更新日:2024/4/30
妊活のベストタイミングはいつ?計算方法から妊娠しやすい頻度まで徹底解説!
「そろそろ赤ちゃんが欲しい」と思い始めると、妊娠しやすいタイミングや、効果的な対策などが気になる方も多いのではないでしょうか。
なるべく早く赤ちゃんに会いたいと思う気持ちはもっともです。
本記事では、理想的なタイミングのとり方やなかなか妊娠しないときにやるべきこと、タイミングをとること以外にできる妊活まで詳しく解説します。
効率的に妊活を進めるために、できることを知っておきましょう。
この記事に登場する専門家
医療ライター 遠藤 たまこ
大学病院の医療事務として妊婦健診業務に従事。自身も不妊治療を経験。夫の転勤を機に退職し、前職の知識と自身の経験を活かし、医療ライターとして活動中。
一番妊娠しやすいタイミングはいつ?
妊娠する可能性が最も高いとされているタイミングは、排卵日の2日前です。その次に可能性が高いのは、排卵日の前日とされています。
「排卵日に性交渉をすると妊娠しやすい」と思われがちですが、実は排卵の当日にタイミングをとっても、卵子の寿命といわれる約24時間以内に精子が到着できない可能性があります。
一方で、精子の寿命は約36~48時間と、卵子より長めです。可能であれば、排卵日の6日前から36~48時間ごとにタイミングをとると良いでしょう。
理想は週3回程度タイミングをとるのがおすすめ
妊娠の確率を上げるためには、週に2~3回程度タイミングをとりましょう。週に2~3回タイミングをとれば、女性の体内にいつでも精子がある状態をキープできます。
妊活アプリや排卵検査薬を使うと、おおまかな排卵日は予想できますが、排卵する瞬間まで特定することは不可能です。
しかし、女性の体内に常に精子があれば、いつ排卵をしても精子と卵子が出会う準備ができます。
また、排卵日にあわせて無理に性交渉をするよりも、性交渉の回数自体を増やすことで妊娠の可能性がアップするケースも。
とはいえ、仕事が忙しく性交渉の頻度を増やすのは難しい、という方も多いでしょう。そんな方は、排卵日前後だけでもこまめにタイミングをとるようにしてください。
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そもそも妊活はいつから始める?
妊活を始める時期に正解はありません。仕事とプライベートの兼ね合いなど、パートナーと状況を相談して妊活をスタートする時期を決めましょう。
ただし、若ければ若いほど妊娠の可能性は高くなります。赤ちゃんが欲しいと思ったら、早めに準備を進めてください。
妊活を始める時期について迷われている方は、こちらの記事も参考にしてください。
妊活はいつからどうやって始める?タイミングとやり方を徹底解説
妊活はいつからどうやって始めるのが良いのでしょうか?妊活を始める時期は、夫婦の状況によって異なります。しかし、女性は年齢を重ねるごとに卵子の質が低下し、妊娠率が下がることが分かっています。そのため、夫婦で話し合いをして家族計画を立てていくことが大切です。この記事では、妊活の時期からやるべきことまでを詳しく解説します。
うまくタイミングがとれない場合は早めにクリニックに頼るのも手
うまくタイミングがとれない場合は、クリニックに助けを求めるのもひとつの方法です。クリニックでは妊娠の可能性が高い日を正確に調べられます。
妊活をしようと決めたものの、忙しくてなかなかタイミングをとれなかったり、35歳以上を目安に年齢が高かったりする場合は、早めにクリニックを頼ってみると良いでしょう。
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クリニックで行うタイミング法とは?
自力でタイミングをとる方法と、クリニックで行うタイミング法は異なります。
クリニックでは、超音波検査で卵子の核のような存在である「卵胞」の大きさを測定したり、ホルモン検査をしたりするため、正確な排卵日を割り出すことが可能です。
自力でタイミングをとるよりも確率が高くなるので、週2~3回のタイミング確保が難しい方や、年齢が高い方は、クリニックでのタイミング法を検討してみましょう。
なかなか妊娠しないときは不妊治療も視野に
クリニックで排卵日を教えてもらい、タイミングをとってもなかなか妊娠しないときは、不妊治療を視野に入れましょう。
不妊の原因があると、排卵日を正確に予測してタイミングをとったとしても、自然妊娠は難しい場合があるためです。
具体的に、不妊治療は次のようなステップで進めます。
- タイミング法:超音波やホルモン検査で排卵日を予測して、タイミングをとる
- 人工授精:精液を採取して医療機関で処理し、女性の子宮にカテーテルで注入する
- 体外受精:精子と卵子を取り出し、体の外で受精させた受精卵を女性の子宮内に戻す
- 顕微授精:顕微鏡で1つの精子を選んで卵子に直接注入し受精させ、子宮内に戻す
タイミング法や人工授精は「一般不妊治療」と呼ばれ、「不妊治療」という名称はつくものの自然妊娠とほとんど変わらない原理で精子と卵子の出会いをサポートします。
一方で、体外受精や顕微授精は「高度生殖補助医療」と呼ばれ、採卵手術で女性の体から卵子を取り出し、体の外で受精させた受精卵を後日子宮に戻します。
不妊の原因は、卵巣手術の既往や子宮筋腫などの基礎疾患、加齢による卵子の老化などさまざまです。なかなか妊娠しないときは、不妊治療も念頭に置いて、クリニックに相談してみると良いでしょう。
なお、不妊治療の費用が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
不妊治療の保険適用をわかりやすく紹介!気になる条件や費用は?【最新版】
不妊治療が保険適用になるのを知っていましたか?不妊治療の保険制度についてわかりやすく解説しています。治療範囲や条件、治療費の目安や保険以外のお金の制度をぜひ参考にしてみて下さい。
排卵日の調べ方と計算方法
排卵日は次の3つの方法で調べられます。
- 生理周期から調べる
- 基礎体温から調べる
- 排卵検査薬で調べる
具体的にどのように排卵日を調べ、計算するのか順番に見ていきましょう。
生理周期から調べる
排卵日は、生理周期から計算できます。前回の生理の日付を記録するだけなので、最も手軽な方法です。
具体的に排卵日を割り出す計算式は以下のとおりです。
- 排卵日=前回の生理初日+(月経周期-14日)
つまり、月経周期が28日で前回の生理初日が3月1日であれば、排卵日は1+(28-14)で3月15日が排卵日です。
ただし、必ずしも上記の計算ぴったりで排卵するとは限りません。人間の体はズレが生じる場合もあります。
より正確に排卵日を把握したい方は、生理周期の計算に加えて、次章で紹介する方法も取り入れると良いでしょう。
なお、排卵日の計算方法については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
[助産師監修]1番妊娠しやすい日がわかる?排卵日の計算方法や知る方法をご紹介
実は妊娠の可能性があるのは、排卵日後の24時間のみ。本記事では、妊活中に重要な排卵日の測定(計算)方法を3つご紹介しています。排卵日は、生理日・生理周期からある程度予測することが可能で、『排卵日 = 前回の生理初日 + (月経周期 - 14日)』ような式で表すことが出来ます。
基礎体温から調べる
排卵日は基礎体温から調べることも可能です。
女性の体はホルモンの影響によって体温が変動するため、記録をすると以下のような2相が見られます。
- 月経開始から排卵までの約14日間:低温
- 排卵後から約14日間:高温
基礎体温が上がりはじめて3日間程度の間が排卵日です。
ただし、基礎体温の計測方法には注意が必要。朝目覚めたタイミングで横になったまま舌の下で体温を測る必要があります。加えて、毎日同じ時刻に測らなければなりません。
基礎体温を測る前に起き上がってしまったり、通常より睡眠時間が長かったりすると正確な体温が測れない可能性があるため、注意して計測するようにしましょう。
排卵検査薬で調べる
排卵検査薬を使用すると、より正確に排卵日を把握できます。
女性の体は排卵の直前に黄体形成ホルモンが増えますが、排卵検査薬は尿に含まれる黄体ホルモンに反応するため、妊娠しやすい排卵日の直前を予測可能です。
メーカーによって差はあるものの、次の生理予定日の17日前からの検査が推奨されています。排卵検査薬で陽性が出たら、なるべく早くタイミングをとりましょう。
なお、排卵検査薬を毎日使用しても陽性が1度も見られなかった場合は、排卵が起こっていない可能性があるため、産婦人科を受診ください。
タイミングをとること以外にできる妊活は?
タイミングをとること以外に、妊活時は以下を心がけると効果的です。
- 生活習慣の見直し
- 食生活の見直し
- 適度に体を動かす
- 禁煙する
- タイミングEDにならないように注意する
具体的に何をすれば良いのか、詳細を見ていきましょう。
生活習慣の見直し
妊活をするならば、生活習慣の見直しが重要です。妊娠は女性の体に大きな負担がかかるため、健康的な体づくりが欠かせません。
特に、睡眠は卵子に影響すると考えられています。
睡眠時間が7~8時間の女性と比較して、7時間未満の女性は採卵手術で取り出した成熟した卵子の数が11.5%減少したという報告があります。
つまり、睡眠が短かったり睡眠の質が低下していたりすると、卵子の成熟や受精の可能性を損なう恐れがあるのです。
また、睡眠が重要なのは女性だけではありません。男性の睡眠の質が低下すると、精子の数が少なくなったり運動率が低くなったりする可能性があります。
そのほか、精子の質を高めるためには、以下を意識することも大切です。
- 多量のアルコール摂取やタバコをやめる
- 性器への熱ストレスを抑える(長湯を避ける、締め付けの少ない下着を着用するなど)
- 禁欲期間を最大3日以内にする
生活習慣を男女ともに見直し、妊娠しやすい健康的な体をつくりましょう。
なお、妊活中における睡眠の重要性については、下記記事をご覧ください。
妊活中は男女ともに睡眠が大切!妊娠率の上がる睡眠時間とは?
妊活中には男女ともに6〜8時間程度の質の高い睡眠をとることで妊娠率を上げることができます。アメリカの研究からわかった男女別の妊娠しやすい睡眠時間や、妊活中に睡眠の質を上げる方法を解説します。
食生活の見直し
妊活と食生活は密接に関わっています。
1回の食事に以下のような主食・主菜・副菜を揃え、栄養素のバランスを整えることが必要です。
- 主食:ごはん・パン・麺などの穀類
- 主菜:肉・魚・大豆・大豆製品などを主材料とする料理
- 副菜:野菜などビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源となる料理
中でもビタミンBの一種である「葉酸」は妊活中の女性に欠かせません。
妊娠初期の女性が1日400μgの葉酸を摂取することで、赤ちゃんの先天性疾患である「神経管閉鎖障害」のリスクを下げられるためです。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊椎などのおおもとである神経管が正常にくっつかず、脳や脊椎に障害を持って生まれてくる状態です。
神経管閉鎖障害の可能性を低くするために、葉酸を最も必要とする時期は受精後17日~妊娠6週ごろですが、その時期は妊娠していることに気づけません。
必要なタイミングで必要な量を確保できるよう、妊活を始めるときから葉酸を摂取するようにしましょう。
とはいえ、妊娠可能な男女は仕事に家庭に忙しく、毎日の食事で栄養バランスを意識した料理は難しいという方も多いのではないでしょうか。
そんな場合はサプリメントの活用がおすすめです。サプリであれば、手軽かつ確実に必要な栄養を摂取できます。
特に、妊活中におすすめなサプリは「mitas」です。
mitasは妊娠初期に必要な葉酸量はもちろん、着床に影響があるとされているビタミンDや、妊活中に嬉しい温活成分までオールインワンで配合しています。
忙しい日常生活と妊活を両立したい女性にぴったりのサプリです。
「妊活のために食生活を見直したいものの、忙しくてバランスの整った食事を用意できない」という方は、サプリを使って無理なく栄養素を摂ってください。
適度に体を動かす
妊活には、適度に体を動かすことも効果的です。妊娠・出産は体に大きな負担がかかるため、適度な運動をして筋肉をつけましょう。
また、運動をすることで冷え性の改善につながります。体温が低いと体の血流が悪くなり、子宮や卵巣の働きが低下する恐れがあるとされているため、妊活に悪影響です。
日常的に取り入れやすいおすすめの運動は、以下のとおりです。
運動はリフレッシュ効果もあるため、筋肉をつけて体をあたためつつ、ストレスを解消すると良いでしょう。
なお、妊活中の温活効果については、以下の記事も参考にしてください。
妊活中の温活って効果があるの?冷え性の影響と解消法【助産師執筆】
女性に多い「冷え性」は、実は妊活にも影響を及ぼします。冷えが妊活に与える影響と、妊活中の温活の効果について解説していきます。加えて、妊活において重要な睡眠、食べ物、入浴などについても解説していますので、妊活している男女共に必見です!
禁煙する
妊活をするならば、禁煙をしましょう。
妊活をして妊娠が成立した場合、赤ちゃんに悪い影響があるためです。妊娠中にタバコを吸っていると、流産や早産のリスクが上がったり、胎児に栄養が届きにくくなったりします。
また、一緒に生活をする男性がタバコを吸っていると、女性がタバコを吸っていなくても同じような影響を与えます。
加えて、タバコは男性の生殖機能に影響があり、吸わない人と比べて精子の数や運動率が低いとされています。
赤ちゃんが欲しいと思ったら、まずは男女ともに禁煙をしましょう。
喫煙の妊活への影響については、こちらも参考にしてください。
喫煙って妊活に影響するの?タバコによる妊娠への影響【助産師執筆】
「喫煙は健康に悪い」というのはご存知だと思います。今回の記事では、妊活中の喫煙は妊娠にどのような影響を及ぼすのか解説していきます。女性のみならず、男性の喫煙も妊活に影響するので、健やかな妊活ライフを送りたいと考えている方は必見です。
タイミングEDにならないように注意する
妊活中は、男性がタイミングEDにならないように配慮が必要です。
タイミングEDとは、これまでは問題なく性交渉ができていたのにもかかわらず、妊活のためにタイミングをとるとなると勃起できなくなる勃起障害のひとつです。
タイミングEDはプレッシャーなどによる心理的な要因が多いとされています。
とはいえ、実は別の病気が隠れていたり、薬による治療ができたりする場合もあるため、EDの状態が続くようであれば、医療機関に相談してみると良いでしょう。
また、夫婦でカウンセリングを受けたり、妊活を目的としない性交渉をしてみたりするのもおすすめです。
タイミングをとることが妊娠への第一歩!夫婦で無理なく進めよう
赤ちゃんが欲しいと思ったら、まずは排卵日を把握し、タイミングをとってみましょう。
可能であれば、週に2~3回タイミングをとると、女性の体内に常に精子がある状態をキープできるため効果的です。
加えて、タイミングをとる以外にも次のことを心がけると、妊娠に良い影響を得られる可能性があります。
- 生活習慣の見直し
- 食生活の見直し
- 適度に体を動かす
- 禁煙する
- タイミングEDにならないように注意する
とりわけ葉酸の摂取は欠かせません。赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを少しでも下げるために、妊活を始めるタイミングで1日400μgを摂取できるようにしましょう。
より効率的に、より確実に摂取したい場合はサプリメントの活用がおすすめです。妊活におすすめのサプリ「mitas」で、葉酸だけでなく、妊活に嬉しい成分もまとめて摂りましょう。
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