更新日:2024/11/8
35歳からの妊活は遅すぎる?妊娠を意識したらやりたいこと
「35歳からでもちゃんと妊娠できるかな?」「もしかして35歳からの妊娠って遅すぎる?」と思ったことはありませんか?
35歳以上の出産は高齢出産と呼ばれるように、一つの節目でもあるといえます。
しかし妊娠は奇跡だと巷で言われるように、「これをやれば必ず妊娠できる」ということは解明されていません。
もともとの体質や健康•ストレス状態、夫婦生活など様々なタイミングが重なり、妊娠につながることもあるのです。
この記事では35歳で妊活を始めるあなたに、知ってほしいことを詰め込みました。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事に登場する専門家
医療ライター 小久保
現役看護師のWebライター。
自身も高齢出産や、計画出産、無痛分娩、自然分娩の経験あり。
出産・子育て経験を活かし、プレママやママに役立つ情報をお届けします!
35歳で妊活って遅すぎる?
せっかく子どもが欲しいと思っても、「30歳を過ぎると妊娠しにくくなる」という情報を目にして不安になったことはないでしょうか。
結論から言うと、35歳からの妊活は遅すぎるということはありません。
たとえ20代で結婚したとしても、お互いに子どもが欲しいと思わなければ、よいタイミングだとは言えないからです。
どのタイミングで子どもが欲しいと思うかは、個人差があります。
お互いに子どもが欲しいと思うタイミングで妊活を始めることが、夫婦にとってベストだといえるでしょう。
しかし、女性の体はいつまでも子どもが産めるとは限らないのも事実です。
35歳から妊活を始めるにあたって、まず知っておきたいことを次の章で解説していきます。
35歳からの妊活で知っておきたい高齢出産のこと
35歳以上で妊活を始めたら、高齢出産のリスクも知っておきましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
自然妊娠の確率が下がる
日本生殖医学会によると、出産数は30歳から徐々に減り、35歳になると減り方が目立ち、40歳に突入すると急激に少なくなると言われています。
37歳を過ぎると卵子の数が急激に減り、質も低下するため、自然妊娠の確立も下がります。
いくらあなたが健康体であったとしても、卵子の質や数を増やすことはできません。
自分の年齢と同じように、卵子も年を重ねてしまうのです。
一方、男性も加齢により精子を作る力は緩やかに減少していきますが、女性ほど急激ではありません。
いずれにせよ、年齢の影響を受けやすいのは男性よりも女性の方だといえるでしょう。
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卵巣や子宮の病気があると妊娠しにくい
卵巣や子宮の病気がある場合も、妊娠しにくくなったり不妊になったりするリスクが高くなります。
また、性感染症は女性だけに限らず、男性の不妊の原因にもなるため、速やかな治療が必要です。
【不妊や妊娠しづらくなる病気】
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- クラミジア
- 淋菌
子宮筋腫は、子宮の内側や外側に筋肉のしこりができる病気です。
子宮内にできたものは流産や早産、不妊の原因にもなります。
妊娠を望む人の中には、筋腫を取る手術をする人もいます。
子宮内膜症は子宮内膜の組織が、子宮の内側ではない場所で増え続ける病気です。
子宮内膜症が卵巣で起こると、チョコレートのう胞(卵巣内膜性のう胞)を発症します。
チョコレートのう胞は、不妊の原因になりやすく、大きさによっては手術を必要とする場合があるので注意が必要です。
性感染症のクラミジアや淋菌に感染すると、子宮頚管に炎症を起こしたり、子宮内膜症や不妊の原因になったりします。
男性が感染すると、排尿時の痛みやペニスが腫れるなどの症状が現れますが、女性は目立った症状が現れません。
クラミジアや淋菌は、新生児の結膜炎や肺炎、最悪は失明の原因にもつながる怖い病気です。
先天性障害を持って生まれる可能性がある
高齢出産は、ダウン症を伴うリスクが高くなると言われています。
ダウン症を持つ子どもを妊娠する確率は、25歳で0.8%、35歳で2.6%、40歳以上であれば9.4%に上昇します。
卵子が老化すると卵子の中に存在する染色体が、上手く分裂できません。
その結果、染色体異常が起こり、ダウン症やその他の先天性疾患(18トリソミー、13トリソミーなど)のリスクが高くなるのです。
たとえ受精できたとしても、受精卵が十分に育つことなく外に流れてしまうこともあります。
妊娠や出産時のトラブルが発生しやすい
35歳以降の出産は、トラブルに見舞われることが統計的に多い傾向にあります。
【加齢に伴う妊娠・出産時のリスク】
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 前置胎盤
- 陣痛促進剤を必要とする率が高まる
- 帝王切開のリスクが高くなる
- 出産時の出血量が増える
しかし、妊娠や出産に関しては、生活習慣や生活リズム、もともとの体質なども大きく関係します。
高齢出産だからといってすべての人にトラブルが起こるというわけではなく、何事もなく出産を終える人もいます。
しかし、若いときに比べると年齢を重ねたときのほうが、妊娠や出産に対するリスクは高くなってしまうのです。
35歳で妊活を意識したらやってほしいこと6つ
ここでは、35歳で妊活を意識したらやってほしい6つのことを紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
ブライダルチェックなどの健診を受ける
35歳で妊活を意識したら、まずは夫婦で今の健康状態を知ることをおすすめします。
ブライダルチェックを受けるメリットは、妊娠や出産に関わる異常を見つけ出し、早期治療につながることです。
デメリットは保険対象外のため検査費用が高額になりやすく、施設や検査内容によっては、1万〜4万円ほどかかります。
自治体によっては、夫婦で健康チェックが受けられる「プレ妊活事業」を無料で実施しているところもあります。お住まいの自治体が該当していないか、調べてみるのもよいでしょう。
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基礎体温をつける
基礎体温をつけると妊娠しやすい時期が分かるようになり、異常の早期発見にもつながります。
基礎体温は低温期と高温期という二相性で、ちょうど切り替わる時期が排卵期です。
この低温期と高温期はきちんと切り替わるのが理想的ですが、きれいな二相性にならない、低温期と高温期の差がないという場合もあります。
そのような場合はホルモンバランスが崩れていたり、異常が隠れていたりする可能性も否定できません。
35歳で妊活を意識し始めたら、基礎体温はつけるようにしておきましょう。
持病と薬の影響を知る
持病や定期的に薬を内服している人は、妊娠を望んでいることを主治医に相談しておきましょう。
もともと持病がある場合、妊娠によって悪化するリスクがあります。
なんらかの持病をお持ちの方は、主治医に妊娠を望んでいることを話しておきましょう。
持病の薬によっては赤ちゃんの成長に影響したり、流産のリスクが高くなったりするものもあります。
決して自己判断で薬を辞めたり、量を減らしたりしないようにしましょう。
生活習慣の見直し
赤ちゃんをいつ迎えてもいいように、健康的な体作りは欠かせません。
今現在、あなたが「体によくないな……」と思い当たることはありませんか?
たとえば、「スマホを夜中まで見てしまう」「仕事のストレスでアルコールをたくさん飲んでしまう」など誰にでも改善したい悪習慣はありますよね。
心当たりがある方は、あなたが今現在やっている「体によくないと思うこと」を少しずつ減らしていきましょう。
煙草を吸う、つい夜更かしをしてしまう、アルコールが好きという方は、以下の記事も参考にして生活習慣の改善に役立ててくださいね。
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体を冷やさない
妊娠しやすい体になるために、意識して冷え対策を行いましょう。
体が冷えると全身の血の巡りが悪くなるので、生理痛や生理不順の原因になります。
また、自律神経も上手く働かなくなり、頭痛や動悸、息切れなどの不快な症状も現れやすくなります。
妊活をする人にとって、冷えはまさに大敵。
季節に関係なく、冷えない体作りを心がけましょう。
【体を冷やさないポイント】
- マフラーやレッグウォーマー、アームウォーマーを使い、首や手足首を温める
- 腹巻やホッカイロなどを使いお腹を温める
- 冷たい飲み物や食べ物は避け、常温以上、火を通したものを取る
- 寝起きに白湯を飲む
- こまめに体を動かす
もっと知りたい方は以下の記事もご参照くださいね。
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バランスの良い食生活
妊活にはバランスの良い食事が大切です。
外食やジャンクフードが多い、野菜が少ないという方は、今日からバランスのよい食事を心がけてください。
バランスのよい食事とは、給食や定食のような、主食・主菜・副菜のついている食事のことです。
妊娠に必要といわれる鉄分やカルシウムも、積極的に取り入れていきたいですね。
その中でも特に、厚生労働省が積極的に摂取を進めているのが葉酸です。
葉酸はお腹の赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」という神経の病気を防ぐ効果があると言われています。
妊活サプリのmitasは、厚生労働省の定める葉酸400㎍を配合しています。
鉄分・ビタミン・ミネラルもバランスよく配合しているので、日常の食事では十分に摂取できない栄養素を手軽に摂取することができますよ。
35歳すぎたら不妊治療を考えた方がいい?
35歳を過ぎたら、不妊検査や不妊治療も視野に入れておきましょう。
夫婦生活があるにもかかわらず、1年間妊娠しないと不妊症といわれていますが、30歳を過ぎたら1年を待たずに夫婦で不妊検査することをおすすめします。
不妊治療には長期間を要します。
治療を続ける忍耐や体力も必要ですので、できるだけ早いうちに治療を受けることが大切です。
不妊治療には助成金制度がありますが、回数制限や治療開始時期が43歳未満という年齢制限が設けられています。
これを過ぎてしまうと助成金の補助が受けられません。
都道府県や自治体によっては不妊治療だけでなく、不妊検査の助成金制度も設けているところがあります。
助成金の対象や内容について条件が異なるので、お住まいの地域のホームページをチェックしてみてくださいね。
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まとめ
この記事では、35歳から始める妊活についてお伝えしました。
35歳を過ぎると妊娠する力が低下してしまうので、何事も早めに行動しておくことが大切です。
しかし仕事や日常生活が忙しいと、体が冷えてしまったりバランスのよい食事が取れなかったりすることもあるでしょう。
mitasは葉酸のほかに鉄分・ビタミン・ミネラルを20種類以上と和漢素材も配合し、妊活の大敵である冷えもケアします。
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(参考サイト)
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