
更新日:2026/9/15
妊婦さんの鼻血は大丈夫?よく出る原因と正しい止め方、受診の目安をわかりやすく解説

「妊娠してから、なぜか鼻血がよく出るようになった」
「突然鼻血が出たけれど、赤ちゃんは大丈夫?」
妊娠中にこれまでなかった体調の変化が起こると、不安になりますよね。
実は、妊娠中はホルモンや血液量の変化によって、鼻血が出やすくなることがあります。
多くの場合は大きな問題につながるものではありませんが、出血量が多い場合やなかなか止まらない場合には注意が必要です。
この記事では、妊婦さんに鼻血が起こりやすい理由や正しい止め方、病院に相談したほうがよい目安をわかりやすく解説します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
医療ライター 宮川しおり
2児の母。切迫早産での長期入院や、妊娠糖尿病でのインスリン治療を経て出産。
現在は主に医療・健康分野でライター活動をしている。
<保有資格>
・看護師/保健師/養護教諭
・メンタル心理カウンセラー
・日本フェムテック協会認定資格3級
妊娠中の鼻血はよくあること?赤ちゃんへの影響は?

妊娠してから突然鼻血が出るようになると「何か異常があるのでは」と心配になるかもしれません。
まずは、妊娠中の鼻血の考え方について詳しく解説していきます。
妊娠してから鼻血が増えたと感じる人は多い
妊娠前はほとんど鼻血が出なかった人でも、妊娠をきっかけに鼻血が出ることがあります。(※1)
たとえば、朝起きたときやお風呂に入ったあと、鼻をかんだときなど、ふとしたタイミングで突然出血することもあります。
実は妊娠中は、ホルモンの変化などによって鼻の粘膜が敏感になるため、ちょっとした刺激でも血管が傷つきやすい状態です。
出血する回数や量には個人差があるため「こんなに鼻血が出るなんて、わたしだけ?」と必要以上に心配する必要はありません。
少量の鼻血だけで赤ちゃんに影響することは考えにくい

鼻血が出ると「こんなに血が出て赤ちゃんは大丈夫?」と不安になる方もいるでしょう。
鼻血は、鼻の中にある粘膜や血管からの出血です。通常、少量ですぐに止まる鼻血であれば、赤ちゃんに影響することは考えにくいとされています。
そのため、まずは落ち着いて対処しましょう。
ただし、出血量が多い場合や長時間止まらない場合は注意が必要です。ただの鼻血だからと自己判断せず、受診したほうがいいケースについては、こちらにまとめています。
妊婦さんが鼻血を出しやすいのはなぜ?

妊娠中の鼻血には、いくつかの原因が関係しています。
ホルモンや血液量といった妊娠特有のからだの変化に、乾燥や鼻づまりなどが重なることで、鼻血が出やすくなります。
ホルモンの変化で鼻の粘膜が腫れやすくなる
妊娠すると、女性ホルモンの分泌量が大きく変化します。その影響で鼻の粘膜にある血管が広がったり、粘膜が腫れたりすることがあります。
鼻づまりや鼻水などが続く「妊娠性鼻炎」がみられる人も。(※2)
鼻の粘膜が腫れて敏感になると、鼻をかんだりこすったりするだけでも細い血管が傷つき、鼻血につながることがあります。
妊娠中の鼻づまりでお悩みの方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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妊娠中は血液量が増える

妊娠中の血液量の増加も、鼻血の原因のひとつです。
妊娠すると、おなかの赤ちゃんに酸素や栄養を届けるため、妊婦さんの体内を流れる血液量が大きく増加。とくに妊娠後期になると、循環する血液量は妊娠前より約40%も増えます。(※3)
血液量が増えると、鼻の粘膜にある細い血管にも多くの血液が流れます。
そこに鼻をかむ、くしゃみをするといった刺激が加わることで、妊娠前よりも鼻血が出やすくなることがあるのです。
鼻づまりや乾燥で粘膜が傷つく
妊娠による変化だけでなく、鼻の粘膜への刺激も鼻血の原因になります。
とくに注意したいのが、空気の乾燥です。エアコンを長時間使用する季節や空気が乾燥する冬場は、鼻の粘膜も乾きやすくなります。
さらに、花粉症やアレルギー性鼻炎、風邪などで鼻水や鼻づまりがあると、鼻をかむ回数も増えるでしょう。
妊娠中も通常時と同じく、鼻を強くかんだり、乾燥した鼻の中を触ったりすると、粘膜に傷がついて出血することがあります。
血圧や薬が関係する場合もある

血圧の状態や服用している薬によって、鼻血が出やすくなったり、いったん出た鼻血が止まりにくくなったりすることがあります。
高血圧そのものが鼻血の直接的な原因になるとは限りませんが、血圧が高い人では、鼻血が出たときに出血が長引くことがあります。
また、抗凝固薬などの血液を固まりにくくする薬を使用していると、鼻の粘膜にできた小さな傷からの出血でも止まりにくくなることも。
鼻血とともに血圧の高さが気になる場合は、こちらの記事もあわせてチェックしてくださいね。
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妊娠中に鼻血が出たときの正しい止め方

妊娠前、鼻血があまり出ない体質だった方は、突然鼻血が出ると驚いてしまいますよね。
ここからは、鼻血の対処法について詳しく解説していきます。
座って少し前かがみになる
鼻血が出たら、まず椅子などに座り、顔をやや下に向けます。(※1)
「鼻血が出たら上を向く」と思っている人もいるかもしれませんが、上を向くと血液が喉に流れ込みやすくなってしまいます。
すると、飲み込んだ血で気持ちが悪くなったり、せき込んだりすることがあるため、口に流れてきた血は飲み込まずに外へ出しましょう。
小鼻を10~15分つまむ

次に、鼻の骨がある硬い部分ではなく、鼻の下側にあるやわらかい小鼻を指でつまみます。(※1)
そのまま10~15分程度、途中で手を離さずに圧迫しましょう。
「もう止まったかな?」と数分ごとに確認すると、固まり始めた血が再び流れ出すことがあります。
圧迫している間は、口でゆっくり呼吸してください。
止まった直後は鼻をかまない
鼻血が止まっても、すぐに強く鼻をかむのは避けましょう。
出血した部分は血液が固まり、弱い力で傷口をふさいでいる状態です。鼻をかんだり触ったりすると、この血の塊がはがれて再び出血することがあります。
鼻血が止まったあとはしばらく鼻への刺激を避けて過ごしましょう。
ティッシュを奥まで詰め込まない
鼻血が出ると、とっさにティッシュを丸めて鼻に詰める人も多いでしょう。
しかし、鼻の奥までティッシュを押し込むと、取り出す際に固まりかけた血がはがれ、再び出血することがあります。
鼻血の基本的な止め方は、ティッシュを詰めることではなく、小鼻を外側から圧迫することです。
圧迫してもなかなか止まらない場合は、医療機関への相談を検討してください。
妊婦さんの鼻血で病院に相談したほうがよい目安

妊娠中によくみられる鼻血でも、すべてを「妊娠のせいだから大丈夫」と考えるのは避けましょう。
出血の量や続く時間、一緒に現れる症状によっては、耳鼻咽喉科や産婦人科などへの相談が必要です。
圧迫しても鼻血が止まらない
小鼻をしっかり圧迫しても出血が止まらない場合は、医療機関に相談しましょう。(※4)
20~30分程度圧迫しても止まらない場合や、出血の勢いが強い場合、血が次々と喉に流れてくる場合などは、早めに受診してください。
また、出血量が多く、ふらつきや顔色の悪さ、息苦しさなどがみられる場合も受診が必要です。
鼻血を何度も繰り返す

一度止まっても何度も鼻血が出る、以前より出血する回数や量が増えている場合も、一度耳鼻咽喉科などで相談しておくと安心です。
鼻血の多くは鼻の粘膜への刺激などで起こりますが、なかには鼻の病気や全身の病気、使用している薬が関係するケースもあります。
「妊娠しているから鼻血が増えただけ」と決めつけず、気になる変化がある場合は医師に伝えましょう。
強い頭痛や発熱を伴う
鼻血と一緒に、強い頭痛や見えにくさ、目のちらつき、急なむくみなどがみられる場合は、産婦人科に相談してください。
とくに妊娠後期では、高血圧や強い頭痛、視覚の異常などは妊娠高血圧症候群に関連してみられることがあります。(※5)
鼻血だけで妊娠高血圧症候群と判断することはできませんが、ほかの症状もあわせて確認することが大切です。
また、発熱や強い体調不良を伴っている場合も、鼻血だけに目を向けず医療機関へ相談しましょう。
鼻血と並んで多い妊婦さんの悩み「頭痛」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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妊娠中の鼻血を予防する方法3つ

妊娠に伴うホルモンや血液量の変化そのものを避けることはできません。
一方で、鼻の粘膜が乾燥したり傷ついたりしないようにすることで、鼻血が起こるきっかけを減らせる可能性があります。
室内を加湿する
鼻の中が乾燥すると、粘膜が傷つきやすくなります。
空気が乾燥する時期は、加湿器を使ったり、濡れたタオルや洗濯物を室内に干したりして湿度を保ちましょう。
エアコンの風が直接顔に当たる状態も避け、寝室の乾燥にも注意してください。
鼻を刺激しない

鼻づまりや鼻水が気になると、つい強く鼻をかみたくなります。しかし、鼻を強くかむと粘膜に負担がかかり、細い血管が傷つくことがあります。
左右の鼻を一度に強くかまず、片方ずつやさしくかみましょう。
また、鼻の中を頻繁に触る、かさぶたを無理にはがすといった行動も避けることが大切です。
水分をこまめに摂る
妊娠中は、こまめな水分補給も意識しましょう。
水分不足を防ぐことは、全身の体調管理だけでなく、口や鼻などの粘膜を乾燥させないためにも大切です。
一度にたくさん飲む必要はありません。つわりなどで飲みにくい場合は、常温や冷たい飲み物など、自分が口にしやすいものを少量ずつ摂る方法もあります。
妊婦さんの水分補給におすすめの飲み物は、こちらの記事を参考にしてください。
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妊娠中の鼻血によって貧血になることはある?

鼻血を見ると「血が減って貧血になるのでは?」「赤ちゃんに必要な鉄まで足りなくならない?」と心配になる方もいるでしょう。
鼻血による出血と、妊娠中に起こりやすい鉄不足は分けて考えることが大切です。
少量の鼻血が一度出ただけで貧血になる可能性は低い
少量で短時間のうちに止まる一般的な鼻血で、すぐに貧血になるケースは多くないと考えられます。
一方で、出血量の多い鼻血や頻繁な鼻血を繰り返すと、鉄不足や貧血につながる場合があります。
鼻血を何度も繰り返している場合や、立ちくらみ、動悸、息切れ、強い疲労感などがある場合は、妊婦健診などで医師に伝えましょう。
妊婦さんの貧血について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
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妊娠中は鼻血とは別に「鉄不足」に注意が必要

鼻血が出たからといって、鉄不足になっているとは限りません。ただし、妊娠中は鼻血とは関係なく、鉄不足に注意したい時期です。
妊娠すると、赤ちゃんの成長に鉄が使われるほか、妊婦さん自身の血液量も増えます。そのため、妊娠中は妊娠前より多くの鉄が必要です。
鉄を含む食品としては、赤身の肉や魚、卵、大豆製品などがあります。
まずは主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を基本に、鉄や葉酸、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂ることが大切です。
なお、貧血が疑われる場合は、食事やサプリメントだけで自己判断して対処するのではなく、血液検査を受けて医師の指示に従うことが大切です。
妊娠中の鉄+栄養補給には「mamaru」がおすすめ

妊娠中は、つわりで食べられるものが限られていたり、体調によって食事の量が減ったりすると、毎日必要な栄養を意識して摂るのが難しいこともあるでしょう。
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ブレンドヘム鉄とは?

ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に含まれる鉄で、非ヘム鉄に比べてからだに吸収されやすいとされています。一方、非ヘム鉄は野菜や豆類などにも含まれる鉄です。
mamaruは、この2種類の鉄を組み合わせることで、妊娠中の鉄補給をバランスよくサポートします。
妊娠中に必要な栄養素がオールインワン

mamaruには、葉酸400μgをはじめ、妊娠中に意識したいビタミンやミネラルもまとめて配合。複数のサプリメントをそれぞれ用意する負担を減らしながら、妊娠中の栄養を補いやすいのもメリットです。
また、乳酸菌や食物繊維などの菌活・腸活をサポートする成分も含まれているため、妊娠中に多いお腹のトラブルケアにも役立ちます。
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妊婦の鼻血は慌てず対処し、日頃の栄養管理も見直そう

妊娠中はホルモンや血液量の変化によって、これまで鼻血が出なかった人でも突然鼻血が出ることがあります。
少量ですぐに止まる場合は大きな問題につながらないことが多いため、まずは顔を少し下に向け、小鼻をしっかり圧迫しましょう。
一方、圧迫してもなかなか止まらない、出血量が多い、何度も繰り返す、強い頭痛などの症状を伴う場合は、医療機関への相談が必要です。
また、妊娠中は鼻血とは別に、鉄をはじめとした栄養素の必要量も変化します。
鼻血をきっかけに日頃の食生活を見直し、必要に応じてマタニティサプリ「mamaru」も活用しながら、無理なく栄養管理を続けていきましょう。
参考文献:
(※1)Week 28|BEST START IN LIFE NHS
(※2)妊娠悪阻(つわり)と嗅覚・味覚の変化-性ホルモンと微量元素の検討|科学研究費助成事業 研究成果報告書
(※3)妊婦の生理学(田中宏和 著)
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