
更新日:2025/8/18
妊婦さんは栄養ドリンクを飲んでもいい?避けたい成分や選び方のポイントを解説

妊娠中はつわりなどの影響で思うように食事がとれず、ちゃんと栄養が足りているのか心配になることもありますよね。栄養を補給して体力をつけるために「栄養ドリンクを飲んでみようかな」と考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんへの影響が気になって、「本当に飲んでも大丈夫?」「どれを選べばいいんだろう……」と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、妊婦さんが栄養ドリンクを飲んでもいいのかどうかをはじめ、避けたい成分や選び方のポイントを詳しく解説しています。
妊娠中の栄養補給のヒントとして、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊婦さんは栄養ドリンクを飲んでも大丈夫?
妊娠中でも飲めるタイプを選べば、妊婦さんが栄養ドリンクを飲むことに問題はありません。
安心して取り入れるためには、成分や表示内容をきちんと確認して選ぶことが大切です。
妊娠中も飲めるタイプを選べばOK
栄養ドリンクは主に「医薬部外品」や「医薬品」に分類されるものを指します。これらは法律に基づいて効能・効果が認められており、「妊娠中や授乳期の栄養補給」「産前産後の体力回復」などの表示がある場合は、妊婦さんでも安心して飲むことができます。
1日に飲める量(用法・用量)も明確に記載されているため、表示を守って飲用することが大切です。
一方で、栄養ドリンクによく似た商品に「エナジードリンク」がありますが、こちらは「清涼飲料水」に分類されます。特定の効果を目的としたものではなく、カフェインや糖分、カロリーを多く含む場合もあるため、妊娠中の体には負担となることも。心配な場合は避けた方が安心です。
妊娠中の「栄養補助」として取り入れるのが基本
効能・効果が認められている栄養ドリンクは、適切に取り入れることで日々の体調を整えるサポートとして活用できます。
ただし、最も大切なのは、バランスのとれた食事や十分な休息です。栄養ドリンクはあくまで「補助的なアイテム」として考えましょう。
たとえば、つわりで食事がとりにくいときや、忙しさから食生活が乱れがちなときに、栄養補給のひとつとして活用するのはOKです。
ただし、疲労回復や滋養強壮をうたう成分が含まれていても、「飲めばすぐに元気が出る」「風邪気味のときに薬の代わりになる」といった即効性を期待するのはNGです。
日々の食事で不足しがちな栄養素を補う意識で、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
妊娠中に風邪をひいた場合の対処法については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
妊娠中の疲れが気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
赤ちゃんへの影響は?妊婦さんが栄養ドリンクを選ぶときの注意点
栄養ドリンクに配合されている成分によっては、赤ちゃんの健康に影響を与える可能性もあります。
ここからは、栄養ドリンクを選ぶ際に気をつけたいポイントを見ていきましょう。
カフェインの摂りすぎに気をつけて
栄養ドリンクのなかには、覚醒作用を目的としてカフェインが含まれているものがあります。カフェインは胎盤を通して赤ちゃんに届くため、摂りすぎると胎児の発育不全につながる恐れがあります。
妊娠中のカフェイン摂取量は、1日300mg以下が目安(※)。医薬部外品の栄養ドリンクの場合、カフェインは多くても50mg程度に抑えられているため、1本だけで過剰になる心配は少ないでしょう。
ただし、普段からコーヒーや紅茶、緑茶などを飲む習慣がある方は、思いのほかカフェインの摂取量が多くなっていることも。
栄養ドリンクを取り入れるときは、カフェインの含有量をラベルなどでしっかり確認し、その日のほかの飲み物とのバランスを見ながら調整していきましょう。
アルコール入りは避けよう
一部の栄養ドリンクには、成分の抽出や保存の目的で微量のアルコールが使用されることがあります。
妊娠中のアルコール摂取は、早産や流産などの分娩異常につながる恐れがあるほか、「胎児性アルコール症候群」と呼ばれる先天性の障害を引き起こすリスクもあります。
赤ちゃんの発育の遅れや神経系の障害につながる可能性があるため、アルコールが含まれていないか、購入前にパッケージの表示や原材料欄をよく確認しましょう。
糖分・カロリーが高いものに注意
甘みのある栄養ドリンクは、糖分やカロリーが高いものも多く、飲みすぎると妊娠中の体重増加につながることも。体重が急激に増えると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など、妊婦さんや赤ちゃんの健康に影響を及ぼす疾患のリスクが高まります。
とくに定期的な飲用を考えている場合は、糖分控えめ・カロリー控えめのものを選ぶのがおすすめです。「無糖タイプ」「低カロリー」「甘さ控えめ」などの表記を目安に選んでくださいね。
妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
アレルギーのリスクがある成分もチェック
栄養ドリンクには、漢方の材料となる生薬や、ハーブなど自然由来の成分が含まれていることがあります。一見体にやさしそうですが、体質に合わないとアレルギー症状を引き起こす場合もあるため注意が必要です。
例えば、ウコンやザクロなどの成分でアレルギーを発症した例があるほか、喘息を持つ方がローヤルゼリーに反応を起こしたケースも報告されています。
飲んだあとにかゆみやじんましん、息苦しさなどの異変を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。初めて飲むドリンクは、まずは少量から試すと安心です。
妊娠中はアレルギー反応が出やすくなることもあります。妊娠とアレルギーの関係は、こちらの記事で詳しく解説しています。
妊婦さんにおすすめの栄養ドリンクは?
栄養ドリンクを選ぶ際に気をつけたいポイントを説明しましたが、ここからは具体的な選び方を紹介します。
妊婦さん向けの栄養ドリンクの特徴を見ていきましょう。
妊婦向けに設計されたものを選ぼう
妊婦さんが栄養ドリンクを選ぶ際には、妊娠中の飲用を考えて設計されたものを選ぶのが基本です。
- 妊娠中や授乳期の栄養補給
- 産前産後の栄養補給
などの効能効果が明記されている商品であれば、妊婦さんの使用を前提としてつくられているため、問題はありません。
一方で、パッケージや添付文書に「妊娠中の服用は医師に相談してください」などの注意書きがある場合は、自己判断での飲用はNG。不安な場合は、かかりつけの産婦人科医に相談してくださいね。
鉄分やビタミンB群など、妊娠中に嬉しい栄養素に注目
栄養ドリンクには製品によってさまざまな成分が含まれていますが、妊娠中に嬉しい栄養素が入っているかどうかも大切なポイントです。
たとえば、妊娠中に不足しやすい成分のひとつである鉄分は、貧血を防ぐためにも意識して摂りたいもの。エネルギーの代謝を助けるビタミンB1やB2などのビタミンB群も、妊婦さんにとって大切な栄養素です。
これらがバランスよく配合された栄養ドリンクなら、妊娠中の栄養補助としてより心強い味方になってくれますよ。
妊娠中に摂りたい栄養素についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
妊娠中の栄養補給にはサプリメントもおすすめ
手軽に栄養を補いたいときは、栄養ドリンクのほかにサプリメントを取り入れる方法もあります。妊娠期に特化してつくられたサプリ「mamaru」なら、ビタミンやミネラルを無理なく摂取できますよ。
mamaruには、赤ちゃんのすこやかな成長のために必要なこれらの栄養がオールインワン!
- 妊娠前から産後までの摂取が推奨されている葉酸
- 妊娠中に不足しがちな鉄分やカルシウムなどのミネラル
- 細胞の成長やエネルギー代謝に関わるビタミンB群
また、妊娠中はお腹の不調を感じやすい時期でもありますよね。mamaruには、乳酸菌や食物繊維、ラクトフェリンといった菌活成分も配合されているため、腸内環境のサポートも期待できます。
赤ちゃんへの影響が気になる妊娠中だからこそ、安全性にもこだわりたいもの。mamaruは国産・無添加で、「GMP認定マーク」や「安心安全マーク」も取得済み。
産婦人科医の監修のもと、厳選された成分で丁寧につくられています。
1日4粒を目安に飲むだけなので、無理なく続けやすい点も好評です。実際に使っている先輩ママからも、手軽さが喜ばれていますよ。
mamaruは、スギ薬局やマツモトキヨシなど全国のドラッグストアで購入可能ですが、少しでもお得に試したい方には公式サイトからの購入がおすすめ。ここだけの限定価格で手に入れることができますよ。
妊娠中の栄養補助として、mamaruをぜひチェックしてみてくださいね!
飲みやすさが気になる場合はフレーバーをチェック
つわりの時期など、味やにおいに敏感になっている妊婦さんにとっては、栄養ドリンクの飲みやすさも重要なポイントです。
すっきりとしたフルーツ系のフレーバーに調整されているものなら、後味も爽やかで、比較的飲みやすく感じられますよ。一方で、生薬や漢方成分を多く含むものは、独特の苦味やスパイスのような風味があることも。
味に不安がある場合は、まずは1本だけ購入して試してみるのがおすすめ。無理なく続けられるものを見つけて、体調管理に上手に取り入れていきましょう。
栄養ドリンク以外で妊娠中におすすめの飲み物は?
妊娠中は体調の変化が大きく、飲み物の選び方にも気を遣いたい時期。
栄養ドリンクだけでなく、普段の水分補給や気分転換に役立つおすすめの飲み物をご紹介します。
ノンカフェインのお茶でリラックス
妊娠中は、カフェインの摂取を控えたいと考える方も多いのではないでしょうか。そんなときにぴったりなのが、ノンカフェインのお茶。
水分補給はもちろん、ホッとひと息つきたいときのリラックスタイムにもおすすめです。
たとえば、ルイボスティーは鉄分や抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富。麦茶にはカリウムやマグネシウム、カルシウムなど、ミネラルがバランスよく含まれています。コーン茶には食物繊維や鉄分、ビタミンEなど、女性に嬉しい成分が含まれているのも魅力です。
栄養面でも嬉しいポイントが多いため、日々の習慣として取り入れてみるのもいいですね。
豆乳やアーモンドミルクでおいしく栄養をプラス
「つわりで食事が思うようにとれない」「おやつ感覚で栄養を摂りたい」という方には、豆乳やアーモンドミルクといった植物性ミルクもおすすめです。
豆乳は、たんぱく質や葉酸、鉄分など妊娠中に摂りたい栄養素を多く含んでいます。大豆と水だけでつくられた無調整豆乳は、大豆本来の栄養をしっかりとれるのが魅力。
ただ、風味にクセを感じる場合もあるため、飲みやすさを重視したい方は、ほんのり甘みのある調製豆乳を選ぶといいですよ。
また、アーモンドミルクはアーモンド由来のやさしい甘みがあり、すっきりとした味わい。ビタミンEやカルシウムが豊富に含まれているため、おいしく栄養補給したい方にもぴったりです。
どちらも市販品が手に入りやすく、冷やしても温めても美味しく楽しめるのも嬉しいポイントです。
妊婦さんが豆乳を飲むメリットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
妊娠中におすすめの飲み物は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
栄養ドリンクは、妊娠中の栄養補助として上手く活用しよう
栄養ドリンクは、つわりや体調不良などで栄養が不足しがちな妊娠期のサポートとして役立つ飲み物です。ただし、どんな商品でもいい訳ではなく、妊婦さん向けに設計された商品を選ぶことが大切です。
妊娠中は、カフェインやアルコールなど避けたい成分もあります。栄養ドリンクのなかには、妊娠中の使用が推奨されていないものもあるため、必ずパッケージや添付文書をチェックしましょう。
また、栄養ドリンクに限らず、サプリメントを活用するのも手軽で続けやすい方法です。妊娠中に摂りたい栄養をぎゅっと詰め込んだサプリ「mamaru」は、小粒で飲みやすく、手軽な栄養サポートにぴったりですよ。
まずは十分な休養とバランスの良い食事を心がけながら、栄養ドリンクやサプリメントを補助的に取り入れてくださいね。
妊娠期間をすこやかに過ごすために、上手に活用していきましょう。
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