更新日:2025/10/25

排卵検査薬で強陽性が出たらいつタイミングをとればいい?助産師が解説する正しい使い方と活用方法

排卵検査薬で強陽性が出たらいつタイミングをとればいい?助産師が解説する正しい使い方と活用方法
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妊活に排卵検査薬を使用している方も多いでしょう。今回の記事では、排卵検査薬の判定の中でも、濃い陽性が出る「強陽性」について詳しく取り上げていきます。

・排卵検査薬で強陽性が出たときのタイミングのとり方
・排卵検査薬の基礎知識
・排卵検査薬の活用方法
・排卵検査薬と並行して始めたい妊活習慣
・排卵検査薬の次の妊活ステップ

この記事を読んで、排卵検査薬を上手に活用するコツをつかみましょう。

助産師の視点から教える「妊活に役立つ知識」も、ぜひチェックしてくださいね。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生

生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士

実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。

美加レディースクリニックホームページ

排卵検査薬で強陽性が出たときのタイミングのとり方

排卵検査薬には、「陰性」「陽性」「強陽性」という3つの判定結果があります。

「強陽性」とは、検査線(テストライン)が、判定線(コントロールライン)と同じ濃さ、もしくはそれ以上に濃く出ている状態のことをさします。

排卵検査薬の強陽性って?

排卵には、LH(黄体形成ホルモン)というホルモンが大きく関係しています。排卵は、このLHが急激に上昇(LHサージ)して24〜36時間後、LHのピークから10〜12時間後に起こります

排卵検査薬はこのLHサージを検知し、排卵を知らせる仕組み。つまり、排卵検査薬で強陽性であるということは、LHの急激な上昇が起こっており排卵が近い状態であるということがわかります。

強陽性が出たらいつタイミングをとればいいの?

排卵検査薬で強陽性が出たら、強陽性が出た日とその翌日にタイミングをとるのが良いでしょう。

卵子が受精できる時間は、排卵してから12〜24時間。この時間内に卵管を通り、子宮に向かう途中で精子と出会う必要があります。

一方、精子は射精後、女性の体内で3日程度生存することが知られています。

このような理由から、最も妊娠しやすい日は排卵の1〜2日前。排卵検査薬で強陽性が出た日とその翌日にタイミングをとることで、排卵前と排卵日に精子を待機させ、妊娠率を上げることができるのです。

なお、排卵の6日前と排卵翌日以降では妊娠率は急激に下がります

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強陽性後にタイミングをとっても遅いって本当?

「強陽性=タイミングが遅い」というわけではありませんが、適切に使用できていなければ、最も妊娠しやすいタイミングを逃してしまう可能性があるというのが事実です。

こう言われるのには2つの理由があります。1つ目は「卵子の寿命が短く、精子が先に卵管で卵子を待っている状態を作ることが理想だから」ということです。

2つ目は、排卵検査薬では「LHサージの開始が特定できない」ためです。排卵検査薬はLHサージをキャッチすることはできますが、検査のタイミングによっては、LHサージの終わりをキャッチしている可能性も。

このような理由から、強陽性後にタイミングをとっても、結果的に最も妊娠しやすい1〜2日前より遅いタイミングになってしまったり、排卵後のタイミングになってしまうことがあるのです。

排卵検査薬の基礎知識

排卵検査薬は、タイミング法を取り入れる際に使用される妊活ツールのひとつ。

ここでは、排卵検査薬のしくみや判定方法について簡単に解説していきます。

排卵検査薬のしくみ

簡単にいうと、排卵検査薬は「そろそろ排卵するよ」という体のサインを知るための検査薬。

排卵が近づくと、脳から黄体形成ホルモンであるLHが急激に分泌され、卵巣が排卵の準備を始めます。

排卵を促すLHの急激な分泌が「LHサージ」です。LHは尿中にも分泌されるため、検査キットに尿をかけてLHの分泌の程度をチェックします。

判定方法

排卵検査薬の反応と判定方法は以下の通りです。

判定ラインの状態表示の呼び方体の状態評価・意味
線が出ない、またはごく薄い陰性LHがまだ少ない排卵はまだ先(2〜3日以上先)
判定線が少し見える(うっすら)陽性に近いLHが上昇し始める排卵が近づいてきたサイン(12〜48時間後にピーク)
判定線が終了線と同じくらい濃い、またはそれ以上に濃い強陽性LHサージのピーク約24〜36時間以内に排卵が起こる可能性大
線が再び薄くなる、または消える陰性に戻るLHサージが終了排卵が終わった可能性あり

簡単にまとめると、

  • 排卵の数日前までは「陰性」
  • 排卵が近づくと「陽性」
  • 排卵直前に「強陽性」
  • 排卵後は「陰性」

という流れになります。
テストラインの濃さがコントロールラインと同等かそれ以上の濃さになると、「強陽性」と判断できます。

排卵後の妊娠の確率についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

助産師が教える排卵検査薬の上手な使い方

せっかく排卵検査薬を使うなら、LHサージの開始に近いところをキャッチすることが重要です。

ここからは、妊活に活用するための排卵検査薬の上手な使い方のポイントを解説します。

使い方のポイント

排卵検査薬で押さえたいのは、「LHサージの開始」。そして、そこをキャッチするためには、継続的にチェックすることが何より重要です。

特定の日のみのチェックではサインを逃しやすいので、正しく活用することが大切です。

◆排卵検査薬を正しく使うポイント

  1. 1月経周期に合わせてチェック開始
  2. 2毎日同じ時間帯にチェックする
  3. 3連続してチェックする

月経周期に合わせて使用

排卵検査薬をうまく活用するためには、自分の月経周期を正しく知っておくことも大切です。 排卵のタイミングはズレることも珍しくないため、排卵予定日の2〜4日前頃からチェックを開始しましょう。

毎日同じ時間帯に使用

LHの量は1日の中でも変化し、朝少なくて夜に増えるというように波があります。そのため、毎日同じ時間帯に測ることで、変化の流れを正確にみることができます。

また、水分摂取量が多いと、尿が薄まり結果に影響が出ることがあるため、検査の2時間前からは水分量を控えめにするのが良いでしょう。

連続して使用

LHサージは数時間〜1日程度しか続かないこともあります。そのため、1日1〜2回継続してチェックして、LHのピークを逃さないようにしましょう。

排卵予定日の前から使用を始めて、うっすら陽性になったら1日2回のチェックに増やすと、LHの分泌が上がってきたのが分かりやすいですよ。

注意したい点

排卵検査薬は、妊活を行う上で便利なツールですが、いくつか注意点があります。

  1. 1排卵の確定には使用できない
  2. 2PCOSの場合は偽陽性となることがある
  3. 3使用する際には正しい測定方法で行う

排卵の確定には使用できない

排卵検査薬で分かるのは、あくまで「LHの上昇」です。これは、排卵前のサインではありますが、実際に排卵が起こったかどうかを確認することはできません

きちんと排卵しているかどうかをチェックするためには、基礎体温の測定や産婦人科でのチェックなどが有効です。

排卵が起こっていない「無排卵月経」については、こちらの記事で紹介しています。

PCOSの場合は偽陽性となることがある

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)を患っている場合、常にLHが高めに出ることがあります。そのため、ずっと陽性のように見えたり、いつも薄い陽性に見えたりすることも。

このような場合は、排卵検査薬を使ったタイミング法は向いていないため、産婦人科でチェックしてもらうのが良いでしょう。

正しい測定方法で行う

排卵検査薬を使用する際には、正しく測定・判定することが大切です。検査の判定に迷うときは、連日の検査スティックを並べて比較すると分かりやすいですよ。

また、排卵検査薬が検知するホルモンは、ストレスや睡眠などの生活習慣の影響を受けることも知っておきましょう。詳しくはこちらを参考にしてくださいね。

妊娠に近づくタイミングのとり方

さまざまな研究の結果によると、排卵4日前から排卵前日が最も妊娠しやすく、この時期に1〜2日おきにタイミングをとることで妊娠の可能性が高くなります

妊娠検査薬を使用して、うっすら陽性を確認したら1〜2日おきにコンスタントにタイミングをとるのがおすすめです。

また、妊娠のためには排卵(卵子)だけでなく、精子の状態も大切。特に精子の状態は生活習慣やストレスの影響を受けやすいため、パートナーも一緒に生活を整えることがとても重要です。

「タイミングをとる日」を意識しすぎると、プレッシャーやストレスから勃起や射精に悪影響を及ぼすことも少なくありません。お互いが前向きに妊活に取り組めるように、2人でしっかりとコミュニケーションをとりながら進めていくことも大切ですよ。

男性の妊活については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

タイミング法と並行して始めたい妊活習慣4つ

タイミング法を取り入れることは妊活を進めていく上で大切なことですが、それと同時に大切にしたいのが「妊娠に向けた体づくり」です。これは、妊娠の可能性を高めるだけでなく、将来の赤ちゃんの健康を守ることにも繋がるんですよ。

ここでは、タイミング法と一緒に始めたい生活習慣を紹介していきます。

規則正しい生活リズム

妊活中に大切なのが「ホルモンバランスを整えること」。その上で、規則正しい生活リズムで過ごすことはとても重要です。

睡眠不足や生活リズムの乱れは、妊活に関係する排卵や月経の乱れの原因になってしまいます。

♦︎生活リズムを整えるポイント

  • 毎日同じ時間に起きて、朝日を浴びる
  • 日を越さない時間に就寝する
  • 質の良い睡眠を確保する

仕事の関係で生活が不規則になりやすい方も、体内時計を整えるために「起きる時間」と「起きたら朝日を浴びる」ということを意識しましょう。

栄養バランスの整った食事

体の土台となるのは、毎日の食事です。偏った食事やダイエットは、ホルモン分泌や卵子の質に悪影響を及ぼしてしまいます。

特に妊活中は、色々な栄養素をバランス良く摂るように意識しましょう。中でも「葉酸」「鉄分」「ビタミンD」「オメガ脂肪酸」「ラクトバチルス 」などの栄養素は、妊娠に深く関わる栄養素です。

栄養素働き食べ物
葉酸細胞分裂やDNA合成に必要。妊娠初期の神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、厚労省が妊娠前からの摂取を推奨ほうれん草、モロヘイヤ、枝豆
鉄分貧血予防だけでなく、子宮内膜に酸素を届けるために重要豚レバー、鶏レバー、枝豆
ビタミンDホルモンバランスと免疫機能をサポートし、着床にも関与いわし、サケ、干し椎茸
オメガ脂肪酸(EPA・DHA)卵子の質を守る抗酸化作用。血流改善にも◎青魚、えごま油、アマニ油
ラクトバチルス(乳酸菌)腸内・膣内環境を整え、妊娠しやすい体へ導くヨーグルト、納豆、キムチ

これらの栄養素をオールインワンで摂ることができるのが、妊活期の女性におすすめの葉酸サプリ「mitas(ミタス)」です。

mitasは、不妊症専門の産婦人科医監修のもと作られた、妊活期の女性に特化したサプリメント

厚生労働省が妊娠前からの摂取を勧めている葉酸400μgに加えて、妊娠に有効であると言われるビタミンD、ラクトバチルスなどの栄養素もたっぷりと配合されています。

日頃の食事で全ての栄養素を網羅して摂るのは難しいですが、mitasなら1日4粒飲むだけで、必要量をしっかりと補給することができますよ。

「基礎体温が低い」というお悩みがある方には、4つの和漢植物配合で温活のサポートにも役立ちます。

また、GMPマーク、安心安全マークも取得しており、妊活期でも信頼して摂ることができる品質香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤といった添加物が一切使用されていないところも嬉しいポイントです。

そんなmitasは、全国のドラッグストアで展開され、スギ薬局で一番売れている妊活サプリという実績も!

※2024年7月スギ薬局の妊活サプリ売上実績

公式ホームページから購入すれば、店頭よりお得に試すこともできますよ。「まずは1袋試してみたい」という人は、ぜひ特別価格で粒の大きさや匂いなど、飲みやすさを体感してみてくださいね。

適度な運動・体重管理

過度な運動や急なダイエットは、排卵に悪影響を及ぼしてしまいます。しかし、軽い有酸素運動はホルモン分泌を整え、ストレス軽減にも有効です。

また、ホルモン分泌や月経周期、排卵という面において、自分にあった体重管理をすることも大切です。太りすぎや痩せすぎは不妊の原因となってしまいます。

理想は、BMIが18.5〜25の範囲です。

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BMIの求め方
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

妊活中の体重管理についてはこちらの記事でも紹介しています。

禁酒・禁煙

アルコールやたばこは、妊娠中の影響だけでなく、卵子や精子の質にも悪影響を及ぼすことが分かっています。

飲酒は女性ホルモンの分泌を乱し、排卵障害を招く原因になることも。また喫煙は、卵巣の老化を早め、卵子の数を減らしてしまう可能性があります。

「妊娠したらやめよう」と考えている人もいると思いますが、妊活を始めた段階で控えるのが良いでしょう。

喫煙が妊活にどのように影響するかについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

排卵検査薬の次のステップは?

「排卵検査薬を使ったタイミング法を取り入れてみたけど、なかなか思うような結果に繋がらない…」という場合は、次のステップを視野に入れても良いでしょう。

次のステップは、専門家になかなか妊娠に至らない原因をチェックしてもらい、現状を知ること

受診することに抵抗がある方もいると思いますが、勇気を持って前に進むことが妊娠への近道になることも少なくありませんよ。

産婦人科への受診

排卵検査薬は排卵日を予測することはできても、確実に排卵が起こっているかを判断することはできません。

そのため、何度か試しても結果に繋がらなかった場合は、産婦人科で実際に排卵が起こっているのかチェックしてもらうことも大切です。

♦︎受診の目安

  • 35歳未満:1年
  • 35〜39歳:6ヶ月
  • 40歳以上:3ヶ月以内

産婦人科の超音波検査で卵胞の状態を観察することにより、実際に卵胞が育っているか、排卵が起こっているかを確認することができます。

男性側の要因をチェック

妊娠に至らない原因の約半分は、男性が関係しています。そのため、男性側の検査を検討することも大切です。

まずは、精液検査で精子の状態を知るところから始めても良いでしょう。精液検査は、不妊クリニックや泌尿器科で受けることができますよ。

男性不妊に関する検査については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

ステップアップを検討する

産婦人科でそれぞれの検査をした後、状態に合わせて生殖補助医療(不妊治療)の開始を検討するのも良いでしょう。

治療のステップアップのタイミングは、卵子・精子の状態や年齢に合わせて医師と相談しながら進めていくのが良いでしょう。保険で受けることができる治療もあります。

特に卵子の数や質は、年齢を重ねるほど下がっていきます。年齢にあわせて早めにステップアップを視野に入れて考えることも大切です。

保険で受けることができる不妊治療に関しては、こちらも読んでみてくださいね。

排卵検査薬を正しく使って妊活に役立てよう

排卵検査薬は、妊活において「今がチャンス!」というタイミングを知るための強い味方。しかし、使い方や結果の解釈を間違ってしまうと、本来の効果を十分に発揮できないこともあります。

また、検査薬で分かるのは「排卵が起こるサイン」でしかありません。思うような結果にならない場合は、専門家にきちんとチェックしてもらうことも大切です。

妊娠に近づくためには、土台となる体の状態を整えることも重要。生活習慣を見直し、整えることも意識したいですね。栄養面でのサポートは、mitasにお任せください!

mitasは、妊活に取り組むあなたを応援します。

参考資料:

9.タイミング

Timing of Sexual Intercourse in Relation to Ovulation — Effects on the Probability of Conception, Survival of the Pregnancy, and Sex of the Baby | New England Journal of Medicine

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