更新日:2024/6/10

葉酸で得られる5つの効果とは|摂り始めるタイミングから妊娠中におすすめの摂取方法まで完全ガイド

葉酸で得られる効果や摂り始めるタイミング、おすすめの摂取方法などについて解説します
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「妊娠中に摂ると良い」と言われる葉酸。とはいえ、葉酸を摂取するとどんな効果を得られるのか、詳しくはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、葉酸の効果や摂取し始めるべきタイミング、効率的に摂取する方法などについて詳しく解説します。

葉酸についての知識を深めて、赤ちゃんを迎えるための準備をしましょう。

葉酸を効率的に摂る方法を先に知りたい人はこちらからどうぞ。

この記事に登場する専門家

医療ライター 遠藤 たまこ

大学病院の医療事務として妊婦健診業務に従事。自身も不妊治療を経験。夫の転勤を機に退職し、前職の知識と自身の経験を活かし、医療ライターとして活動中。

葉酸を摂取すると得られる5つの効果

葉酸とはビタミンBの一種で、血液中の赤血球を形成したりDNAを合成したりする役割があります。そのため、不足すると貧血が生じることも。

特に、妊活中や妊娠中に葉酸を摂取すると次のような効果があります。

れぞれ詳細を見ていきましょう。

効果1.赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げられる

妊娠初期に葉酸を摂取すると、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが下がります

神経管閉鎖障害とは、神経が正常にくっつかないことにより起こる、脳や脊髄の生まれつきの障害です。具体的には、次のような病気があります。

  • 分脊椎
  • 無脳症
  • 脳瘤

本では他の先進国と比較して、特に二分脊椎の発症率が高いです。神経管閉鎖障害を持って生まれた赤ちゃんは、誕生しても生きるのが難しかったり、手術をはじめとした多数の治療が必要となったりします。

ちゃんが障害なく健康に生きる確率を上げられるよう、妊娠初期は葉酸を摂取するようにしましょう。

お、神経管閉鎖障害については以下の記事で詳しく解説しています。病気の詳細や検査方法などについても紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

神経管閉鎖障害と葉酸にはどんな関係がある?赤ちゃんの先天異常をサプリメントで予防しよう【助産師執筆】

葉酸を摂取することで発症を予防することができるといわれている「神経管閉鎖障害」。神経管閉鎖障害とはどんな病気なのか、その原因や検査方法などを、葉酸との関係性を含めて詳しく解説します。赤ちゃんの先天異常を予防するために、妊活中にできることを今から始めていきましょう。

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効果2.妊娠中の貧血予防になる

妊娠中に葉酸を摂取すると、妊婦貧血を予防できる可能性があります

妊娠中は体の中を循環する血液量が増えるため、貧血になりがちです。妊婦貧血は妊婦さんの約20%に発症し、決して珍しい症状ではありません。

娠中以外でもヘモグロビン値が8.0g/dl以下となると重症の貧血と判断されますが、妊娠中では8.0~10.0g/dl程度の貧血でも、低出生体重児や未熟児の頻度が高いと報告されています。最悪の場合は、赤ちゃんが亡くなってしまうケースもあります。

血は葉酸不足によるものと鉄分不足によるものの2種類があるため、葉酸を摂取していれば必ず防げるわけではありません。しかし、貧血を発症する可能性を少しでも減らせるよう、妊娠中も継続して葉酸を摂取しましょう

参考文献:日本産婦人科・新生児血液学会 Q&A産科編Q1-4妊婦貧血とはどんな病気ですか?

効果3.早産や赤ちゃんの発育不全のリスクを減少させる可能性がある

妊娠中に葉酸を摂取すると、早産や赤ちゃんの発育不全のリスクを減らせる可能性があります。早産とは、妊娠22週0日~妊娠36週6日までに起こる出産です。全妊娠の約5%の確率で発生します。

娠22週で誕生した赤ちゃんの体重は500g前後であり、発育が未熟な状態で生まれてきます。そのため、重い障害が出現する可能性が高いです。

正期産に近い妊娠34週以降で生まれた場合でも、呼吸障害をはじめとした長期にわたる障害が残る場合があることが報告されています。

つまり、赤ちゃんを健康な状態で出産するためには、37週0日までおなかの中で育て、早産にならないようにすることが重要です。

産の原因は感染や体質によることが多いとされていますが、その可能性を少しでも下げるために妊娠中は葉酸を摂取しましょう

参考文献:日本産婦人科学会 早産・切迫早産(早産とは)

効果4.常位胎盤早期剝離のリスクを減少できる可能性がある

妊娠中に葉酸を摂取することで、常位胎盤早期剥離のリスクを下げられる可能性があります

常位胎盤早期剝離とは、本来は出産後に剥がれ落ちる胎盤が、妊娠中や赤ちゃんが出てくる前の分娩中に子宮の壁から剥がれてしまうことです。

位胎盤早期剝離は、産科での出血による妊産婦が亡くなってしまう原因の第2位であり、発症するとママの命を脅かす危険性があります。

それだけでなく、胎盤を通して酸素や栄養を受け取っている赤ちゃんへの影響も避けられません。胎盤が剥がれてしまうと赤ちゃんに届く酸素が不足するため、脳性まひをはじめとした障害が出たり、亡くなってしまったりするケースもあります。

酸不足のほか、常位胎盤早期剝離になりやすい人の特徴は次のとおりです。

位胎盤早期剝離はママも赤ちゃんも危険な状態になってしまうため、リスクを軽減できるよう、妊娠中も継続して葉酸を摂取しましょう

参考文献:日本産婦人科医会 常位胎盤早期剥離

効果5.妊娠高血圧症候群のリスクを減らせる可能性がある

葉酸を摂取すると、妊娠高血圧症候群の発症リスクを減少できる可能性があります。

妊娠高血圧症候群とは、妊娠をきっかけに発症する高血圧です。収縮期血圧が140mmHg以上で高血圧と判断され、160mmHgを超えると重症とされています。

娠高血圧症候群は、約20人の妊婦さんに1人の割合で起こるメジャーな産科合併症です。しかし、「たくさんの妊婦さんがなるのだから大丈夫だろう」と安心してはいけません。

娠高血圧症候群が重症化すると、ママはけいれん発作や脳出血、赤ちゃんは発育不全が起こることがあります。母子ともに危険な常位胎盤早期剥離を引き起こすこともあるため、注意が必要です。特に、妊娠34週未満で妊娠高血圧症候群を発症すると重症化しやすい傾向があります。

娠高血圧症候群になりやすい妊婦さんの特徴は、以下のとおりです。

のように、妊娠高血圧症候群はたくさんの原因によって起こりますが、安全に出産を迎える可能性を少しでも上げるために、妊娠中は葉酸の摂取を心がけましょう

参考:日本産科婦人科学会 妊娠高血圧症候群

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葉酸がつわりに効果的って本当?

結論からお伝えすると、葉酸がつわりに直接的な影響を与えることはありません

葉酸につわりを軽減させる効果があるかどうかについて、現在も研究がされていますが、2024年5月時点で科学的な根拠はない状態です。

しかし、前述したように、葉酸にはママと赤ちゃんを助けるたくさんの効果が含まれています。つわりを軽くできなくても、妊活中・妊娠中は葉酸を摂取するようにしましょう。

葉酸はいつからいつまで摂取すればいい?

葉酸の摂取によって妊娠中のママと赤ちゃんに大きな影響があることは分かったものの「いつからいつまで摂取すればいいの?」と疑問に感じた方も多いでしょう。

ここでは、葉酸摂取を始める最適なタイミングと、摂取をやめる時期について解説します。

葉酸を摂取し始めるタイミング

厚生労働省によると、葉酸は妊娠の1カ月以上前からの摂取が推奨されています

なぜなら、赤ちゃんの神経管障害リスクを下げるために葉酸を最も必要とする時期は、妊娠に気づかない可能性があるためです。生理が不順な女性などは妊娠の自覚がないケースもあるでしょう。

神経管閉鎖障害が発症するのは妊娠6週ごろであるため、妊娠が発覚してから葉酸を摂取しても遅い場合があります。とはいえ、明確に妊娠の1ヵ月前を予想することは難しいです。

赤ちゃんが障害を持って生まれてくる可能性を最小限に抑えるため、「赤ちゃんが欲しい」と考えたその時から葉酸の摂取を始めましょう

なお、葉酸を摂取する方法についてはこちらをご覧ください。

葉酸をやめるタイミング

「葉酸はいつまで摂取しないといけないの?」と悩む人もいるでしょう。

葉酸は妊娠初期だけでなく、出産後まで継続して摂取するのがおすすめです。妊娠中期以降も摂取を続けることで、早産や常位胎盤早期剝離といった産科合併症のリスクを軽減させられる可能性があります。

また、
葉酸は血液を造るビタミンのため、授乳期にも欠かせません厚生労働省は、授乳中の女性には通常時に加えて+100μgの葉酸摂取を推奨しています。

さらに、葉酸は妊娠や出産に関連する効果だけでなく、がんの発生リスク低下や脳卒中の予防にも有用である可能性が近年分かってきました。葉酸は妊活中や妊娠初期はもちろんですが、出産後も継続して摂取すると良いでしょう。

参考:厚生労働省eJIM|葉酸塩

なお、葉酸の摂取が必要な時期については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。

【助産師監修】葉酸サプリはいつからいつまで必要?おすすめのサプリや選ぶ時のポイントも解説

葉酸がいつからいつまで必要なのか、葉酸サプリを選ぶポイントもあわせてご紹介します。葉酸は、胎児の臓器形成をはじめ、妊娠中に必要な血液をつくるのに必須の栄養素です。葉酸を効果的に摂取するためには、サプリメントから摂取できる合成葉酸の摂取が推奨されています。妊婦の体に優しいサプリを選んで、健康的な生活を手に入れましょう!

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妊娠前後に必要な葉酸の量

妊娠の時期別に必要な1日の葉酸の摂取量は次のとおりです。

ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを減少させるため、妊活中~妊娠初期は、通常の食事に含まれる葉酸量240μg+400μgと最も多くの葉酸を必要としています。

一方で、厚生労働省が調査した、1日あたりの葉酸摂取平均量は、以下の結果となりました。

  • 20~29歳:231μg
  • 30~39歳:242μg
  • 40~49歳:260μg

の結果から、普通に食事をしただけでは推奨される葉酸摂取量に届かないことが分かります。妊活中や妊娠中は、意識的な葉酸の摂取を心がける必要があるのです。

だし、葉酸の摂りすぎには注意が必要です。体調に異常をきたすおそれがあるため、1日に1,000μgを超える摂取は避けましょう

お、葉酸の必要量については以下の記事で詳しく解説しています。時期によって必要な葉酸量が異なる理由についても紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

妊婦の葉酸の必要量はどれくらい?時期によって違いがあるのには理由があった!

妊婦さんに必要な葉酸量は、妊娠時期により異なります。適切な量の葉酸を摂ることで、胎児の成長や安定したマタニティライフにつながります。葉酸は食事からでも摂れる栄養素ですが、吸収率がよく手軽な葉酸サプリから摂取することがおすすめです。妊娠時期別の葉酸の働きと、信頼できる葉酸サプリを紹介します。

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葉酸を摂取する方法は2つ

ここからは、妊活中や妊娠中に欠かせない葉酸を摂取する方法について解説します。

葉酸は、食べ物またはサプリメントから摂取できます。具体的な摂取方法や効果的に摂取するコツについて、詳しく見ていきましょう。

1.食べ物から摂取する

葉酸は食べ物から摂取が可能で、特に緑黄色野菜などに多く含まれています。具体的に含まれる葉酸量が多い食材の例は以下のとおりです。

酸は水に溶けやすく、熱に弱い性質があるため、茹でるよりも生のまま食べたり、蒸したりする調理方法がおすすめです。

茹で料理にしたい場合は、スープなど茹で汁ごと食べられるメニューにすると良いでしょう。

酸を多く含む食べ物については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひご覧ください。

葉酸の多い食べ物とは?働きや摂取量、注意点も 【助産師監修】

葉酸はママの健康や赤ちゃんの成長に大きく係わる重要な栄養素のひとつです。そのため、妊活開始とともに葉酸の積極的な摂取を始めましょう。今回は、葉酸の多い食べ物や摂り方について紹介します。

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2.サプリメントから摂取する

葉酸は食べ物からだけでなく、サプリメントを併用して摂取することがおすすめです。なぜなら、妊活中の推奨量である1日400μgを食べ物だけでまかなうのはとても難しいためです。

サプリメントであれば、確実に必要量を摂取できるだけでなく、食べ物よりも安定的かつ効率的に葉酸を摂れます。

娠適齢期の女性は仕事が忙しいタイミングと重なり、仕事と家庭、そして妊活との両立に悩む人も多いでしょう。サプリは調理の手間がないため、多忙な方でも手軽に葉酸の摂取が可能です。

た、厚生労働省も妊娠前・妊娠中の女性に対して、普段の食事に加えてサプリメントでの葉酸摂取を推奨しています。妊娠を望んだら葉酸サプリの準備をしましょう。

葉酸を効率的に摂取するならmitasシリーズがおすすめ

妊活中にサプリメントを活用するなら、葉酸サプリのmitasがおすすめです。

mitasは妊娠初期に必要な1日400μgの葉酸を含有しているだけでなく、厚生労働省が推奨する15の栄養素を網羅しています。

えて、mitasには妊活に嬉しい成分もたくさん。着床に影響があるとされているビタミンDや不妊の大敵であるからだの冷えへの対策として、温活成分も配合しています。

「赤ちゃんが欲しい」と考える忙しい女性は、ぜひ毎日の食事にmitasを取り入れて、妊娠しやすいカラダづくりを目指してみてはいかがでしょうか?

また、妊娠がわかったら「mamaru」への切り替えがおすすめです。

推奨されている葉酸量はもちろん、赤ちゃんに必要な栄養や、多くの妊婦さんを悩ませるおなかの悩みをサポートする菌活成分もオールインワンで配合しています。

妊娠中に必要な栄養素をトータル的に摂取したいなら、ぜひmamaruをチェックしてみてくださいね。

妊活中や妊娠中に葉酸は欠かせませんが、必要な栄養素は葉酸だけではありません。

葉酸以外の必要な成分も一緒に摂れるサプリを選んで、より効率的に妊活を進めましょう

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葉酸は赤ちゃんとママに嬉しい効果がいっぱい!妊活中~授乳期まで飲み続けよう

妊活中や妊娠中に葉酸を摂取すると、次のような効果を得られます。

  • 赤ちゃんの神経管障害リスクを下げられる
  • 妊娠中の貧血予防になる
  • 早産や赤ちゃんの発育不全のリスクを減少させる可能性がある
  • 常位胎盤早期剥離のリスクを減少できる可能性がある
  • 妊娠高血圧症候群の発症リスクを減らせる可能性がある

特に、赤ちゃんの神経管閉鎖障害は葉酸の摂取によってリスクを減らせる病気です。

赤ちゃんとママの健康のためにも、安全な出産を迎えるためにも、「赤ちゃんが欲しい」と思ったら葉酸の摂取を始めましょう。

妊活中に葉酸を摂取するなら、葉酸サプリのmitasがおすすめです。推奨量の1日400μgを確実に摂取できるだけでなく、妊活に嬉しいビタミンDや温活成分もまとめて配合されているため、効率的に必要な栄養素を摂取できます。

安全な出産を迎える確率を少しでも上げるためにも、妊活のスタートを決めたら、まずは葉酸サプリの準備から始めましょう

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