
更新日:2025/4/28
妊娠中に毛深くなるのはなぜ?原因からお手入れのポイント、赤ちゃんへの影響まで徹底解説

「妊娠してから、なんだか体毛が濃くなってきた気がする……」と、戸惑いを感じている妊婦さんも多いのではないでしょうか?
お腹や腕など、今まで気にならなかった部分の毛が目立ってくると
「このまま毛深いままだったらどうしよう」
「赤ちゃんに影響はないの?」
と、不安になることもありますよね。
この記事では、妊娠中に毛深くなってしまう原因をわかりやすく解説しながら、いつまで続くことなのか、赤ちゃんへの影響はないのかといった疑問にお答えしていきます。
お手入れのポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊娠中に毛深くなるのは自然なこと
「どんどん毛深くなっている気がするけど、これって私だけ……?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、実は、多くの妊婦さんが妊娠中に体毛の変化を感じています。
腕や足、脇などの毛が濃くなったように感じるだけでなく、お腹や胸、背中など、これまであまり気にならなかった部分の毛が目立つようになったと感じる方も少なくありません。
しかしこうした変化は、妊娠によって身体が大きく変化しているサインのひとつ。
特別なことではなく、誰にでも起こりうる自然なことです。
妊娠中に毛深くなる原因
妊娠中に毛深くなってしまうのは、ホルモンバランスの変化が影響しています。
これは妊娠時に起こる自然な現象ですが、体毛の変化にどうつながっていくのか確認していきましょう。
女性ホルモンのバランスが変化する影響
妊娠していない時期には、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が、月経周期に合わせてバランスを保ちながら分泌されています。
しかし、妊娠するとこれらのホルモンは急激に増加します。
とくに妊娠後期には、エストロゲンが妊娠前の約100倍、プロゲステロンが約15倍にまで増えるといわれています。
女性ホルモンにはメラニンの生成を促す働きがあるため、分泌量が急激に増えることでメラニン色素が過剰に作られることに。メラニンは毛穴や体毛の色素を濃くするため、これまで目立たなかった毛が濃く見えやすくなるのです。
さらに、エストロゲンは毛の生え変わる周期(ヘアサイクル)にも影響を与えます。エストロゲンの増加によって毛の成長期が長くなり、体毛がしっかりと伸びるようになるため、毛深くなったと感じる方も多いのです。
男性ホルモンの増加による影響
妊娠中は、女性ホルモンに加えて男性ホルモンの分泌量も増加します。この変化も、毛深くなる原因だと考えられています。
男性ホルモンは、男性に比べて少量ではあるものの、もともと女性の体内でも分泌されています。筋肉や骨の健康を保つなど、大切な役割を担っているホルモンです。
一方で男性ホルモンには体毛の成長を促す働きもあるため、分泌量が増加すると、これまで気にならなかった部分の毛が目立つようになることがあります。
とくに、胸や背中、お腹や顔といった部分の毛は、男性ホルモンの影響を受けやすいとされています。
このように、男性ホルモンや女性ホルモンは毛の成長に大きく関係しています。妊娠によってホルモンバランスが乱れることが体毛の生え方に影響を与えているのです。
また、毛深くなること以外にも、ホルモンバランスの変化による影響が身体に現れることも。そのひとつが、お腹の中央にできる「正中線」です。
正中線については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「正中線」って何?消すためにするべきおすすめの方法5選!
お腹の中央に現れる線。その名も正中線。正中線が消えないと悩むお母さんも多くいらっしゃいます。そこで、この記事では、少しでも早く正中線を消すためのケア方法を5つ紹介し、綺麗なお腹を少しでも早く取り戻していただきたいです!
また、逆に体毛が薄くなった、抜け毛が増えたといった変化を感じる妊婦さんもいます。妊娠中に起こる抜け毛の原因と対策については、こちらの記事を参考にしてください。
妊娠中に抜け毛が増えるのはなぜ?原因と対策、いつまで続くのかまで詳しく解説
妊娠中の抜け毛はホルモンバランスの変化や栄養不足が原因で起こることがあり、日常生活の工夫で対策ができます。この記事では、妊娠中の抜け毛の原因や対策、育毛に効果的な方法について解説します。
体毛の変化はいつまで続く?
「このまま毛深いままだったらどうしよう」と、不安を感じている方もいるかもしれませんが、妊娠中の体毛の変化は一時的なものです。
出産後には自然に元に戻っていくため、過度に心配する必要はありません。
ホルモンバランスが整う産後には自然に戻る
体毛の変化は、主にホルモンバランスの影響によって起こるもの。
個人差はありますが、妊娠中に増加した女性ホルモンは、出産から半年〜1年ほどかけて妊娠前のバランスに戻るといわれています。
男性ホルモンも同様に出産後は分泌が落ち着いていくため、毛量や毛の濃さも、自然に元の状態へと戻っていきます。
産後は逆に抜け毛が気になる人も多い
妊娠中に増加していた女性ホルモンが減少するため、産後は逆に抜け毛が気になる方も少なくありません。
とくにヘアサイクルに影響を与えるエストロゲンの減少により、妊娠中に続いた毛の成長期が終わり、抜けやすくなる時期に移行していきます。
産後の抜け毛に関しては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
産後の抜け毛はいつまで?助産師が解説する原因や今からできる対処法
多くの方の産後の悩みのタネが「脱け毛」です。産後の脱毛は「休止期脱毛症」と呼ばれるホルモンのバランスの乱れに伴う毛周期の変化によって起こる一時的なものです。また産後の栄養状態や生活の変化、ストレスなども影響することがあります。多くの場合が一時的なものであるため、あまり心配しすぎずに過ごしましょう。
さらに、睡眠不足や栄養の偏りも抜け毛を促す要因に。
栄養を摂ることは産後のすこやかな髪や肌づくりにもつながります。妊娠中から栄養バランスの整った食生活を心がけていきましょう。
サプリメントをうまく取り入れて、栄養を補う習慣をつけておくのもおすすめです。
葉酸をはじめ、ビタミンやミネラル、鉄分など妊娠中に摂りたい栄養素をまとめて摂取できるサプリは、こちらからチェックできますよ!
妊娠中は脱毛してもいいの?
産後には体毛の状態が自然に元に戻るとはいえ、「いっそのこと脱毛してしまいたい」と考える方もいるかもしれません。
しかし、妊娠中は体調が変化しやすく、妊婦さんの身体への負担が心配されることから、脱毛は控えた方がよいといわれています。
実際に以下のような理由から、サロンやクリニックでは妊娠中の脱毛を断られるケースが多く見られます。
- 1施術中の身体への負担
- 2肌への刺激
- 3毛周期の変化
脱毛にはある程度の時間がかかるため、長時間の施術が体に負担をかけ、体調をくずしてしまう心配があります。
また、妊娠中は肌が敏感になりやすく、刺激や痛みを普段より強く感じてしまうことも。
さらに、ホルモンバランスの変化によって毛周期が乱れやすくなるため、十分な効果が得られにくい可能性もあります。
脱毛は、出産後に肌や体調が落ち着いてから検討するのがおすすめです。
妊娠中の脱毛については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
【産婦人科医監修】妊娠中の脱毛はNG?ダメな理由とセルフケアの注意点を解説
妊娠中の脱毛で赤ちゃんへの影響がないか不安…そんな妊婦さんに向けて、医療脱毛や家庭用脱毛器のリスク、避けるべきセルフケアをわかりやすく解説します。妊娠中にできる安全なムダ毛処理の方法や、肌トラブルを防ぐ栄養ケアも必見です!
妊娠中のムダ毛処理で気をつけたい4つのポイント
妊娠中の脱毛は控えた方がよいとされているため、気になる場合は自己処理が基本です。
ただし、妊娠中の肌はとてもデリケートな状態。肌への負担を考えて行う必要があります。
ここでは、自己処理をする際に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
1.肌に負担をかけないやり方を選ぶ
妊娠中は肌が敏感になり、刺激による肌トラブルが起こりやすい時期です。
できるだけ肌への刺激が少ない方法で処理することがポイント。電動シェーバーなど、刃が直接肌に触れにくいアイテムを使うのがおすすめです。
反対にカミソリや毛抜きは肌を傷つけやすく、炎症の原因になることもあるため注意しましょう。
また、除毛クリームは化学反応によって毛を溶かして取り除く仕組みなので、肌が敏感なときに使用すると、かぶれなどの肌トラブルが起きる恐れがあります。
2.頻繁な処理は避ける
電動シェーバーは比較的肌にやさしいとはいえ、頻繁に使用すれば肌への負担も大きくなります。
気になるからといって毎日のように処理するのではなく、肌の調子を見ながら、できるだけ間隔を空けて使用するようにしましょう。
3.肌の状態を整えておく
スムーズにお手入れするためには、普段から肌の状態を整えておくことも重要です。保湿ケアのほかに、栄養面など内側からのケアにも気を遣い、肌のコンディションを整えておきましょう。
保湿ケアを習慣化する
妊娠中はホルモンバランスの変化によって肌が乾燥しやすくなるため、ムダ毛処理の前後には保湿ケアもセットで行いましょう。
入浴後にボディクリームを使ってお手入れするなど、肌のうるおいをキープする習慣をつけておくのも◎。
刺激が心配な方は、敏感肌向けの低刺激処方の保湿アイテムがおすすめ。また、香りに敏感な方は無香料タイプを選ぶとより快適に使えますよ。
妊娠中の敏感なお肌にぴったりの保湿クリームはこちらからチェックできますよ!
\皮膚科医監修の無添加クリーム/
栄養バランスの取れた食事をとる
保湿による外側からのケアに加えて、身体のなかから整えていくことも大切。食事の内容は肌に影響しやすいため、栄養バランスを意識した食生活を送りましょう。
不足しがちな栄養素はサプリメントなどで補うのもひとつの方法です。
妊婦さんのためにつくられたサプリ「mamaru」は、1日4粒で妊娠初期から後期までに必要な栄養を手軽にサポート!
厚生労働省の定める葉酸400μgをはじめ、不足しがちな鉄分、ビタミンやミネラルを20種類以上配合しています。
さらに、腸内環境を整えて肌荒れを防ぐ乳酸菌や食物繊維に加え、すこやかな肌を育むビタミンB群もバランスよく配合。
敏感になりがちな妊娠中の肌を、内側から整えるための栄養素をしっかり補えます。
産婦人科医が監修し、妊婦さんに必要な栄養だけをぎゅっと詰め込んだmamaruは、もちろん無添加。厳しい品質管理基準をクリアした証であるGMPマークも取得しています。
小粒サイズで飲みやすいため、つわりの時期も安心。妊婦さんのために考えられたこまかい気配りも、先輩ママから支持されています。
そんなmamaruは、全国のドラッグストアで販売していますが、店頭よりも安く始めるなら公式サイトからの購入がおすすめです。
すこやかな肌づくりと妊娠中の栄養サポート、両方をオールインワンで叶えるなら、ぜひmamaruを取り入れてみてくださいね!
妊娠中に摂りたい栄養素については、こちらの記事も参考になりますよ!
妊娠中の食生活がボロボロ…助産師おすすめの食事のポイントや栄養をとるためのコツが知りたい!
妊娠中、赤ちゃんのために食習慣に気をつけて過ごしたくても、現実の食生活はボロボロ…。思うように過ごせないことも多いと思います。妊娠中の食事が偏ることによるリスクを知り、妊娠中に食生活を気を付けるために取り入れられることを助産師が紹介します。
妊娠初期にいい食べ物一覧|取るべき栄養素とつわり時期の食事について徹底解説!【助産師執筆】
妊娠初期にいい食べ物を一覧にして紹介!妊娠初期は「赤ちゃんに栄養をあげるためにカラダにいいものをしっかりと食べたい」と思う反面、つわりや体調の変化によってなかなか思うように食事が進まないこともありますよね。この記事では、妊娠初期に取るべき栄養素と避けたい食べ物、つわり中の食事について徹底解説していきます。
4.無理な体勢は避ける
妊娠が進むとお腹が大きくなり、下半身に手が届きにくくなっていきます。
無理に前かがみになることで転倒やけがのリスクもあるため、無理な体勢での処理は避けましょう。
ムダ毛の処理は、できる範囲で無理のない姿勢で行うことが何よりも大切です。
毛深くなることで赤ちゃんへの影響はある?
体毛の変化が直接お腹の赤ちゃんに影響することはないといわれています。性別との関係も含め、詳しく確認していきましょう。
赤ちゃんの成長に影響することはない
妊娠中に体毛が濃くなるのは、母体のホルモンバランスの変化によって起こる現象です。
この変化はあくまでママ自身の身体の反応であり、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすことはありません。
また、除毛の際に肌に刺激を感じることがあっても、それが赤ちゃんに直接影響することもありません。
赤ちゃんの性別との関係はない
「体毛が濃くなると男の子が生まれる」といった噂を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、これは医学的な根拠のないジンクスや迷信のひとつです。
妊娠中の毛の変化と赤ちゃんの性別には、科学的な関連性は認められていません。身体の変化に対して過度に心配せず、穏やかな気持ちで過ごすことが大切です。
赤ちゃんの性別が決まるしくみについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【医師監修】赤ちゃんの性別はいつ決まる?エコーでわかる判別時期と気になるジンクス
あなたは「赤ちゃんの性別はいつ決まるの?性別がわかるのはいつ?」と気になっていませんか?この記事では、赤ちゃんの性別が決まるタイミングや仕組みについて解説します。また、赤ちゃんの性別がわかる時期から確認のポイント、性別にまつわるジンクスもぜひチェックしてくださいね!
毛深くなるのは一時的な現象!自己処理は肌への負担も考えて
妊娠中に毛深くなってしまうのは、ホルモンのバランスが大きく変化することが影響しています。
戸惑う方も多いですが、これはあくまで一時的な現象。出産後にホルモンバランスが整っていくことで、自然に落ち着いていくケースがほとんどです。
とはいえ、目につく変化が気になる方も多いでしょう。お手入れは、無理のない範囲で行ってくださいね。
妊娠中の肌はとてもデリケートになっています。シェービングでの刺激が肌トラブルにつながることもあるため、肌の調子を見ながら行うのがポイントです。
身体の外側からの保湿ケアに加えて内側からのサポートも意識し、栄養バランスの摂れた食事を続けることで肌の状態も整いやすくなりますよ。
栄養サポートとしてサプリメントを取り入れるのも◎。「mamaru」なら妊娠中に摂りたい栄養素を効率よく摂取できます。
無理のない範囲でお手入れをしながら、妊娠期間を楽しんでくださいね。
あなたへのおすすめ
mitas series オンラインショップ