更新日：2025/6/17

妊活おりものシートの精度はどのくらい？使い方やしくみ、合わせて始めたい体づくりを助産師が解説

#妊活

排卵のタイミングを知ることは、妊娠を目指す上でとても大切なステップ。そこで、妊活中の女性に最近注目されているのが「妊活おりものシート」です。

でも、「排卵日を正確に予測できるって本当？」「精度はどのくらい？」と使うのをためらっている人も多いはず。

この記事では、そんな妊活おりものシートのしくみや使い方、正しく使うためのポイントなどについて助産師が詳しく解説していきます。

妊娠を目指す上で大切な「体づくり」についても、あわせて参考にしてくださいね。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長金谷美加先生

生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士

実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。

美加レディースクリニックホームページ

妊活おりものシートの精度は？

まず気になるのが「妊活おりものシートを使った排卵日予測ってどれくらい当たるの？」という精度のこと。妊活おりものシートは、排卵の兆しを捉えるためのひとつのツールです。

メーカーの報告では、80%以上の確率でおりものによる排卵前の変化をキャッチできたという発表もあり、決して精度は低くないようです。

しかし、妊活おりものシートは排卵日を正確に特定できるものではなく、あくまで「排卵が近づいているサイン」を知る目安としての活用がおすすめです。

妊活おりものシートってどんなもの？

そもそも妊活おりものシートがどのようなしくみで、どのように活用するのが良いのかが気になりますよね。

ここからは、妊活おりものシートについてさらに深堀りしていきましょう。

おりものシートで排卵を予測するしくみ

女性の体は、排卵が近づくと「エストロゲン」という女性ホルモンの影響により、おりものの性質が変化します。この時期のおりものは水っぽく透明に近くなり、量も増えてくるのが特徴です。

また、通称「のびおり」と呼ばれるように、膣内に入ってきた精子が卵子に向かって泳ぎやすくなるように伸びの良い状態になり、さらに精子が生きやすくなるようpHも変化します。

妊活おりものシートは、このおりもののpHの変化をキャッチして、色の変化を通して排卵時期を知らせてくれるしくみになっています。

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pHってなに？

pHとは、「酸性」か「アルカリ性」かを表す目安のこと。
0〜14までの数字で表されていて、数字が小さいほど「酸性」、数字が大きいほど「アルカリ性」を示します。そして、その中間の7が「中性」です。

人の体において、「酸性」は、雑菌やウイルスの侵入を防ぐ働きがあります。肌も「弱酸性」が保たれていることにより、外からの刺激や菌の繁殖を防ぐバリア機能が働いています。

女性の膣内も普段は「弱酸性」に保たれています。しかし、排卵期になると少しだけ中性〜アルカリ性に傾くのです。

排卵期のおりものの特徴については、こちらの記事でも紹介しています。

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妊活おりものシートの使い方

妊活おりものシートの使い方は、至ってシンプルです。普段使用しているおりものシートと同じように、ショーツに貼って使用するだけでOK。おりものの量に合わせて、適宜交換が必要です。

数時間使用してシートの色を確認し、付属の判定ガイドと比べてチェックします。

妊活タイミングを知らせるラインが出ていたら、排卵が近づいているサインです。

使うタイミング

使い始めるタイミングは、排卵予想の数日前から余裕を持って使用するのが良いでしょう。

月経周期が28日で規則的な人なら、月経開始日後10日目くらいから使用しましょう。月経が不規則な方は、短い周期に合わせて長めに使ったり、こちらも参考にしながら使用してみてくださいね。

おりものシートを正確に使うためのポイントと注意点

実際に妊活おりものシートを使用し始めると、「これで大丈夫なのかな？」と不安になることもあると思います。

ここからは、妊活おりものシートを上手に活用するための3つのポイントを紹介します。

1おりものの量が少ないと反応しにくい
2汗や尿で反応が変わることも
3おりものは体調などにより変化する

1.おりものの量が少ないと反応しにくい

ホルモンの分泌や体質などによりおりものが少ない方や、おりものの分泌が少ない周期では、シートにはっきりとした変化がみられないことも。

そのような場合は、他の排卵予測方法と組み合わせて使用するのがおすすめです。

2.汗や尿で反応が変わることも

汗や尿がシートについてしまうと、おりもののpHではなく尿や汗に反応した結果が出てしまいます。

汗をかいたときや暑い時期、尿もれなどがある方は、長時間つけっぱなしにすることは避けるようにしましょう。

3.おりものは体調などにより変化する

おりものは体調などにより変化することも知っておきましょう。

感染症、性行為後、生活習慣やストレス、体調不良などにより、おりもののpHは変化します。そのため、おりものシートを使用しつつ、他の排卵予測の方法と合わせて総合的に判断するのが確実ですよ。

詳しくは、次の項目を参考にしてみてくださいね。

おりものシートの精度を上げる方法

おりものシートの反応を、より正確にキャッチするためには、他の方法と併用するのがおすすめです。

ここでは、おりものシートの精度をあげるために一緒に活用したい方法を紹介していきます。「判定が分かりにくい」「おりものシートだけではなんとなく不安」と感じている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね！

基礎体温の変化も含めて予測する

「基礎体温」は、排卵のタイミングを把握するための代表的な方法です。

基礎体温とは、朝起きた直後に寝たままの状態で測る体温のこと。女性の基礎体温は、月経周期に合わせて変化します。

月経が終わってから排卵までは「低温期」と言われる体温が低めの時期で、排卵から次の月経までは「高温期」と言われる体温が高めの時期です。

そして、その間のわずかに体温が下がるタイミングが排卵日。記録を続けていくことで、自分の基礎体温の変化が分かるようになってきますよ。

基礎体温を見ながら妊活おりものシートを使う場合は、排卵の少し前の低温期の時期から使用するのがおすすめ。低温期の8〜10日目くらいから使用すると排卵の兆しを逃さずにキャッチしやすいですよ。

排卵日を予測するためには、基礎体温計を正しく使うことが重要です。基礎体温の正確な測り方については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。▼

基礎体温は妊活中に必須？基礎体温の測り方からわかることまでまるっと解説！

妊活をはじめると、基礎体温を測りましょうと推奨されることが多いですよね。妊活中にはなぜ基礎体温が必要と言われているのでしょうか。この記事では、妊活と基礎体温の関係と、正しい基礎体温の測り方、基礎体温からわかることについて解説します。

排卵検査薬を併用する

排卵を起こすホルモンとして知られているのが「LH」。そして、このLHを検出できるのが排卵検査薬です。おりものシートと併用することで、体の外と内からの両方の変化をチェックすることができますよ。

おりものシートにラインが出てきたら、排卵検査薬も試してみるなど、併用するとタイミングを逃しにくくなりますよ。

産婦人科で排卵チェックをする

排卵日予測の最も確実な方法は、産婦人科や不妊専門のクリニックなどで排卵チェックを行うことです。

おりものシートは、あくまで排卵を予測するためのツールです。そのため、実際に「いつ排卵が起こるか」特定することはできません。また、「確実に排卵が起こっているか」どうかを確認することもできません。

超音波検査や血液検査でホルモンの状態を知ることで、自分の体の状態をより正確に知ることができますよ。

排卵が予測しにくい場合や、色々と自己流で試しても妊娠に至らない場合は、なるべく早めに受診するのがおすすめです。

受診のタイミングについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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妊活おりものシートと一緒に始めたい体づくり3つ

妊活では、「排卵日を知ること」も大切ですが、それと同じくらい大切なのが「妊娠しやすい体づくり」です。

ここからは、妊活おりものシートと一緒に始めたい妊娠に向けた体づくりの方法を紹介します。

生活習慣を見直そう

睡眠不足や疲れがたまっていると、ホルモンバランスが乱れてしまうことも少なくありません。小さな心がけが妊娠のための体の土台を作ってくれますよ！

早寝早起きをしよう
ブルーライトの浴びすぎに注意しよう
仕事の合間や休日はリフレッシュしよう

食習慣を見直そう

体は食べたものでできています。健康な体のためには栄養素をバランスよく摂ることが大切です。

栄養不足は、ホルモンバランスや生殖器の環境の乱れにつながることもあります。

妊活中に取り入れたい栄養素

妊娠のしくみと深く関わる大切な栄養素がこちら。

葉酸
鉄分
ビタミンD
ラクトバチルス菌

葉酸：厚生労働省で妊娠前から摂取が勧められている栄養素。赤ちゃんの生まれ持った障害である「神経管閉鎖障害」の予防効果があるとされています。食べ物より吸収の良いサプリメントなどから1日あたり＋400μg摂りましょう。

葉酸や葉酸サプリについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね！▼

妊活に必要な葉酸は食事だけで摂れる？サプリを飲むべき理由とおすすめ商品を紹介【産婦人科医監修】

「葉酸は食事だけでは足りないの？」妊活中は口にするものには気を使いたいですよね。そんな妊活期に推奨されている葉酸サプリ。なぜサプリで葉酸を摂取しないといけないのでしょうか？妊活中に葉酸が果たす重要な役割も含めて、妊活女性が気になる葉酸の疑問について解説します。

鉄分：多くの日本人女性は鉄分が不足しており、妊娠前から蓄えが必要です。また、血液中で鉄分が存在するヘモグロビンは、体の至るところに酸素を運ぶ役割をしており、子宮や卵巣の機能の維持のためにも大切な栄養素です。

ビタミンD：ホルモンバランスや免疫に関係し、着床率や妊娠率にも関係していることが分かっている栄養素。ビタミンDの不足は、排卵障害・着床障害・不育症にも関係することが示唆されています。

ラクトバチルス（乳酸菌）：ラクトバチルス属の乳酸菌は、膣内環境や子宮内環境を整え、妊娠に適した状態にサポートすることが分かっています。ラクトバチルスが優位な環境は、感染の予防や着床のしやすさに良い影響を及ぼします。

子宮内環境を左右する「子宮内フローラ」については、こちらの記事で詳しく解説していますよ。▼

子宮内フローラの改善に良い食べ物は？助産師おすすめの食品や避けたいことをチェック！

子宮の環境を左右するカギとなる子宮内フローラの改善のためにおすすめの食べ物を紹介します。子宮内フローラは腸内フローラと関係しているため、腸活を意識した食事や生活習慣が有効です。また、腸活に良くないとされていることは、子宮内フローラにとっても良くありません。この記事で詳しくチェックしていきましょう。

これらの栄養素をオールインワンで摂るなら、妊活サプリの「mitas（ミタス）」を活用するのがおすすめです。

mitasは、妊活専門の婦人科医監修のもと開発されたサプリメント。

紹介した4つの栄養素はもちろん、厚生労働省で妊活期に摂ることが勧められている栄養素がたっぷりと配合されています。

普段の食事と合わせて取り入れることで、必要な栄養素を簡単に摂ることができますよ。

さらに、mitasには体の巡りに関係する温活効果のある和漢成分がぎゅっと配合されています。

温活は、妊活中の方に嬉しい効果がたくさん！温活に関しては、こちらの記事も参考に！▼

妊活中に温活がいいって本当？助産師が解説する冷えと妊娠の関係と巡りケアの方法

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不必要な食品添加物が一切使用されておらず、国内の認定工場で作られた信頼できる商品というところも嬉しいポイントです。