更新日:2024/9/26

妊娠中は膀胱炎になりやすい?知っておきたい症状や赤ちゃんへの影響、対処法まで詳しく解説

妊娠中は膀胱炎になりやすいといわれています。それは、大きくなった子宮の影響やホルモンなどの妊娠の経過によるものが原因です。この記事では、妊娠中の膀胱炎の症状と原因、治療法から予防方法まで解説します。
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妊娠中は頻尿になりやすいですが「尿が出る時に痛みを感じる」「尿の色がいつもと違う気がする」などの症状があるときは、膀胱炎かもしれません。

妊娠中は大きくなる子宮の影響やホルモンなどが原因で、膀胱炎になりやすいといわれています。

膀胱炎が疑われると「赤ちゃんへの影響はない?」「薬は飲めるの?」など、心配なことが出てくるでしょう。

この記事では「妊娠中は膀胱炎になりやすい?」という疑問を中心に、膀胱炎の症状や赤ちゃんへの影響、膀胱炎になった時の対処法について解説していきます。

この記事に登場する専門家

看護師ママライター むねゆか

看護師ママライター

産婦人科勤務経験と2児のママ。

2つの実体験を活かして、妊活・妊娠についての情報を発信します!

これって膀胱炎?今ある症状をチェック!

膀胱炎の主な症状はこちらです。

これらの症状があったら、早めに病院を受診しましょう。

また、膀胱炎の症状だけでなく発熱があるときは、赤ちゃんとママにとって危険なサインかもしれません。

それぞれの症状について、詳しく解説していきます。

頻尿

頻尿とは、排尿の回数が1日に8回以上あり、頻繁にトイレにいくことをいいます。

膀胱炎になると、膀胱の知覚神経が刺激されて頻尿になってしまうのです。

かし、妊娠中はママの血液の量が増えることや大きくなった子宮が膀胱を圧迫することなどが原因で、頻尿になりやすいといわれています。

そのため、頻尿の症状だけでは膀胱炎なのか、妊娠の経過のひとつなのかを判断するのは難しいかもしれません。

膀胱炎かどうか判断するのが難しいときは、ほかの膀胱炎症状がないかもチェックしていきましょう。

排尿時の痛み

膀胱炎になると、尿を出すときに痛みを感じることがあります。

特に尿が出終わる頃に痛みを感じることが多く、尿の出口あたりが「ツーン」とする痛みが特徴です。

軽度の膀胱炎であれば痛みはなく、下腹部になんとなく違和感を感じる程度のこともあります。

残尿感

トイレに行ったのに「尿が残っている感じ」や「尿が出きっていない感じ」があるのが残尿感です。

残尿感を感じてもう一度トイレに行っても、ほんの少しの量の尿しか出なかったり、尿が全く出なかったりすることもあります。

少量でも尿が出ると「妊娠中になりやすい頻尿かな」と勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、注意が必要です。

血尿

細菌に感染すると膀胱の粘膜が傷ついて出血してしまい、それが尿に混じって「血尿」として体の外に出てきます。

しかし、出血が少量だと尿が赤くならないこともあるため、見ただけでは気づかないかもしれません。

見た目で赤くなっていなくても、尿の検査をすると血尿だといわれることもあります。

膀胱炎かな?と思ったら、尿の色がいつもと違わないかをチェックしましょう。

尿のほかにも、細菌に感染することで尿が白っぽくなったり、濁って見えたりすることもあります。

発熱は危険なサイン!?赤ちゃんへの影響も

実は、膀胱炎で熱が出ることはほとんどありません。

膀胱炎症状があって熱があるときは、膀胱炎が悪化して「腎盂腎炎(じんうじんえん)」を起こしている可能性があります。

腎盂腎炎になると腎臓の機能が低下して、細菌が血液中に入ってしまう「敗血症」とよばれる全身の感染症を起こしてしまう危険があります。

腎盂腎炎や敗血症ではママの体が危険なだけでなく、流産や早産のリスクも高くなるため注意が必要です。

「膀胱炎かな?」と感じたら早めに受診して、腎盂腎炎や敗血症を予防しましょう。

また、妊娠中は膀胱炎以外にもさまざまなトラブルがあります。

妊娠後期に起こる可能性のあるトラブルについて詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてみてくださいね。

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妊娠中の膀胱炎の治療法は?

妊娠中の膀胱炎治療で大切なことはこちらの2つです。

  1. 1しっかりと水分を摂ること
  2. 2抗菌薬は決められた日数すべてを飲みきること

妊娠していない状態であれば、水分をしっかり摂ることで軽い膀胱炎は改善することもあります。

しかし、妊娠中は赤ちゃんとママが危険な状態になることを防ぐために、抗菌薬での治療が必要です。

「妊娠中に薬を飲んで大丈夫なの?」と心配になるママもいると思いますが、医師に妊娠中であることを伝えると赤ちゃんに影響のない薬が処方されますよ。

た、症状がよくなったからといって、薬の服用を途中で中断するのはNG!

膀胱炎症状がなくなっても膀胱の中に菌が残っていることがあり、薬を中断することで消えかけていた菌が増えてしまうことがあるからです。

また、薬を飲むだけでなく水分を多めに摂ることも大切です。

水分をしっかり摂って尿の回数が増えれば、膀胱の中の尿が常に入れ替わり膀胱炎の治りが早くなりますよ。

妊娠中に膀胱炎になりやすいのはなぜ?

妊娠中に膀胱炎になりやすい理由はこちらです。

  1. 1尿道の圧迫
  2. 2ホルモンの影響
  3. 3免疫力の低下

それぞれ詳しく解説していきます。

膀胱・尿道の圧迫

子宮の近くにある膀胱、そして腎臓と膀胱をつないでいる尿管は、妊娠で大きくなった子宮によって圧迫されます。

そのため排尿しても、圧迫された膀胱と尿道が中にあるすべての尿を出すことができずに残ってしまうことがあるのです。

残ってしまった尿には細菌が繁殖しやすく、膀胱炎の原因になってしまいます。

ホルモンの影響

妊娠を維持するために必要なホルモン「プロゲステロン」は、乳腺を発達させたり、食欲を増進して栄養を体内に蓄えたりする働きがあります。

その一方で、尿の通り道である尿道や膀胱、尿管の筋肉を緩めてしまう作用も。

尿道などの筋肉が緩まると、尿の流れが滞ったり逆流したりする原因になります。

実は、膀胱の中にある尿は元々無菌状態で、膀胱炎の原因となる菌は尿の出口から侵入してくるもの。

尿が逆流すると尿の出口から細菌が侵入してしまい、また尿の流れが滞ることで膀胱内に尿が残り、そこに細菌が繁殖して膀胱炎を発症してしまいます。

ロゲステロンは妊娠成立から徐々に分泌量が増え、出産のときにピークを迎えます。

そのため、妊娠の経過が進むほどに、膀胱炎のリスクが高くなるといえるでしょう。

免疫力の低下

妊娠中は、お腹の中の赤ちゃんを「異物」として攻撃しないように免疫力が低下します。

妊娠する前は自己免疫力と水分摂取で改善できていた軽い膀胱炎症状も、妊娠中は大きな病気へと拡大することがあるため赤ちゃん・ママの命に関わるケースもあります。

また、妊娠中は膀胱炎だけでなく、頭痛や胃痛などに悩まされる人もいます。

これらの原因と対処法はこちらの記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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妊娠中の膀胱炎を予防する方法は?

妊娠中の膀胱炎を予防する方法はこちらです。

  1. 1水分をしっかり摂る
  2. 2尿意を感じたらすぐにトイレに行く
  3. 3普段以上に体調管理に気をつける

水分をしっかり摂る

妊娠中はトイレの回数が多くなりますが、大きなお腹で頻繁にトイレに通うのが大変だと、水分を控えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、水分が不足すると尿が濃縮して、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

水分を多めに摂ることで、尿の濃縮を防ぐとともに膀胱の中が新しい尿に入れ替わり、膀胱炎を予防することができます。

妊娠中は膀胱炎予防のために、しっかりと水分を摂取するように気を付けましょう。

尿意を感じたらすぐにトイレに行く

妊娠中は大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて、膀胱の中に貯まる尿の量が妊娠前より少なくなります。

そのため、妊娠中は尿意を感じてトイレに行っても、少量しか尿が出ないこともありますよね。

「少ししか尿が出ないのにいちいちトイレにいくのが面倒」「少しくらい尿を我慢しても大丈夫なんじゃないか」と思うかもしれませんが、膀胱の中に古い尿が貯まった状態は細菌が繁殖しやすい環境のため、膀胱炎のリスクが上がってしまいます。

膀胱炎を予防するためには、尿意を感じたらすぐにトイレにいくことが大切です。

普段以上に体調管理に気をつける

妊娠中は免疫力が低下しているため、少しの感染でも大きな病気につながることがあります。

最初は少しの違和感であった膀胱炎も、放置することで腎盂腎炎を併発し、赤ちゃんとママの命に関わることも

疫力が低下している妊娠中に膀胱炎をはじめとした病気を防ぐためには、日頃の体調管理がより大切です。

栄養たっぷりの食事を食べる、睡眠をしっかりと摂る、ストレスを溜めないなど、日頃の生活に気を付けていきましょう。

なかでも重要なのが、妊娠中に必要な栄養をしっかりと摂ること。「栄養には気を付けているつもりだけど、不足していないか心配…」と思ったら、サプリメントを取り入れるのがおすすめです。

妊娠中のママと赤ちゃんに必要な栄養素がしっかり入ったオールインワン葉酸サプリ「mamaru」で、妊娠中の栄養を補いましょう。

妊娠中に必要な栄養をきちんと摂ることは、免疫力が低下したママの体を守るだけでなく、血液を栄養に成長する赤ちゃんにも大切なんですよ。

mamaruには妊娠中に陥りやすい貧血をケアする葉酸・ブランドヘム鉄お腹の悩みをケアする3種の乳酸菌・食物繊維・ラクトフェリンが配合されています。

膀胱炎だけでなく、妊婦さんが悩みがちなさまざまなマイナートラブルを予防するお守りになりますよ。

さらにmamaruは、妊娠中のママの体をケアする成分がしっかり入っているのはもちろん、赤ちゃんのことを考えて不要なものを入れない無添加サプリなのもうれしいポイント。

妊娠中は信頼できるサプリで、必要な栄養とママの体調をサポートしましょう。

ママの体調を整えて、妊娠中の膀胱炎を予防しよう!

妊娠中の膀胱炎は誰にでもなる可能性がありますが、放置すると全身に感染してしまう怖い病気です。

  • 水分をしっかり摂る
  • 尿意を感じたらすぐにトイレに行く
  • 体調管理をしっかりとする

これら3つのポイントを守ることで予防ができます。

赤ちゃんとママの命を守るためにも、日常生活に気を付けて膀胱炎を予防しましょう。

調管理の中でも重要な食事の面で「しっかりと栄養が摂れているか心配」と感じる人は、オールインワン葉酸サプリ「mamaru」を取り入れるのがおすすめ。

不足しがちな栄養素を補うことでママの体調をケアするだけでなく、赤ちゃんの健やかな成長にもつながります。

妊娠中のさまざまなマイナートラブル予防、そして健やかなマタニティライフを送るために、ぜひmamaruを活用してくださいね。

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