更新日:2024/7/8
排卵日っていつ?調べ方と計算方法を知ってスムーズに妊活を進めよう【助産師執筆】
赤ちゃんを授かりやすいタイミングである「排卵日」。特に妊活中の方は、自分の排卵日をしっかりと知っておきたいですよね。
月経周期から排卵日を予測する方法が有名ですが、実は排卵日の調べ方には色々な方法があるんです。
今回の記事では、スムーズに妊活を進めていくためのポイントとして排卵日の調べ方と計算方法について詳しく解説。
そもそも排卵日にカラダでは何が起きているのか、早く妊娠するために今から始めたいカラダづくりについても、あわせて紹介していきます。
◉この記事でわかること
・排卵日はいつなのか、排卵日の計算方法
・排卵日を把握する具体的な方法
・そもそも排卵はどうやって起きるのか
・早く妊娠するために今から始めたいカラダづくり
この記事に登場する専門家
助産師 四辻有希子
大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター
排卵日っていつ?
排卵日付近での性交渉は赤ちゃんを授かりやすいとよく聞くことから、妊活中の方は特に「自分の排卵日っていつなの?」と気になりますよね。
ここでは、排卵日の計算方法と妊娠しやすいタイミングについて解説していきます。
排卵日の計算方法
おおよその排卵日を推定する簡単な方法は、月経周期と生理開始日から計算する方法です。
排卵は月経開始日の14日前に起きているといわれています。
※1月~2月のカレンダーを例にとって計算
このことから次の排卵日予測を計算式で表すと、次回の排卵推定日=前回の生理初日+(月経周期-14)となります。
例1
月経周期は28日周期、前回の生理初日が1月7日の場合の次の排卵日は・・・
次回の排卵推定日=7日+(28-14)なので、1月21日となります。
カレンダーで表すと以下の通りです。
例2
月経周期は30日周期、前回の生理初日が1月17日の場合の次の排卵日は・・・
次回の排卵推定日=17日+(30-14)=33日
1月は31日までのため、あまった2日が2月に繰越になり、排卵日は2月2日となります。
カレンダーで表すと以下の通りです。
この計算方法はあくまでもおおよその排卵日の目安を知るものなので、確実にこの日が排卵日だといえるものではありませんが、自分の排卵日の予測を立てるのに役立ててみてください。
排卵日当日=1番妊娠しやすい日?
排卵日当日が1番妊娠しやすい日だと思っている方もいると思います。
しかし、実は排卵日当日だけが妊娠しやすいというわけではありません。
性交渉によって女性のカラダの中に入った精子は、膣内→子宮頸部→子宮内→卵管へと進み、卵管膨大部で受精します。精子が卵管膨大部まで辿り着く時間は約15〜40分ほどです。精子の寿命は約3日間といわれています。
卵子が受精可能なのは排卵から12〜24時間といわれていて、精子よりも寿命が短いです。そのため妊娠の可能性を上げるためには、卵子が排卵するより先に精子が卵管膨大部に待機している状態を維持していることが理想と考えられています。
このことから「排卵日当日=1番妊娠しやすい日」というよりも、「排卵日の1〜2日前が最も妊娠しやすいタイミング」であると考えられます。
妊活中の方はおおよその排卵日を把握するとともに、排卵日の1〜2日前が妊娠しやすいタイミングだと覚えておいてくださいね。
排卵日の計算方法についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
[助産師監修]1番妊娠しやすい日がわかる?排卵日の計算方法や知る方法をご紹介
実は妊娠の可能性があるのは、排卵日後の24時間のみ。本記事では、妊活中に重要な排卵日の測定(計算)方法を3つご紹介しています。排卵日は、生理日・生理周期からある程度予測することが可能で、『排卵日 = 前回の生理初日 + (月経周期 - 14日)』ような式で表すことが出来ます。
排卵日を把握する方法
上で紹介した計算方法は、あくまでもおおよその予測になります。
ここでは排卵日をより正確に把握する方法について紹介していきます。
月経周期と基礎体温からチェック
妊活中に自分でもできる方法の一つです。
基礎体温とは、人間が生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない状態、つまり寝ている状態の体温のことをいいます。寝ている状態の体温を自分で測定することはできないので、一般的に基礎体温は朝目覚めて活動する前に測定します。
正常な排卵が行われている女性の基礎体温は、排卵前後で「低温期」と「高温期」の2パターンに分かれています。
①低温期
生理が始まると体温が下がり、2週間ほど低温期が続きます。
つまり、排卵前の時期は低温期になります。
②高温期
排卵すると体温は上昇し、次の生理が来るまで2週間ほど高温期が続きます。
つまり、排卵後は高温期になります。
基礎体温をだいたい3ヶ月測定し続けることで自分のサイクルを把握することができ、おおよその排卵日を推測することができます。
基礎体温が低温期と高温期の2パターンに分かれていない場合には、排卵が起きていない可能性もあります。その場合は産婦人科を受診して排卵しているかどうか、排卵が起きていない場合には原因を調べることが大切です。
基礎体温と排卵についてはこちらの記事でも解説しています。
排卵日が近づいてきたら読みたい!排卵日付近の体温の動きまとめ | 助産師監修
排卵日前後は基礎体温が大きく動いたり、逆に全く変わらず不安になるかと思います。各ケースごとに、体温の動きとからだで起こっていることを説明しました。
排卵検査薬でチェック
排卵検査薬は、尿をかけるだけで排卵日を予測することができる検査薬です。妊娠検査薬の排卵バージョンのようなものです。ドラッグストアなどで購入できるので、自分でチェックすることができます。
排卵日の約1日前には黄体形成ホルモン(LH)というホルモンが急上昇します。排卵検査薬はその黄体形成ホルモンを感知して排卵日を予測しています。
排卵検査薬はだいたいの排卵日を把握し、その数日前からチェックしていきます。そのため事前に基礎体温をつけたり、月経周期から計算したりすることが必要です。
子宮頸管粘液チェック
子宮頸管粘液のチェックも、妊活中に自分でできる方法の一つです。
頸管粘液とは、「おりもの」のことです。清潔な手で頚管粘液を指に取って、粘り具合を調べます。
頚管粘液は膣から細菌が体内に入ってくるのを防ぐ役割がありますが、排卵期になると精子が子宮へと到達しやすいようにサポートする役割もあります。
頸管粘液は卵巣から分泌される女性ホルモンの変化によって粘り気や量も変化します。排卵日近くには量が増え、色が透明になり、糸を引くように伸びるようになります。
病院を受診して超音波検査でチェック
排卵日を予測する方法で最も正確な方法は、病院で超音波検査(エコー)を行う方法です。
経膣プローブという機械を膣から挿入して、卵巣の中にある卵胞の大きさを確認します。
卵巣の中では排卵に向けて卵胞が成熟していきます。卵胞径が12mm程度になると、その後1日あたり約2mmのペースで成長していきます。そして、卵胞径が18~22mm程度になると排卵するようになっています。
超音波検査はおおよその排卵日を予測した上で行い、卵胞の大きさからあと何日で排卵するかを予測していきます。
そもそも排卵ってどうやって起きるの?
ここまで排卵日を予測する方法について紹介してきましたが、そもそも排卵がどのように起きるのか知らない人も多いと思います。
ここでは女性のカラダの中で排卵が起きるメカニズムについて解説します。
生理が終わると、脳の中にあるカラダの自律機能を管理する中枢である視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが出ます。このゴナドトロピン放出ホルモンが、脳の下垂体に向かって卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンを分泌するように命令します。
そして卵胞刺激ホルモンの命令を受けて、卵巣では卵胞を成長させていきます。
成長していく卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されるようになります。エストロゲンは子宮内膜を厚くすることで、受精卵を着床できるように準備する作用もあるんですよ。
エストロゲンがたくさん分泌され、ある一定量を超えると下垂体から黄体形成ホルモン(LH)が急激に分泌。黄体形成ホルモンが急激に体の中で増えると、その24時間〜36時間後に卵胞が破れて、卵子が卵巣から飛び出し、排卵が起きます。
このように女性のカラダの中では、女性ホルモンが急激に変化することで排卵が起きているのです。
体調が優れなかったり、不摂生な生活習慣が続いたりすることで、ホルモンバランスは簡単に乱れてしまいます。ホルモンバランスの乱れが原因で排卵が起きなかったり、遅れたり早まったりすることも。
そのため排卵日はおおよそ推測することはできますが、確実にこの日だと確定することは難しいのです。
排卵のしくみについては、こちらの記事でも解説しているので合わせてチェックしてみてくださいね。
妊娠しやすい時期とは?|排卵の仕組みと排卵日の予測方法をご紹介※医師監修
妊活中に気になる「妊娠しやすい時期やタイミング」。この記事では排卵や排卵日の予測方法、妊娠しやすい時期について詳しく解説しています。取り入れたい習慣や妊活グッズも紹介していますのでぜひ参考にして下さい。
早く妊娠するために今から始めたいカラダづくり4選
妊活中の方は、排卵日を予測してタイミングを取ることにだけに目が行きがちです。
しかし、正しく排卵が起きるためにはホルモンバランスを整えることも大切です。
早く妊娠するためには夫婦生活のタイミングを計るだけでなく、妊娠しやすい体づくりも一緒に行っていきましょう。
ここではなるべく早く妊娠するために、今から始めたいカラダづくりを4つ紹介していきます。
食生活を見直してバランスよく栄養を摂る
ホルモンバランスを崩さずに生活するためには、食生活を見直すことも大切です。
私たち人間のカラダのもととなるものは食事です。食事から栄養を摂取することで、自分のカラダの中では作り出せない栄養を補って活用しています。
偏った食事を取っていると必要な栄養が不足したままになってしまい、カラダに不調がでることも。
特に妊活中はホルモンバランスを整えるためにも、バランスよく栄養が摂取できるような食事を心がけていくことがポイントです。
妊活中に意識的に摂りたい栄養素は、以下の通りです。
- 葉酸
- 鉄分
- 亜鉛
- マグネシウム
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
しかし、毎日栄養バランスを考えた食事メニューをつくるのは大変ですよね。
そんなときには毎日の食事にプラスして、妊活に特化したサプリメントであるmitas(ミタス)を活用し、不足しがちな栄養を補っていくことがおすすめです。
mitas(ミタス)は、上に挙げた妊活中に積極的に摂りたい栄養素をすべて配合しています。
例えば、妊活中に欠かせない葉酸は、厚生労働省が推奨する基準をクリアした400μg配合。
さらに、妊活中の女性に非常に重要とされるビタミンDを高配合しているのもポイントです。
近年、ビタミンDを十分に摂取している女性は、ビタミンD不足の女性に比べて妊娠率と着床率が高いことがわかってきたんですよ。妊活中にはmitasで欠かさずに摂取していきたいですね。
妊娠に向けたカラダづくりと食生活のサポートには、ぜひmitasを取り入れてみてください!
睡眠不足を解消する
私たちのカラダが健康的に働き続けるためには、休息を取ることが大切です。
中でも睡眠による休息は、脳とカラダの両方を休めることができるので、自分が寝不足と感じないだけの睡眠を確保していくように心がけましょう。
アメリカの研究では、7〜8時間の睡眠を取ることで妊娠率が上がるという研究結果もあるそうですよ。
参考:女性の睡眠パターン・交替勤務・生殖能力における北米の受胎前コホート研究
冷えを解消する
カラダが冷えると全身の血液のめぐりが悪くなることで、子宮や卵巣などへの酸素や栄養の供給が滞る理由の一つとなります。そのため卵巣機能の低下や、着床しにくい子宮環境を引き起こす可能性もあります。
もともと女性は筋肉量が少なく脂肪が多いことから、冷えやすいカラダのつくりをしています。夏場であっても、冷房によってカラダが冷えるので要注意です。
ブランケットや靴下をうまく活用して下半身を冷やさないようにしたり、カラダが内側からあたたまるようにホットドリンクを飲んだり、生姜などのカラダをあたためる食材を活用したりするのがおすすめです。
男性も一緒に妊活する
妊娠のしやすさは女性だけの問題ではなく、男性の性機能や精子の状態も大きく関わってきます。そのため男性は、精子の状態をより良好に保つための生活を送ることが大切です。
精子の状態をより良好に保つために、日常生活でできることを紹介します。
①十分な栄養を摂取する
状態のよい精子をつくるためには、十分な栄養を摂取することが大切です。妊活中の男性にとって特に重要な栄養は、葉酸、亜鉛、マカ、抗酸化成分です。
葉酸は精子のDNAの損傷を抑えてくれ、亜鉛は精子の数を増やし運動を活発にしてくれることで、精子の質を高めてくれます。
また、ストレスを溜めがちな男性は特に勃起不全(ED)のリスクが高まりますが、そんなときに助けてくれるのがマカです。
抗酸化成分はいわゆるカラダの老化を抑えてくれるため、精子の質を維持するサポートをしてくれます。
しかし栄養が大切なのはわかっていても、忙しい毎日を送る中で栄養を意識するのは難しいと思います。
男性も妊活用のサプリを活用することで、不足しがちな栄養素を補っていくことができますよ。
妊活サプリmitas for men (ミタスフォーメン)は、上で紹介した妊活中の男性にとって必要な栄養をしっかりと配合。
それだけでなく、男性のカラダのコンディションを整えてくれる「トンカットアリ」「エゾウコギ」「ノコギリヤシ」も配合しています。
妊活にはもちろん、日々のカラダのメンテナンスにも活用していきたいですね。
女性の妊活に特化したサプリメントmitas(ミタス)と男性の妊活に特化したサプリメントmitas for men (ミタスフォーメン)は、couple setで購入するとさらにお得に手に入れることができます。
ぜひ夫婦で一緒に妊活サプリメントを活用して、妊娠に向けてカラダを整えていきましょう。
男性用の妊活サプリについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
男性用妊活サプリってあるの?おすすめサプリと男性の妊活について看護師が解説
「男性用妊活サプリメント」があることをご存知でしょうか?男性用サプリは女性用とは飲む目的も成分も異なります。本記事ではおすすめの男性用妊活サプリ「mitas for men」について、男性不妊の原因、男性が妊活のためにできることを解説します。
②下半身を温めない
精子は熱に弱い性質があるため、精巣を温めないようにすることが大切です。下半身が温まると精巣も温まってしまい、精子を作る機能が低下してしまう可能性があります。
妊活中はノートパソコンを膝の上において使用したり、長時間の入浴やサウナは避けるようにしましょう。
③禁煙をする
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有毒成分によって精子濃度の減少、精子運動率の低下、奇形精子率の上昇を引き起こすといわれています。
また、血管にダメージを与えることで勃起不全(ED)になる可能性も高まります。
妊活を始めるときにはいいきっかけだと思い、自分のカラダの健康と今後授かる赤ちゃんの健康も考えて禁煙するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、スムーズに妊活を進めていくための排卵日の調べ方と計算方法、早く妊娠するために今から始めたいカラダづくりについて解説しました。
女性のカラダで起きている排卵は、ホルモンによってコントロールされています。
そのため体調が悪かったり、ストレスが溜まっていたり、栄養不足だったり・・・カラダの状態が変化することで、妊娠のしやすさも変化します。
妊活中は妊娠しやすいカラダづくりが大切です。妊活に特化したサプリメントmitas(ミタス)を活用して、不足しがちな栄養を補充し、健康的なカラダで赤ちゃんを迎え入れる準備をしましょう。
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