更新日:2025/12/24

妊娠中期にお腹がギューッと痛むのはなぜ?腹痛の原因と対処法、注意したい痛みを解説

妊娠中期の腹痛の原因と対処法・注意したい痛みを解説
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「お腹が締めつけられるように痛む」「ときどき下腹部に違和感がある」など、妊娠中期にお腹にギューッとした痛みを感じる妊婦さんは少なくありません。

「これって大丈夫?」「赤ちゃんに影響はないの?」と、不安になることもありますよね。

この記事では、妊娠中期にお腹がギューッと痛む原因をわかりやすく解説。痛みを感じたときの対処法や受診の目安についてご紹介します。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医

毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。

"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。

まきレディスクリニック

妊娠中期にお腹がギューッと痛むのはよくあること?

妊娠中期にお腹がギューッと痛むと、不安になる妊婦さんも多いかもしれません。しかし、この時期に感じる腹痛は、妊娠によって体が変化していく中で起こる一時的なものがほとんど。

子宮が大きくなったり周囲の靭帯が引き伸ばされたりすることで、締めつけられるような違和感や軽い痛みを感じることがありますが、出血を伴わず我慢できる程度であれば過度に心配する必要はありません

妊娠中の体の変化によって起こる腹痛は、特別なことではなく多くの妊婦さんが経験するものです。こうした痛みであれば、お腹の赤ちゃんに直接影響する心配は少ないといわれています。

妊娠中期は腹痛以外にも気になる症状が出やすい時期。吐き気が気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。

日中の眠気でお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

妊娠中期にお腹がギューッと痛む主な原因

妊娠中期に感じる「お腹がギューッとする痛み」には、いくつかの原因があります。

ここでは、妊娠中期に起こりやすい主な原因を見ていきましょう。

  1. 1子宮の収縮(お腹の張り)
  2. 2子宮を支える靭帯の痛み(円靭帯痛)
  3. 3消化器官の運動低下による腹痛

子宮の収縮(お腹の張り)

赤ちゃんの成長にあわせて子宮も少しずつ大きくなっています。その過程で、子宮の筋肉がキュッと収縮することがあり、「お腹の張り」として感じられることがあります。

とくに次のような場合に、お腹の張りを感じやすいといわれています。

  • 長時間立っていたとき
  • たくさん歩いたあと
  • 疲れがたまっているとき

この「ギューッ」は張り?それとも腹痛?

お腹の張りの感じ方には個人差がありますが、張りの場合は腹筋に力をこめたときのように、お腹の表面が硬くなるのが特徴です。

「張り」と「それ以外の腹痛」には、次のような違いがあります。

◆子宮の収縮によるお腹の張り

  • お腹全体が硬くなったように感じる
  • 横になって安静にしていると、自然に治まることが多い
  • 動いたとき、疲れたとき、体が冷えたときに出やすい

腹痛

  • 下腹部や左右どちらかなど、特定の部位が痛むことがある
  • 押すと痛みを感じる場合がある
  • ギューッとした痛み以外に、チクチク・ズキズキするような痛みを伴うことも
  • 体勢を変えても、すぐには治まらないことがある

「お腹全体が硬い感じがするか」「部分的な痛みか」を意識すると、見分けやすくなりますよ。

妊娠中のお腹の張りについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

子宮を支える靭帯の痛み(円靭帯痛)

子宮がどんどん大きくなる妊娠中は、子宮を支えている靭帯(円靭帯)が引き伸ばされることで痛みが出ることがあります。これを円靭帯痛といい、下腹部や足の付け根の少し上あたりに、鋭い痛みやうずくような痛みを感じるのが特徴です。

立ち上がったときや体をひねったときなど、動作をきっかけに痛むことが多いですが、安静にしていると自然に治まるケースがほとんど

多くの妊婦さんが経験する、妊娠中期によくある生理的な症状です。

消化器官の運動低下による腹痛

妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増える影響で、腸の動きがゆるやかになりがち。さらに、冷えや疲れ、ストレスなどで自律神経のバランスが乱れると、腸の動きがより低下してしまうことに。

その結果、便やガスが腸内にたまって腸の壁を圧迫したり、硬い便を出そうとして腸が過剰に痙攣したりすることで、ギューッとした腹痛につながることがあります。

排便の回数が少ない方は注意が必要です。また、場合によっては、下痢を伴うこともあります。

便秘の原因や改善する方法について気になる方は、こちらの記事もぜひチェック!

お腹がギューッと痛むときの対処法

妊娠中期の腹痛は体の変化による一時的なものが多いとはいえ、つらいと不安になりますよね。

お腹がギューッと痛むときは、次のような対処法を試してみてくださいね。

  • 安静にする
  • 体を温める
  • 便秘対策を意識する
  • 水分を補給する

安静にする

お腹に痛みを感じたら、まずは座る・横になるなどして安静にすることが大切です。体を休めることで、張りや痛みが治まる場合も少なくありません。

しばらく休んでも痛みが続く場合や、だんだん強くなってくる場合は、我慢せず医師に相談しましょう。

体を温める

冷えは血流を悪くし、子宮まわりの筋肉を緊張させることで、腹痛を引き起こす原因になることがあります。お腹がギューッと痛むときは、体を内側からも外側からも温めるよう意識してみてください。

温かい飲み物を飲んだり、生姜や根菜類など体を温める食材を取り入れたりするのも◎。寒さを感じるときは、羽織りものを用意したり、腹巻きを活用したりするのもおすすめです。

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便秘対策を意識する

便秘が続くと、腸にたまった便やガスが腸の壁を刺激し、腹痛につながることがあります。便秘気味の方は、水分とあわせて食物繊維を意識的に摂ることが大切です。

【食物繊維を多く含む食材】

  • 野菜類(ごぼう、さつまいも、切り干し大根など)
  • 海藻類(昆布、ひじき、わかめなど)
  • きのこ類(きくらげ、干ししいたけなど)
  • 果物(アボカド、キウイ、乾燥ブルーベリーなど)

食物繊維を多く含む食材については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

とはいえ、毎日の食事だけで補いきれない場合は、サプリメントを活用するのもひとつの方法です。

産婦人科医が監修した「mamaru」は、赤ちゃんの成長に必要なビタミン・ミネラルがバランスよく配合されたサプリ。さらに、妊娠中に乱れがちなママのお腹の調子にも配慮した設計なのが嬉しいポイントです。

食物繊維や乳酸菌、ラクトフェリンといった菌活サポート成分を含み、腸内環境を整えるサポートをしてくれますよ。

また、妊娠中は口にするものの安全性にも気を配りたい時期ですよね。

mamaruは、不要なものをできるだけ省いた無添加設計で、国内のGMP認定工場にて製造されています。さらに、一定の基準を満たしたサプリのみに付与される安心安全マーク」も取得しており、品質面にも配慮されています。

粒は小さめで、ニオイを抑えたコーティングが施されているため、飲みやすさを考えてつくられている点もポイントです。

mamaruは、スギ薬局やマツモトキヨシなど全国のドラッグストアでも購入できますが、初めての方は公式サイトをチェックしてみるのがおすすめ。ここだけの特別価格でお試しできますよ。

日々の食事や生活習慣を大切にしながら栄養面から体調管理を意識したい方は、無理のないサポートとして、mamaruを取り入れてみてくださいね。

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水分を補給する

水分不足は、便秘だけでなく膀胱炎などを引き起こし、結果として腹痛につながることがあります。

妊娠中は、血液量や羊水が増えるだけでなく代謝も高まるため、普段以上に水分が必要な状態です。目安として1日1.5~2L程度を意識して、こまめに水分補給しましょう。

一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ分けて飲むのがポイントですよ。

妊婦さんにおすすめの飲み物は、こちらの記事で紹介しています。

注意が必要なお腹の痛みとその原因は?

妊娠中期の腹痛は、安静にすることで自然に治まるケースが多い一方で、中には早めの受診が必要な痛みが隠れていることもあります。

次のような症状が見られる場合は、速やかに医療機関へ相談しましょう。

  • 痛みがだんだん強くなっている
  • 一定の間隔で、規則的に痛みを繰り返している
  • 出血や強いお腹の張りを伴っている
  • 横になって安静にしても、痛みが改善しない

切迫早産

赤ちゃんは、妊娠37週~41週ごろに生まれるのが正常とされています。それよりも早い、妊娠22週~37週未満で出産につながりそうな状態を「切迫早産」といいます。

次のような症状が見られたら要注意。

  • 安静にしても治まらないお腹の張り
  • 生理痛のような下腹部の痛み
  • 出血
  • 水っぽいおりものが増える

放置すると早産につながる可能性があるため、早めに医師の診察を受けることが大切です。

切迫早産の原因や症状については、こちらの記事で詳しく解説しています。

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離とは、正常な位置に付着している胎盤が、赤ちゃんが生まれる前に子宮壁から剥がれてしまう状態を指します。

胎盤が剥がれると、赤ちゃんへの酸素や栄養の供給が急激に低下するほか、母体にも大量出血のリスクが生じるため、母子ともに命に関わる非常に危険な状態です。

  • 強い腹痛がずっと続く
  • お腹が板のように硬い感じがする
  • 少量ではない出血が見られる

といった症状がある場合は、迷わずすぐに病院を受診してください。

妊娠以外に考えられる腹痛の原因

妊娠中期の腹痛は、多くが妊娠に伴う体の変化によるものですが、中には妊娠とは直接関係のない病気が原因となっている場合もあります。

症状の出方によっては早めの対応が必要になるため、代表的な原因を知っておきましょう。

胃腸炎・尿路感染症

腹痛の原因として、胃腸炎や尿路感染症などの感染症が隠れていることもあります。

胃腸炎は、ウイルスや細菌に感染することで胃や腸に炎症が起こる病気です。腹痛に加えて、下痢・嘔吐・発熱などを伴う場合は、胃腸炎の可能性が考えられます。

胃の痛みが気になる妊婦さんは、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

一方、尿路感染症は、腸内にいる大腸菌などの細菌が尿道から尿路に入り込むことで起こります。

妊娠中は尿管が圧迫され、尿がたまりやすくなるため、感染を起こしやすい状態です。頻尿・排尿時の痛み・排尿後もすっきりしない残尿感といった症状がある場合は、尿路感染症の可能性も疑われます。

虫垂炎(盲腸)などの急性疾患

虫垂炎(いわゆる盲腸)などの急性疾患が原因の場合もあります。虫垂炎は、大腸の盲腸から突き出た「虫垂」に炎症が起こる病気で、右下腹部の強い痛み・発熱・寒気・吐き気や嘔吐などの症状を伴うことがあります。

妊娠中は、子宮の位置が変化することで痛みの場所がわかりにくくなることもあり、「いつもの腹痛と違う」「我慢できない痛み」と感じた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

妊娠中期にお腹の痛みを感じたら、無理せず休息を

妊娠中期は、子宮の成長やホルモンバランスの変化などにより、お腹に痛みや違和感を感じやすい時期です。

安静にすることで自然に治まるような腹痛であれば、妊娠経過に伴う一時的な症状であることがほとんどなので、過度に心配する必要はありません。

一方で、安静にしても痛みが治まらない場合や、強い痛み・出血・規則的な張りを伴う場合には、病気のサインや赤ちゃんへのリスクが隠れている可能性もあります。「いつもと違う」と感じたときは、迷わず医療機関に相談しましょう。

日頃から、体を冷やさないようにすることや、無理をせずこまめに休息をとること、食生活や水分補給を意識することも大切です。便秘などお腹の調子が気になる方は、菌活サポート成分を配合した妊婦さん向けサプリ「mamaru」を取り入れる方法も!

お腹の痛みを感じたら無理せず休息をとることを心がけ、穏やかな妊娠期間を過ごしてくださいね。

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