
更新日:2026/4/23
精液検査とは?基準値や流れ、費用から受けられる場所まで完全ガイド【医師監修】

妊活というと、女性の検査や体づくりに目が向きがちです。しかし、実際には妊娠に至らない原因の約半数には男性が関係しています。その上で、精子の質や状態を知るための「精液検査」は大切な一歩です。
この記事では、精液検査の流れや費用、精子の質を高めるためのセルフケアなどについて解説します。
カップルで妊活を進めていく上での参考にしてみてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas for men監修・男性不妊専門医】泌尿器と男性不妊のクリニック院長 寺井一隆先生
日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本生殖医学会専門医・指導医
大学病院で泌尿器全般の治療、泌尿器がんの専門治療などと合わせて、男性不妊治療を専門にしてきた。
2022年開業の同クリニックでも、泌尿器の様々な悩みに応えるのはもちろん、専門医師の少ない男性不妊治療に力を入れている。
精液検査ってどんな検査?まず知っておきたい基礎知識
精液検査は、男性の妊娠に関わる力を評価するための基本的な検査です。シンプルな検査ではありますが、妊活の進め方を考える上でとても重要な情報を得ることができます。
まずは、「何を調べる検査なのか」「どこまで分かるのか」について解説していきます。
精液検査とは?
精液検査とは、採精された精液を分析して精子の状態を評価する検査です。
◆精液検査の主なチェック項目
- 精液量(分泌量は十分か)
- 精子濃度(どれくらいの数がいるか)
- 運動率(どれくらい元気に動いているか)
- 正常形態率(正常な形の精子の割合)
- 白血球数(生殖器に炎症や感染がないか)
自然妊娠の可能性を評価するための基準値はこちらで紹介しています。
検査の結果をみて、どのような方法で妊娠を目指すのが最適かを考える上で、判断材料のひとつにすることができます。
精液検査でわかること・わからないこと
精液検査で分かるのは、主に「数・動き・形」といった基本的な精子の状態です。
- 自然妊娠が期待できる状態か
- 治療へのステップアップが必要か
といった判断の参考になります。
一方で、以下のようなことは精液検査だけでは分かりません。
- 精子の遺伝子レベルの異常
- 受精能力の詳細
- ホルモンの問題
- 精巣機能の問題
つまり、精液検査はあくまでスクリーニング(確定診断ではなく、リスクを見つけるもの)であり、必要に応じて追加検査が行われることもあります。
どんな人が受けるべき?
精液検査は、特別な症状がなくても受けることができる検査です。将来的に妊娠・出産を考えている人であれば、現在の状態を知っておくために受けておくのもおすすめです。
◆精液検査を受けるべき人・タイミング
- 35歳未満:妊活を始めて1年妊娠しない場合
- 35歳以上:妊活を始めて半年妊娠しない場合
- 不妊治療を検討・開始するタイミング
- できるだけ早く妊娠を目指している場合
また、
- 仕事などの関係でタイミングが取りにくい
- 出張や単身赴任、別居など生活を共にしていない
というカップルも、早めに検査を受けて現在の状態を知っておくのがおすすめですよ。
精液検査は比較的負担が少なく、男性主体で行うことができる検査です。そのため、女性の検査と並行して行うことが多く、ブライダルチェックの中にも含まれています。
ブライダルチェックについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
どこで受けられる?病院・クリニックの選び方
精液検査は、以下の医療機関で受けることができます。
- 泌尿器科:男性側の専門的な検査や治療に対応している。男性主体で受けることができる
- 婦人科:女性の受診に合わせてパートナーの検査を行うことができる
- 不妊専門クリニック:検査から治療まで一貫して行うことができる。検査結果に合わせた治療やステップアップを相談することができる
不妊治療を視野に入れている場合は、不妊専門のクリニックで検査をすると、今後の妊活の進め方について相談しやすいですよ。
また、医療機関を選ぶ際には、3つのポイントをチェックしておくと良いでしょう。
- 自宅や職場から通いやすい
- プライバシーへの配慮がある
- 検査後の説明が丁寧
精液検査を受けられる医療機関について詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
精液検査の費用はどのくらい?
精液検査の費用は、
- 保険適用か否か
- 検査の目的
- 医療機関ごとの内容の違い
によって異なります。
♦︎一般的な費用の目安
- 自費(保険適用外):約3,000〜10,000円前後
- 保険適用あり:数百円〜3,000円程度(3割負担)
現在は、不妊治療の一環として医師が必要と判断して検査を行う場合は、保険適用の対象となることが多いです。しかし、ブライダルチェックとしての検査や自己判断での検査などの場合は、自費扱いになることがあります。
また、同じ検査でも医療機関によって料金の設定が異なることも。例えば、以下のような内容によって費用が変わることがあります。
- 検査項目の詳細さ
- 結果説明の有無
- 追加検査が含まれるか
精液検査の流れ
精液検査は、「どんなことをするのか分からない」と不安を感じやすい検査のひとつです。しかし、実際には流れはシンプルで、事前にポイントを押さえておけば安心して受けることができます。
♦︎検査の流れ
- 事前準備
- 採精(精液の採取)
- 検査・分析
- 結果説明
事前準備
まずは精液検査を受けるクリニックに予約をし、採精用のカップを受け取ります。正確な結果を得るためには、以下のような準備が必要です。
- 禁欲期間:2〜7日(短すぎるのも長すぎるのも×)
- 発熱や体調不良がある場合は延期を検討する
- 過度な飲酒や睡眠不足を避ける
これらは、精子の状態に影響することが分かっているため、できる範囲で整えておくことが大切です。
採精
採精は、マスターベーションによる採取が基本で、専用の容器に直接射精する必要があります。
医療機関により、2つの方法を選ぶことができます。
- 院内採精:院内の個室の採精室で採精する
- 自宅採精:自宅で採精し医療機関に提出する
自宅で採精する場合、採精からの経過時間や保管方法などで所見に影響が出ることがあります。
検査・分析
提出された精液は、検査室で
- 精液量
- 精子の数
- 運動率
- 形態
などの項目をチェックします。
結果説明
検査結果は、当日〜数日以内に分かります。医師から結果について説明を受け、今後の方針を相談します。
検査結果の見方と次のステップ
精液検査の結果は、数値だけを見ると難しく感じるかもしれません。しかし、「どの項目が何を意味しているか」を知ることで、理解しやすくなります。
検査項目と基準値
精液検査の基準値は、WHO(世界保健機関)が示している基準が広く用いられています。
♦︎WHOに基づく基準値
- 精液量:1.4ml以上
- 精子濃度:1,600万/ml以上
- 総精子量:3,900万以上
- 運動率:42%以上
- 正常形態率:4%以上
- 白血球数:100万/ml未満
これらは、「自然妊娠が確認された集団の下位5%」を基に設定された値です。つまり、「基準値=正常」ではなく、自然妊娠を望むことができるかどうかのひとつの目安となります。
妊娠しやすい精液の特徴
一般的に、妊娠しやすい精液には、次のような特徴があります。
- 精子数が十分にある
- 運動率が高い
- 正常な形の精子が一定数ある
しかし、「基準値を満たしている=必ず妊娠できる」というわけではありません。また、基準値を下回っていても妊娠するケースもあるということも事実です。
精液の状態は、あくまで妊娠するために必要な「ひとつの要素」であり、女性側の状態やタイミングなど、さまざまな要因が関係しています。
「精子の質アップのためにできることはある?」と気になる人は、こちらの記事がおすすめですよ!
次に考えられるステップは?
検査結果に応じて、次のステップは変わります。
- 再検査
- 生活習慣の見直し
- 治療や妊活方法の検討
再検査
実は、精液の状態はいつも同じではなく、1回の結果だけで正確に判断することはできません。2回目採精(同日の違うタイミングに再度採精すること)の検査結果でも、状態が大きく異なることも少なくありません。
そのため、2回目以降の検査が検討されるケースも多くあります。
生活習慣の見直し
精子は、卵子が作られるメカニズムとは異なり、70〜80日かけて精巣で作られます。そのため、この期間をどのように過ごすかで精子の状態も大きく変わります。
特に、これらの生活習慣は精子の状態に大きく影響を与えるため、生活を整えることが男性妊活の第一歩とも言えます。
- 睡眠
- 食事
- ストレス
- 喫煙・飲酒
具体的な整え方については、こちらで紹介しています。
治療や妊活方法の検討
精子の状態によって、今後のステップアップを視野に入れることも大切です。前向きに治療に取り組むことが妊娠への近道となることもあります。
- 栄養管理・サプリによるサポート(詳細はこちら)
- 必要な治療を受ける(手術、薬物療法など)
- タイミング法
- 人工授精(AIH)
- 体外受精(IVF)
- 顕微受精(ICSI)
これらの不妊治療の流れや内容については、こちらの記事で詳しく説明しています。
今から始めたい!精子の質を高める5つのポイント
精液の状態は「生まれつきのもの」と思われがちですが、実際には生活習慣や環境の影響を大きく受けることが分かっています。
精子は、約70〜80日かけて作られるため、この期間の過ごし方がそのまま精液の状態に反映されます。特に、「睡眠」「運動」「食事」「ストレス」「嗜好品」は、精子の数や運動率、DNAの状態に関わる重要な要素。
最後は、今日から無理なく取り入れられる5つのポイントをご紹介します。
質の良い睡眠をとる
睡眠は、ホルモン分泌や体の回復に関わる大切な時間です。睡眠不足や不規則な生活は、男性ホルモンの分泌や精子の形成に悪影響を及ぼすことが分かっています。
特に、睡眠時間が短い男性では、精子濃度や運動率が低下する傾向があるという報告も。(※1)
寝る直前の食事や飲酒、激しい運動やブルーライトは、睡眠の導入や質を悪くしてしまうため、できるだけ避けるのが良いでしょう。
♦︎睡眠の質を良くする工夫
- 起きたら太陽の光を浴びる
- 朝か日中に軽く体を動かす
- 夕食は寝る2〜3時間前に済ませる
- カフェインは夕方以降控える
- 寝る前のブルーライトは極力避ける
適度に運動を取り入れる
適度な運動は、血流改善やホルモンバランスの維持に役立ちます。ある研究では、定期的な運動習慣のある男性は、精子濃度や運動率が良好である傾向があると報告されています。(※2)
しかし、過度な運動や熱がこもる運動は逆効果になる可能性もあるため、無理のない範囲で続けることが大切ですよ。
♦︎運動習慣のポイント
- 軽く汗ばむ運動を週2〜3回行う
- 過度なトレーニングは避ける
- 下半身の血流を意識する
- 熱をためない工夫をする
食生活を意識する
食事は精子の質に大きく関わる要素のひとつ。特に注目されているのは、体の酸化を防ぐ「抗酸化作用」を持つ栄養素です。
- 亜鉛:精子の形成に関わる
- ビタミンC・E:酸化ストレスを軽減する
- コエンザイムQ10:精子の運動をサポートする
- L−カルニチン:エネルギーの代謝に影響する
酸化ストレスは、精子の運動性低下やDNA損傷の原因となります。
精子の質の改善に関連する可能性が報告されている(※3)これらの成分を、普段の食事で取り入れてみましょう。
| 栄養素 | 多く含まれる食材 |
|---|---|
| 亜鉛 | 牡蠣、牛肉、豚レバー、ナッツ類(アーモンドなど)、ごま |
| ビタミンC・E | ビタミンC:柑橘類、キウイ、いちご、ブロッコリー ビタミンE:ナッツ類、かぼちゃ、アボカド、植物油 |
| コエンザイムQ10 | イワシ、サバ、牛肉、豚肉、ナッツ類 |
| L-カルニチン | 赤身肉(牛肉・羊肉)、鶏肉、乳製品 |
すべての栄養を食事だけで摂るのが難しい場合は、サプリメントを上手に取り入れるのもおすすめです。
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ストレスケアを大切にする
慢性的なストレスは、ホルモンバランスや精子形成に影響を与える可能性があります。ストレスによって、男性ホルモンの低下や精子の運動性が低下することが示唆されています。
ストレスを完全に無くすことは難しいですが、自分なりに工夫してストレスをためすぎないことや、上手に解消することを心がけましょう。
ストレスケアのためには、「頑張る特別なこと」より「続けられること」が◎。特に、運動習慣を持つことは、メンタルの安定にもつながるためおすすめですよ。
♦︎おすすめのストレスケア
- 週に数回の軽い運動
- お風呂や散歩でリラックスする
- 睡眠を整える
- コミュニケーションをとる習慣
嗜好品をコントロールする
喫煙や過度な飲酒は、精子の質にさまざまな悪影響をもたらします。特に喫煙は、精子濃度の低下やDNAの損傷の増加に関係があると報告されています。(※4)
また、過度なアルコール摂取も、男性ホルモンの分泌や精子形成に悪影響を及ぼすとも。
急に完全に辞めることは難しいかもしれませんが、量や頻度を見直すことが大切です。
また、過度なストレスがこれらの嗜好品の頻度を増やす原因になることもあるため、ストレスと上手に付き合うことも意識したいですね。
男性が妊活のためにできることについては、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。
精液検査は妊娠への第一歩。妊活は2人で取り組もう
精液検査は、男性の妊娠に関わる力を評価するための基本的な検査。「結果を知ること」で終わりではなく、これからの妊活の方向性を考えるための大切なスタートラインです。
そして、精子の質は毎日の生活習慣の積み重ねによって変化するもの。だからこそ、妊活は女性だけでなく男性も一緒に取り組んで行くことが大切です。
mitas for menは、妊活中の男性を栄養面でサポートします。
参考文献:
(※2)Physically active men show better semen parameters and hormone values than sedentary men - PubMed
(※3)Diet and sperm quality: Nutrients, foods and dietary patterns - PubMed
参考資料:
一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ - 生殖医療Q&A:Q7.不妊症の検査はどこで、どんなことをするのですか?
WHO laboratory manual for the - examination and processing of human semen
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