
更新日:2025/11/12
妊娠初期に寒いと感じる理由は?赤ちゃんへの影響と寒気の対処法を徹底解説

妊娠初期に「なんだか寒い」と感じる方は意外と多いもの。これは、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなど、妊娠による体の変化が関係しています。
多くの場合は一時的なもので、赤ちゃんの発育に影響することはありませんが、なかには注意が必要なケースもあります。
この記事では、妊娠初期に寒いと感じる理由や赤ちゃんへの影響、受診が必要な寒気のサインについて解説。
さらに、今日から始められる寒気対策も紹介しているので、できる範囲で取り入れてみてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊娠初期に「寒い」と感じるのは普通?

妊娠初期は女性ホルモンの分泌量が増えるなど、体の中で大きな変化が起こる時期です。その影響で、風邪をひいている訳ではないのに、体が冷えているように感じる方も少なくありません。
妊娠が判明する前から「なんだか寒気が……」「手足が冷える」といった変化を感じる方も多く、妊娠初期に見られる症状のひとつといえます。
多くの場合、寒さを感じるのは一時的ですが、なぜ妊娠初期は「寒い」と感じやすいのか、その原因を次で詳しく見ていきましょう。
寒さ以外によく見られる妊娠初期症状については、こちらの記事で紹介しています。
妊娠初期に寒気を感じる原因6つ

実は妊娠に伴い、体の内側で起こる変化が「寒さ」に影響しています。
ここでは、妊娠初期に寒気を感じる主な原因を見ていきましょう。
- ホルモンバランスの変化
- 睡眠不足やストレス
- 貧血
- つわりによる低血糖状態
- 運動不足
- 風邪などの感染症
1.ホルモンバランスの変化
妊娠すると、妊娠の継続を助ける女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が増加します。プロゲステロンは脳の体温中枢に作用し、体温を0.3〜0.5℃ほど上げる働きがあることが特徴。
体温が上がることで熱が体外へ放出されやすくなり、体の外側が冷たく感じられることがあります。
また、ホルモンバランスの急激な変化は自律神経の乱れにも関係します。自律神経は、体温を保つ働きをする交感神経と副交感神経のバランスで成り立っていますが、このバランスが崩れると、暑さや寒さへの順応がうまくいかず、寒気を感じやすくなるのです。
2.睡眠不足やストレス

妊娠初期は、つわりが始まり体調が安定しない方も増える時期。不安や緊張などでストレスを感じることも珍しくありません。さらに、ホルモンの影響で「日中は強い眠気があるのに、夜は眠れない……」という方も。
睡眠不足やストレスは、自律神経のバランスを乱す原因になります。体温調節機能や血流のコントロールがうまく働かず、冷えを引き起こしやすくなります。
妊娠初期に感じる日中の強い眠気が気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
3.貧血

妊娠初期の貧血も、寒さを感じる原因に。
妊娠6週頃からは血液中の液体成分である「血漿(けっしょう)」が増え始めます。血液量が増える一方で、赤血球の数が相対的に不足するため、妊娠中は貧血になりやすいといわれています。
貧血になると、血液が十分な酸素を全身に運べなくなり、細胞が熱を生み出しにくくなります。その結果、体が冷え、寒気を感じやすくなるのです。
さらに、つわりで思うように食事がとれない場合は、栄養補給が追いつかず、貧血が悪化してしまうことも。寒気に加え、頭痛やめまい、立ちくらみなどの症状が現れることもあります。
妊娠中の貧血については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
4.つわりによる低血糖状態

つわりの影響で食事がとれないと、低血糖状態になることがあります。低血糖とは、血液中の糖分(エネルギー源)が不足している状態のこと。体がエネルギー不足になると、体温を保つための代謝が落ち、冷えや震えなどの症状が出やすくなります。
低血糖を防ぐためには、食事の間隔が空きすぎないように、少しずつこまめに食べることが大切です。
つわりや低血糖が心配なときの食事のコツは、こちらで詳しく紹介しています。
つわりのときにも食べやすいものや、食事をとる工夫について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
5.運動不足
妊娠初期はつわりや眠気などで動く機会が減り、運動不足になりがちです。体をあまり動かさないでいると、血流が滞って手足の末端まで血液が行き届かず、冷えを感じやすくなります。
軽いストレッチや室内での体操など、体調に合わせて無理のない範囲で体を動かすことも、寒気の緩和につながりますよ。
6.風邪などの感染症

熱がないのに寒気だけがする場合は、風邪やインフルエンザなどの感染症の初期症状の可能性もあります。
妊娠中は、赤ちゃんを異物と判断しないように免疫のバランスが変化し、免疫力が下がりやすい状態です。そのため、感染症にかかりやすくなったり、回復に時間がかかったりすることもあります。
「いつもと違う寒気」「だるさが強い」と感じたときは、早めに休息を取り、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
妊娠中の風邪の対処法は、こちらの記事で紹介しています。
妊娠中のインフルエンザについて気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
妊娠初期の寒気は赤ちゃんに影響する?

寒気が続くと「赤ちゃんに影響があるのでは?」と不安になる方も多いかもしれません。
ここでは、寒気が赤ちゃんに与える影響や、注意が必要なケースについて見ていきましょう。
発育不足や流産につながる可能性はある?

妊娠初期の寒気は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなど、妊娠によって起こる体の変化が関係していることがほとんどです。
このような寒気は一時的なもので、お腹の赤ちゃんの発育や流産に直接つながることはほとんどありません。
ただし、寒気に加えて高熱が続く、強い頭痛やだるさがあるといった場合は、感染症などの病気が隠れている可能性も。「いつもと違う」と感じたら、無理をせず早めに医療機関を受診しましょう。
受診が必要な寒気を伴う病気に注意

寒気そのものは自然な反応であることが多いですが、なかには母体や赤ちゃんに影響を及ぼす病気のサインである場合も。発熱や強い腹痛、嘔吐、下痢などの症状を伴うときは、放置せず受診しましょう。
妊娠中に注意したい、寒気を伴う病気を3つご紹介します。
- 感染症
- 食中毒
- 虫垂炎(盲腸)
感染症
妊娠中は免疫のバランスが変化し、感染症にかかりやすくなりますが、多くは赤ちゃんの発育に大きな影響を与えることはありません。しかし症状が長引いたり、強い咳でお腹に圧がかかったりすると、子宮の収縮を引き起こすこともあります。
また、風疹にはとくに注意が必要です。妊娠初期に感染すると胎児にも感染し、「先天性風疹症候群(心疾患・白内障・難聴など)」のリスクが高まるため、妊娠中は人混みを避けるなどの予防を心がけましょう。
食中毒

細菌やウイルスに汚染された食べ物や飲み物を摂取すると、下痢や吐き気、嘔吐、発熱とともに悪寒(おかん)が出ることがあります。妊娠中は脱水症状を起こしやすく、重症化すると子宮の収縮を誘発することも。
また、リステリア菌やトキソプラズマなど、一部の菌は胎児に感染する恐れがあります。食中毒を防ぐためには、次のような日常的な予防が大切です。
- 手洗いをこまめに行う
- 食材は十分に加熱してから食べる
- 調理器具を清潔に保つ
妊娠中の食中毒については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
虫垂炎

一般的に「盲腸」として知られる虫垂炎も、妊娠中に起こることがあります。大腸の盲腸から突き出た「虫垂」に炎症が起こる病気で、妊娠6か月以内に見られることが多いといわれています。
妊娠中は腸の位置が変化する影響で、症状が分かりにくく、重症化しやすい点に注意が必要です。右下腹部の強い痛みをはじめ、発熱・寒気・嘔吐などが見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
妊娠初期の寒気はいつまで続く?

妊娠初期の寒気は、ずっと続く訳ではありません。一般的には、胎盤が完成する妊娠15週頃になると、体温の変化が落ち着き、少しずつ平常に戻っていくといわれています。
この頃からは安定期に入り、寒気や体のだるさといった不調も徐々にやわらいでいくでしょう。
妊娠中の体温の変化については、こちらの記事で紹介しています。
ただし、体質や生活環境によっては、寒気が長引く場合もあります。冷えやすい服装をしていたり、冷房の効いた場所で長時間過ごしていたりすると、体が冷えやすくなり、寒気が続く原因になることも。
「いつまでたっても寒気が治まらない」「冷えが強くつらい」と感じるときは、我慢せず医師に相談しましょう。体の冷えが別の不調につながる前に、早めのケアを心がけることが大切です。
「寒い」と感じるときに!妊娠初期の寒気の対処法

つわりや眠気など、体調の変化が起こりやすい妊娠初期。そんな時期に寒気まで感じるのはつらいものですよね。
最後は、妊娠初期でも無理なくできる寒気対策をご紹介します。
体を冷やさない服装や環境づくりを意識して

冷えを感じるときは、「首・手首・足首」の三首を温めることを意識しましょう。これらの部分は皮膚が薄く、太い血管も通っているため、外気の影響を受けやすく冷えにつながりやすい場所です。
ストールや靴下、レッグウォーマーなどを活用して保温すると、全身がぽかぽかと温まりやすくなりますよ。
また、お腹が冷えると体全体の冷えにもつながるため、腹巻きを取り入れるのも効果的。なかでもおすすめの腹巻は、マタニティ期の温活を長年サポートしてきた「mitasシリーズ」のシルク腹巻です。

mitasシリーズのシルク腹巻は、通気性と保温性に優れ、季節を問わず快適に使えるのがポイント。天然由来のシルク素材を90%使用しており、肌あたりがやさしく、じんわり体を温めながらもムレにくいのが特徴です。

締めつけ感のない伸縮性のある生地で、妊娠初期はもちろん、お腹が大きくなる妊娠後期にも使用OK!産後まで長く使えるのも嬉しいポイントです。
オールシーズン使える妊娠中の寒さ対策として、ぜひ「シルク腹巻」を取り入れてみてくださいね!
また寒さを感じるときは室温を調節したり、冷気を感じたらクッションやひざかけを活用したりするのもおすすめですよ。
食事で内側から整える工夫を

寒気を感じるときは、食事で「体の内側から温める」ことも意識してみましょう。
体を温める食材でめぐりをサポート

東洋医学では、冷えを感じるときは体を温める食材をとるといいと考えられています。
◆体を温める食材(※)◆
- 未精製の食材(黒糖・胚芽米など)
- 冬にとれるもの、寒い地域や地中で育つ野菜(にんじん、れんこん、山芋、かぼちゃ、玉ねぎ、しょうがなど)
- 発酵食品(味噌や納豆、甘酒など)
反対に、体の熱を逃がす性質がある食材は、寒気が強い時期には控えめにするとよいでしょう。
◆体を冷やす食材(※)◆
- 精製食品(白砂糖や白米、小麦製品など)
- 夏野菜(トマト・きゅうり・なす・ゴーヤなど)
日々の食事に、体を温める食材を少しずつ取り入れてみてくださいね。
(※参考)厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト 冷え対策!体をあたためる食材、冷やす食材
妊娠初期にいい食べ物が気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
食事リズムを工夫して血糖値を安定させる

妊娠初期はつわりの影響で、食欲が落ちてしまうこともあります。食事量が減ると血糖値が下がりやすく、寒気やだるさを感じる原因になることも。
一度にたくさん食べられないときは、少量ずつこまめに食べるようにしましょう。おにぎりやスープなど、消化にいいものを中心に、無理なく栄養を補うのがおすすめです。
必要な栄養をサプリで補う

血糖値の安定や冷え対策には、エネルギー産生に関わるビタミンB群をはじめ、亜鉛・マグネシウム・鉄分・ビタミンCなどの栄養素が欠かせません。なかでも鉄分は貧血予防にも役立つため、妊娠初期から意識してとりたい栄養素です。
とはいえ、バランスのとれた食事を毎食用意するのは大変ですよね。つわりで食事が思うようにとれない日もあるかもしれません。
そんなときには、妊婦さん向けのサプリメントを取り入れるのがおすすめです。

産婦人科医監修の「mamaru」は、妊娠中に必要な栄養素を詰め込んだサプリ。エネルギーをつくり出すのに欠かせないビタミンB群・Cをはじめ、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも配合。
体への吸収率の高いヘム鉄をブレンドした鉄分が含まれている点も魅力です。エネルギー代謝を助けながら、貧血予防にも役立ちますよ。

さらに、乳酸菌・食物繊維・ラクトフェリンといった菌活サポート成分も配合。腸の健康は免疫力にも関係するといわれており、mamaruは妊娠中の体調サポートにもぴったりです。

mamaruは香料・着色料・保存料など、不要なものを使わない無添加処方。国内製造で安心安全マークを取得しており、妊娠中のママと赤ちゃんのことまで考えた設計も特長ですよ。

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血行を促す生活習慣を取り入れる

寒気をやわらげるには、日々の生活で血行をよくすることも大切です。たとえば、ぬるめのお湯(38〜40℃程度)にゆっくり浸かることで、体の芯から温まりやすくなりますよ。
また、無理のない範囲でウォーキングやマタニティヨガなどの軽い運動を取り入れるのもおすすめです。
妊娠中におすすめの運動を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてくださいね。
体を動かすことで血流がよくなり、自律神経のバランスも整いやすくなります。冷えだけでなく、気分の落ち込みやだるさといったほかの不調を整えることにもつながりますよ。
寒気を感じたら、体を温めて穏やかに過ごす工夫を

妊娠初期に寒いと感じるのは、体の変化による自然な反応です。ほとんどの場合、お腹の赤ちゃんへの影響を心配する必要はありません。
ただし、寒気とともに発熱や強い腹痛、頭痛などの症状があるときは、感染症などの病気が隠れている可能性もあります。自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。
また、普段の生活では、体を冷やさない工夫を意識することが大切です。服装や室温の調整で外側から温めるのはもちろん、食事や入浴、軽い運動などで内側から整えることも意識していきましょう。
つわりなどで思うように食事がとれないときは、サプリメントを取り入れるのもひとつの方法。mamaruなら、鉄分やビタミンなど妊婦さんに必要な栄養をバランスよく補えますよ。
妊娠期間を穏やかに過ごすために、無理のない範囲で体を温める工夫を取り入れてみてくださいね。
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