
更新日:2026/3/25
妊婦はなぜ葉酸が必要なの?効果と上手な摂り方を助産師が解説【医師監修】

妊娠すると、産婦人科で葉酸を摂ることを勧められます。これは、産婦人科の診療ガイドラインにも記載されているから。
しかし、病院で勧められるがままに、理由や効果などを知らずに葉酸を意識して摂り始める妊婦さんも多いのではないでしょうか?
そんなあなたのために、この記事では、妊婦さんに葉酸が必要な理由や効果的な摂り方を助産師の視点から解説します。
マタニティライフを健やかに過ごすためにも、ぜひ葉酸の大切さを知っておいてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊娠中に葉酸が必要な理由
葉酸とはビタミンB群の一種で、体の中で様々な働きをする「酵素」をサポートする「補酵素」として働いています。その中でも、葉酸はDNAの合成や細胞の分裂を担当しています。
人の体の中では、毎日多くの細胞が作られており、特に細胞の成長や修復が盛んな場所では、たくさんの葉酸が必要になります。
そのため、細胞の分裂が活発な妊娠中(胎児期)には、お母さんがより多くの葉酸を摂ることが推奨されています。
◆妊娠中の葉酸の働き
- 1赤ちゃんの「神経管」の障害を予防する
- 2胎盤を作る
- 3血液を作る
胎児の神経管閉鎖障害を予防するため
妊娠初期の葉酸の摂取により、赤ちゃんの生まれつきの障害である「神経管閉鎖障害」の予防効果があることが様々な研究から分かっています。
「神経管」は、妊娠に気付くか気づかないかくらいの早い時期に作られる、将来的に赤ちゃんの脳や脊髄の元になる器官。神経管は、元は一枚の板のような状態ですが、最終的に筒状になります。
この筒が成長すると、上の膨らんだ部分は「脳」に、下の細長い部分は「脊髄」となります。
そして、この神経管の管を隙間なくキレイに閉じるために欠かせないのが「葉酸」です。細胞分裂を活発にし、スムーズな成長を促すためにはDNAを新しく作らなければなりません。神経管の正常な発達には、DNAを作る酵素の働きをサポートする葉酸が必要不可欠なのです。
このとき、葉酸が不足して神経管がうまく閉じることができないと、産まれてきた赤ちゃんに運動障害や排泄障害が残るほか、流産や死産につながってしまうことも。
神経管閉鎖障害の赤ちゃんへの影響については、こちらでさらに詳しく紹介しています。
胎盤を作るため
赤ちゃんに酸素や栄養を送り、妊娠を維持する「胎盤」を形成するためには、胎盤になる細胞を増殖させ、血管を作り、血管を傷つける物質であるホモシステインという物質を減らす必要があります。
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ホモシステインとは、タンパク質を分解する時に出るゴミのようなもの。
増えすぎると血管を傷つけ血液をドロドロにしてしまいます。そのため、ホモシステインが増えすぎると、十分な酸素や栄養素を運ぶ妨げになってしまいます。
これらの働きをサポートするのが葉酸です。初期の胎盤の形成を助けることはもちろん、妊娠中期以降も、胎盤の健康を維持するのに役立ちます。
「胎盤っていつできるの?」という疑問には、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
血液を作るため
妊娠すると、胎盤を通じて赤ちゃんに酸素や栄養を運ぶため、通常より多くの血液が必要になります。
葉酸は造血のビタミンとも呼ばれており、血液の成分である赤血球の細胞分裂に欠かせない栄養素。そのため葉酸が足りないと、質の悪い赤血球が増え、酸素や栄養を運ぶ機能が衰えてしまいます。
貧血予防や血液を作るために鉄分が必要であることを知っている人は多いですが、実は質の良い赤血球を作るためには、鉄分とともに葉酸を十分に摂ることが必要なのです。
「葉酸の働きについてもっと知りたい」という方は、こちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。
妊娠中に葉酸を摂らないとどうなる?
葉酸は、妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんが健やかであるために必要不可欠な栄養素です。
ここでは、妊娠中に葉酸が不足するとどのようなリスクがあるかを見ていきましょう。
赤ちゃんへの影響
神経管閉鎖障害のリスクが高まる
葉酸を十分に摂らないと、赤ちゃんの脳や脊髄の元になる「神経管」が正常に閉じない、生まれつきの病気である「神経管閉鎖障害」のリスクが高まります。
代表的なものとして、無脳症や二分脊椎という病気があります。
- 無脳症:神経管の上の部分が閉じないことで起こる病気。脳が正常に作られず、お腹の外で長く生きていくことが難しい状態になる
- 二分脊椎:神経管の下の部分が閉じないことで起こる病気。背骨の骨が開いたままになり、神経が外に飛び出したり、傷ついてしまうため、歩行や排泄に影響が出ることがある
神経管閉鎖障害についてもっと詳しく知りたい人は、こちらのコラムをどうぞ。
胎児の発育不全の可能性
葉酸は細胞分裂に必要な栄養素です。不足すると赤ちゃんの細胞の増殖が十分に進まず、発育がゆっくりになることも考えられます。
低出生体重児のリスク
葉酸の不足は、胎盤の機能や赤ちゃんの発育にも影響するため、出生児の体重が小さくなる可能性が指摘されています。
お母さんへの影響
葉酸欠乏性貧血(巨赤芽球性貧血)
妊娠中は、体の中を巡る血液量が増えるのに対して、血液中の成分自体は増えないため、そもそも貧血になりやすい傾向があります。その上、赤血球を作るために必要な葉酸が不足すると、さらに貧血になりやすくなってしまいます。
疲れやすさ・めまい・息切れ
赤血球の中のヘモグロビンという成分は、主に酸素を運ぶ役割を担っています。
そのため、貧血が進むと酸素の運搬が低下し、貧血症状である疲労感やめまいなどが起こることがあります。また、貧血はメンタルの状態にも大きく関係しており、貧血になると気持ちも落ち込みやすくなってしまいます。
口内炎や食欲低下
細胞の再生がうまくいかないことで、粘膜トラブルが起こることがあります。
出産への影響
早産のリスク
「母体の葉酸濃度が高いほど妊娠期間が長くなる」という報告があり、早産リスクが低い傾向があることが分かっています。反対に葉酸不足は、早産のリスクを高めてしまいます。(※1、2)
出産管理の必要性
胎児の発育が遅れると、入院管理や妊娠を中断しなければならなくなる場合があり、分娩誘発や緊急帝王切開などが必要になることがあります。
産後への影響
産後の貧血
妊娠中に葉酸が不足していると、出産時の出血や産後の悪露などと重なり、貧血が改善しにくくなることがあります。さらに、産後の貧血は、産後うつのリスクを高めてしまいます。
疲労感や回復の遅れ
赤血球の形成が十分でないと、回復するための栄養や酸素を体内に十分に運ぶことができず、産後の回復に時間がかかる可能性があります。
栄養不足の母乳
母体の栄養状態が悪いと、母乳の質が悪くなる可能性があります。母乳を通じて赤ちゃんに十分な栄養を与えられないことも。
産後に葉酸が必要な理由については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
葉酸はいつからどれくらい摂ればいいの?
葉酸不足は、妊娠中だけでなく産後にまで影響を及ぼすことも。リスクを防ぐためには、葉酸を摂る時期や量について詳しく知っておくことが大切です。
葉酸を摂り始める時期
実は、葉酸は妊娠の前から摂ることが推奨されている栄養素。なぜなら神経管が作られる時期は、妊娠のごくごく初期であり、多くの人が妊娠に気付く前であることが多いからです。
そのため、不妊治療のクリニックでは葉酸サプリの摂取を勧められることが多く、また国によっては、妊娠を望んで産婦人科を受診した時に処方されるところも。
本来であれば、葉酸は妊娠前から意識して摂り始めるのが理想ですが、妊娠後、気付いたときから始めるのでも遅くはありません。
妊娠中は、全期間を通して赤ちゃんが発育し、多くの血液が必要になります。細胞の分裂や血液を作るサポート役である葉酸は、妊娠中ずっと赤ちゃんとママのために働いてくれますよ。
妊娠中の推奨摂取量
日本の成人女性は、そもそも葉酸の摂取量が不足傾向にあります。妊娠中は、通常の推奨量に加えて、妊娠週数に応じて追加して摂る量が設定されています。
特に細胞分裂が盛んに行われる妊娠初期は、より多くの葉酸を摂取することが必要。食事から240μgに加えて、サプリメントに含まれる葉酸を400μg摂ることが推奨されています。
妊娠中に摂るべき葉酸の摂取量については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
葉酸を摂りすぎるとどうなる?
葉酸は水溶性ビタミンであり、通常の食事からの摂取で過剰になることはほとんどありません。しかし、サプリメントなどで摂りすぎると以下のようなリスクがあると考えられています。
- アレルギーや喘息のリスクが高まる可能性
- 子どもの発達に影響を及ぼす可能性
- ビタミンB12欠乏症の発見が遅れる可能性
- 胃腸症状や体調不良の可能性
厚生労働省が定める妊娠中の葉酸の耐容上限量は、1000μg/日までとされています。サプリメントの併用を避け、通常の葉酸サプリを適切に摂っていれば、過剰摂取のリスクはないと言えます。
必要な葉酸量を効率よく摂る方法3つ
厚生労働省では、妊娠初期の女性に対して、食事に加えてサプリメントなどで1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。
ここでは、必要な葉酸量を無理なく効率よく摂るための方法を3つ紹介します。
葉酸が多く含まれる食品を食べる
まず基本となるのは、葉酸を多く含む食品を日々の食事に取り入れること。葉酸は、緑黄色野菜や豆類、レバーなどに多く含まれています。
♦︎主な食品と葉酸含有量の目安(100gあたり)
| 食品 | 葉酸量 |
|---|---|
| 鶏レバー | 約1300µg |
| 枝豆 | 約320µg |
| モロヘイヤ | 約250µg |
| ほうれん草(ゆで) | 約110µg |
| ブロッコリー(ゆで) | 約120µg |
| 納豆 | 約120µg |
| アボカド | 約80µg |
その他の葉酸の多い食品については、こちらも参考にしてくださいね。
しかし、豊富な葉酸量を誇るレバーはビタミンA(レチノール)を多く含むため、妊娠中の過剰摂取には気を付けたい食べ物。さらに葉酸は水に溶けやすく、加熱によって失われやすいという特徴があります。
また、食品中の葉酸は体内での吸収率が約50%程度とされているため、食事だけで必要量を満たすのは難しいのが現実。だからこそ、足りない葉酸を補うために、厚生労働省では葉酸サプリの活用を勧めています。
厚労省も推奨!サプリメントを飲む

厚生労働省では、妊娠初期には、食事と合わせてサプリメントなどから葉酸を摂取することを勧めています。
実は、日本人には葉酸の代謝に関わる酵素の働きが弱い遺伝タイプ(MTHFR遺伝子多型)を持つ人が比較的多いと言われており、葉酸の利用効率が低い可能性があることが知られています。
そのため、食事だけでなくサプリの力を借りてコツコツと葉酸を摂ることが重要だとされているのです。
厚生労働省が推奨する葉酸400μgをしっかりと補うことができる妊婦さん向け葉酸サプリが「mamaru(ママル)」です。mamaruには、妊娠初期にサプリから摂るべきと設定されている葉酸量がぴったり含まれています。
さらに、
- 葉酸と力を合わせて血液を作る鉄分
- 日本人女性に不足しがちなカルシウム
- お腹の元気をサポートする乳酸菌・食物繊維・ラクトフェリン
などをオールインワンで配合し、妊婦さんを多方面からサポートします。
mamaruは、産婦人科医監修のもと国内の認定工場で作られている信頼できるサプリメント。6つの無添加を実現しているところも、お腹の赤ちゃんとお母さんに嬉しいポイントです。

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吸収率を高める栄養素と組み合わせて摂る
葉酸は単独で摂るよりも、他の栄養素と一緒に摂ることで体内での利用効率が高まることが知られています。
- 鉄分:赤血球の形成に必要な栄養素。葉酸と一緒に働いて貧血予防に関わる
- ビタミンB12:葉酸とともにDNA合成や赤血球の形成に関わる重要な栄養素
- ビタミンC:葉酸の安定性を保ち、鉄の吸収も高める働きがある
もちろんmamaruは、これらの栄養素もばっちり配合していますよ。
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妊娠中の葉酸サプリの選び方

妊娠中は、赤ちゃんの発育やお母さんの健康のために葉酸をしっかりと摂ることが大切です。しかし、葉酸サプリにはいろいろな種類があるため、含まれている葉酸の種類や栄養バランス、品質などを見て上手に選ぶことが重要です。
最後は、妊娠期に適した葉酸サプリ選びに迷ったときのチェックポイントを解説します。
吸収率の高い「モノグルタミン酸型葉酸」が含まれている
葉酸には大きく分けて2つの種類があります。
- 食品に含まれるポリグルタミン酸型葉酸(天然葉酸)
- サプリなどから摂れるモノグルタミン酸型葉酸(合成葉酸)

モノグルタミン酸型葉酸は、ポリグルタミン酸型葉酸に比べて吸収されやすく、体内利用効率が良いというのが特徴。そのため、サプリメントを選ぶ際には、モノグルタミン酸型葉酸が含まれていることを確認しましょう。
厚生労働省でも、妊娠初期には「モノグルタミン酸型葉酸」が含まれているサプリから「400μg」の葉酸を摂取することを勧めています。
妊娠期に必要な栄養素を一緒に摂れる
妊娠中は、葉酸に限らず様々な栄養素が必要になります。中でも、ビタミンやミネラルを食事だけで補うのは簡単なことではありません。
そのため、鉄分、ビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素がオールインワンで摂れるものだと、妊娠中の栄養管理がより効果的になりますよ。
原材料や品質が信頼できる

妊娠中は、お母さんが摂ったものが、胎盤やへその緒を通して赤ちゃんに送られます。そのため、できるだけ信頼できるもの、安心して摂ることができるものを選ぶことも大切な要素になります。
サプリを選ぶ際には、これらのポイントも見ておくと安心です。
- GMP認証の工場で製造されている
- 不必要な添加物が少ない
- 第三者機関による品質検査が行われている
- 原材料や成分が明確に表示されている
- 妊婦向けに設計されている
このような点に配慮して作られているサプリメントを選ぶことで、妊娠中でも安心して続けることができますよ。
mamaruは、3つのポイントをクリアしている妊婦さんとお腹の赤ちゃんを思って作られたサプリです。ぜひ妊娠中の栄養補給のサポーターとしてお試しくださいね!
医師がお勧めする葉酸サプリについては、こちらの記事でも紹介しています。
妊娠中は葉酸を補給して母子ともに健やかに過ごそう

妊娠中の葉酸は、よく知られている赤ちゃんの生まれつきの障害の予防だけでなく、お母さんが健やかに妊娠生活を送るため、そして元気に出産や産後の生活を送るためにも大切な栄養素。
しかし、葉酸は体内に蓄えることができず、さらに食事だけでは十分な量を摂ることが難しい成分でもあります。妊娠中はサプリを上手に活用して、葉酸を必要量補給することが大切です。
まだ始めてないという方も、焦らず気づいた時から始めましょう。
mamaruは、妊娠全期を通してお母さんと赤ちゃんの栄養補給をお手伝いします。
参考文献:
(※1)Folic Acid and Risk of Preterm Birth: A Meta-Analysis - PubMed
(※2)妊娠間隔と早産との関連 ―子どもの健康と環境に関する全国調査―
参考資料:
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