
更新日:2025/9/29
排卵日の症状6選!助産師が解説する不調の対策と妊娠しやすいタイミングの取り方

妊娠を希望している方にとって、「排卵日」は月に一度しか無い妊娠のチャンス。そして、そのチャンスを逃さないためには、排卵日に起こる体からのサインをしっかりとキャッチすることが大切です。
この記事では、
・排卵日によく起こる体の変化
・排卵日に起こる不調の対処法
・排卵日を予測する方法
・タイミング法のポイント
・排卵日チェックと一緒に始めたいセルフケア
について紹介します。
妊娠のチャンスに合わせて、体や心を整えるヒントとして活用してくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生
生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士
実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。
排卵日によくある違和感6選
排卵の時期に起こる症状には、ホルモンバランスの変化と排卵そのものの影響によるものがあります。
しかし、症状の現れ方や強弱は個人差が大きく、月経周期によって変化することも珍しくありません。そのため、6つの症状がないからといって排卵が起きていないというわけではないことも覚えておきましょう。
まずは、排卵の時期によくあるちょっとした体の変化について紹介していきます。
排卵痛
人によっては、排卵の時に痛みを感じる場合があります。中には「右から排卵した」など、どちらの卵巣から排卵したか分かるような方も。
特に、以下のような方は排卵痛を感じやすい傾向があります。
- 卵巣や骨盤周囲が敏感
- 排卵時のホルモンの変動が大きい
- 月経困難症やPMSが強い
- 子宮内膜症や卵巣嚢胞などの婦人科疾患がある
- 痩せ方で体脂肪が少ない
- ストレスや自律神経の影響を受けやすい
おりものの変化
排卵が近づくと女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増え、子宮頚管(子宮の一番下の部分)からの分泌液が増えます。そのため、この時期のおりものには、以下のような特徴があります。
- 1量が増える
- 2透明で水っぽくなる
- 3粘り・伸びが出る
- 4弱酸性からアルカリ性に近づく
これらのおりものの変化によって、精子が卵子の元に向かいやすくなるための環境が作られます。
乳房の症状
排卵期はエストロゲンの増加に伴い、乳腺や乳管の発達が一時的に促されます。その結果、乳房に以下のような変化が現れます。
- 張りや膨らみ感
- 乳首、乳輪の敏感さ
- 軽い痛み
排卵期の乳房の変化は一時的なことが多く、数日で落ち着きます。
体温の変化
排卵前後では基礎体温が変化します。
排卵日は、体温が変化する境目の時期。排卵の時期を予測するためには、継続して基礎体温を測定することが大切です。
- 排卵前:エストロゲンの働きにより低温期となる
- 排卵直前:一時的に基礎体温が下がることがある
- 排卵後:プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きにより高温期となる
基礎体温は正しく測定することが大切です。基礎体温の正しい測り方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
倦怠感・眠気
排卵の時期は、女性ホルモンの変化や基礎体温が上がることによって倦怠感や眠気が強くなることがあります。
また、自律神経が乱れやすくなることから、集中力が散漫になることも考えられます。
性欲の変化
排卵前から排卵の時期は、エストロゲンが急激に上昇します。その影響で性欲や気分の高揚が起こることがあります。
また、血流が良くなるため骨盤周囲の充血や感覚が敏感になりやすくなるという変化も起こります。
一方で、ホルモンバランスの変化や身体症状の不調などにより、性欲が低下する人もいます。
排卵日に起こる不調の対処法
排卵日に起こる症状は、妊活中は排卵のサインとなる面もありますが、人によっては日常生活に支障をきたすことも。
少しでも症状を和らげる工夫や受診の目安を知っておくと良いでしょう。
症状を和らげる対策
症状別に症状を和らげるポイントをまとめました。
下腹や腰の痛み
お腹や腰は血流が良くなることで痛みが和らぐことがあるため、温めるケアがおすすめです。
- カイロや腹巻きなどで痛みのある部分を温める
- レッグウォーマーや足湯で末端の冷えを解消する
- 入浴や半身浴をする
- 冷たい飲み物や体を冷やす服装を避ける
痛みが強い時には、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を使用することも可能です。妊活中は、医師や薬剤師に相談した上で薬剤を選ぶようにしましょう。
体のだるさや眠気
無理をせずに短時間でも横になって休むようにしましょう。
メンタルの不調
軽いストレッチや深呼吸、散歩などでリフレッシュを心がけましょう。また、アロマなど好きな香りを取り入れるのもおすすめです。
その他、身近な人に話して状態を共有しておくことや、食事や睡眠などの日常生活を整えることで軽快することもありますよ。
食生活の整え方については、こちらも参考にしてくださいね。
症状がつらいときの受診の目安は?
排卵期の不調は、体の自然な変化として珍しいことではありません。
しかし、次のような症状がある場合は、子宮内膜症、卵巣嚢腫、感染症などの病気が隠れている可能性があり、放置しておくと妊活に悪影響を及ぼしたり、不妊の原因になることも。
気になる症状がある場合は、早めに産婦人科に受診して相談するのが良いでしょう。
- 1日常生活に支障をきたす強い腹痛が数日続く
- 2出血が多い、不正出血が繰り返し起こる
- 3発熱や吐き気を伴う
- 4痛みが周期的に強まっている
排卵日に起こりやすい不調と妊娠の関係については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
体の不調とあわせてチェックしたい排卵日の予測方法
排卵日付近に不調がある場合でも、具体的な排卵日を予測するのは難しいですよね。
そこで、ここからは排卵日を予測する5つの方法を紹介します。
近年では妊活アプリなども普及しています。いくつかの方法を上手に組み合わせて、妊活のタイミングを予測しましょう。
基礎体温の変化をチェック
基礎体温とは、朝起きてすぐの安静時の体温のことをいいます。基礎体温を継続して測定することにより、自分の体温の変化のパターンを確認することができます。
排卵直前はわずかに体温が下がることがあり、これが排卵のサインといわれています。
また、基礎体温のグラフが低温期と高温期の2層になっていれば、排卵がきちんと起こっていることを予測することもできます。
基礎体温を測定する時には、正確な方法で行うことが大切です。また、睡眠時間、飲酒や喫煙、ストレスや運動習慣などが基礎体温に影響を与えることもあるため、生活習慣の見直しも同時に行うと良いでしょう。
基礎体温のグラフの見方についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめですよ。
おりものの変化をチェック
排卵前にはおりものが変化します。
排卵前の卵胞期には比較的おりものが少なく、排卵前になると通称「伸びおり」と言われる、透明で水分の多い伸びの良いおりものに変化します。そして、排卵後は白っぽくベタッとしたおりものに変化します。
月経周期によるおりものの変化を知った上で下着をチェックする習慣をつけると、排卵が近付いてきたサインとしてキャッチすることができますよ。
妊活おりものシートを活用
妊活おりものシートは、手軽に使用することができる排卵を予測するツールです。排卵期のおりもののLH(黄体形成ホルモン)の変化によって、おりものシートのラインの色が変化するというしくみになっています。
「LH」とは、排卵直前に急激に分泌が増えるホルモンであり、「LHサージ」(LHの急激な上昇)の24〜36時間後に排卵が起こるとされています。
使用方法は通常のおりものシートと同じですが、排卵予想の数日前から使用するのがおすすめです。
妊活おりものシートの精度や使用方法、注意点などに関しては、こちらの記事で詳しく説明しています。
排卵検査薬でチェック
「排卵検査薬」を使用する方法もあります。排卵検査薬では、尿中に含まれるLHを検出します。
妊活おりものシートと同じように、検査薬で陽性が出れば、排卵が近いことが予測されます。
産婦人科でチェック
排卵日を予測する最も確実な方法は、産婦人科でチェックしてもらうことです。卵巣の状態やホルモンの値などから排卵日を予測することができます。
また、予測排卵日の後にチェックしてもらうことにより、実際に排卵が起こっているか否かを知ることもできます。
妊娠を希望している場合は、これらの方法を組み合わせて排卵日を予測しながらセルフタイミングをとるのが良いでしょう。
セルフタイミングを試してみて1年間妊娠しないようであれば、実際の排卵のタイミングがズレていたり、排卵が起こっていない可能性、その他男性不妊の可能性などもあるため、産婦人科で相談してみるのがおすすめです。
また、女性の年齢が35歳以上の場合は、半年妊娠しないようであれば、早めの受診が◎。女性の年齢が40歳以上の場合は、妊活を考えたタイミングで一度受診してみても良いでしょう。
タイミング法のポイント
ここからは、排卵日を予測したらどのようなタイミングでタイミング法を取り入れていくのが良いかを解説していきます。
複数の方法を組み合わせて排卵日を予測する
排卵日は、ここまで紹介した方法のうちのひとつだけでなく、複数の方法を組み合わせて予測するのがおすすめです。
例えば、
- おりものの変化や妊活おりものシートで「そろそろ」を察知
- 排卵検査薬で「間近!」を確認
- 基礎体温の変化を追い、「ちゃんと排卵したか」を見届ける
のようにチェックすることができますよ。
妊娠しやすい日に合わせて複数回タイミングをとる
実は、妊娠率が最も高いのは、排卵日の1〜2日前のタイミングです。また、妊娠しやすい時期は、排卵の4日前から排卵の前日といわれています。
そのため、頻回にタイミングをとることが難しい場合は、排卵日の1〜2日前と排卵日当日が良いでしょう。可能な場合は、排卵4日前くらいから1〜2日おきのタイミングをとることがおすすめです。
これは、精子の寿命にも関係しています。精子の寿命は平均3日間。排卵前から子宮内に元気な精子がいる状態を作ることにより、排卵のタイミングで子宮内に待機している精子と受精することができます。
タイミング法での妊娠の確率についてはこちらの記事で解説しています。
パートナーと一緒に心身の状態を整える
実は不妊の約半分は男性因子が関係しています。そのため、妊活は2人で一緒に取り組むことが大切です。
タイミング法を取り入れる場合、特に男性はプレッシャーを感じやすく、勃起や射精がうまくいかないことも少なくありません。また、精子の質においては、生活習慣やストレスの影響を大きく受けてしまいます。
精子はその時に作られていると思われがちですが、実や精子になる細胞から精子が作られるまでには約70日という期間が必要です。そのため、継続的に生活習慣を整えたりストレスケアを行うことも大切なのです。
男性の妊活に関しては、こちらの記事で詳しく説明しています。
妊活についての話は、パートナーと言えどもなかなか触れにくく、話し合うのが難しいこともあるかもしれません。
しかし、今後の人生の色々なタイミングで、2人で話し合うことが必要なことは何度も訪れます。勇気を出して、今のうちからしっかりと話し合えるパートナーシップを構築していきましょう。
排卵日チェックと一緒に始めたい4つのセルフケア
妊活を進めていく上で、排卵日のチェックと一緒に始めたいのが妊娠のための体づくり。最近では、妊娠前から心や体を整えておくための準備として「プレコンセプションケア」という言葉があります。
プレコンセプションケアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
最後に、助産師の目線から今から取り組んで欲しい4つのセルフケアを紹介します。
食生活を整える
妊娠するためには、土台となる体が元気な状態であることがとても大切。そして、生殖器を始めとした臓器やホルモンにしっかり機能してもらうためには、十分な栄養素が必要です。
まずは、毎日の食事を整えることを意識しましょう。
バランス良く栄養素をとるためには、1日3食でさまざまなものを摂ることが大切です。「カラフルな食卓」、「まごわ(は)やさしい」を意識すると取り入れやすいですよ。
- ま:豆類
- ご:種子類
- わ:海藻類
- は:発酵食品
- や:野菜
- さ:魚介類
- し:きのこ類
- い:穀類
また、妊活中に特に意識して摂りたい栄養素は、「葉酸」「鉄分」「ビタミンD」「乳酸菌(ラクトバチルス )」の4つ。これらが必要な理由もチェックしておきましょう。
葉酸:赤ちゃんの生まれつきの病気である「神経管閉鎖障害」の予防効果がある栄養素。妊娠前から1日あたり+400μgをサプリメントから摂取することが推奨されている。
鉄分:全身に酸素や栄養を運ぶために必要な栄養素。妊娠するとより多くの鉄分が必要になるため、妊娠前から体に貯蔵しておくのがベター。
ビタミンD:日本人女性が不足しやすい栄養素のうちのひとつ。受精卵の着床率に関わりが深く、不足すると着床障害や妊娠率の低下につながる可能性がある。
乳酸菌(ラクトバチルス):子宮内環境を左右する善玉菌。特に子宮内細菌のラクトバチルスが9割以上を占める女性は、着床率や妊娠率が高いということが知られている。
しかし、これらの栄養素を毎日の食事で摂ることは簡単なことではありません。そのため、手軽に摂る方法としておすすめなのがサプリメントを活用することです。
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タンパク質の一種であるラクトフェリンも一緒に含まれているため、善玉菌が増えるサポートもしてくれますよ。
また、サプリメントを作る上で不必要な添加物を使用していないところも、妊活期の方にとっては嬉しいポイント。国内のGMP認定工場で作られているため、品質がしっかりと管理されていますよ。
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適正体重を目指す
妊娠を目指す上で適正体重を目指すことはとても大切なこと。実は、肥満も痩せも、排卵障害のリスクが高いことが分かっています。
体が正常に機能するためにも、女性ホルモンのバランスを整えるためにも、自分に合った体重であることが望ましいのです。
適正体重は、こちらの計算式に当てはめて計算することができますよ。
適正体重=身長(m)×身長(m)×22
生活を整える
健康な体づくりのためには、適度な運動や質の良い睡眠、お酒やたばこを控えることも大切です。
プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動を取り入れることが勧められています。適正体重を目指すためにも、体の循環を良くするためにも運動は大切です。
運動習慣のない方は、まずは意識して歩く時間を確保するところから始めてみましょう。習慣になると苦なく続けることができるようになりますよ!
質の良い睡眠のためには、決まった時間に寝室に行くことから始めるのが良いでしょう。寝る前にブルーライトを浴びると寝付きが悪くなってしまうため、寝る前にはスマートフォンやパソコンなどは控えるのが良いですよ。また、朝起きて朝日を浴びることも大切です。
飲酒や喫煙は、妊活に限らず健康へのさまざまな悪影響があります。また、妊娠後は、妊娠経過や赤ちゃんの発育にも影響を及ぼします。
やめるのが難しい場合もあると思いますが、妊活中や妊娠中は飲酒や喫煙をしたくなる環境から距離をとって、強い意志を持ってやめるのが良いでしょう。
ストレスケア
ストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れを起こす原因となります。女性の場合は、月経周期に悪影響を及ぼすことも少なくありません。
ストレスを無くすことは難しいかもしれませんが、ストレスとうまく付き合っていく工夫や、自分なりのストレス発散方法を持っておくことは大切です。
また、妊活におけるストレスが強い場合は、パートナーとしっかり話し合うことも大切です。2人のペースで進めたり、一度立ち止まってみるのもひとつの方法ですよ。
二人で始める妊活については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
排卵日のチェックをしながら妊娠に向けて心身を整えよう
タイミング法を試すうえで大切な排卵日には、実は体からサインが送られています。まずは、自分の体の変化を意識してみましょう。
また、排卵日を予測する方法には色々な方法があるため、自分に合った方法を取り入れながら、タイミング法を試してみましょう。セルフタイミングを試みても、なかなか思うような結果にならない場合は、産婦人科やクリニックで相談してみるのもひとつの方法です。
妊活を行う上で排卵日を予測することも大切ですが、土台となる体を整えることも重要です。そのためには、排卵日のチェックをしながら生活習慣を整え体づくりをすることも忘れずに!
妊活サプリのmitasは、妊活に取り組む女性の体づくりを応援します。
参考資料:
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