更新日:2024/12/2
40代で自然妊娠した人はどのくらい?今すぐ取り入れたい40代ならではの妊活のコツ5選
40代で妊活を考え出したら、気になるのは「どれくらいの確率で自然妊娠できるのか?」ということ。
年齢が上がるほど妊娠が難しくなることは分かっていても、周囲で40代の人が妊娠・出産していると、自分も妊娠できるんじゃないかと思いますよね。
しかし、40代の妊娠率が他の年代と比べて低いのは事実です。20代、30代と同じ妊活をしていても、40代では成果を出すのは難しいかもしれません。
この記事では「40代で自然妊娠した人はどれくらいいるのか」という疑問から、40代の妊活について知りたい情報をまとめています。
年を重ねることで妊娠しにくくなる理由を味方につけて、40代ならではの妊活を始めましょう!
この記事に登場する専門家
看護師ママライター むねゆか
看護師ママライター
産婦人科勤務経験と2児のママ。
2つの実体験を活かして、妊活・妊娠についての情報を発信します!
実際40代で自然妊娠した人はどれくらいいる?
近年、出産年齢は上昇していて、最近では40代で出産した人も多く見かけますよね。
年齢とともに下がるといわれている妊娠率。実際に40代で自然妊娠した人の割合はどれくらいなのでしょうか?
ここからは40代の自然妊娠できる割合を、妊娠が難しくなる理由と合わせて解説していきます。
40代で自然妊娠できる割合は?
年齢 | 1年間あたりの妊娠率 |
---|---|
20代 | 78%以上 |
30~34歳 | 63% |
35~39歳 | 52% |
40~44歳 | 36% |
45歳 | 5% |
1年間避妊をせずに妊活した場合、40~44歳までの妊娠率は36%、45歳で5%です。
想像よりも妊娠率が高いと思った人もいるかもしれません。しかし、20代の妊娠率78%以上と比較すると、40代の妊娠率は半分ほどしかありません。
妊娠する可能性が低くなる40代だからこそ、妊活のためにやるべきことを早めに取り入れることが大切です。
各年代の妊娠率についてもっと知りたいと思ったら、こちらの記事もあわせてチェックしてくださいね。
20代・30代・40代の妊娠確率~妊活の正しい知識と妊娠に近づくためのポイント6つ~
この記事では、年齢別の妊娠確率や1周期当たりの妊娠率について解説します。また、年齢とともに妊娠率が下がる理由や妊娠確率を上げるタイミングのとり方についも紹介しているので、今後の参考にできますよ。この記事を読んで、妊娠確率を上げる体づくりを始めましょう。
40代の自然妊娠が難しくなる理由
40代の妊娠率が低いことは分かりましたが、妊娠が難しくなる具体的な理由は何なのでしょうか?
妊娠率が低下する理由は加齢だけではありません。妊娠しにくい理由を知ることで、40代がするべき妊活に活かしていきましょう。
卵巣・子宮の機能の低下
閉経する年齢はだいたい50歳。女性の体は閉経に向けて、30代後半から徐々に女性ホルモンの分泌が減少していきます。
女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」は妊娠に不可欠なホルモン。エストロゲンの分泌量が減ると、卵巣の機能が低下して卵子の質が低下してしまいます。
プロゲステロンは受精卵を受け入れる子宮内膜を整える役割があるので、十分に分泌されないと着床することができません。
これらのホルモンが妊娠率の低下に影響しているのです。
卵子の老化
卵子の元である「卵母細胞」はお母さんのお腹の中にいる時から、赤ちゃんの体の中に存在します。
その数は約200万個。とても多い数に思えますがここから増えることはなく、反対に年齢とともに数がどんどん減っていき、37歳を過ぎると一気に減少するといわれています。
卵母細胞は卵巣内で排卵の機会を眠ったまま待ちますが、この期間に徐々に老化していってしまうのです。
40代の妊活では、歳を重ねた数少ない卵子で妊娠しようとします。
20代の若い卵子での妊娠と比べると、受精する可能性が低く、受精卵に異常が出る可能性も高くなるでしょう。
受精卵の質の低下
40代の卵母細胞は老化のほかに、卵巣内に存在している間に損傷してしまうリスクがあります。卵子が損傷すると、質の低下につながってしまうのです。
質の低い卵子で受精すると、受精卵が染色体異常を起こすリスクが高くなってしまいます。
40代の流産の80%は染色体異常が原因。40代の流産率が高くなるのは卵子の質の低下が関係しているといわれています。
婦人科系の病気にかかりやすくなる
40代で注意したいのが婦人科系の病気。
40代はホルモンバランスが不安定になることも関係して、婦人科系の病気が増えてくる年代でもあります。
子宮や卵巣の病気は治療に時間がかかるものが多く、また慢性化しやすいのも特徴。
もし婦人科系の病気が見つかったら、早めに治療をしましょう。
また、それらの病気の影響で卵管が癒着や閉塞をしたり、子宮が変形したりすることがあります。
卵管の癒着や子宮の変形は、妊娠を阻害する恐れがあるため注意が必要です。
40代で自然妊娠した人から学ぶ!今すぐ始められる妊活のコツ
卵巣や卵子、病気などの理由から40代での妊娠が難しいことが分かりました。
しかし40代でも妊娠している人はいますよね。40代で自然妊娠した人にはどのような特徴があるのでしょうか?
その特徴から、今すぐ取り入れられる妊活方法を学んでいきましょう。
40代で自然妊娠した人の特徴
40代で自然妊娠した人に共通している特徴はこちらです。
- 1生活習慣に気をくばっている
- 2自分の妊娠しやすい期間を知っている
- 3妊娠を焦っていない
40代の妊活は、メンタル面が安定していることがポイント。
限られた期間での妊活は、焦る気持ちが出てきてしまいますよね。しかし焦る気持ちやストレスが、妊娠に必要なホルモンのバランスを崩してしまうこともあるんですよ。
「妊娠する確率は低いけど、ゼロではない」と前向きな気持ちで妊活を続けることが大切です。
妊娠しやすい人の特徴は、こちらの記事でも詳しくまとめているので参考にしてくださいね。
30・40代の妊娠確率〜40代でも妊娠しやすい人の特徴と妊娠力を上げるポイント4つ~
30代・40代の妊娠確率が低下する要因として、卵子の数の減少や質の低下・婦人科疾患にかかりやすい年代が挙げられます。実際の妊娠データからも、女性の妊娠年齢が妊娠に影響する結果がうかがえます。そこでこの記事では30・40代の妊娠確率と、40代でも妊娠しやすい人の特徴、妊娠確率を高める生活習慣について解説します。
それでは40代で自然妊娠した人の特徴から、生活に取り入れたい妊活のコツ5つを紹介します。
40代妊活のコツ①生活習慣に気を付ける
40代での妊活を成功させるために、今の生活習慣を見直しましょう。
毎日の食事の栄養バランスはどうですか?生活リズムが不規則になっていませんか?
生活習慣を整えることで妊娠に必要なホルモンのバランスが安定して、卵巣や子宮が妊娠しやすい環境になりますよ。
40代の妊活で見直したい生活習慣はこちら。
- 1栄養バランスのとれた食事をとる
- 2適度な運動習慣を持つ
- 3良質な睡眠
- 4タバコやアルコールの摂取を控える
妊娠に向けて生活習慣の見直しは大切ですが、無理に生活を変えてストレスを溜めてしまうのは逆効果。
40代は自分の生活スタイルが確立している人も多いので、一気に生活を変えるのではなく無理せずできる範囲から始めていきましょう。
妊活中に気を付けたい生活についてもっと詳しく知りたくなったら、こちらの記事で詳しく解説しています。
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40代妊活のコツ②妊活サプリを取り入れる
見直したい生活習慣の1つである「栄養バランスのとれた食事」を実現するためには、妊活サプリの力を借りるのもおすすめです。
必要な栄養をしっかりと摂ると、40代の不安定なホルモンバランスが整い、卵巣・子宮の妊娠しやすい環境が整うんですよ。
しかし、40代は仕事もプライベートも忙しく、外食の機会が多いという人もいるでしょう。栄養バランスのとれた献立を毎食摂るのがむずかしいという人もいると思います。
そんなときは、妊活に特化して作られたサプリ「mitas」を飲むのがおすすめ。
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40代にこそmitasを飲んでもらいたい最大の理由は、妊娠しやすさをUPさせる「ビタミンD」が配合されていること。
ビタミンDは着床率や妊娠率だけでなく、出生率も上げるという研究データがあり、産婦人科医からも注目されている栄養素なんですよ。
出産まで気が抜けない40代の妊活には、ぜひ取り入れたい栄養ですね。
さらに、
- 妊活に大敵な「冷え」にアプローチする温活成分が配合されている
- 不妊症専門の産婦人科医が監修している
ということも、早めに成果を出したい40代の妊活にmitasがおすすめできる理由です。
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40代妊活のコツ③ストレスを溜めない
妊活を始めて、なかなか結果が出ないと徐々に焦る気持ちが出てきてしまいますよね。
特に40代の妊活では焦る気持ちが強く、生理が来るたびに落ち込んでしまう人もいるでしょう。
実はストレスや気持ちの落ち込みは、妊活に大切な自律神経やホルモンバランスを乱してしまう原因の1つ。
妊活中はストレスを感じやすいのでストレスフリーな状態になるのはむずかしいですが、ストレスを溜める前に発散することが妊活成功のポイントです。
趣味に没頭して、妊活から頭を少し離すのもいいかもしれませんね。入浴で体を温めたり、好きな音楽やアロマで気分を上げたりするのもよいでしょう。
新たな趣味を見つけるなら、運動もおすすめです。ヨガやウォーキングなどの有酸素運動は血流がよくなって、卵巣や子宮の働きをよくしてくれますよ。
40代妊活のコツ④妊娠しやすい日を知る
妊娠しやすい期間は1か月に数日だけ。その期間を逃すと次の月まで妊活のチャンスは来ないため、妊娠しやすい日を正確に知っておくことが大切です。
一番妊娠しやすい日とされる排卵日2日前を知るためには、基礎体温測定や排卵検査薬を使い、自分の体の周期をしっかりと知って、パートナーとタイミングを合わせましょう。
基礎体温はちょっとしたことで測定値が変動してしまうデリケートな体温です。測定方法が自己流になっていないか、こちらの記事で再確認してみましょう。
基礎体温は妊活中に必須?基礎体温の測り方からわかることまでまるっと解説!
妊活をはじめると、基礎体温を測りましょうと推奨されることが多いですよね。妊活中にはなぜ基礎体温が必要と言われているのでしょうか。この記事では、妊活と基礎体温の関係と、正しい基礎体温の測り方、基礎体温からわかることについて解説します。
40代妊活のコツ⑤婦人科受診
40代の妊活では、妊娠しない理由がないかを先に知っておくことも大切です。
妊活前に、妊娠を阻害する病気が隠れていないか病院でチェックしましょう。
妊娠中にはなかなか発見がむずかしい子宮頸がんの検査や、赤ちゃんの成長に影響を与えてしまう風疹抗体検査・性感染症検査も事前に受けておくのがおすすめです。
なるべく早く妊娠したいと思ったら、卵子の成長具合から妊活タイミングの指導を医師から受けるのもよいですよ。
40代の妊活でやるべきことについては、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
40代の妊活のすべて!妊娠の確率を高める方法はある?
40代で妊活を考えている女性の方に向けて、40代の妊娠率が低い理由から自然妊娠、不妊治療まで40代に特化した妊活のやり方を解説。妊娠に向けての体質改善やおすすめサプリメントも紹介しています。40代で妊活を成功させるために、男性も食生活の改善や日常生活で避けるべき行動があること、男性用サプリメントの服用も効果的であることも徹底解説します!
40代の妊活、ステップアップのタイミングは?
できれば自然に妊娠したいと思っていても、残された時間が少ないのも40代妊活の現実です。
不妊治療を始める目安は妊活開始から1年といわれていますが、40代で妊娠を望むなら1年を待たずに産婦人科に相談するのがおすすめです。
妊活を始める時に、パートナーとステップアップの可能性や、どこまで治療をするかについて話しておくのもよいですね。
ここからは知っておくべき妊娠できた場合のリスクと、ステップアップした場合の治療法について解説していきます。
知っておきたい40代の妊娠リスク
40代は妊娠率が低くなるのと同時に、流産率も高くなります。
流産は妊娠初期に起きることがほとんど。妊娠検査薬で陽性になって喜んでも、40代では流産してしまう可能性が高いのです。
また、卵子の質が低下しているため、染色体異常が起こり赤ちゃんがダウン症候群などになる可能性もあります。
ほかにも、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病などの合併症になるリスクが高いこと、早産や赤ちゃんの発育不良、帝王切開になる可能性が高いことなどもあげられます。
妊娠中から出産までさまざまなリスクがあることを知り、事前にできることをやっておきましょう。
40代で妊娠したときのリスクについてもっと知りたい人は、こちらをチェックしてみてください。
年齢による出産リスクの変化とは?35歳以上の高齢出産の対策を徹底解説!【助産師執筆】
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知っておきたい高齢出産のリスク!母子への影響と妊娠生活でできること
高齢出産にはリスクが伴うとよく言われますが、具体的にどのような内容が挙げられるのでしょうか?この記事では、加齢による妊娠・出産のリスクを母体、胎児、出産時に分けて解説しています。妊娠生活で意識するべきことや対策についても紹介しますので、ぜひ今から始めてみてくださいね。
ステップアップしたときの治療法
妊娠率が低くなる40代では、不妊の原因がなくても早めに治療をすることで妊娠できることもあります。
しかし、ステップアップしても必ずしも妊娠できるわけではないため、どれくらいの費用や時間をかけるかパートナーと相談して治療を受けることが大切です。
妊娠を目指してステップアップした場合の治療法はこちら。
人工授精
人工授精は、排卵日に合わせて子宮内に精子を注入する方法。
人工授精はほかの2つの治療法に比べて妊娠率が低いため、40代では人工授精をせずに体外受精や顕微授精を受ける人もいます。
体外受精
体外受精は体外に取り出した卵子に精子を振りかけて、できた受精卵を子宮の中に戻す方法です。
受精卵を子宮の中に戻すため、体外受精よりも妊娠する確率は高いといわれています。
顕微授精
顕微受精は卵子の中に精子を注入して受精卵を作り、子宮の中に戻す方法です。
顕微鏡で確認しながら卵子の中に精子を注入して受精卵を作り出すため、体外受精よりも受精率が高くなります。
不妊治療でどの方法を選択するかはパートナーの年齢や精子の状態も含めて、医師と相談して決めていきましょう。
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有効活用したい不妊治療の保険適用
2022年より保険適用となった不妊治療。これまで自費だった不妊治療が、保険が適用されることで3割の負担で済みます。不妊治療は高額なので、治療費の負担が減るのはうれしい制度ですよね。
しかし注意したいのが、保険適用できる女性の年齢が治療開始時点で43歳未満であること。不妊治療も視野にいれて妊活している人は、保険適用できる年齢を考慮して上手く制度を利用しましょう。
不妊治療の保険適用についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
不妊治療の保険適用の条件は?年齢や回数から気になる費用までわかりやすく解説
不妊治療の保険適用を受けるための年齢や回数には条件があるため、事前にチェックして治療を始めるタイミングを考えることは大切です。本記事では、不妊治療の保険適用の条件や治療費、あらかじめ知っておくとお得になることもあわせて紹介するので、不妊治療の費用が心配な方は参考にしてください。
40代の妊娠は早め早めが吉!できることから始めよう
卵子の老化、卵巣・子宮機能の低下など、40代女性の体は日々妊娠しやすい環境から遠ざかっています。40代での妊活は時間が限られているので、早め早めの行動が妊娠成立への大きなカギですよ。
生活習慣改善や病院での検査のほか、妊活サプリは手軽に取り入れられる妊活の1つ。
ビタミンDや温活成分など、40代の妊活に必要な栄養をぎゅっと凝縮したオールインワン葉酸サプリ「mitas」を飲んで、赤ちゃんを迎えるための体を整えましょう。
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参考:
日本産婦人科学会 加齢と妊娠のリスク
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