
更新日:2025/9/25
男性不妊検査はどこでできる?検査の種類や費用、男性不妊の原因まで助産師が徹底解説!

不妊の原因の半分は男性にもあるといわれています。
しかし、女性に比べると男性の不妊検査や不妊治療について、あまり知らない方も多いと思います。
「検査をしてみよう!」とは思うものの、男性不妊の検査はいったいどこでできるのか、どんな検査をするのか、気になりますよね。
今回の記事では、男性不妊検査はどこでできるのか、検査の種類や費用、男性不妊の原因について解説するとともに、精子の質を上げる妊活習慣について助産師が徹底解説していきます。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas for men監修・男性不妊専門医】泌尿器と男性不妊のクリニック院長 寺井一隆先生
日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本生殖医学会専門医・指導医
大学病院で泌尿器全般の治療、泌尿器がんの専門治療などと合わせて、男性不妊治療を専門にしてきた。
2022年開業の同クリニックでも、泌尿器の様々な悩みに応えるのはもちろん、専門医師の少ない男性不妊治療に力を入れている。
男性不妊検査ができる場所は?
男性の不妊検査は、泌尿器科・産婦人科・不妊治療専門のクリニックで受けることができます。
まずは、検査ができるそれぞれの場所について詳しく解説します。
泌尿器科
泌尿器科は、尿をつくる臓器や排泄する臓器の他に、男性の生殖器の疾患を専門にしている診療科です。
男性不妊の原因には、射精される精液中の精子の質に問題がある他にも、性交渉のときに勃起が出来ず挿入できなかったり(勃起不全)、精子の通り道に問題があることで性液中に精子が出なかったりするケースもあります。
泌尿器科では、男性の生殖器の形態的な病気や機能的な病気を検査・治療することで男性不妊にアプローチしていきます。
産婦人科
産婦人科は女性が通う場所というイメージがあると思いますが、実は不妊治療を診療している産婦人科では、パートナーが通っていると男性も不妊検査を受けることができる場合があります。
一緒に受診することでお互いの状態を共有しやすく、夫婦一体となって不妊に向き合いやすくなります。
しかし、産婦人科でできる検査は限られており病院によって異なるため、どんな男性不妊の検査ができるのかは確認が必要です。
不妊治療専門のクリニック
不妊治療専門のクリニックは、不妊治療を専門とした医師や胚培養士、体外受精コーディネーターや遺伝カウンセラーなど、不妊治療に関わるスペシャリストが在籍していることが多いです。
そのため、不妊の検査だけでなく、不妊治療に関するより専門的な相談や治療を受けることができます。
クリニックではできる検査が限られてしまうことはあるものの、他の病院と連携して検査できる病院を紹介してくれたり、どんな検査が必要か相談に乗ってくれたりすることも。
どんな相談や治療ができるのかは、こちらの記事に詳しくまとめています。
男性不妊検査の種類は?
男性不妊検査の種類は、大きく分けて4つあります。
- 精液検査
- 血液検査
- 超音波検査
- 医師の診察
ここでは、それぞれどのような検査なのかを見ていきましょう。
精液検査
精液検査は、精液中に含まれる「精子の質」を調べる検査です。
「精子の質」とは、精子が卵子を受精させる能力のことをいい、精液量、精子濃度、精子運動率、精子正常形態率などを調べます。
精液検査を受けるときには、男性ご自身でマスターベーションを行い精液を採取し検査します。
◆精液検査の受け方
- 病院で検査する:院内で採取する部屋がある場合と、自宅で採取してきてもらう場合がある
- 検査キットを使用して自宅で受ける:精子を採取後、郵送するケースが多い
検査キットの場合、病院に行く手間がなく手軽にできるというメリットはありますが、精子を採取してから検査するまでに時間がかかることで精度が落ちる可能性もあります。
精液検査をするときは、禁欲期間が短過ぎても長過ぎても精子の質に影響が出るので、3日間ほど禁欲して検査を受けるのがおすすめです。
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精液検査の結果の見方は?
2021年にWHOが発表した自然妊娠が期待できる精液検査の各項目の基準値は以下の通りです。
精液量:1.4ml以上
精子濃度:1600万/ml以上
精子運動率:42%以上(うち80%が正常に前に進む運動をしている)
精子正常形態率 :正常な精子が4%以上
白血球数:100万個/ml未満
色調:乳白色
こちらの記事では精液検査について、さらに詳しく解説しています。
血液検査
血液検査では、精液をつくるホルモンや勃起、射精などの性機能に関わるホルモンの数値、染色体や遺伝子の状態を知ることができます。
健康診断と同じように病院で採血をすることで検査します。
超音波検査
超音波検査とは、カラダの表面から高周波数の電波を当てて、体内から反射して跳ね返ってくる音を画像にする検査のことです。
男性不妊の超音波検査では、陰嚢(いんのう)に機械を当てて精巣の大きさをみたり、精巣腫瘍などの病気がないかなどを調べることができます。
医師の診察
医師の診察では、問診のほかに睾丸、精巣上体、陰嚢上部などの外性器の様子を目で見て触診しながら大きさや硬さ、痛みの有無などを検査していきます。
陰嚢上部にできることがある「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」は、男性不妊症の4割に認められる病気です。超音波検査と合わせて検査していくことも多いです。
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精索静脈瘤って?
精索静脈瘤とは、精巣から心臓に戻る血液が逆流することで静脈が膨らみ、瘤(こぶ)のようなものができてしまう病気のことをいいます。
思春期以降に発症することが多く、男性の約10〜20%に認められる病気です。
静脈血が逆流することで、精巣内の温度の上昇や精巣内の酸化物質が増加して精子の質が低下してしまい、不妊の原因になるといわれています。
男性不妊検査の費用はどのくらい?
病院やクリニックで検査をするには、お金がかかってくるので不安ですよね。
ここでは、男性不妊検査の費用はどのくらいなのか解説していきます。
男性不妊検査は保険適用になる?
男性不妊検査は、保険適用になる場合とならない場合があります。
ブライダルチェックや精液検査のみなどの場合には、自由診療となることが多いです。
勃起不全などの性機能障害やなにかしらの症状がある場合、泌尿器科などで医師の診察を受けた上で検査が必要とされたものは保険適用になるケースが多いでしょう。
不妊治療における保険適用については、こちらの記事も参考にしてください。
検査にかかる費用
検査の内容や保険適用かによっても費用は大きく異なります。
「不妊かも?」と思って精液検査を希望して受ける場合には自由診療となることが多く、検査を受ける病院やクリニックによっても費用が変わります。
一例として精液検査の相場は、数千円〜1万5000円程度が多いです。
知っておきたい男性不妊の基礎知識
男性は不妊とは無縁だと思っている人も少なくありません。しかし、不妊の原因は女性だけでなく、男性にもある可能性があります。
ここでは、男性不妊の基礎知識について解説していきます。
不妊の原因の半分は男性にもある
WHOの報告によると、不妊の原因の男女比は以下の通りです。
- 女性に原因がある場合:41%
- 男性に原因がある場合:24%
- 男女ともに原因がある場合:24%
- 原因不明:11%
男性に原因がある場合と男女ともに原因がある場合を合わせると、不妊の原因の約半分は男性も関わっていることがわかります。
男性不妊の原因の1位は造精機能障害
厚生労働省の調査によると、男性不妊の原因として多いものは「造精機能障害」だという結果が出ています。
造精機能障害とは、射精される精液中の精子が少なかったり、うまく機能していなかったりと精子の質になんらかの問題があることをいいます。
男性不妊の原因については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
また、男性の加齢によって自然流産の確率が上がるという研究報告もあります。(※1)
男性の精子は生涯新しく作られ続けるものの、加齢とともに少しずつ生殖能力が低下し、精子の質も低下していきます。
さらに男性は体調やストレスなど、そのときのコンディションによっても精子の質が大きく変わります。そのため、男性も妊娠に向けてカラダを整える妊活が大切なのです。
精子の質を上げる妊活習慣3選
男性も妊活をすることで、精子の質を上げて女性が妊娠しやすいカラダへと整えることが大切。
最後に、精子の質を上げる妊活習慣を3つ紹介します。
- タバコ・お酒を控える
- 食生活を見直す
- たっぷりの睡眠をとる
タバコ・お酒を控える
妊活中の男性にとってタバコとお酒は控えることがおすすめです。
喫煙をしている人は非喫煙者と比べると、射精される精液量、精子の濃度、精子運動率、精子正常形態率が低下するといわれています。(※2)
つまり、喫煙を続けている人は精子の質が低下しやすい状態になります。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質が毛細血管を傷つけたり、血行を悪くすることで勃起不全(ED)の原因となることもあります。
また、お酒を飲みすぎることで大量のアルコールがカラダの中に入ると、精子をつくる機能に悪影響を与える可能性があります。
- 体温が上昇することで精巣が温まり過ぎて精子をつくる機能が低下する
- 体内に酸化ストレスが蓄積することで精子の質が低下する
男性のカラダが酸化ストレスを受けると、精子の運動率の低下や精子の持つDNAが損傷しやすくなり、受精しにくくなる可能性が高まります。
酸化ストレスは、アルコールだけでなく、日常生活を送っている中でどんどん蓄積していきます。
カラダを酸化ストレスから守るためには、コエンザイムQ10などの抗酸化作用のある食べ物などを摂取することもおすすめです。
こちらの記事では、コエンザイムQ10と男性妊活について詳しく解説しています。
食生活を見直す
わたしたちのカラダは食事を摂取することで必要な栄養を取り込み、カラダをつくったり整えたりしています。
食生活が乱れて栄養が偏っていたり、不足している状態が続くと本来機能するはずのホルモン分泌や生殖機能が低下してしまい、女性を妊娠させにくいカラダになってしまうことも…。
特に仕事やプライベートで忙しい男性は、炭水化物だけの食事や脂質が多いファストフードを摂取しがちです。
タンパク質や野菜をプラスして摂取することを意識し、栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。
特に、妊活中の男性が摂りたい栄養素は、精子の質と性機能の向上に欠かせない葉酸、亜鉛、マカ、抗酸化成分です。
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- 妊活中の男性が摂りたい栄養素がしっかりと配合されているか
- 安全に配慮された信頼できる製品か
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男性はカラダやココロの状態が精子の質や性欲に影響するため、睡眠不足になると性機能が低下してしまうこともあります。
睡眠環境を整えて、質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
まとめ
今回の記事では、男性不妊検査はどこでできるのか、検査の種類や費用、男性不妊の原因について解説しました。
男性不妊検査を受けることができる場所は、泌尿器科・産婦人科・不妊治療専門のクリニックです。
病院によって受けることができる検査内容が異なるため、まずは病院で相談するのもいいですね。
検査の費用も内容と受ける病院によって大きく変わります。パートナーの女性がすでに通院を始めている場合には、その病院で相談してみるのもおすすめです。
男性の精子の質は、加齢や体調、ストレスによって変化していきます。
精子の質を向上させるためには、男性も妊活が必要。
まずは、手軽に飲むだけでカラダを整えるサポートができるmitas for menを活用して妊活を始めていきましょう!
【参考文献】
(※1)一般社団法人日本生殖医学会:Q25.男性の加齢は不妊症・流産にどんな影響を与えるのですか?
(※2)The Effects of Cigarette Smoking on Male Fertility. Postgrad Med.2015 Apr;127(3):338-341
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