更新日:2024/7/19

すぐ妊娠出来る人の特徴8選!赤ちゃんを授かるために今からやるべきこともあわせて解説

すぐ妊娠できる人の特徴8つを助産師が解説します
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「妊活を考えているけど、すぐに妊娠出来るか不安…」
「妊娠しやすい人の特徴はあるの?」

これから妊活を考える場合、ご自身が妊娠しやすい体質であるか不安になる方もいるでしょう。

そこで今回は、すぐ妊娠出来る人の特徴を8つ解説します。赤ちゃんを授かるためにやるべきこと6つも紹介するので、本記事を参考にスムーズな妊活を始めましょう。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

本題に入る前に、下記の記事では「妊活期における葉酸の重要性」を解説しています。

葉酸は妊娠中のみならず、妊活をしている方にとっても大切な栄養素ですので、合わせてチェックしてみてください。

すぐに妊娠出来る人の8つの特徴|妊娠しにくい人との違いとは?

妊娠しやすい人の特徴は、以下の8つです。

  1. 35歳以下である
  2. 適正体重を保っている
  3. 喫煙をしていない
  4. 生理周期が整っている
  5. 経血の量が正常である
  6. 生理痛が少ない
  7. 性感染症にかかったことがない
  8. 開腹手術を受けたことがない

すべての特徴に当てはまるからといって、すぐに妊娠出来るわけではありません。しかし、特徴に当てはまると不妊のリスクが下がる可能性があります。ひとつずつ詳しく見てみましょう。

①35歳以下である

妊娠のしやすさには「年齢」が関係します。年齢を重ねるごとに不妊の確率は上がるというデータもあります。

年齢ごとに分けた不妊の確率は、以下のとおりです。

一般社団法人 日本生殖医学会「生殖医療Q&Aよくある質問 Q22」を参考に筆者作成

  • 25〜29歳 8.9%
  • 30〜34歳 14.6%
  • 35〜39歳 21.9%
  • 40〜45歳 28.9%

上記のグラフから、35歳を過ぎると不妊の割合が20%台に上がるため、加齢とともに妊娠の確率が下がるとわかります。

スムーズな妊娠を望む場合は、35歳以下が望ましいといえるでしょう。

②適正体重を保っている

適正体重を保つことも、健やかな妊娠につながります。中国の研究ではありますが「痩せている」または「太っている」人は、適正体重の人よりも妊娠率が10%以上低くなるとわかりました。(※)

肥満指数の計算方法は、以下のとおりです。

【BMI(肥満指数)の計算方法】
BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

上記の計算で出た数値が18.5以上25未満に収まっていれば、適正体重といえます。

男性の体重管理も妊娠のしやすさに関係しているため、カップル同士で標準体重を保つ意識を持つことが大切です。

※)参考文献:Couples' prepregnancy body mass index and time to pregnancy among those attempting to conceive their first pregnancy

③喫煙をしていない

タバコを吸っていないことも、妊娠のしやすさに関係します。喫煙により胎盤内に酸素が行き届かず、胎盤の老化が早まったり機能が低下したりする可能性があるためです。

喫煙は妊娠しにくい原因となるだけでなく、妊娠できたとしても胎児の成長に影響が出ます。無事に赤ちゃんが生まれたとしても、乳幼児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)のリスクが高まるのです。

受動喫煙のパーセンテージは男性より女性が多いとのデータもあるため、パートナーがタバコを吸う場合は、妊活のタイミングで禁煙を勧めましょう。

喫煙による妊活への影響を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

④生理周期が整っている

生理周期が整っていることも、妊娠に大切な要素です。

正常な生理周期(生理が始まった日を1日目と数えて、次の生理が始まる前日まで)は、25〜38日とされています。1回の生理の出血持続日数は、3〜7日が正常です。

生理不順である場合、生理はあるものの排卵が伴わない「無排卵症」の可能性もあります。無排卵症は、通常の生理のように経血が流れ出るため、自分で気づくのは簡単ではありません。

以下の状態に当てはまるときは、早めに婦人科を受診しましょう。

  • 生理が2日ほどで終わる、または8日以上続く
  • 生理周期が24日以内である

生理周期はストレスや無理なダイエット・喫煙などで乱れやすくなるため、妊娠を望むときは規則正しい生活を心がけましょう。

⑤経血の量が正常である

スムーズな妊娠には、生理周期だけでなく経血の量も関係しています。

経血の量が少ないと、女性ホルモンの分泌量が減り、ホルモンバランスが崩れる可能性があります。ホルモンバランスが乱れると排卵時期を把握しにくいため、受精のタイミングが合わないこともあるでしょう。

経血の量が多い場合は、ホルモンバランスの乱れに加えて、子宮筋腫や子宮筋腺症といった病気が隠れているケースもあります。

最も多い日で2〜3時間に1回ナプキンを交換する程度が、正常とされる経血量の目安です。これから妊活をする方は、ナプキンの交換回数を数えて、経血量が正常範囲内であるか確認してみましょう。

⑥生理痛が少ない

妊娠しやすいかの判断基準に「生理痛が少ない」ことも挙げられます。生理痛が重いと、不妊と関係ある「子宮内膜症」の可能性があるためです。

子宮内膜症とは、妊娠成立に大きく関わる子宮内膜が、子宮以外の場所にできる病気。卵巣や卵管などにできやすく、経血の排出がうまくいかずに、溜まった血液がほかの組織と癒着するために痛みが強く出ます。

日本産婦人科医会によると、子宮内膜症患者の30〜50%の人が不妊になるとされています。(※)子宮内膜症が進むと、鎮痛剤が効かないほどの痛みが出るケースもあるでしょう。

子宮内膜症である場合、生理の日でなくても以下の痛みが出る可能性があります。

  • 腰痛
  • 下腹部痛
  • 排便痛
  • 性交痛 など

子宮内膜症は、症状の程度や年齢・妊娠を望むかによって治療方法が変わります。妊娠を望む方が生理痛に悩んでいるときは、早めに治療を受けられると健やかな妊娠につながるでしょう。

※)公益社団法人 日本婦人科医会「(4)子宮内膜症性不妊への対応」

⑦性感染症にかかったことがない

「過去に性感染症に感染したことがあるか」も、妊娠のしやすさに大切な要素です。

性感染症のひとつである「クラミジア感染症」にかかり、治療をしないまま炎症が広がると、卵管が塞がるリスクがあります。クラミジア感染症にかかると、卵管が原因の不妊になる確率が約20%上がるといわれています。

しかし、クラミジアに感染しても約80%の人は気づきません。感染しているかは、婦人科クリニックで簡単に検査できます。自由診療でも費用は数千円のため、不妊のリスクを下げるためにも妊活前に検査を受けましょう。

⑧開腹手術を受けたことがない

「過去に開腹手術を受けているか」も、妊娠のしやすさに関係します。手術の後遺症として、子宮頸管の癒着や卵管が詰まるケースがあるためです。

  • 虫垂炎(盲腸)
  • 帝王切開
  • 子宮外妊娠
  • 腹膜炎

上記の開腹手術を経験している場合は、妊娠しづらい可能性があります。

妊娠しやすいタイミングのとり方

これから妊活をするのであれば「妊娠しやすいタイミングの取り方」を知ることが大切です。妊娠しやすいタイミングは、排卵日の3日ほど前〜排卵日の翌日までとされています。

妊娠につなげるために、まずは排卵日を把握しましょう。生理周期が28日の場合、排卵日は「生理が始まった日から14日後」と考えられています。

排卵日の確認方法は、以下の2つです。

  • 基礎体温を測る
  • 排卵の検査をする

手軽にできる方法は、基礎体温を毎日測ることです。より詳しく排卵日を特定したいときは、以下の方法があります。

  • 市販の排卵チェッカーで調べる
  • 婦人科で排卵の検査を受ける

排卵チェッカーとは、尿に含まれる「黄体ホルモン」の数値に反応して、線(ライン)が出る検査キットのことで、自宅で簡単に排卵日を調べられます。

確実に排卵日を知りたい場合は、婦人科で検査を受けましょう。婦人科では、経膣超音波エコーを使って「卵胞」の成長を見ながら排卵日を特定します。

自分に合った方法で排卵日を知り、妊娠しやすいタイミングで性交渉ができると妊娠の確率もアップしますよ。

以下の記事では「一番妊娠しやすい日の計算方法」を解説していますので、チェックしてみてくださいね。

赤ちゃんを今すぐ授かるためにやるべきこと6つ

これから妊活を始める方は、赤ちゃんを授かりやすい体づくりのために、次の6つを意識してみましょう。

  1. 基礎体温を測る
  2. 食生活を改善する
  3. 運動をする
  4. ストレスを溜め込まない
  5. 禁煙する
  6. 婦人科を受診する

ひとつずつわかりやすく解説します。

①基礎体温を測る

妊娠しやすいタイミングを知るために、基礎体温を測りましょう。正常に排卵していると、排卵のタイミングに合わせて0.3〜0.6℃ほど体温が上がります。

引用元:厚生労働省「知っていますか?男性のからだのこと、女性のからだのこと〜健康で充実した人生のための基礎知識」P2

生理周期が28日の場合、生理が始まって14日後に体温が上がる(=排卵日)メカニズムです。以下の手順にそって基礎体温を測りましょう。

【基礎体温を測る手順】

  1. 朝起きてすぐ、寝たままの状態で体温計を口にくわえる
  2. 体温計を舌で押さえ、口を閉じる
  3. 基礎体温表に体温を記録する

基礎体温表はさまざまなウェブサイトからダウンロード出来るため、ぜひ活用してみてください。

②食生活を改善する

痩せすぎ、太り過ぎは妊娠率を下げるため、不規則な食生活を送っている場合は改善しましょう。1日3食、栄養バランスのよい食事を意識しつつ、妊活期には以下の栄養素も積極的に摂ることが大切です。

  • 葉酸
  • 鉄分
  • ビタミンB群、D、E
  • カルシウム など

葉酸は、胎児の先天障害(神経管閉鎖障害)のリスクを抑える大切な栄養素です。また、血液の流れをよくして子宮に十分な酸素を送るためには、鉄分の補給が欠かせません。

ビタミンDは着床にも影響があることがわかっているため、妊活期に特に取り入れたい栄養素です。葉酸や鉄分・ビタミンDが含まれる食べ物を見てみましょう。

  • 葉酸・・・ほうれん草、グリーンアスパラガス、ブロッコリー 
  • 鉄分・・・豚レバー、牛レバー、カツオ、マグロ
  • ビタミンD・・・イワシ、サンマ、しいたけ

「毎日すべてを食べるのは大変…」という方には、サプリメントでの補給がおすすめです。

妊活サプリのmitasには、妊活期に必要な栄養素がバランスよく含まれています。1日4粒で、紹介した栄養素すべてを摂取することができますよ。

普段の食事にプラスして取り入れて、元気な赤ちゃんを迎える準備をしませんか?

以下の記事では、胎児の「神経管閉鎖障害」について詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

③運動をする

生殖器のはたらきをよくするために、運動を取り入れましょう。適度な運動によって血液循環がよくなると、骨盤内の血流の滞り解消を期待できます。

おすすめの運動は以下のとおりです。

  • ウォーキング
  • ラジオ体操
  • ヨガ など

ウォーキングであれば、1日8,000歩を目安に歩くとよいでしょう。息がはずみ、汗をかく程度の運動を定期的に続けるのがおすすめです。

④ストレスを溜め込まない

妊娠しやすい体づくりのために、できるだけストレスを溜め込まないようにしましょう。強いストレスを受けると卵巣機能が低下し、生理不順につながるためです。

生理周期は、2つの女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌と深い関わりがあります。2種類の女性ホルモンがバランスよく分泌されることで、規則正しい生理周期を迎えられる仕組みです。

しかし、強いストレスを受けると、脳からストレスホルモンと呼ばれるCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されます。ストレスホルモンの影響を受けると女性ホルモンの分泌量は減少。分泌量が減ると女性ホルモンのバランスが乱れるため、生理不順につながります。

生理不順を招かないために、趣味に没頭したりリラックスをする時間を設けたりして、ストレスを溜め込まないようにしましょう。運動もストレス発散につながりますよ。

⑤禁煙する

タバコを吸う方が妊娠を望む場合は、妊活前の禁煙をおすすめします。受動喫煙も含めて、タバコは以下の悪影響を与えます。

  • ホルモンバランスを乱す
  • 卵胞の成長を妨げる
  • 卵子を弱らせる
  • 子宮外妊娠になりやすい
  • 前置胎盤になりやすい

無事に妊娠できたとしても、喫煙は早産や赤ちゃんの低体重につながります。赤ちゃんが生まれても、喫煙によって乳幼児突然死症候群のリスクが高まるため、悲しい思いをするケースもあるかもしれません。

待望の赤ちゃんの健康を維持するためにも、妊活前の禁煙は必須といえるでしょう。

⑥婦人科を受診する

性感染症や婦人科疾患が隠れている場合は妊娠しにくくなるため、体の変化を感じるときは婦人科を受診しましょう。

【不妊につながる性感染症や婦人科疾患】

病名主な症状
クラミジア感染症ほとんどが無症状、不正出血、性交痛
淋病(りんびょう)おりものの増加、発熱、下腹部の痛み、不正出血、性交痛
子宮内膜症強い生理痛、生理時以外の腰痛、下腹部痛、排便痛、性交痛
子宮筋腫経血量の増加、不正出血、腰痛、頻尿、貧血

体の変化に敏感になり、早めの治療を受けられると不妊のリスクを減らせます。

早く妊娠するためには男性の協力も必要

スムーズな妊娠には男性も深く関わっています。 以下に当てはまるときは精子の質が落ちている可能性があるため、気をつけましょう。

  • 肥満(BMI値が25以上)
  • 喫煙している
  • 過度なストレスを感じている
  • 不規則な食生活を送っている

普段の生活を変えるのは簡単ではないため、まずは食生活の改善から行うのがおすすめです。「忙しくて食事の管理ができない…」という方は、女性同様にサプリメントを取り入れてみましょう。

男性の妊活には、男性向けに作られた妊活サプリメントがおすすめです。mitas for menは、妊活期の男性に必要な栄養素がバランスよく配合されています。

精子の質や運動量にアプローチする亜鉛や、日々の疲れをケアし活力をアップさせる抗酸化サポート成分であるビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10がオールインワンで摂れますよ。

パートナーとともに、ぜひチェックしてみてください!

た、女性だけでなく、男性側にも不妊になる原因があります。

  • 睾丸が小さい、または柔らかい
  • 睾丸の位置が高い
  • 睾丸の上にもう一つあるように見える(精索静脈瘤)
  • 子どもの頃に「脱腸」の手術を受けた
  • 思春期以降に「おたふくかぜ」にかかった

上記に当てはまるときは「精子が造られにくい」「精子が通りにくい」ため、不妊を招くケースもあります。少しでも不安を感じるときは、婦人科クリニックや泌尿器科を受診しましょう。

以下の記事では、妊活期の男性がやるべきことを10選にまとめているので一緒に読んでみてくださいね。

すぐに妊娠出来ないときは「不妊専門相談センター」の利用もおすすめ

妊活を始めたのに妊娠につながらないときは、全国各地にある「不妊専門相談センター」へ相談もできます。不妊の基準は「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしていても、1年以上妊娠しない」ことです。

不妊専門相談センターでは、主に以下の内容を相談できます。

  • 妊娠につながらなくて不安な気持ちを聞いてほしい
  • 不妊治療の検査内容や費用を知りたい
  • 不妊の原因を知りたい など

「不妊について誰にも相談できない」「医療機関に行く前に不妊について知りたい」という方は、一度利用してみてもよいでしょう。

こちらの記事では、不妊治療の保険適用についてわかりやすく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。

妊娠しやすい人の特徴を知って自分の出来ることから始めよう!

妊娠しやすい人にはいくつかの特徴がありますが、当てはまらないからといって落ち込む必要はありません。排卵日を知り、生活習慣を改善するだけでも妊娠しやすい体に近づけます。

病気の可能性があるときは、妊娠を希望するかによって治療方針が変わるケースもあるため、早めに受診しましょう。

「何から始めればいいか迷う…」という方は、食生活の改善から始めるのがおすすめです。健やかな妊娠には栄養の行き届いた体づくりが欠かせません。

妊活に必要な栄養素を手軽に摂り入れたいときは、サプリメントを上手に使いましょう。

妊活サプリのmitasには、妊娠しやすい体づくりと赤ちゃんの成長に大切な栄養素がバランスよく配合されています。妊娠しやすい体に少しでも近づくためのサポート役として、ぜひmitasを活用してみてくださいね。

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