
更新日:2025/12/18
子宮内フローラ検査は意味がない?妊娠との関わりや検査内容を不妊カウンセラーが解説

「子宮内フローラ検査って意味がないの?それとも受けた方がいいの?」そんなふうに悩んでいませんか。
子宮内フローラ検査は不妊の原因がはっきりしないときに、今の体の状態を知るための選択肢のひとつです。ただ、どんな検査なのか分からないと「本当に受けた方がいいのかな…」と迷ってしまいますよね。
そんなときは、まず検査内容やメリット・デメリットを知ることが大切です。内容を知ることで不安が軽くなり、選択しやすくなることがあります。
この記事では子宮内フローラ検査について不妊カウンセラーが解説します。受けるかどうか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
子宮内フローラ検査は意味ないって本当?

結論からいうと、検査を受ける意味はあります。まずは、不妊治療の中でこの検査がどんな位置づけなのか、どのタイミングで行われるのかを解説します。
子宮内フローラ検査は体の状態を知る選択肢の一つ
子宮内フローラ検査は、女性の子宮内の菌環境を調べる「子宮内菌叢(きんそう)検査」として、厚生労働省が先進医療として認めている検査です。子宮内フローラが整うと着床しやすくなったり、その後の妊娠が順調に進む可能性があると言われています。
とくにはっきりした原因が見つからず体外受精がうまくいかないときや、流産をくり返してしまうときに、次の治療方法の選択肢として行われることがあります。
意味がないと言われやすい理由

ネット上で「子宮内フローラ検査は意味ない」と書かれているのを目にして、中には不安になってしまう方もいると思います。
そう言われやすい理由のひとつは、子宮内フローラ検査が先進医療=まだ発展途中の医療に位置づけられているためです。
先進医療自体が研究データ(エビデンス)がまだ十分にそろっていない段階の医療であるため「はっきり証明されていない」と感じる方もいるかもしれません。
とはいえ子宮内フローラ検査は、今後データが集まれば将来的に保険適用になる可能性もある先進医療Aに分類されています。
こうした背景から「意味がない」とは言い切れず、検討する価値のある検査だと考えることもできるでしょう。
不妊治療の保険診療については次のコラムも参考にしてくださいね。
子宮内フローラ検査は受けたほうがいい?
フローラ検査は確かな根拠がまだ十分ではなく費用もかかるため、受けるべきか迷う方もいると思います。ここではどんなときに検査を考えるとよいのか、その判断のヒントをお伝えします。
受けることを検討してもよい人
次のような方は、子宮内フローラ検査を考えてみても良いでしょう。

このような場合、子宮内の環境チェックが妊娠へのヒントになることもあります。
受けるか迷うときに参考にしたいメリットとデメリット

子宮内フローラ検査は必ず受けなければいけないものではなく、考え方や価値観によって判断が分かれる検査です。ここでは、検討するときの判断材料として、メリットとデメリットを紹介します。
【メリット】
- 胚移植の前に子宮内の状態を知り、結果に合わせた対策がとれる
- 流産をくり返している場合の判断材料になる
- 「受けておけばよかった」という後悔を減らせる
【デメリット】
- 保険適用外のため費用がかかる
- 子宮内フローラが良好でも必ず妊娠につながるわけではない
- 人によっては痛みを感じることがある
検査を受けるかどうか迷ったときはメリットとデメリットを比べながら、自分たちがなにを大切にしたいのかを考えてみましょう。
「受けた場合」と「受けなかった場合」のどちらもイメージしてみると、なるべく後悔のない選択につながりやすくなりますよ。
もし判断がむずかしいと感じたら、不妊カウンセラーや医療機関に相談すると心の整理につながりやすくなるかもしれません。
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不妊カウンセラーとは?
不妊に悩むカップルに正しい情報を伝え、自分たちに合った治療を選べるようサポートする専門家のこと
そもそも子宮内フローラとは?
子宮内フローラ検査は意味のある検査のひとつですが、そもそも「子宮内フローラ」がどんなものか分からない方も多いと思います。ここでは、子宮内フローラとは何かを改めて解説します。
子宮内フローラ=子宮内にいる細菌の集まり

子宮内フローラとは、子宮の中にすんでいる細菌のバランスのことです。
これまでは「子宮には菌はいない」と考えられていましたが、近年の研究で腸内と同じように子宮の中にも細菌がいることが分かってきました。
そして、腸内環境と同じように子宮内の環境もよい状態に整えることが大切だと考えられるようになりました。
ラクトバチルスが多いと妊娠しやすい可能性も
子宮内には「ラクトバチルス」と呼ばれる善玉菌が多いほど、
- 着床しやすくなる
- 流産のリスクが下がる
と考えられています。子宮内フローラの状態としては、ラクトバチルスが90%以上あることが望ましいと言われています。
子宮内フローラが乱れるとどうなる?
子宮内フローラが乱れて悪玉菌が増えると、体が受精卵を「よくないもの」と勘違いしてしまい、攻撃しやすくなると言われています。
そのため、子宮内フローラが乱れると着床しにくくなったり、流産につながりやすくなる可能性があると考えられています。
子宮内フローラについては次のコラムでも解説しています。
子宮内フローラ検査の内容
子宮内フローラ検査がどんな検査なのかイメージしにくい方もいると思います。ここでは、検査の流れや痛みなど気になることを中心に説明していきます。
検査の流れ

子宮内フローラ検査は、次のような流れで進みます。
- 診察・説明:医師から検査の目的や方法について説明を受けます。
- 子宮内の粘液を採取:細い器具を使って、子宮内の粘液を少量とります。
- 専門機関で分析:採取したサンプルを専門の機関で調べ、細菌の種類や割合を分析します。
- 結果説明(約3週間後):結果が出たら、医療機関で説明を受け今後の治療方針を決めます。
検査で分かること
子宮内フローラ検査では、子宮の中にいるラクトバチルスの割合や悪玉菌がいるかどうかなど、子宮内の菌環境の状態が分かります。
これらの結果は今後どのような治療を進めていくかを考える際の大切な判断材料になります。
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膣内フローラ検査との違いは?
2つの検査の違いは、調べる場所とその目的です。
子宮内フローラ検査は「子宮の中」の細菌の集まりを調べ、体外受精など不妊治療の中で着床しやすい環境かどうかを知るために行われます。
一方、膣内フローラ検査は「膣の中」の細菌バランスを調べて、膣炎や感染症などを確認する検査です。
痛みや生活制限はある?

子宮内フローラ検査の痛み方には個人差があります。細くやわらかい器具を子宮内に入れて検体を採取するため、
- 生理痛のような軽い痛みに感じる人
- ほとんど痛みを感じない人
- 少し強く痛む人
など、感じ方はさまざま。施設によっては麻酔や鎮痛剤を使ってくれるところもあります。
検査当日は、入浴や性交渉を控えるよう指示が出ることもあります。ただし、施設によって対応が異なるため、事前に医療機関へ確認しておくと安心です。
検査後に行う対応
子宮内フローラ検査の結果に応じて、必要に応じたサポートが提案されます。
- 抗菌薬による治療
- 菌バランスを整えることを目的としたサプリメントの提案
どのような対応が必要かどうかは、医師が結果を確認したうえで判断します。
子宮内フローラ検査の費用は?保険適用される?

子宮内フローラ検査を考えるときには、費用も気になるところ。ここでは、検査の費用目安や保険適用の有無についてお伝えします。
自己負担のため4万円前後が相場
子宮内フローラ検査は自費診療となり、全額自己負担で受ける必要があります。
費用はおよそ4万円前後が相場ですが、料金は医療機関によって異なるため事前に確認しておきましょう。
保険診療との併用はできる?

子宮内フローラ検査そのものは保険適用外ですが、検査以外の保険診療はこれまで通り保険で受けることが可能です。
- 子宮内フローラ検査 → 自費
- 超音波検査・採血・診察など → 保険適用
という形で、併用して受診できます。
保険診療についてはこちらのコラムも参考にしてくださいね。
不妊の原因がわからないとき、他にできることはある?

不妊原因がわからないときは、子宮内フローラ検査以外にも「他にできることはないのかな?」と焦りや不安を感じることもありますよね。
最後は、そんなときに日常の中でできることを不妊カウンセラーの目線からお伝えします。
ストレスケア
長引く不妊治療は強いストレスがかかるもの。いつまで続ければよいのか分からないことや、高額な費用、仕事との両立など、心身の負担は大きくなりがちです。
旅行に出かける、お気に入りの香りの入浴剤でゆっくり湯船につかるなど、自分が「ほっとできる時間」を少しずつ増やしていきましょう。
一人で抱えるのがつらいときは、同じ立場のピアサポーターや不妊カウンセラーに相談する方法もあります。海外では、メンタルヘルスケアを受けることで妊娠率が約25%高まったとする研究もあるほどです。
心のケアは妊活を続けるうえで欠かせないサポートの一つ。無理のない方法から取り入れてみてくださいね。
体を動かす

体を動かすことは血流がよくなり、気分転換にもつながるためおすすめです。とはいえ、本格的な運動である必要はありません。軽いストレッチや散歩、家の中で体をゆっくりほぐすだけでも十分です。
「運動しなきゃ」と頑張るよりも、できる範囲で少し体を動かすことがストレスケアにもなります。無理のないペースで取り入れていきましょう。
妊活中の運動については、こちらも参考にしてくださいね。
食事の見直し
食事を見直すことも心と体のケアにつながります。
まずは「おいしい」と感じるものをゆっくり味わうこと自体が心のケアになることも。ただ、イライラして甘いものをつい食べ過ぎてしまう…という習慣には少し注意が必要です。
体にやさしい食事は自分の心と体をいたわる時間。続けることで自己肯定感が上がることもありますよ。
基本は三食バランスの良い食事を摂ることが大切ですが、忙しい日はお惣菜やデリバリーに頼っても大丈夫。無理なくできる方法で、少しずつ食事を整える意識をもってみましょう。
食事管理をサポートする葉酸サプリ「mitas」
食事のバランスを意識していても、忙しい日が続くとどうしても偏ってしまうこともあると思います。
「これで足りているのかな」「もっと頑張らなきゃ」と思いすぎると、それ自体がストレスにつながることも。そんな毎日の食事管理をそっと支えてくれるのが、オールインワン葉酸サプリの 「mitas」 です。

「mitas」は妊活に詳しい産婦人科医の監修のもとで作られ、葉酸をはじめ、鉄、カルシウム、食物繊維など、妊活期に不足しやすい栄養素30種類以上をまとめて摂れるように設計されています。
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ただ、妊活中は経済面の負担が気になるところ。そんなときは、一番お得に始められる公式サイトをチェックしてみてください。
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不妊治療は後悔の少ない選択を

不妊治療では「確実な答え」がない中で、検査や治療を選んでいく必要があります。そのため、子宮内フローラ検査を受けるかどうかだけでも悩んでしまうことがあり、大きなストレスにつながることもあると思います。
大切なのは自分のペースで進めること。ストレスをため込みすぎないよう、心をいたわりながら進んでいきましょう。もし一人で抱えきれないと感じたときは専門家に相談しながら、後悔の少ない選択を重ねていけると安心です。
そして、治療が続くとどうしても食事のことは後回しになりがち。そんなときmitasは、心と体の安心材料としてそっと寄り添うサポートになります。
本記事が、妊活中のあなたが選択肢を考える際の一助となれば幸いです。
参考資料:
あなたへのおすすめ
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