更新日:2025/11/5

妊娠初期の咳は赤ちゃんに影響する?受診の目安と咳をやわらげる対処法、薬の使い方まで

妊娠初期の咳で受診する目安と咳をやわらげる対処法、薬の使い方
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妊娠初期に咳が続くと、「赤ちゃんに影響はない?」と不安になる方も多いでしょう。多くの場合、妊娠初期の咳が赤ちゃんに直接影響することはありませんが、体調の変化が起こりやすい時期だからこそ、早めのケアが大切です。

この記事では、妊娠初期に咳が出る原因や赤ちゃんへの影響、薬を使うときの注意点を詳しく解説。

さらに、咳をやわらげるセルフケアについても紹介しているので、体調を整えるための参考にしてくださいね。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医

毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。

"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。

まきレディスクリニック

妊娠初期に咳が止まらない…赤ちゃんへの影響は?

妊娠中はちょっとした体調の変化でも、「赤ちゃんは大丈夫かな?」と気になるもの。

まずは、ママの咳がお腹の赤ちゃんに与える影響を見ていきましょう。

咳が流産につながることはある?

妊娠初期は免疫力が下がりやすく、普段より風邪をひきやすくなるといわれています。また、ホルモンバランスの変化によって、微熱や倦怠感など、風邪のような症状が出ることもあります。

とはいえ、軽い咳程度であれば、お腹の赤ちゃんの成長に影響を与えることはほとんどありません咳をしたからといって流産につながることも基本的にないため、まずは落ち着いて、体をゆっくり休めることが大切です。

妊娠中の風邪の対処法については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

激しい咳や長引く症状があるときは注意

軽い咳ではとくに心配がない一方で、咳が長く続く、息苦しい、夜眠れないほど咳き込むといった場合には注意が必要です。

激しい咳が続くと体力を消耗しやすいほか、一時的にお腹に力が入ってしまうことがあります。強い咳によってお腹に圧がかかり、子宮の収縮につながるおそれもあるため、気になるときは早めに医療機関を受診しましょう。

ただでさえ妊娠初期はつわりがあったり、眠気や倦怠感を感じやすかったりと、体調が安定しない時期です。無理をせず、しっかり休息をとることが、回復への近道になりますよ。

妊娠初期の咳の原因と受診の目安

妊娠初期に咳が出やすくなるのは、ホルモンの影響や免疫力の低下、乾燥など、いくつかの要因が関係しています。

ここでは、主な原因と受診を検討すべきサインについて見ていきましょう。

妊娠初期に咳が出やすくなる主な原因

妊娠初期に咳が出やすくなる主な原因として、以下の5つが挙げられます。咳を引き起こす理由をチェックしていきましょう。

ホルモンバランスの変化

妊娠するとホルモンバランスが変化し、体温が少し高めに保たれるようになります。胎盤が完成する妊娠14週頃まではこの状態が続き、微熱やだるさなどの風邪に似た症状が出ることもあります。

のどの痛みや咳は、風邪などほかの要因が関係していることが多いですが、もともとのどが弱い方は、妊娠による体の変化で粘膜が敏感になり、咳が出やすくなることもあります。

アレルギー

妊娠中は、体質の変化によってアレルギー症状が出やすくなるといわれています。花粉やハウスダストなど、もともと反応しやすかった刺激に敏感になることも。

アレルギーが原因の咳は長引くことがあるため、症状が強い場合は医師に相談しましょう。

妊娠とアレルギーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。

乾燥

妊娠中は、つわりなどで水分をとりにくくなったり、代謝が上がって汗をかきやすくなったりすることで、体内の水分が不足しやすくなります。

のどの粘膜が乾燥すると刺激に敏感になり、咳が出やすくなることもあるため、加湿やこまめな水分補給を意識しましょう。

胃酸の逆流

妊娠初期は眠気やだるさが出やすく、横になって休みたくなることも増えるでしょう。ただし、食後すぐに横になると、胃酸が逆流してのどや気管を刺激し、咳が出ることがあります。

また、胃酸による食道の炎症で神経が過敏になり、咳が出やすくなるケースもあります。

食後や夜間に咳が続く場合は、食後しばらくは上体を起こして過ごすことや、寝る2~3時間前には食事を済ませることを意識してみましょう。

感染症

妊娠中は、体内の免疫細胞が赤ちゃんを異物とみなして攻撃しないよう、免疫のバランスが変化します。その結果、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱まり、以下のような感染症にかかることもあります。

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 新型コロナウイルス
  • マイコプラズマ肺炎

発熱や強い倦怠感を伴う場合は感染症の可能性があるため、早めの受診を心がけましょう。

妊娠中のインフルエンザについて気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

受診するべき症状とサイン

咳が出ても、必ずしもすぐに病院へ行く必要はなく、自宅で安静に過ごすうちに回復することも少なくありません。

ただし、次のような症状がある場合は、自己判断せずに医療機関に相談しましょう。

  • 38℃以上の高熱がある
  • 強い倦怠感や息苦しさがある
  • 咳が何日も続いてつらい
  • 胸の痛みを感じる
  • 感染症(インフルエンザ・コロナなど)の可能性がある

これらの症状があるときは、呼吸機能や胎児への酸素供給に影響を及ぼすこともあります。受診時には、妊娠中であることを必ず伝え、医師の指示に従うことが大切です。

妊娠初期に咳止めは使ってもいい?薬の使用で注意したいこと

咳がつらくても、赤ちゃんへの影響が心配で「薬を飲んでもいいのかな?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

ここからは、妊娠初期の薬のリスクとケアのポイントをご紹介します。

妊娠初期の薬の服用には注意が必要

妊娠初期の4〜7週頃は「器官形成期」と呼ばれ、赤ちゃんの脳や神経、心臓など、重要な器官がつくられる時期です。

この時期に薬の成分が体内に入ると、まれに赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があるため、とくに注意が必要とされています。

副作用の少ない薬であっても、安易に使うのは避け、服用前には必ず医師に確認しましょう。

自己判断で市販薬を使うのは避けて

市販の咳止め薬には、妊娠中の使用が推奨されていない成分が含まれていることがあります。なかには、まれに流産や胎児への障害を引き起こす可能性があるものも。

「軽い咳だから大丈夫」と自己判断で市販薬に頼るのは避けましょう。妊娠中でも使える薬はありますが、必ず医師や薬剤師に相談し、妊婦さん向けに安全性が確認されたものを処方してもらうことが大切です。

妊娠中の風邪薬の使用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

のど飴やスプレーでやさしくケアする方法も

咳とともにのどの痛みや乾燥が気になるときは、飲み薬以外の方法でやさしくケアするのもおすすめです。

たとえば、のど飴やのどスプレーは、妊娠中でも使えるものがあります。ただし、「医薬品」や「医薬部外品」に分類される商品には、成分によって妊娠中に適さないものもあるため、購入前に妊娠中でも使えるかどうか、パッケージの注意書きを必ず確認しましょう。

また、のどの不調をやわらげるため、ハーブを使用した商品もありますが、ハーブの中には妊娠中に避けたほうがよい成分もあります。心配な場合は、医師や薬剤師に相談してから使うようにしてください。

妊娠初期の咳をやわらげるセルフケア6選

薬を控えたい時期だからこそ、少しでもラクに過ごすために、日常生活の中でできるケアを取り入れていきましょう。

最後に、毎日の生活で取り入れたいセルフケアを6つご紹介します。

1.水分をしっかりとって、のどを潤す

のどの粘膜を潤すことは、咳をやわらげる基本のケアです。乾燥すると刺激を受けやすくなるため、こまめに水分をとるようにしましょう。

ただし、冷たい飲み物をとりすぎると体を冷やしてしまうこともあるため、白湯やカフェインレスの温かいハーブティーなどがおすすめ。温かい飲み物は、ほっと一息つきたいリラックスタイムにもぴったりですよ。

妊婦さんにおすすめの飲み物について知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

2.悪化を防ぐ栄養補給を意識する

体を内側から整えることも、回復を早める大切なポイントです。食欲がないときは、食べるものやとり方を工夫してみましょう。

食事は消化がよく温かい食べ物がおすすめ

咳が続くと体力を消耗しやすいため、体を冷やさないことが大切です。

うどんや野菜スープなど、体が温まり消化のよいメニューがおすすめです。また、のどの粘膜を健やかに保つビタミンAやCがとれるフルーツゼリーなどを一緒に食べるのも◎。

反対に、辛みや酸味、塩気の強いものは刺激になりやすいため控えめにしましょう。

栄養バランスが気になるときはサプリの活用が◎

食欲がなく、食事だけで栄養が十分にとれているか心配なときは、妊婦さん向けのサプリメントを活用するのもおすすめです。

産婦人科医が監修した「mamaru」は、ママと赤ちゃんに必要な栄養素をぎゅっと詰め込んだ葉酸サプリ。

咳が続くときに摂りたいビタミンB2やCをはじめ、鉄分やカルシウムなど、赤ちゃんの成長に役立つ栄養素もしっかりカバーしています。

妊娠期に欠かせない葉酸などのビタミンやミネラル類がバランスよく摂れるので、妊婦さんの体調サポートにぴったりですよ。

また、妊娠中にありがちなお腹の悩みに寄り添って、乳酸菌や食物繊維など菌活サポート成分を配合していることもポイントです。

mamaruは1日4粒を目安に飲むだけでOK。業界最小サイズでニオイを抑えるコーティングをしているので、咳やつわりで体調が優れないときでも、さっと飲みやすいのが嬉しいポイントです。

また、mamaruは無添加にこだわり、不要な添加物はすべて不使用GMP認定マーク安心安全マークも取得しており、妊娠中のママに寄り添った安心設計。

全国のドラッグストアでも購入できますが、一番お得に始められるのは公式サイト。赤ちゃんだけでなく、ママ自身の健康のためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

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妊娠初期に摂りたい栄養素については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

食欲がないときは少量ずつ食べる工夫も

咳だけでなく、妊娠初期はつわりの影響で食欲が落ちることもよくあります。そんなときは、無理に3食しっかり食べようとせず、1日5〜6回に分けて少しずつ食べるのがおすすめです。

おにぎりやフルーツ、スープなど、食べやすいものを手元に用意しておくと◎。ちょっとずつでも栄養を補うことが、体調回復の助けになりますよ。

3.加湿・換気で快適な室内環境をつくる

空気の乾燥は、咳を悪化させる大きな要因のひとつ。とくに冬場はエアコンやヒーターの使用で空気が乾燥しやすくなるため、加湿器などを使い、湿度40〜60%を目安に保ちましょう。部屋に濡れタオルを干すだけでも効果的ですよ。

ほこりやウイルスをためないよう、こまめな換気や掃除も忘れずに行ってくださいね。

4.のどや胸を温めて体をいたわる

のどや胸まわりを温めると、血行が促進されて呼吸がラクになることがあります。冷えを感じたら、タオルやネックウォーマーを巻いたり、カイロを服の上から当てたりして温めましょう。

夜は温かい飲み物をとって体を内側から温め、ゆっくり休むことを心がけてくださいね。

5.マスクで乾燥や刺激を防ぐ

マスクは咳エチケットのためだけでなく、のどのうるおいを保ち、外気の刺激を防ぐためにも役立ちます。外出時はもちろん、就寝時にマスクをつけて眠ることで、のどの乾燥を防ぎ、夜中の咳込みをやわらげる効果が期待できます。

ただし、締め付けの強いマスクは息苦しさを感じることもあるため、肌あたりがやさしく通気性のよいタイプを選んでくださいね。

6.無理をせず、しっかり休む

咳を1回するだけでも、2〜4キロカロリーものエネルギーを消費するといわれています。そのため、咳が続くと体力をどんどん消耗してしまうことに。夜間に咳が出てぐっすり眠れないと、さらに疲れがたまりやすくなります。

「熱がないから大丈夫」と無理せず、できるだけ体を休める時間をつくることが大切です。夜間の咳で眠りにくいときは、上半身を少し高くして寝ると呼吸がラクになり、眠りやすくなりますよ。

妊娠初期の咳は無理せず、早めのケアと相談を

妊娠初期の咳は、多くの場合、赤ちゃんに直接の影響はありません。とはいえ、妊娠中は免疫力が下がりやすく、体調の変化が起こりやすい時期。つわりによる食欲不振や睡眠不足が重なると、症状が長引いてしまうこともあります。

まずは、のどの保湿や加湿、休養といったセルフケアで体をいたわることが大切です。咳が続く場合や発熱・強い倦怠感を伴う場合は、早めに病院を受診しましょう。

咳やつわりで食欲が湧かないときは、必要な栄養をサポートできるmamaruを活用するのもおすすめです。妊娠期に欠かせない栄養を無理なく補えますよ。

赤ちゃんはもちろん、ママ自身のためにも、体調を優先して無理せず過ごしてくださいね。

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