更新日:2024/11/26
妊娠中にお寿司を食べてもいいの?ダメな理由や食べていいネタを解説!
妊娠中にお寿司を食べたいと思っている妊婦さんもいるのではないでしょうか。食事の内容や量が制限されやすい妊娠中は、お寿司を食べることにも注意が必要です。
しかし、注意点を守ればお寿司もおいしく食べることができますよ!
ここでは、妊娠中にお寿司を食べてはいけない理由や、お寿司を食べる時の注意点について解説します。
正しいリスクや注意点を理解して、妊娠中の食事を楽しみましょう。
この記事に登場する専門家
萩 ゆう
現在子育て中のママライター。妊娠・出産、子育ての体験をもとに記事を執筆。また、マラソンを得意としフルマラソンサブ3の記録を持つことから、体づくりやスポーツ系メディア等でも活動中。
妊娠中にお寿司を食べるのはなぜダメなの?
妊娠にまつわる本やサイトの多くが「妊娠中にお寿司を食べることは控えよう」と主張しています。その理由を4つ紹介します。
- 細菌による食中毒の危険性がある
- 有害物質が含まれている危険性がある
- 食のバランスが崩れやすい
- ビタミンAを摂りすぎることがある
理由①細菌による食中毒の危険性がある
生の魚には食中毒を引き起こす細菌が潜んでいる危険性があります。
妊娠中は、赤ちゃんを異物として攻撃しないように体が抵抗力を抑制していると言われています。
通常よりも免疫力が低く細菌などに感染しやすくなっているため、お寿司など生魚を食べる時には特に注意が必要です。
また、食中毒になると菌自体が胎児に影響を与えるだけでなく、下痢や嘔吐により子宮が収縮し、早産などにつながる可能性がある点にも注意しましょう。
注意すべき主な細菌は以下です。
リステリア菌
生イカに含まれる菌です。妊婦が感染すると、流産・早産の他、胎児の重度障害につながる可能性があります。
厚生労働省では、妊娠中に重症化しやすいだけでなく、胎盤から胎児へ感染の影響がでることを指摘しています。
ノロウイルス
二枚貝に含まれやすい菌です。嘔吐や下痢の症状を引き起こし、妊娠中の感染は胎児に影響する可能性があります。しっかりと加熱処理されたものを食べましょう。
アニサキス
サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなど、幅広い魚介類に寄生します。嘔吐や下痢、腹痛などの症状を引き起こし、アレルギー反応を引き起こすケースもあります。妊娠中の生食は控えましょう。
腸炎ビブリオ
生の魚介類を調理する過程の二次汚染により感染しやすい細菌です。嘔吐や下痢、腹痛や発熱の症状を引き起こします。新鮮な食材を選ぶ他、調理時の衛生管理を徹底して二次汚染を防ぐようにしましょう。
これらの細菌は、鮮度や衛生状態が悪いと繁殖しやすい傾向にあります。
妊娠中に魚介類を食べる場合は、鮮度や衛生状態の良い食材を選び、しっかりと加熱処理をしたものが望ましいでしょう。
理由②有害物質が含まれている危険性がある
マグロやキンメダイ、メカジキなど大きな魚にはメチル水銀が多く蓄積されているケースがあります。
通常であれば、メチル水銀が蓄積された魚を食べても、少しずつ水銀が排出されていくため体に影響はないとされています。
しかし、妊娠中は赤ちゃんにメチル水銀が移行し、胎児の中枢神経に障害を起こすことがあります。
厚生労働省は、妊婦が食べられる目安量を以下のように提示しています。
<1週間に食べる目安量>
- キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、クロムツ:80g(1人分)×2
- キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ:80g(1人分)×1
適正量を守れば食べることができるので、目安量を超えないように注意しましょう。
理由③食のバランスが崩れやすい
食事のバランスが崩れやすいことも、お寿司を食べるうえで注意したいポイントです。
お寿司は炭水化物とタンパク質でできているため、栄養が偏りやすい傾向にあります。
野菜不足や食物繊維不足を解決するために、副菜としてサラダや海藻のみそ汁などを加えましょう。
また、お寿司はシャリの量が多く、食べ過ぎると炭水化物の過剰摂取にもなりかねません。おいしいからといって食べ過ぎには注意してください。
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理由④ビタミンAを摂りすぎることがある
お寿司のネタによってはビタミンAの摂りすぎになることがあります。あなごやうなぎにはビタミンAが多く含まれています。
ビタミンAは体に必要な栄養素ですが、妊娠中の過剰摂取により胎児の発育異常や先天性奇形の原因になることがあります。
厚生労働省は、18歳以上の女性のビタミンAの耐用上限量を2,700μg/日と定めています。
あなごやうなぎは加熱処理されているので、適量を守り食べすぎないように注意すれば、妊娠中でもおいしく食べられますよ。
ビタミンAについて詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
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妊娠中にお寿司を食べてしまった!大丈夫?
中には「妊娠に気づかずお寿司を食べてしまった」「リスクを知らずに口にしてしまった」という人もいるかもしれません。
食中毒の症状(腹痛や嘔吐)がなければ、過度に心配せず経過を見ましょう。もし症状がある場合は、すぐに病院で受診してください。
水銀の摂取によるリスクについては、胎盤ができる妊娠4ヶ月頃より前に取り込まれた水銀は徐々に減少していきます。
過剰に心配せず、妊娠に気づいた時から意識を向けましょう。
妊娠中にどうしてもお寿司が食べたいときの注意点
妊娠中にどうしてもお寿司が食べたくなることがあるかもしれません。お寿司を食べる時に気をつけたい注意点を解説します。
妊娠中に食べてもいいお寿司のネタを食べる
妊娠中にお寿司を食べる場合、食中毒のリスクが少ないネタを選びましょう。
- えびやタコ、かになどの加熱された魚介類
- カッパ巻き、納豆巻き、かんぴょう巻きなど野菜を使ったネタ
- 肉寿司や天ぷら巻きなど加熱された肉のネタ
- 玉子焼きやツナサラダ、コーンの軍艦
つわりの時に酢飯が食べたいと感じる人がいるかもしれません。
一児の母である筆者も、つわりの時期に酢飯や冷たいご飯が食べたくて、よく大手回転寿司チェーンに行っていました。ツナサラダやかっぱ巻きなどのネタを選んでお寿司を楽しみましたよ!
水銀を多く含む魚は週の上限量を意識する
水銀の摂り過ぎは胎児に影響を与える可能性があるため、水銀を多く含む魚を食べる時には、週の上限量を意識しましょう。
お寿司を食べる時だけ注意するのではなく、週を通した摂取量が上限量の目安になります。
たくさん食べたという認識があるときは、お寿司も食べすぎてしまわないように注意しましょう。
信頼できるお店で食べる
妊娠中にお寿司を食べる際には、信頼できるお店で食べましょう。
「新鮮なネタを提供しているか」「お店の清潔感はあるか」という点で、信頼できるお店かどうかは非常に重要です。
清潔感のないお店の調理によって、二次汚染につながってしまうことも起こりかねません。
また、回転寿司を食べる場合は回ってくるお寿司ではなく、新しく注文した商品を食べるようにしましょう。
火が通っているネタでも念のため注意する
火が通っているネタであれば絶対安心というわけではありません。
炙り寿司などは完全に火が通っている状態ではなく、中心まで十分に加熱されていないことがあります。
食中毒のリスクを避けるためにも、炙りなどのネタは控える方がいいでしょう。
流産しやすい食べ物など、妊娠中に避けたい食品についてはこちらでも紹介しています!
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お寿司以外にも妊娠中に気をつけたい食べ物はある?
妊娠中はお寿司以外にも気をつけたい食べ物があります。大切な赤ちゃんを守るためにも、気をつけたい食べ物を知り、リスクを避けることが大切です。
お寿司以外の生ものにも注意が必要
妊娠中はお寿司以外の生ものにも注意しましょう。
ナチュラルチーズや生ハム、スモークサーモン、ローストビーフ、生卵や馬刺しなど、生食の食べ物には食中毒のリスクをもたらす細菌が潜んでいる可能性があります。
生の肉から感染することがあるトキソプラズマは、妊娠中の感染により死産・流産以外に、水頭症、視力障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などを引き起こすと言われています。
胎児への感染を防ぐためにも、生ものはなるべく避けましょう。
反対に摂ったほうが良い食べ物は?
避けるべき食べ物とは逆に、妊娠中に摂るべき食べ物(栄養素)もあります。
ほうれん草やブロッコリーなどに多く含まれる「葉酸」は、意識的に摂取したい栄養素のひとつです。
葉酸は細胞の分裂や成熟にかかわる成分。特に妊娠初期に必要な栄養素であり、必要な葉酸量が不足することで、赤ちゃんの先天異常である神経管閉鎖障害のリスクが高くなります。
妊娠中はもちろん、妊活中や産後まで継続して摂りたい栄養素なんですよ。
妊娠中に葉酸が必要な理由について、詳しくはこちらで解説しています。
なぜ妊婦には葉酸が必要なの?摂取量からいつまで摂るべきかまで助産師が完全ガイド!
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妊娠中の葉酸摂取には「mamaru(ママル)」がおすすめ
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栄養バランスや内容を考えて妊娠中の食事を楽しもう
妊娠中にお寿司を食べたい人は、リスクや注意点を正しく理解しておくことが大切です。
偏った食べ方をしてしまうと、おなかの赤ちゃんの成長や発達に影響を与えることがあります。
お寿司を食べる時には、食べる方法や食べる量、食べる種類に注意しながら、バランスよくネタを選ぶように心がけましょう。
食事だけで摂取できない栄養素は、サプリで補うことが推奨されています。
葉酸など必要な栄養素を効率的に摂るにはmamaruがおすすめです。
妊娠中もおいしく食事を楽しみたい人は、ぜひmamaruを食事のサポートに役立ててくださいね。
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