中に血糖値が高くなる病気です。妊娠中はお腹の中で赤ちゃんを育てるために、カラダが血液中の血糖値を下げないように働きかけることで、血糖値を下げる役割のあるインスリンというホルモンが効きにくくなります。
その結果、血液中の血糖値が高い状態となってしまうことがあるのです。
妊娠糖尿病は、血糖値をしっかりとコントロールできないと、妊娠中のママと赤ちゃんだけでなく2人の将来にも影響する病気です。妊娠糖尿病について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
妊婦の正常な血糖値はどれくらい?妊娠糖尿病のリスクについて詳しく解説【助産師執筆】
妊娠中はカラダの中でさまざまな変化が起きることで、これまでは問題なかった糖質の代謝がうまくできず、血糖値が高くなる妊婦さんも。中には「妊娠糖尿病」と診断される方もいます。今回の記事では妊婦の正常な血糖値から、妊娠糖尿病とはどんな病気なのか、血糖値が高めだと言われたときに気をつけたいポイントまで詳しく解説していきます。
前置胎盤
前置胎盤とは、子宮口(子宮の出口)に近いところに胎盤ができることをいいます。
子宮口の近くや上に胎盤ができてしまうと、子宮口が開いたときに胎盤も一緒に剥がれてしまうため、お腹の中にいる赤ちゃんに酸素と栄養を送ることができなくなってしまい、赤ちゃんが危険な状態になります。ママも出血が止まらなくなってしまう、母子ともにリスクの高い病気です。
高齢妊娠では前置胎盤のリスクが上昇することが多くの研究で報告されており、アメリカの調査では、40歳以上の初産婦は20〜29歳の初産婦と比べて前置胎盤の発症率が10倍高かったとの結果が出ています。(※6)
高齢妊娠での前置胎盤発症率が高い理由の一つには、体外受精・顕微授精・胚移植などの不妊治療によって妊娠するケースが多いことが挙げられます。
なぜ不妊治療後の妊娠で前置胎盤発症率が高いかについては原因が明らかになっていませんが、子宮内膜の厚さに関係しているのではないかといわれています。(※7)
常位胎盤早期剥離
常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんが子宮の外に出るより前に先に胎盤が剥がれてしまうことをいいます。
前置胎盤と同じく、胎盤が先に剥がれてしまうと赤ちゃんに酸素と栄養を送ることができなくなってしまうため、赤ちゃんが危険な状態になり、ママも大量に出血するおそれのある病気です。
出産中のリスク
出産は体力勝負というくらい体力を使います。常に運動をするなど体力向上を意識した習慣がない場合、加齢とともに体力は衰えていきます。
すると、陣痛中にエネルギー切れになって陣痛が弱まったり、間隔が長くなったり、ふんばる力が足りず難産になったりする可能性が高まります。
また、出産の時に赤ちゃんの通り道となる膣や会陰の組織の柔軟性も落ちてくるので、なかなかお産が進まないといったこともあります。
お産の経過によってはママと赤ちゃんの安全を考えて、帝王切開を選択するケースもあります。
産後のリスク
産後のリスクには、以下のようなものが挙げられます。
- おすその傷が大きくなりやすい
- 子宮の戻りが遅くなりやすい
- 疲労回復が遅い
- 母乳が出にくい
- 精神的につかれやすい
加齢とともに皮膚の柔軟性や進展性は低下していきます。そのため高齢出産の場合、赤ちゃんが生まれてくるときに膣や会陰が伸びないことで裂けてしまい、傷が大きくなるリスクがあります。それによって出血が多くなるリスクも上がります。
また、もともとの体力が低下していることで疲労状態からなかなか回復せず、カラダの疲れだけでなく、筋肉でできている子宮の戻りも遅くなったり、母乳も出にくくなったりするリスクもあります。
赤ちゃんが生まれることはもちろん嬉しいことですが、今までつくってきた自分のペースが崩れることで精神的にストレスを感じる時期でもあります。「マタニティブルー」と聞くと妊娠中だけのものと思いがちですが、実は出産後の方が精神的に不安定になる方が多いです。マタニティブルーの症状と精神的なストレスが重なることで「産後うつ」へと移行していくリスクもあります。
胎児のリスク
卵子の染色体異常はママの年齢が上昇するとともに増加していきます。そのため、高齢出産では胎児が染色体異常となるリスクが高まります。(※8)
受精卵に染色体異常が生じた場合には流産となるケースが多いですが、ダウン症(21トリソミー)など赤ちゃんが染色体異常を持って生まれるケースもあります。
高齢出産のリスクを少しでも抑えるにはどうしたらいい?
ここまで解説してきたように高齢出産にはいろいろなリスクがあります。
できる限りリスクを最小限に抑えるためには、高齢出産にはリスクがあることを知った上で妊娠・出産に備えてカラダの準備をすることが大切です。
ここでは高齢出産のリスクを少しでも抑えるためにできることについて解説していきます。
葉酸を摂取する
葉酸は人間にとって欠かせないビタミン。傷ついた細胞を修復したり新しくつくったり、カラダの成長や回復に必要なビタミンです。
また、葉酸はお腹の中の赤ちゃんにとって重要な臓器をつくるために必要な栄養素でもあります。妊活中から葉酸を摂取することで、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」を予防することにつながります。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄のもととなる神経管がうまく形成されないことで起こる、赤ちゃんの命や将来に関わる先天性の病気です。
染色体異常など他の先天性の病気は予防することができませんが、神経管閉鎖障害だけはママが十分に葉酸を摂取することで予防することができるのです。
食物に含まれている葉酸は吸収率が低いため、吸収率の高い葉酸を含んでいるサプリメントから摂取することがおすすめ。厚生労働省も、妊活中・妊娠初期の女性はサプリメントから葉酸を摂取するように推奨しています。(※9)
神経管閉鎖障害については、こちらの記事で予防方法を含めて詳しく解説しています。
神経管閉鎖障害と葉酸にはどんな関係がある?赤ちゃんの先天異常をサプリメントで予防しよう【助産師執筆】
葉酸を摂取することで発症を予防することができるといわれている「神経管閉鎖障害」。神経管閉鎖障害とはどんな病気なのか、その原因や検査方法などを、葉酸との関係性を含めて詳しく解説します。赤ちゃんの先天異常を予防するために、妊活中にできることを今から始めていきましょう。
また、葉酸には妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離などの胎盤関連産科合併症にかかるリスクを抑えてくれる効果もあります。(※10)
ママと赤ちゃんの健康のためにしっかりと葉酸を摂取していきましょう。
★妊活・妊娠中に必要な葉酸量がしっかり摂れる、おすすめの葉酸サプリはこちらからチェック!
バランスの良い食事を摂取する
妊活中や妊娠中は、自分のカラダだけでなく赤ちゃんにとっての栄養も大切。お腹の中の赤ちゃんの栄養は、ママの口から摂取したものがすべてです。必要な栄養素を知ってバランスよく摂取していきましょう。
特に赤ちゃんの発育に欠かせない葉酸、細胞の増殖を助けるとともに酸化ストレスの軽減をしてくれるビタミンD、血液を作り出してカラダ中に新鮮な酸素を運んでくれる鉄分は十分に摂取しましょう。
過剰な体重増加を避ける
妊活中も妊娠中も過剰な体重増加は避けましょう。過剰な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病となるリスクが上昇します。他にも生活習慣病にかかるリスクが上がるため、体重コントロールはしっかりと意識していきましょう。
体重を増やしすぎないことは大切ですが、だからといって断食したり食事量を極端に減らしたりすることは栄養不足の原因になります。カロリーを摂りすぎないようにバランスのいい食事を心がけ、適度に運動を取り入れましょう。
また、妊活中で肥満の方は減量を目指しましょう。減量することで男性ホルモンの分泌が低下し、ホルモンバランスが整えば妊娠しやすいカラダづくりにつながりますよ。
禁煙・禁酒する
妊娠中のお酒とたばこは、ママにとっても赤ちゃんにとっても害しかありません。
アルコールは赤ちゃんの発育や生まれてからの発達遅延にもつながり、喫煙は常位胎盤早期剥離やお腹の中での赤ちゃんの発育が止まることにつながります。
サプリメントでカラダを整える
妊活中・妊娠中のカラダにとって栄養バランスはとっても重要。バランスの取れた健康的な食事を摂取することが大切ですが、毎日必要な栄養を考えて献立を決めて作るなんて大変ですよね。
毎日の食事にプラスしてサプリメントを摂ることで、不足しがちな栄養素もカバーすることができますよ。
サプリメントを選ぶときに気をつけたいのが、妊活や妊娠中に特化した栄養配合であるかということです。
妊活中や妊娠中には、特に積極的に摂りたい栄養素があります。栄養素を単体で摂れるサプリメントを摂取するのもいいですが、何をどれだけ必要か考えて複数のサプリメントを選ぶのは大変。
そんなあなたにおすすめなのが「mitasシリーズ」です!
mitasシリーズは、妊活中・妊娠中に摂りたい栄養素を網羅している「妊娠期に特化したサプリメント」です。
特に妊娠中に欠かせない栄養素である葉酸は時期によって推奨摂取量が変わってきますが、mitasシリーズはしっかりと対応。
妊活期に特化した葉酸サプリ「mitas」は、神経管閉鎖障害を予防するために厚生労働省が推奨している葉酸量400μgをたっぷりと配合しています。
こちらで紹介したビタミンD、鉄分の他、葉酸の吸収を助ける栄養素もしっかりと含まれていますよ。
mitasを飲んで妊娠したあとには、妊娠中に積極的に摂取したい葉酸、ヘム鉄、カルシウムなどをたっぷり配合したmamaruを飲むことで妊娠中のカラダを整えるとともに、安全な出産に向けてのカラダづくりをしていくことが大切です。
妊活中にはmitas(ミタス)、妊娠中にはmamaru(ママル)でカラダを整え、年齢による出産のリスクを少しでも減らしていきましょう。
高齢出産は悪いことばかりじゃない!こんなメリットも
ここまで高齢出産はリスクがあると解説してきましたが、高齢出産は悪いことばかりではありません。高齢出産だからこそのメリットもあります。
- 1経済的に余裕があることで育児の可能性が広がる
- 2人生経験から判断力が養われている
オムツ代に育児用品、成長してきたら習い事など、育児をしていくにはなにかとお金がかかってきます。高齢出産の場合は、若年での出産と比べると経済的にゆとりがある方が多いです。
経済的にゆとりがあると赤ちゃんに用意してあげたいものを思うままに用意できたり、ベビーシッターを雇うことでご自身の時間を確保しながら、赤ちゃんもいろいろなものに触れさせることができたりと育児の可能性も広がります。
また、高齢出産の方は、今までの人生でさまざまな経験をしてきている方が多いです。親戚や友人から育児に関する話を聞く機会もあったかと思います。そうした経験から自分のやりたい育児を考えることができるので、しっかりとした判断力を持って育児していくことができます。
妊娠・出産はママのカラダにとってとても負担がかかるものです。年齢を重ねるとカラダも老化してくるため「高齢出産は身体的リスクが高い」と思いがちですが、育児をしていく上では高齢出産にもメリットはたくさんあるのです。
まとめ
今回の記事では年齢による出産のリスクの変化はどのようなものがあるのか、35歳以上の高齢出産のリスクと対策について徹底解説してきました。
筆者は地域周産期病院に勤めているため、高齢出産の方が多く出産に来られます。高齢出産はたしかに身体的なリスクは高いですが、現在では医療も進歩しているので事前にリスクを予測したり、必要な治療をすぐに受けたりすることもできるので安心してください。
なによりも大切なのは、リスクを未然に減らすこと。ママ自身が妊娠・出産に向けてカラダを整えていくことが必要なのです。
これから妊娠・出産を考えている方にとって必要な栄養を摂ることは、生活の中で今から意識できること。妊娠期に特化したサプリメントであるmitasシリーズを活用し、必要な栄養をしっかりと摂取してリスクに負けないカラダづくりをしていきましょう。
参考:
(※1)一般社団法人日本生殖医学会-Q21.女性の妊娠・分娩に最適な年齢はいくつくらいですか?
(※2)厚生労働省-令和3年度「出生に関する統計」の概況
(※3)厚生労働省-令和4年人口動態統計の概況,母の年齢(5歳階級)出生順位別にみた出生数
(※4)一般社団法人日本生殖医学会-Q23.女性の加齢は流産にどんな影響を与えるのですか?
(※5)Andersen et al.BMJ2000-Maternal age and fetal loss: population based register linkage study
(※6)W M Gilbert et al.-Childbearing beyond age 40: pregnancy outcome in 24,032 cases
(※7)池田智明他-生殖医療が周産期予後に 及ぼす影響とは?
(※8)公益社団法人日本産婦人科医会-2.染色体異常
(※9)厚生労働省-葉酸とサプリメント〜神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果
(※10)大槻克文-早産予防管理の動向,日本周産期・新生児医学会雑誌,第56巻第1号,2020
・厚生労働省-年齢と妊娠・出産に伴う合併症のリスク評価について
・亀井良政-【高齢妊娠・出産の現状と課題】妊娠後期における高齢妊娠の影響,Pharma Medica38巻6号,Page37-39,2020
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