
更新日:2025/10/22
妊活中の鍼灸は意味がない?期待できる効果からデメリット、整体との違いまで解説

「鍼灸って気になるけど、実際のところ妊活に効果はある?」「妊娠率を上げるためにできることはない?」と悩んでいませんか?
妊活や不妊治療中は、少しでも妊娠の可能性を高めるために、何かできないか探すことが多いですよね。
この記事では不妊カウンセラーが鍼灸の効果やデメリット、整体との違いを解説します。鍼灸を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
鍼灸は妊活に効果がないって本当?
鍼灸は、体と心のバランスを整えながら妊活を進めたい方におすすめの方法です。
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鍼灸とは?
不妊治療において、病院での治療とは別のアプローチを行う東洋医学の一つが鍼灸です。西洋医学がホルモンや臓器など「部分」に注目して治療を行うのに対し、東洋医学では「体全体のバランス」を整えることを重視します。
そのため、効果の現れ方には個人差があり、数値で明確に効果を証明するのが難しい医療でもあります。
とはいえ、鍼灸はエビデンスが少しずつ報告されてきている分野です。
海外で行われた研究では、体外受精(IVF)の移植前後に鍼治療を受けた女性の妊娠率は約42.5%、受けなかった女性は約26.3%と、妊娠率の上昇が報告されています。だた一方で、妊娠率に差がみられなかったという研究結果もあります。
そのため、一般的な医療現場では第一にすすめられる治療ではありませんが、病院での治療とは異なる視点から体を整える方法として取り入れられることがあります。鍼灸は、妊活を支える一つの価値ある選択肢といえるでしょう。
一般的な妊娠率について気になる方は、こちらのコラムも参考にしてくださいね。
鍼灸で期待できる妊活への効果
妊活を支える選択肢の一つとして注目されている鍼灸ですが、ここでは、実際にどのような効果が期待できるのかを見ていきましょう。
血流の改善
鍼灸で血流を促すことで、体全体の循環を整えることができると考えられています。
血流が改善されると体が温まり、酸素や栄養が全身に届きやすくなります。特に、子宮や卵巣など骨盤まわりの血流がよくなることで、子宮内膜の状態や卵子の質が整いやすくなるといわれています。
近年では妊娠に向けた体づくりのために鍼灸を取り入れる方も増えていて、実際に、体外受精での採卵や移植に向けて施術を行う方も多いです。
ストレスの緩和
鍼灸にはストレスを緩和する効果も期待できます。不妊治療中は、治療の痛みや検査への不安など、心身に大きな負担がかかります。思うように結果が出ず、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
実際に鍼治療で不妊治療中の緊張や不安、抑うつ、落ち込み、怒りや混乱といった精神的な負担をやわらげる効果が報告されたデータもあるようです。
ストレスは妊娠を妨げる要因の一つとされています。不妊治療中の強いストレスを少しでもやわらげるために、メンタルケアの一つとして鍼灸を取り入れてみるのもよいですね。
妊活中のストレス解消法はこちらのコラムもあわせて読んでみてくださいね。
鍼灸を受けるメリットとデメリット
妊活中の心身のバランスを整えてくれる鍼灸ですが、デメリットはないのか気になりますよね。次に、鍼灸を受けるメリットとデメリットをそれぞれみていきましょう。
鍼灸のメリット
妊活中に鍼灸を受けることにより、2つのメリットが考えられます。
冷えや生理痛を和らげる効果が期待できる
鍼灸は妊娠しやすい体づくりだけでなく、冷えや生理痛をやわらげる効果も期待できます。ツボを刺激することで、冷えや生理痛の原因となる筋肉のこわばりをほぐし、血流を改善して痛みをやわらげます。
また、東洋医学では「生理痛がないのが本来の状態」と考えられています。血流が滞ると妊娠しにくくなるだけでなく、生理痛などの不調も起こりやすくなるため、血の巡りをスムーズにすることが大切です。
妊娠しやすさだけでなく、体の不調も一緒に整えられるのが鍼灸のうれしいメリットですね。
心のよりどころが増える
鍼灸院は、病院では話しづらい悩みも安心して相談できる居場所として、妊活中の精神的なサポートとしても役立つことがあります。
実際に「誰にも相談できなかったけれど、鍼灸院のスタッフさんにたくさんアドバイスをもらえて支えになった」という声もあります。悩みだけでなく、生活習慣についてもアドバイスをもらえることが多いようです。
また、東洋医学では「心と体はつながっている」という考え方があります。鍼の刺激で体を整えるだけでなく、話をすることで気持ちがほぐれ、それが結果的に良い方向へつながることもありますよ。
鍼灸のデメリット
さまざまなメリットがある鍼灸ですが、次はデメリットを確認しておきましょう。
不妊の原因によっては改善が難しいケースがある
鍼灸の治療では、卵管の閉塞や子宮の形の異常、男性の精管閉塞など、からだの構造に原因がある不妊は改善が難しいことがあります。
こうした器質的な問題があると、妊娠しやすい体づくりを行っても結果につながりにくいことがあるため、注意が必要です。
そのため、まずは病院で検査を受け、体の状態を確認してから鍼灸を取り入れると安心でしょう。
通院の負担がある
体質改善を目的とする場合、鍼灸院にもよりますが、週1〜2回のペースで継続的に通院する必要があります。
そのため、時間や費用の負担を感じる方もいるかもしれません。始める前に、通院の頻度や料金、職場や自宅からのアクセスなどを確認しておくと安心です。
ただ、鍼灸の時間を「自分の体と向き合うリラックスタイム」として取り入れることで、心身のメンテナンスにもつながります。忙しい毎日の中で、自分をいたわる大切な時間と考えると、通院も前向きに続けやすくなりますね。
保険が適用されない
不妊を目的とした鍼灸治療は、保険が適用されず自由診療となります。費用は施設によって異なりますが、1回(約60分)あたり5000円〜1万円前後が目安になります。
カウンセリングがセットになっているなど、オプション内容や料金体系は施設ごとに少しずつ異なるため、事前に確認しておくと安心です。
費用に不安がある場合は、家計の中で無理なく続けられる範囲をあらかじめ考えておくとよいでしょう。
また、マッサージなどのリラクゼーションと比べても大きく差はないため、治療をがんばっている自分へのご褒美として考えてみるのはいかがでしょうか。
不妊治療中の保険適用についてはこちらの記事が参考になりますよ。
鍼灸と整体、どっちがおすすめ?
妊活中に取り入れたい施術として、鍼灸とよく比較されるのが整体です。「違いがよくわからない」「どちらを受けたらいいの?」と迷う方も多いかもしれません。
結論からいうと、どちらにも妊活に効果があるとされており、体の状態に合わせて選ぶ、もしくは併用するのがおすすめです。
整体は、骨盤や背骨などのゆがみを整えることで血流を改善し、子宮や卵巣への血液のめぐりをサポートします。一方、鍼灸は細い鍼で体のツボを刺激して血行を促進します。他にも、自律神経のバランスを整える働きもあり、内側から体を整えるアプローチです。
体のゆがみが気になる方は整体から、または鍼灸と整体の両方を取り入れられる施術先で相談してみるのもよいですね。
整体については、こちらの記事も参考にしてください。産後のイメージもつきますよ。
鍼灸の効果をより高めるための3つのポイント
鍼灸は施術そのものだけでなく、日々の生活習慣と組み合わせることでより効果を発揮しやすくなるといわれています。せっかく整えた体のバランスを保つためにも、普段の過ごし方を少し意識することが大切です。
最後に、鍼灸の効果を高めるためにあわせて見直したい生活習慣3選をご紹介します。
バランスの良い食事
妊活中は主食・主菜・副菜がそろった「バランスのよい食事」を意識することが大切です。食事をつくるときは、次の3色を意識してみましょう。
- 黄色(主食・エネルギーのもと):ごはん・パン・めん類
- 赤(主菜・体をつくる材料):肉・魚・卵・大豆製品
- 緑(副菜・体調を整える):野菜・きのこ・海藻
「今日は少し偏ったかも…」と思ったら、3色がそろっているかをチェック。むずかしく考えず、できる範囲で続けることが大切です。
より詳しく整えたいときは、健康アプリなどで「PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の割合)」を参考にしてみましょう。
また、妊娠前から意識したいのが鉄・葉酸・カルシウム・食物繊維。20〜40代女性は特に不足しやすいとされ、日々の食事で意識してとることが大切です。なかでも葉酸は赤ちゃんの発育に欠かせないため、食事に加えてサプリからの摂取も推奨されています。
妊活中の食事と葉酸については、次のコラムもチェックしてみてくださいね。
妊活中の食事をサポートするオールインワン葉酸サプリ「mitas」
妊活中のバランスのよい食事をサポートしたい方には、オールインワン葉酸サプリ「mitas(みたす)」がおすすめです。
「mitas」は産婦人科医の監修のもと開発されたサプリで、妊活中に不足しやすい葉酸・鉄・カルシウム・食物繊維など、30種類以上の栄養素をバランスよく配合しています。
栄養はそれぞれが互いに影響し合うため、特定の栄養だけを補うよりも、全体のバランスを整えることが大切。その点mitasは、葉酸を中心にからだを内側から整えるオールインワン設計になっており、日々の食事とあわせて取り入れやすいのが魅力です。
さらに、妊活中のからだとこころをやさしく満たす和漢素材(なつめ・高麗人参・陳皮・しょうが)を配合しているのも特徴のひとつ。
普段の食事ではなかなか摂りにくい食材を手軽に取り入れられるのがうれしいポイントですね。
そんなmitasは、大手ドラッグストア・スギ薬局で売上No.1(※2024年7月の売上実績)を記録するなど、多くの妊活中の女性に選ばれています。
生活習慣を整えるためには、「無理なく続けること」が大切です。mitasなら、1日の好きなタイミングで4粒を飲むだけと続けやすく、毎日の習慣に取り入れやすい設計になっています。
そして、続けやすさには価格も重要なポイント。せっかく体のために始めても、負担が大きいと長く続けるのは難しくなってしまいます。
そんなときは、一番お得に購入できる「公式サイト」をチェックしてみてください。お得に始められるだけでなく、安心して続けられるサポート体制もうれしいポイントですよ。
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適度な運動
妊活中の体づくりには、適度な運動も大切です。運動は血の巡りをよくし、自律神経のバランスを整える働きがあります。
とくに冷えやストレスが気になる方にとっては、日常の動きを少し変えるだけでも十分なケアになるでしょう。
とはいえ、「運動の時間がとれない…」という方はながら体操がおすすめです。
- 寝ながらゆっくり足首をまわす
- 歯みがきをしながらかかと上げ
- テレビを見ながら軽くストレッチ
- カーテンをいつもより高い位置で開け閉めする
- スーパーでの買い物をいつもより2周多く歩く
こんな小さな動きでも、毎日の積み重ねが体の巡りをサポートします。
普段の生活の中で体を少し多く動かすことを意識してみましょう。筋肉量が増えると血流も良くなり、体があたたまりやすくなります。女性はもともと筋肉量が少ないため、無理のない範囲で動く習慣を持つことが大切です。
血流UPを促す筋トレについては、こちらの記事も読んでみてくださいね。
十分な睡眠
妊活中の体づくりには、十分な睡眠も欠かせません。睡眠中は、ホルモンバランスや自律神経を整える大切な時間。23時前の就寝を心掛けましょう。
「なかなか寝つけない…」「睡眠の質をあげたい」という方は、次の習慣を取り入れてみましょう。
- 朝いちばんにカーテンを開けて、体内時計をリセットする
- 夕食は早めにすませて、睡眠の質を高める
- 15時以降はカフェインを摂らない
- 寝る前のパソコン、スマホは控える
ちょっとした生活リズムの工夫で、自律神経が整い眠りの質がぐっと変わりますよ。
鍼灸で妊活中の体と心をサポートしよう
妊活中は心と体のバランスを整えることが大切です。鍼灸は血流を促し、自律神経を整えることで心身をリラックスさせ、妊活をやさしく支えてくれる治療法のひとつです。
とはいえ、どんなによい施術を受けても、生活習慣が乱れていると効果が十分に発揮されにくいことがあります。バランスのとれた食事、無理のない運動、そして23時前の就寝などを意識してみましょう。
忙しい妊活さんでも無理なく続けられるオールインワン葉酸サプリ「mitas(みたす)」は、そんな毎日の体づくりをそっと応援します。
心と体の両方を整えながら、自分のペースで妊活を進めていきましょう。
参考:
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