更新日:2024/6/25
20代・30代・40代の妊娠確率~妊活の正しい知識と妊娠に近づくためのポイント6つ~
あなたは、
・年齢別の妊娠確率を知りたい
・年齢を重ねると妊娠確率が下がる理由を知りたい
・妊娠確率を上げるタイミングのとり方を知りたい
とお考えではありませんか?
年齢によって妊娠率がどう変わってくるのか気になりますよね。
結論から言うと、自然妊娠の確率は35歳から徐々に低下するため、タイミングのとり方や体づくりが重要です。
この記事を読めば、年齢別の自然妊娠の確率や1周期当たりの妊娠率がわかります。
また、年齢とともに妊娠率が下がる理由や妊娠確率を上げるタイミングのとり方もわかるため、今後の参考にできますよ。
この記事を読んで、妊娠確率を上げる体づくりを始めましょう。
この記事に登場する専門家
看護師ライター Kamon
専門学校卒業後、総合病院で看護師として9年勤務。自身も不妊治療を経験。
クリニックへの転職を機に医療系ライターとして活動開始。
<保有資格>
・看護師
【年齢別】自然妊娠の確率
年齢別の自然妊娠の確率は以下のグラフのとおりです。
図1 日本生殖医学会を参考に作図
(参考文献:一般社団法人日本生殖医学会「生殖医療Q&Aよくある質問」)
自然妊娠の確率は30歳以降で80%以下、40歳以降では40%以下と徐々に下降します。
また、こちらは健康的な男女が排卵日付近に性交渉を行った場合の1周期当たりの妊娠確率です。
年齢 | 1周期当たりの確率 |
---|---|
20代 | 25~30% |
30~34歳 | 25~30% |
35~39歳 | 18% |
40~44歳 | 5% |
45歳 | 1% |
(参考文献:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition)
1周期とは、生理が始まった日から次の生理が始まるまでの期間のこと。
1周期当たりの確率は、30代前半までは25~30%ですが、35歳以降は18%、40歳以降は5%と低下していることがわかります。
ただし、妊娠確率はあくまで目安であるため、気にしすぎずに、まずは妊娠しやすい体づくりをはじめましょう。
妊活をはじめた女性が妊娠までにかかった期間や、不妊治療した場合の妊娠率について先に知りたい方はこちらをご覧ください。
なぜ年齢を重ねると妊娠確率が下がるの?
年齢とともに妊娠確率が下がる原因として
- 卵子の数が減少
- 卵子の質が低下
が考えられます。
卵子の数は女性が生まれたときに決まっており、出生時はおよそ200万個あると言われています。
思春期から妊娠適齢期には30万~50万個になり、37歳くらいまでに2万個に減少します。その中で排卵する卵子の数は400~500個です。
つまり、卵子は新たに作られたり再生されたりすることがないため、年齢を重ねるとともに数が減少・質が低下し、妊娠の確率が下がってしまうということです。
また、年齢を重ねると子宮筋腫や子宮体がん、子宮頸がんといった病気にかかる可能性が高まることも、妊娠率が下がる理由のひとつです。
(参考文献:一般社団法人日本生殖医学会)
さらに、こちらは年齢別の流産率を表にしたものです。
年齢 | 流産率 |
---|---|
26~30歳 | 20%未満 |
31~35歳 | 20% |
36~40歳 | 20~30% |
41~45歳 | 35~60% |
(参考文献:日本産科婦人科学会 ARTデータブック2018)
年齢を重ねると妊娠しにくくなるだけでなく、流産の確率も上がってしまうというデータもあるのです。
男性の年齢も妊娠確率に関係ある?
男性の年齢も妊娠確率に関係します。
精索静脈瘤(精巣から出る血管に出来たこぶ)や加齢によって以下のリスクが高くなるためです。
- 精液量の減少
- 正常な形の精子が減少
- 精子運動率の減少
- 精子DNAに損傷がある割合の上昇
精巣機能(精子を作り出す機能)が低下することは、妊娠率低下や流産率が上がる要因となります。
WHOの調査によると、不妊症の原因として、男性のみが原因の場合が24%、男女ともに原因がある場合が24%、女性のみが原因の場合が41%であると報告されています。
つまり、不妊症の原因の約半数は男性にあるため、妊活は二人で協力して行うことが重要です。
(参考文献:日本産科婦人科学会 「妊娠適齢年令」)
男性の妊活に関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
妊活で男性がやるべきこと10選!精子の質を下げるNG行動もあわせて解説
本記事では、妊活で男性がやるべきことを10選にして紹介します。妊活前には夫婦でよく話し合い、風疹の抗体検査や精液検査を受けましょう。妊活中は、禁煙や禁酒などを徹底して生活習慣を見直すことが大切です。精子の質が落ちるNG行動や男性にとっても妊活が大切な理由も合わせて解説するので、これから赤ちゃんを迎えるためにも本記事を役立ててみてください。
また、男性の精活力をサポートするサプリメント「mitas for men」も一緒にチェックしてみてくださいね。
妊娠確率を上げるタイミングのとり方
最も妊娠確率が高いのは排卵日の1~2日前です。
卵子は排卵後24時間しか生きられないため、なるべく回数を多くしましょう。
理想は排卵4日前から1〜2日おきにタイミングをとることです。
また、自宅で排卵日を調べる方法は以下の3つです。
- 生理周期から予測する
- 基礎体温から予測する
- 排卵検査薬で調べる
生理周期管理アプリや基礎体温計、排卵検査薬などを使用し、排卵日を予測しましょう。
具体的な方法についてはこちらの記事をご覧ください。
妊活のベストタイミングはいつ?計算方法から妊娠しやすい頻度まで徹底解説!
赤ちゃんが欲しいと思い妊活を決意すると、妊娠しやすいタイミングや効果的な対策が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では理想的なタイミングのとり方や排卵日の計算方法、それ以外にできる妊活まで詳しく解説します。
(参考文献:日本産科婦人科学会 「タイミング」)
「妊活開始から1年」が産婦人科受診の目安
日本産婦人科学会では、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず一定期間(1年)妊娠しないものを「不妊症」と定義しています。
以下が1年間避妊をしないで性交渉をした場合の年代別妊娠率です。
(参考文献:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition)
20代前半では86%、30代前半では63%が1年未満に妊娠していることがわかります。
1年経っても妊娠しない場合はなんらかの原因がある可能性があるので産婦人科を受診しましょう。
また、こちらは日本産科婦人科学会が発表した2021年のART(生殖補助医療)、つまり不妊治療を行った場合の妊娠率・生産率・流産率についての表です。
(参考文献:「2021年体外受精・胚移植等の臨床実施成績」)
年齢が若いほうが妊娠率と生産率(赤ちゃんが産まれた確率)は高いことがわかりますが、不妊治療によってこれだけ確率が上がります。
1年の妊活で自然妊娠しない場合や、先に検査・治療を開始したい場合は早めに産婦人科を受診しましょう。
妊娠しやすい体づくりのポイント6つ
年齢別の妊娠確率を見ても、妊活には1日でも早い体づくりが大切です。妊娠しやすい体づくりのポイントは以下の6つです。
- 生活リズムを整える
- 適度な運動
- 食生活の改善
- ストレスを溜めない
- 体を冷やさない
- 葉酸サプリを飲む
どれも妊活に大切なことなので、ぜひ実践してみてくださいね。
1.生活リズムを整える
妊娠しやすい体づくりのポイント1つ目は生活リズムを整えることです。
ホルモンバランスや自律神経を整える規則正しい生活は、妊活の基本です。
起床・就寝時間や食事の時間を決めて、生活リズムを整えましょう。
睡眠は1日6時間以上が理想です。
- 睡眠の数時間前にお風呂に浸かりリラックスする
- 寝る前のスマホやパソコンはやめる
- 就寝前はカフェインを控える
これらにも注意すると質の良い睡眠がとれますよ。
2.適度な運動
妊娠しやすい体づくりのポイント2つ目は適度な運動をすることです。
運動は生活習慣病の予防やストレス解消になるほか、血流を促すことで生殖機能の働きを良くしてくれます。
ストレッチやウォーキング、ヨガなどの有酸素運動を取り入れましょう。
また、太りすぎや痩せすぎは妊活に向いていない体つきです。
厚生労働省の定める、BMI22kg/m2を目指しましょう。
(参文献考:厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~」)
3.食生活の改善
妊娠しやすい体づくりのポイント3つ目は食生活の改善をすることです。
主食・主菜・副菜・汁物を組み合わせてバランスの良い食事を摂りましょう。
大豆や大豆製品などに含まれる大豆イソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)に似た働きをするため、妊活をしている女性に特におすすめです。
また、カルシウムを多く含む小魚や牛乳、腸内環境を整える食物繊維なども積極的に取入れるようにしましょう。
妊活中・妊娠中に必要な栄養素について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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4.ストレスを溜めない
妊娠しやすい体づくりのポイント4つ目はストレスを溜めないことです。
過度なストレスは自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れにつながるため注意が必要です。
- 運動
- 入浴でリラックス
- 趣味の時間を確保する
など、ストレスを発散する方法をみつけましょう。
5.体を冷やさない
妊娠しやすい体づくりのポイント5つ目は体を冷やさないことです。
冷えは女性の大敵。血流が悪くなると子宮や卵巣の働きも低下するため注意が必要です。
- 適度な運動をする
- 入浴はシャワーで済ませず湯船につかる
- 温かい食事を摂る
- 生姜やシナモンなど体を温める飲み物を飲む
- 腹巻や靴下、カイロで温める
など、体を温める習慣をつけましょう。
6.葉酸サプリを飲む
妊娠しやすい体づくりのポイント6つ目は葉酸サプリを飲むことです。
葉酸は赤ちゃんの先天性の障害(神経管閉鎖障害)やママの貧血・合併症を予防するため、妊活中の女性に特に必要な栄養素です。
一般的な成人女性の葉酸の推奨量は1日240μgですが、妊活中~妊娠初期の方は400μgの追加摂取が必要です。
葉酸は食事だけでは不足することが多いため、サプリメントを併用しましょう。
葉酸の効果や必要な理由について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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妊活のサポートには「mitas」がおすすめ
妊娠確率を少しでも上げるための体づくりを目指す妊活中の方には、葉酸サプリ「mitas」がおすすめです。
mitasは、厚生労働省が定める推奨葉酸量400μgのほか、鉄分やビタミン、ミネラル20種類以上が配合されており、妊活中に必要な栄養素をしっかりとカバーできます。
また、妊活中の女性に特に嬉しいポイントとして、妊娠率や出生率を高めると言われているビタミンDをたっぷり配合しているところが挙げられます。
体内にビタミンDがしっかりあると、妊娠までの期間が短いという報告もあるんですよ。
(参考文献:Pre-conception 25-hydroxyvitamin D (25(OH)D) and fecundability)
さらに、和漢成分の配合により体を温めるサポートもしてくれるため、妊娠しやすいカラダづくりを目指す温活にもピッタリです。
妊活の知識や実績が豊富な不妊症専門の産婦人科医(「美加レディースクリニック」院長 )が監修しているため、信頼できる商品である点もポイントですよ。
妊娠に向けた体づくりの一つとして、ぜひ今から始めてみてくださいね。
妊娠確率はあくまでも目安!まずは妊娠しやすい体づくりから始めよう
自然妊娠の確率は年齢を重ねるとともに徐々に低下していきますが、これはあくまでも目安です。
まずは、妊娠確率が高い排卵日の1~2日前にタイミングをとりましょう。
自宅で排卵日を調べる方法は以下の3つです。
- 生理周期から予測する
- 基礎体温から予測する
- 排卵検査薬で調べる
さまざまな方法で排卵日を調べてみましょう。
また、妊娠しやすい体づくりのポイントは以下の6つです。
- 生活リズムを整える
- 適度な運動
- 食生活の改善
- ストレスを溜めない
- 体を冷やさない
- 葉酸サプリを飲む
できるだけ早い妊娠を目指すなら、これらのポイントに気をつけ、妊娠しやすい体づくりを進めていきましょう。
妊活をサポートする葉酸サプリ「mitas」は葉酸400μgをしっかりと含み、ヘム鉄やミネラルなど妊活期に必要な栄養素が配合されたオールインワンサプリです。
妊活中の栄養補給とともに、妊娠率や出生率を高めるといわれるビタミンDを一緒に摂取するなら、ぜひ今から始めてみてくださいね。
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