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更新日:2024/5/31
葉酸飲んでたのにダウン症になることはある?その理由と葉酸の正しい効果を解説
![葉酸を飲んでいたのにダウン症になることはある?その理由と葉酸の正しい効果を解説](https://naturaltech.assets.newt.so/v1/ff7e0014-343a-48fb-953d-aa19d0a8f0c6/yousan-downssyndrome_01.jpg?quality=75&format=auto&fit=outside&width=600)
ダウン症のお子さんを持つママの中には「妊娠中にしっかり葉酸を摂っていたのになぜダウン症に?」と、思われている方も多いのではないでしょうか。
2人目の妊活も考える中で「葉酸を飲んでもまたダウン症だったらどうしよう」と不安になってしまいますよね。
本記事では、葉酸とダウン症の関連と葉酸で得られる本当の効果、葉酸を摂らなかったらどうなるのかについて詳しく解説します。葉酸について正しい知識を身につけ、安全な出産を迎える確率をアップさせましょう。
この記事に登場する専門家
医療ライター 遠藤 たまこ
大学病院の医療事務として妊婦健診業務に従事。自身も不妊治療を経験。夫の転勤を機に退職し、前職の知識と自身の経験を活かし、医療ライターとして活動中。
葉酸を飲んでいたのにダウン症になることはあるの?
結論からお伝えすると、葉酸を飲んでいてもダウン症の赤ちゃんが生まれる可能性はあります。
本章では、葉酸とダウン症の関係やダウン症の赤ちゃんが生まれる理由、その詳細について順番に見ていきましょう。
葉酸とダウン症の関連
「葉酸を摂取すると赤ちゃんのダウン症が防げる」という科学的な根拠はありません。
2024年現在も研究が進められており、葉酸を摂取することでダウン症の赤ちゃんを妊娠するリスクを減らせる可能性が示されてはいるものの、明確に証明はされていない状況です。
葉酸を摂取すれば、赤ちゃんにまつわる全ての障害リスクを下げられるわけではありません。葉酸によってリスクを軽減できる障害は「神経管閉鎖障害」です。
神経管障害リスクについて先に詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
ダウン症の原因
ダウン症は、人間の細胞の核の中にある23対46本の染色体のうち、21番目の染色体に異常が起こって発症します。通常であれば、21番染色体は2本ですが、1本多い3本になるとダウン症になります。
最初の報告者である、イギリス人のダウン博士の名前が病名の由来です。
出産するママの年齢が高いほど、ダウン症の赤ちゃんが生まれるリスクは高いとされています。20歳の妊婦さんと40歳の妊婦さんで比較した場合、40歳の妊婦さんからダウン症の赤ちゃんが生まれる頻度は8倍にもなります。
昨今は、女性の社会進出の影響により、一般的に「高齢出産」と呼ばれる35歳以上での出産も少なくありません。1人目の出産時は該当しなくても、2人目は高齢出産に当たるというママもいるでしょう。
ママの年齢が高かったり不安が強かったりする場合は、おなかの中の赤ちゃんがダウン症かどうか調べるのもひとつの方法です。検査の詳細については次章で紹介します。
おなかの中の赤ちゃんがダウン症か調べる方法
おなかの中の赤ちゃんがダウン症を患って生まれる可能性を調べるためには「NIPT」と呼ばれる検査を受ける必要があります。
NIPTとは、妊娠9~10週以降にママの血液を採取し、血液の中に浮かんでいるDNAの断片を分析する検査です。NIPTでは以下の病気の可能性を調べられます。
- ダウン症(21トリソミー)
- 18トリソミー
- 13トリソミー
NIPTは保険診療ではないため、検査を受ける場合は自費です。医療機関によって差はありますが料金は10万円弱~20万円程度で、1~2週間ほどで結果が分かります。
ただし、NIPTの検査結果はあくまで「可能性」です。診断を確定するためには、羊水検査または絨毛検査を別途受けなければなりません。
どちらもおなかから子宮内に針を刺して羊水や絨毛細胞を採取するため、ママに負担がかかります。加えて、赤ちゃんがいる子宮内に針をいれるため、流産などのリスクもゼロではありません。
また、医療機関によってNIPTを受けられる妊婦さんに条件を設けている場合もあるため、検査に興味がある方はかかりつけの産婦人科に確認してみましょう。
葉酸の摂取で得られる本当の効果は?
葉酸でダウン症が防げるという明確なデータはありませんが、妊娠中に葉酸を摂取することで次の効果が得られます。
- 赤ちゃんの神経管障害リスクを下げられる
- 妊娠中の貧血を防げる
- 産科合併症のリスクを減らせる可能性がある
葉酸を摂取すると得られる本当の効果について、詳しく解説します。
葉酸効果1:赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを下げられる
葉酸を摂取すると、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げられます。
神経管閉鎖障害とは、赤ちゃんの神経が正常にくっつかず、脳や脊髄に障害が起こる病気です。具体的には、以下のような病気が起こります。
- 二分脊椎
- 無脳症
- 脳瘤(のうりゅう)
神経管閉鎖障害が起こると、手術や長期にわたる治療が必要となったり、誕生しても生きられなかったりするケースも。しかし、妊娠初期に葉酸を摂取することで、そのリスクを減らせるのです。
そのため、厚生労働省は妊娠1ヵ月前~妊娠初期は通常の食事に加えて、1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。妊活を始めるタイミングで葉酸を摂り始めるようにしましょう。
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妊娠初期に葉酸を飲まなかったら?飲むのが遅かったらどうなる?
妊娠初期に葉酸を飲まないと、赤ちゃんが神経管閉鎖障害リスクを持って生まれる可能性は下げられません。
赤ちゃんの神経管閉鎖障害を減らすために最も葉酸を必要とする時期は、妊娠6週ごろです。しかし、生理不順などがある方は、その時期に妊娠していることに気づけない場合もあります。
手遅れになることを防ぐためにも、「赤ちゃんが欲しい」と思った妊活を始めるタイミングから葉酸を摂取するようにし ましょう。
なお、葉酸の効果や必要量、摂取を始めるタイミングの詳細については、以下の記事にて紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。
![](https://naturaltech.assets.newt.so/v1/50e47ab7-4e45-45e2-b24f-0c8363579220/yousan-effect-1.jpg?quality=75&format=auto&fit=outside&width=160)
葉酸で得られる5つの効果とは|摂り始めるタイミングから妊娠中におすすめの摂取方法まで完全ガイド
葉酸は妊娠中に摂ると良いものというイメージがあるものの、得られる効果や詳細は分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事では葉酸の効果や摂取のタイミング、効率的な摂取方法などについて詳しく解説します。ぜひ今から葉酸を摂って、妊娠しやすいカラダづくりの準備を始めましょう。
葉酸効果2:妊娠中の貧血を防げる
妊娠中に葉酸を摂取すると、貧血予防の効果があります。葉酸はビタミンB12の1種類であり、血を造る機能を持つ栄養素のため、不足すると貧血を起こします。
妊娠中はたくさんの血を必要とするため、妊婦さんは貧血になりがちです。実際に、全妊娠の20%の妊婦さんが妊婦貧血を発症しています。
妊娠中に貧血になってしまうと、低出生体重児や未熟児で生まれる赤ちゃんの頻度が高くなったり、最悪の場合は赤ちゃんが亡くなってしまったりするケースもあります。
貧血は鉄分の不足によっても起こるため、葉酸だけを摂っていれば防げるわけではありません。しかし、その確率をなるべく低くするため、妊娠中は積極的に葉酸を摂取するようにしましょう。
葉酸効果3:産科合併症の発症リスクを減らせる可能性がある
妊娠中に葉酸を摂取 することで、産科合併症のリスクを減らせる可能性があります。具体的に、リスクを減らせる可能性があるとされている産科合併症は、以下のとおりです。
- 常位胎盤早期剥離
- 妊娠高血圧症候群
- 早産
特に、出産前のママの子宮から胎盤が剥がれ落ちてしまう常位胎盤早期剝離が起こると、ママが大量に出血したり、赤ちゃんが胎盤から酸素を受け取れず障害が残ってしまったりします。命に関わる場合もあり、母子ともに危険な状態になる可能性が高いです。
また、妊娠37週より前に生まれてくる早産になると、赤ちゃんは臓器が未熟な状態で生まれてくるため、障害のリスクも高まります。
産科合併症はママの年齢や持病といったさまざまな要因から起こるため、葉酸を摂取していても完全に防げるわけではありません。しかし、安全な出 産と赤ちゃんが健康に生まれてくる確率を少しでも上げるためにも、妊娠中は葉酸を摂取すると良いでしょう。
産科合併症と葉酸の関連については、以下の記事にて詳しく解説しているため、こちらもぜひご覧ください。
![](https://naturaltech.assets.newt.so/v1/6b8af917-de9f-4a10-8ad3-a37e97ea443f/Midpregnancy-yousan_1.jpg?quality=75&format=auto&fit=outside&width=160)
妊娠中期に必要な葉酸量は?飲み続ける期間と中断のリスクも解説
妊娠初期から飲み続けてきた葉酸ですが、妊娠中期からはどうするのが正しいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?本記事では妊娠中期に必要な葉酸量と、中断した場合はどうなるのかについて詳しく解説します。
妊活中・妊娠中の葉酸摂取には『mitasシリーズ』がおすすめ
ビタミンB12の一種である葉酸は、日々の食事から摂れます。しかし、より確実に、より効率的に摂取するならばサプリメントの活用がおすすめです。サプリメントであれば、厚生労働省の推奨している摂取量である1日400μgを安定的に摂取できます。
葉酸サプリの「mitas」は推奨量の400μgはもちろん、妊活中に摂取したい他の成分もオールインワンで配合。中でも、着床に良い影響があるとされているビタミンDと、妊活の大敵である冷えを解消するための温活成分を同時に摂取できるのは嬉しいポイントです。
葉酸とあわせて妊活中に嬉しい栄養素をしっかり摂りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、妊娠が発覚したあとは「mamaru」への切り替えがおすすめ。
mamaruも葉酸だけでなく、赤ちゃんの成長に必要な15の栄養素が含まれています。加えて、乳酸菌やラクトフェリンなどの菌活サポート成分も配合しているため、妊婦さんが抱えがちなおなかの悩みもサポートしてくれますよ。
葉酸は食事から摂取しようと思うと、食材によって含まれる量にばらつきがあるため、推奨量を考慮したメニューを考えるのはなかなか大変です。
その点、サプリメントであれば葉酸の量を考慮したメニューを考えたり、調理したりする手間がないため、仕事に家庭に忙しい女性にぴったり。
ダウン症との関連については明らかになっていませんが、葉酸はママと赤ちゃんの健康に欠かせない栄養素です。赤ちゃんが欲しいと思ったら、まずは葉酸サプリメントの準備をすると良いでしょう。
葉酸はダウン症以外の効果に着目して積極的に摂ろう!
葉酸を摂取するとダウン症が防げるといった明確なデータは存在しません。しかし、葉酸はママにとっても赤ちゃんにとっても重要な栄養素です。特に、赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクは葉酸の摂取によって軽減できます。
とはいえ、出産を考える年齢の女性は忙しく、葉酸の摂取量を考えて毎日食事の準備をするのは難しい方も多いでしょう。そんなときは、サプリメントの活用がおすすめです。
妊活中の方におすすめの葉酸サプリmitasなら、厚生労働省が推奨している1日400μgを確実かつ安定的に摂取できます。妊娠率に影響を与えるとされるビタミンDや、温活成分もオールインワンで摂れますよ。
妊活~妊娠中は「ダウン症を防げないから」という理由で摂取をやめず、安全な出産を迎える可能性を少しでも上げるためにも、他の効果に着目して葉酸サプリをしっかり摂取しましょう。
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