更新日:2025/1/21

妊娠中の鼻づまりで寝れないときの対処法は?今すぐできる対策と原因を徹底解説

妊娠中の鼻づまり対処法についてお答えします
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妊娠中は、体がどんどん変化していく特別な時期です。その中でも「鼻づまり」に悩まされる妊婦さんは少なくありません。

特に「夜になると症状がひどくなってなかなか寝付けない…」なんてことも。これが続くと日中の生活にも影響が出てしまいますよね。

この記事では、妊娠中の鼻づまりの原因や、少しでも楽になるための工夫をご紹介します。

快適な妊娠生活を送るためのヒントを、ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

妊娠中の鼻づまりの原因

「妊娠性鼻炎」と呼ばれる鼻づまりの症状は、多くの妊婦さんに見られ、鼻粘膜の腫れやうっ血を引き起こすこともあります。

妊婦さん特有の鼻づまりの原因を理解し、適切な対策を取ることで、症状を和らげることが可能です。

まずは、妊娠中の生理的な変化を理解してみましょう。

ホルモンバランスの変化

妊娠中は、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンがたくさん分泌されるようになります。

このホルモンの働きで、鼻の粘膜が腫れやすくなり、鼻づまりを感じることがあります。

特に妊娠中期にあたる20週目以降になるとエストロゲンの分泌がさらに増えるため、この頃から鼻づまりが気になる妊婦さんが多いようです。

血流量の増加

妊娠中は、赤ちゃんが成長するために体の血液量が増えて、全身の血流が良くなります。

この変化はとても大切なことですが、同時に鼻の粘膜に影響を与えることも。

血液の流れが増えることで鼻の粘膜がむくみやすくなり、それが鼻づまりにつながることがあります。

妊娠中の免疫機能の変化

妊娠中は、体の免疫機能に変化が見られることがあります。

その影響で、アレルギー反応が起こりやすくなるケースがあり、もともとアレルギー性鼻炎や花粉症を持っている方は、妊娠中に症状が悪化しやすいと言われています。

実際に、妊娠前からアレルギー性鼻炎を持っている方のうち、3分の1ほどの人が妊娠中に症状が強くなるともいわれます。

参考:アレルギー疾患と妊娠(国立成育医療研究センター)

また、妊娠中は免疫力の低下により膀胱炎にもなりやすいといわれています。詳しくはこちらも参考にしてください。

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鼻を温める、加湿する

鼻づまりがつらいときは、鼻を温め、加湿することがおすすめです。

  1. 1鼻を温める
  2. 2部屋を加湿する
  3. 3温かい飲み物を飲む
  4. 4鼻うがいをする

鼻を温める

鼻づまりを少しでも楽にするために、鼻を温める方法は簡単でおすすめです。

たとえば、お風呂に入ったり、蒸しタオルを使って鼻の周りを温めたりすると血行が良くなり、鼻づまりが軽くなることがあります。

部屋を加湿する

お部屋の湿度を適度に保つのも大事なポイントです。

加湿器を使って湿度を40~60%くらいにすると、鼻の粘膜が乾燥しにくくなり、症状が悪化しにくくなります。

温かい飲み物を飲む

温かい飲み物を飲むのも効果的です。

温かいお茶やハーブティーを飲むと、鼻が内側から温まるだけでなく、蒸気を吸い込むことで鼻づまりが和らぐことも期待できます。

ただし、ハーブティーの中には一部避けた方がよい種類もあります。子宮収縮作用があるとされるレモングラスやカモミールなどは多量に飲むことを避け、たしなむ程度にしましょう。

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鼻うがいをする

「鼻うがい」も効果があります。

生理食塩水や市販の鼻洗浄液を使うと、鼻の中をきれいにしてくれて、詰まりの原因になっている粘液や刺激物を取り除くことができます。

食事と栄養を意識する

妊娠中の鼻づまり対策には、食事や栄養にも目を向けてみるのがおすすめです。

たとえば、ビタミンDは免疫のバランスを整えるのに大切な栄養素で、アレルギー症状を和らげる働きが期待されています。魚や卵黄など、ビタミンDが多く含まれる食品を意識して取り入れるといいですね。

腸内環境を整えることも鼻づまりの改善につながります。

ヨーグルトや味噌、キムチといった発酵食品や、食物繊維が豊富な野菜や果物を積極的に摂ることで、腸内細菌のバランスが整い、免疫力の向上が期待できます。

とはいえ、妊娠中は必要な栄養が増えるため、食事だけではなかなか十分に摂れないこともあります。そんなときには、妊婦さん向けのサプリメントを利用するのも一つの方法です。

妊婦さん向けサプリmamaruで必要な栄養をチャージ!

『mamaru(ママル)』は妊娠中の女性のために作られた「史上初*の菌活もできる葉酸サプリ」です。

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厚生労働省が妊婦さんに推奨する基準量に沿って、これらの栄養素をオールインワンで配合しています。

◆mamaruの特徴

  1. 1ビタミンDを含む、妊娠期に必要な各種ビタミン・ミネラルを配合
  2. 23種類の乳酸菌約250億個を含み、腸内環境をサポート
  3. 3食物繊維やラクトフェリンなどの菌活サポート成分を含有
  4. 4小粒でサプリ特有の匂いが少なく、つわり中でも飲みやすい

妊娠中はさまざまな栄養素が必要となりますが、特にビタミンDは免疫機能の調整に重要な役割を果たします。

ビタミンDには抗炎症作用があり、アレルギー性鼻炎の症状緩和に効果があることが知られています。

また、腸内環境が整えば全身の免疫が向上し、アレルギー症状の緩和につながる可能性があります。

これらの対策を総合的にサポートするために、ぜひ妊婦向けサプリメントmamaruを始めてみませんか?

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睡眠環境を改善する

妊娠中の鼻づまりが気になるときは、睡眠環境を整えることで少しでも楽に眠れるようになるかもしれません。

寝るときの姿勢を工夫する

上半身を少し高くすると、鼻づまりが和らぐことがあります。

クッションや座布団を使って頭を高めにしたり、鼻づまりがひどい方を上にして横向きに寝たりするのもおすすめです。

左側を下にして寝ることで、太い血管が子宮に圧迫されるのを防ぎ身体中の血流が良くなり、結果的に鼻づまりが軽減されることもあります。

寝室の環境を整える

お部屋が乾燥していると鼻の粘膜が刺激されやすくなるので、加湿器を使って湿度を40~60%くらいに保つようにしましょう。

室温が快適に感じられるように調整すると、リラックスして眠りやすくなります。

こうした工夫を取り入れることで、鼻づまりによる寝苦しさを少しでも和らげて、快適な睡眠をサポートできますよ。

医師に相談する

自宅でいろいろ試しても鼻づまりが良くならない場合や、日常生活に支障をきたしてしまう場合は、迷わず医師に相談することが大切です。

特に、鼻づまりが長く続いていたり、呼吸が苦しくなったり、睡眠がうまく取れなかったり、頭痛がひどい場合は、早めに診てもらいましょう。

妊娠中でも、医師の指示のもとで使える薬がいくつかあります。

◆使える薬の例

  1. 1ステロイド系や抗ヒスタミン系の点鼻薬
  2. 2血管収縮薬の点鼻薬(短期間の使用)
  3. 3経口抗ヒスタミン薬(必要に応じて短期間使用)
  4. 4漢方薬

ただし、これらの薬は必ず医師の指示を守って使うようにしましょう。

特に妊娠初期(妊娠3ヶ月頃まで)は赤ちゃんへの影響を考慮して、薬の使用にはより注意が必要です。

また、症状が2週間以上続く場合や、緑色の鼻水や発熱など感染症が疑われる症状がある場合も、早めに受診するのが安心です。

妊娠中の鼻づまりは、一時的なものであることが多く、出産後1~2週間ほどで自然に改善するケースがほとんどです。

でも、無理せず医師に相談して、少しでも快適に過ごせる方法を見つけてくださいね。

妊娠中の鼻づまりがもたらす影響

妊娠中の鼻づまりは、単なる不快感にとどまらず、さまざまな影響を及ぼす可能性があります。また、快適な日常生活に支障をきたすことがありますので早期に対処していくことが大切です。

睡眠不足とその影響

鼻づまりは特に夜の睡眠に影響しやすく、息苦しさから寝つきにくかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったりすることがあります。

十分に眠れないと、妊婦さんの体力が奪われるだけでなく、赤ちゃんの成長に影響が出ることも考えられます。

鼻づまりがひどいと「睡眠時無呼吸症候群」のリスクが高まり、これが妊娠合併症や赤ちゃんの発育遅延につながる可能性もあるので注意が必要です。

日常生活への影響

日中も鼻づまりがあると、呼吸がしにくくて集中力が落ちたり、普段の家事や仕事が思うように進まなくなることがあります。

さらに、鼻が詰まることで口呼吸が増えると、のどが乾燥してしまい、不快感がさらに強くなることも。

こういった症状が続くと、妊娠中の生活がより大変に感じられることもあるかもしれません。

精神的なストレスと不安

睡眠不足や日常生活の不調が続くと、気持ちの面でもストレスや不安がたまることがあります。

特に妊娠初期は体調の変化が多く、赤ちゃんのことを考えると心配ごとも増える時期。そこに鼻づまりが重なると、さらに気持ちが落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

また、妊娠中に薬を使うことへの不安も、妊婦さんの心に負担をかけてしまう要因になることがあります。

ストレスや不安が続くと、妊娠うつという状態になってしまうことも。詳しくはこちらで解説しています。

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まとめ

妊娠中の鼻づまりは多くの妊婦さんが経験する悩みであり、特に夜間に症状が悪化することが多いです。

睡眠不足や日常生活への影響、精神的なストレスを引き起こす可能性があるため、適切に対策しましょう。

特に、症状が長引く場合や生活に支障をきたす場合は、早めに医師に相談することが重要です。

具体的には、以下を実践してみてくださいね。

  • 鼻を温める
  • 加湿器を使用して湿度を保つ
  • ビタミンDを含む食品を積極的に摂取する
  • 睡眠環境を整える

また、必要に応じて妊婦さん用サプリ「mamaru」を取り入れ、健康的な妊娠生活を送るための行動を起こしましょう。

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