更新日:2025/6/12

妊婦さんに生卵はなぜダメ?赤ちゃんへの影響から食べてしまったときの対処法まで徹底解説!

赤ちゃんへの影響から食べてしまったときの対処法まで徹底解説!
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「妊婦さんはなぜ生卵を食べちゃダメなの?」
「妊娠中なのに、生卵を食べてしまった…」

そんな疑問や不安を感じていませんか?

体に気をつけてきたつもりでも、外食やすき焼きのときなど、ふとした場面で口にしてしまうこともありますよね。

妊婦が生卵を食べると、どんなリスクがあるのか赤ちゃんへの影響はどうなのか、この記事では、妊娠中の生卵による影響や安全性、注意点をわかりやすく解説します。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医

毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。

"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。

まきレディスクリニック

妊婦が生卵を避けたほうがいい理由

妊娠中に生卵を食べてはいけないと言われるのはなぜなのでしょうか?

まずは生卵によるリスクと、赤ちゃんと妊婦さんに及ぶ影響について見ていきましょう。

妊娠中は食中毒のリスクが高まる

妊婦さんの体は、赤ちゃんを守るために免疫の働きが一時的に弱まるといわれています。(※1)そのため、通常よりもサルモネラ菌などの細菌に感染しやすくなるのです。

サルモネラ菌は、生卵に潜んでいる可能性がある食中毒の原因菌。妊娠中は食中毒のリスクが高まることを覚えておきましょう。

サルモネラ菌に感染すると母体にも負担が大きい

サルモネラ菌に感染すると、激しい腹痛や下痢、発熱などの症状が現れることがあります。赤ちゃんに直接影響はないといわれていますが、妊娠中のからだにとっては大きな負担になります。

特に注意したいのが、下痢によって子宮が刺激され、収縮が起こること。

その結果、流産や切迫早産のリスクが高まるおそれがあるため、軽く考えず十分な注意が必要です。

出産時の感染にも注意

サルモネラ菌は、妊娠中にお腹の赤ちゃんにうつる心配はないとされています。

ただし、出産のタイミングでママが感染していた場合には、新生児にうつってしまうリスクがあります。

そうなると、赤ちゃんと同じ部屋で過ごせなかったり、しばらく母乳をあげられなかったりするケースも。(※2)

不安な産後のスタートを避けるためにも、妊娠中の感染予防が大切です。

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半熟卵や温泉卵なら大丈夫?

半熟卵や温泉卵も、中心部までしっかり火が通っていなければ、サルモネラ菌が生きている可能性があります。妊娠中は「完全に火を通した卵」だけにしておくのが安心です。

同じく妊娠中の食中毒が心配な食べ物については、こちらの記事も参考にしてください。

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妊娠中に生卵を食べてしまったけど大丈夫?

万が一妊婦さんが生卵を食べてしまったとしても、すぐに悪影響が出るとは限りません。まずは落ち着いて、体調を見守りましょう。

まずは体調チェックを!受診が必要な症状

サルモネラ感染症の症状は、食後6〜48時間ほどで現れるとされています。

以下のような体調の変化がないか注意してみてください。(※3)

  1. 1吐き気や嘔吐
  2. 2お腹の痛みや下痢
  3. 338℃以上の発熱

これらの症状があるときは、市販薬を飲む前に医療機関へ相談しましょう

病院に行く時のポイント

診察を受ける際は、次のような情報を医師に伝えておくとスムーズです。(※4)

  1. 1妊娠何ヶ月か(母子手帳もあると安心)
  2. 2いつ・どこで・何を食べたか
  3. 3どんな症状がいつから出ているか

余裕があれば事前にメモをとっておくと良いでしょう。

妊娠中の食中毒については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

妊娠中に食中毒にかかったらどうなるの?赤ちゃんへの影響からなりやすい理由、対策まで徹底解説!

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妊娠中に卵は食べてもいいの?

卵は調理のレパートリーが豊富なうえ、栄養がギュッと詰まった便利な食材。

しっかり加熱されていれば、妊娠中に積極的に摂りたい食べ物のひとつといえます。

卵は栄養価が高く妊婦さんにうれしい食品

卵は「完全栄養食品」ともいわれるほど、栄養バランスに優れた食材です。

体づくりに欠かせないたんぱく質をはじめ、脂質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれています。(※5)

特に妊娠中は、赤ちゃんの成長に加えて、ママ自身の体調を整えるためにも多くの栄養が必要になります。

卵には、赤ちゃんの骨の成長をサポートするビタミンDやカルシウム、貧血予防に役立つ鉄分も含まれており、妊婦さんにとって強い味方です。

また、毎日の食事に取り入れやすいのも大きな魅力。

ごはんにもパンにも合い、調理方法もゆで卵・炒り卵・卵焼きなどバリエーションが豊富なので、飽きずに続けられるのも嬉しいポイントです。

卵を食べるときの工夫

生卵を避けて、安心して卵を食べるためには、以下のような工夫が重要です。(※6,7)

  1. 1ヒビのない、清潔な卵を選ぶ
  2. 2購入後はすぐに冷蔵庫で保存する
  3. 3消費期限を守って早めに食べる
  4. 4しっかり加熱する(ゆで卵なら沸騰してから5分以上)

とくに加熱」はもっとも大切なポイントです。卵の中心まで火を通すことで、サルモネラ菌をしっかり死滅させることができます。

加熱が不十分な目玉焼きや半熟オムレツは、妊娠中は避けておいたほうが安心です。

少し手間はかかりますが、赤ちゃんの安全のために、丁寧な調理を心がけていきましょう。

妊娠中の食べ方に迷う食品については、こちらも参考にしてください。

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妊娠中に気をつけたい食習慣

生卵以外にも注意が必要な食品や、逆に積極的に摂っておきたい栄養素があります。

妊娠中の赤ちゃんとママの健康のために、ぜひチェックしてくださいね。

生卵以外に注意が必要な食品

妊娠中は、生卵だけでなく細菌や寄生虫が潜んでいる恐れのある食品にも気をつける必要があります。

特にリステリア菌やトキソプラズマといった病原体は、健康な大人にはほとんど影響がなくても、妊婦さんや赤ちゃんには重い影響を与えることがあるため注意が必要です。

以下のような食品は、妊娠中は避けるか、十分に加熱してから食べましょう。(※8)

  1. 1生ハムやユッケなどの生肉
  2. 2加熱が不十分なパテやスモークサーモン
  3. 3ナチュラルチーズ(加熱処理されていないタイプ)

これらの食材に含まれるリステリア菌は、加熱によって死滅するため、「しっかり火を通す」ことが最大の予防策になります。

加熱されていないチーズや冷たいまま食べる加工食品には注意し、パッケージに「加熱済み」や「殺菌済み」と表示されているかどうかを確認して選ぶようにしましょう。

不安なときは、食べるのを控えるのもひとつの安心につながります。

妊娠中に避けたい食べ物については、こちらの記事も参考にしてください。

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積極的に摂りたい栄養素

生卵など「避けたほうがいいもの」がある一方で、妊娠中だからこそ積極的にとり入れておきたい栄養素もあります。

赤ちゃんの健やかな成長はもちろん、ママの体調管理にも関わるため、意識して毎日の食事に取り入れていきたいところです。

以下の表に、妊婦さんにとって特に大切な栄養素とその役割をまとめました。(※9,10)

栄養素妊婦に必要な理由
葉酸赤ちゃんの脳や脊髄の発達を助ける
貧血を防ぎ、赤ちゃんに酸素を届ける
亜鉛細胞の成長や免疫力の維持に関係する
カルシウム・マグネシウム骨や歯の形成、筋肉や神経の働きをサポート
DHA/EPA赤ちゃんの脳や視力の発達を支える

これらの栄養は、普段の食事からとるのが理想ですが、食欲が落ちているときや、忙しくて栄養管理が難しいときには不足しがちです。

そんなときには、無理せずサプリメントを活用するのもおすすめです。

妊娠中の栄養サポートに役立つサプリが、妊婦さんのために作られた「mamaruです。

妊娠中の栄養サポートには「mamaru」がおすすめ

「mamaru」は、妊娠中のママと赤ちゃんのために必要な栄養素をぎゅっと詰め込んだ、オールインワンの妊婦さん向けサプリです。

1日4粒で、葉酸・鉄分・カルシウム・ビタミン・ミネラルなど、妊娠中に不足しがちな栄養をまるっと補うことができます。

赤ちゃんとママが摂りたい6つの栄養素もしっかり含まれていますよ。

  • 葉酸
  • 亜鉛
  • カルシウム・マグネシウム
  • DHA/EPA

そのほか、腸内環境のサポートにうれしい食物繊維・乳酸菌・ラクトフェリンも配合

腸内環境が整うと、妊娠中の食中毒リスクの一因となる免疫力の向上にもつながるといわれています。

mamaruは、1つで複数の悩みに応えてくれる頼もしいサプリです。

また、妊娠中はつわりや体調の変化で、思うように食事がとれないこともありますよね。

mamaruはそんなママのために、業界最小サイズの粒とニオイを抑えたコーティングを実現。

どんな時期でも飲みやすく、必要な栄養を無理なく補えるので、毎日の負担を減らしたい方にもぴったりです。

さらにmamaruのすごいところは、産婦人科医監修・推奨のサプリメントであるということ。

妊娠中に避けたい添加物は一切不使用で、GMP認定マークも取得済み。安全性にも配慮されています。

全国のドラッグストアで購入できますが、公式サイトなら割引価格でお得に試せます。

まずはお試しだけ、気軽に始めたい方にもおすすめですよ。

無理なく、でもしっかりと。

mamaruは、妊婦さんと赤ちゃんの健やかな毎日を応援しています。

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卵は妊婦にとって大切な栄養源!「しっかり加熱」で美味しく食べよう

妊娠中は、生卵を避けてしっかり加熱した卵を選ぶことが基本です。食中毒のリスクを防ぎながら、卵の豊富な栄養はきちんと取り入れていきましょう。

不安なときは、無理せず医師や助産師に相談を。

mamaruのような妊婦さん専用サプリをうまく活用すれば、忙しい日々でも栄養管理がしやすくなります。

赤ちゃんの成長のためにも、自分の体調を大切にしながら、安心して毎日を過ごしていきましょう。

参考文献 :

(※1)子ども家庭庁 母子健康手帳情報支援サイト「妊娠中と産後の食事―新しい生命と母体に良い栄養を―」

(※2)安岐 佳子ほか「菌血症をきたしたサルモネラ腸炎を発症した妊婦の一例」現代産婦人科 Vol.70 No.1,2021 年,pp.7-11

(※3)農林水産省「サルモネラ(細菌)[Salmonella Enteritidis, S. Typhimurium]」

(※4)水戸市「食中毒が疑われる時は」

(※5)農林水産省「特集 毎日、『たまご』」

(※6)日本卵業協会「表示とタマゴの安心」

(※7)島根県「卵の衛生的な取扱いについて」

(※8)国立健康・栄養研究所 Q&A|妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針

(※9)奈良市の子育ておうえんサイト「妊娠期の食事」

(※10)日本赤十字社医療センター「妊娠中から産後の栄養について②」

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