更新日:2024/10/18
妊娠前の検査を完全ガイド!知っておきたい費用と夫婦でやるべき検査一覧
将来の妊娠・出産をイメージすると、ドキドキ、ワクワクした気持ちになる一方で、ちゃんと妊娠ができるのか、お腹の赤ちゃんがしっかりと成長してくれるのかなど、不安な気持ちも出てくるでしょう。
妊娠に対する不安を少しでも軽くしたいなら、「妊娠前の検査」を受けてみるのがおすすめです。
この記事では、妊娠や赤ちゃんの成長に影響するものはないかを知るための妊娠前の検査について詳しく解説していきます。
女性だけでなく男性が受けられる検査や、検査費用、検査以外の妊活についても紹介しますので、妊活を考えているご夫婦はぜひ参考にしてみてください。
この記事に登場する専門家
看護師ママライター むねゆか
看護師ママライター
産婦人科勤務経験と2児のママ。
2つの実体験を活かして、妊活・妊娠についての情報を発信します!
妊娠前の検査ってなに?
妊娠前の検査の目的は、妊娠や出産に影響を与える可能性のある病気が隠れていないかを調べること。
妊娠前の検査でもし病気が発見されても、早期に治療をすることで妊活がスムーズに進む可能性もあるんですよ。
妊娠前の検査は絶対受けないといけないの?
妊娠前の検査は、必ず受けなければいけないものではありません。
しかし、年齢などの理由で妊娠に不安がある方や、「早く妊娠したい」と希望している方は、検査を受けることで不安が解消されて、スムーズに妊娠が成立することもあります。
妊娠前の検査は任意ですが、風疹に感染したことがない、ワクチンを接種したことがないという方は、できれば風疹の抗体検査だけは受けておくことをおすすめします。
その理由は、妊娠中にママが風疹に感染すると、お腹の赤ちゃんも感染してしまう危険があるから。
難聴や白内障、心臓の病気などの障害があらわれる「先天性風疹症候群」から赤ちゃんを守るために、妊活前に検査を受けましょう。
風疹の抗体検査について、詳しくはこちらで解説しています。
妊娠前検査はどこで受けられる?
女性の妊娠前検査は、産婦人科で受けられます。
男性の検査は、大学病院や総合病院、産婦人科、泌尿器科、不妊治療専門クリニックで受けることができます。
男性の妊娠前検査を実施していないクリニックもあるため、事前にホームページや電話で確認しましょう。
夫婦で一緒に検査を受けたいという人は、ブライダルチェックをしているクリニックを選ぶのがおすすめですよ。
妊娠前検査の費用はどれくらい?
妊娠前検査は基本的に保険が適用されません。そのため、クリニックによって費用が異なります。
ブライダルチェックとして妊娠前の検査をしているクリニックの相場は、おおよそ30,000~50,000円程度といわれています。
検査費用が高額なため迷う方も多いと思いますが、自治体によっては妊娠前検査に助成金を支給しているところもあります。
お住まいの自治体が給付の対象か、確認してみましょう。
ブライダルチェックがどんな検査か気になる人は、こちらの記事を参考にしてください。
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妊娠前の検査一覧
妊娠前におこなわれる検査の主な内容はこちらです。
- 問診
- 血圧測定
- 体重測定(BMI)
- 内診
- 経腟超音波検査(エコー)
- 子宮頸がん検査
- 感染症検査
- 風疹抗体価検査
- プロラクチンの検査
妊娠前だからこそ必要な各検査について、それぞれ解説していきます。
経腟超音波検査(エコー)
経腟超音波検査は膣にエコーを挿入して、卵巣と子宮に異常がないかを確認します。
卵巣のう種や子宮筋腫、子宮内膜症など、妊娠成立を妨げる病気がないかをチェックします。
子宮頸がん検査
子宮頸がんは子宮の入り口部分にできるがんです。
子宮頸がん検査は、ブラシやヘラ状のもので細胞を採取してがん細胞がないかをチェックします。
妊娠の経過が進むと子宮頸がんの発見が遅れることがあるため、妊活前にチェックしておくと安心ですね。
感染症検査
採血で、B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIVなどの感染症がないかをチェックします。
これらの感染症を知らずに妊娠してしまうと、赤ちゃんに感染してしまうだけでなく、流産や死産など赤ちゃんの命が危険になることもあります。
妊娠前に適切な治療をすることで、赤ちゃんの感染率を下げることができますよ。
風疹抗体価検査
妊娠中にママが風疹に感染してしまうと、お腹の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」になってしまう可能性があります。
先天性風疹症候群は、難聴や白内障、心臓の病気などの障害を起こしてしまう怖い病気。
予防するためには、妊娠前に風疹の抗体がしっかりあるかをチェックすることが大切です。
もし、検査結果でワクチンの接種が必要になった場合、2ヶ月間の避妊が必要となります。
妊活を意識したら、早めに抗体検査を受けましょう。
参考:
厚生労働省 風しんについて
厚生労働省 予防接種が推奨される風しん抗体価について
プロラクチンの検査
プロラクチンは、乳腺の発育や乳汁産生を促す妊娠・産後に重要なホルモン。
しかし、授乳期間以外にプロラクチンが過剰に分泌されると「高プロラクチン血症」となり、排卵障害や無月経など不妊の原因となってしまいます。
プロラクチンの値に異常がないか、採血で調べることができます。
その他の検査
この他にも、医師と相談して追加で受けられる検査には以下のようなものがあります。
- 甲状腺検査
- AMH検査
- 糖尿病検査
- 性感染症検査
- ビタミンDの検査
- 貧血検査
- 麻疹(はしか)
- トキソプラズマの検査
- サイトメガロウイルスIgG
それぞれの検査について解説していきます。
甲状腺検査
甲状腺ホルモンの病気には、ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」と、分泌量が少ない「甲状腺機能低下症」があります。
どちらも卵胞の成長に影響を与え、妊娠の可能性を下げてしまいます。
AMH検査
AMH検査は、卵巣内に残っている卵子がどれくらいあるかを調べる検査です。
しかし、妊娠に重要なのは卵子の数ではなく「質」。
AMH検査では卵子の質までは分からないため、検査結果がよくても必ず妊娠できるというわけではありません。
糖尿病検査
妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンの影響で、血糖値が上がりやすくなります。
血糖値が高い状態が続くと、赤ちゃんの成長に影響を与えたり、流産や早産になってしまったりすることも。
また、ママも妊娠糖尿病になる可能性があるため注意が必要です。
これらの危険を回避するために、妊娠前に血糖値が安定しているかを確認します。
性感染症検査
クラミジアや淋病、カンジタなどの性感染症は、不妊の原因になるだけでなく、赤ちゃんに感染してしまう危険もあります。
性感染症検査は、女性は膣の粘膜を採取、男性は尿から検査します。
ビタミンDの検査
着床率と流産率に関係しているビタミンDが、体内に十分な量があるかを確認する検査です。
貧血検査
妊娠中は貧血になりやすいため、妊娠前に貧血がないかをチェックします。
また、鉄欠乏性貧血は、排卵障害と関連があるといわれています。
麻疹(はしか)の検査
麻疹は空気感染・飛沫(ひまつ)感染・接触感染によって、人から人へと感染する急性ウイルス感染症です。
感染力が強く、免疫がない人は90%以上の確率で感染するといわれています。
妊娠中に麻疹に感染すると、ママは重症化しやすく、赤ちゃんは先天性の障害が起こる可能性や流産、早産の危険があります。
トキソプラズマの検査
トキソプラズマは寄生虫で、生肉やネコの排泄物に寄生しています。
人から人へは感染しませんが、猫を飼っている方は注意が必要です。
妊娠中にトキソプラズマに感染してしまうと、流産や水頭症など赤ちゃんの命が危険になることがあります。
サイトメガロウイルスIgG
サイトメガロウイルスは、成人女性のおよそ7割の方が免疫を持っているといわれています。
注意したいのは、ママが感染してお腹の赤ちゃんにも感染してしまった場合、赤ちゃんの治療薬がないことです。
赤ちゃんがサイトメガロウイルスに感染すると、低出生体重や小頭症、難聴などの症状が出てしまうことがあります。
このほかにも、「フーナーテスト」という性交後におこなう検査もあります。
フーナーテストについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
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男性が受けるべき妊娠前の検査一覧
妊娠前の検査の中には、女性だけでなく男性にも受けてほしい検査があります。
実は不妊の原因の半分は、男性が関係しているといわれています。
不妊となる原因がないかどうかを先に知っておくためにも、夫婦で一緒に妊娠前の検査を受けましょう。
男性の妊娠前検査には、先ほど紹介したB型肝炎やHIVなどの感染症検査、クラミジアなどの性感染症検査、風疹抗体検査など女性と共通のもののほか、男性独自の検査もあります。
ここからは、男性独自の検査について詳しく解説していきます。
精子検査
精子検査では、以下のような項目をチェックします。
- 精液量
- 精子濃度
- 精子運動率
それぞれのチェック項目について解説していきます。
精液量
WHO(世界保健機構)が定めている精液量の正常値は1.4ml以上です。
精液量が少ない原因は疲労や生活習慣も関係しますが、射精した精液が膀胱の方に逆流してしまう「逆行性射精」の可能性もあります。
精子濃度
精子濃度は、精子1ml中の精子の数を顕微鏡で調べます。
精子濃度の正常値は1600万/ml以上で、正常値より低いと「乏精子症」、まったく精子が存在しないと「無精子症」と診断されます。
精子運動率
精液の中で動いている精子の割合を測定する検査で、正常値は42%以上です。
正常値以下の場合、「精子無力症」と診断されます。
また、精液量×精子濃度×運動率で総運動精子数が計算でき、この値は妊娠率に関係します。
更に詳しく調べたいという人は、精子の正常形態率やDNA損傷率なども調べることができるため、医師に相談しましょう。
抗精子抗体
抗精子抗体とは、精子を外敵と判断して攻撃してしまう抗体のことです。
男性には元々抗精子抗体は存在しませんが、何かしらの原因で精液と血液が混じってしまうと、抗体ができてしまうことがあります。
まれに女性で抗精子抗体を持っている人もいて、男女ともに抗精子抗体が陽性の場合は自然妊娠の確率が低いといわれています。
妊娠前の男性の検査についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
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検査以外で妊娠前にしておいた方がよいことはある?
ここまで妊娠前に受けられる検査について紹介してきましたが、スムーズな妊活のために、ほかにもやっておきたいことがあります。
ここからは、妊娠前検査以外で妊娠に向けて夫婦でやりたい妊活について紹介します。
家族計画を立てる
どれくらいの時期に妊娠を希望しているのか、将来の家族構成、出産後の生活など、2人で作り上げる理想の家族計画についてしっかりと話し合いましょう。
また、不妊治療が必要になった場合のことを話し合っておくのもよいですね。
基礎体温を測定する
妊娠を希望するなら、妊娠しやすい時期に性行為のタイミングを合わせることが大切。
妊娠しやすいタイミングは、基礎体温を測定することで分かります。
「排卵日」が妊娠しやすいタイミングだと思っている方が多いかもしれませんが、実は最も妊娠しやすいタイミングは「排卵日2日前」なんです。
基礎体温測定を2~3ヶ月続けると、排卵日2日前が分かりやすくなりますよ。
生活習慣を整える
妊娠しやすい体になるためには、生活習慣を見直して整えていくことが大切。
意識してほしいポイントはこちら。
- バランスのよい食事
- 適度な運動
- 禁酒・禁煙
- 十分な睡眠
- ストレス対策
妊娠中、お腹の赤ちゃんはママの血液を栄養に成長していきます。
これらの習慣は妊娠しやすくするためだけではなく、これから迎える赤ちゃんのためにも必要なこと。
妊活中から生活習慣を改善していきましょう。
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葉酸サプリを取り入れる
妊活を始めたら、特に取り入れたい栄養素が「葉酸」です。
あまり馴染みのない栄養素だと思いますが、お腹の赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」を予防する妊娠中には欠かせないもの。
神経管閉鎖障害は、赤ちゃんの先天異常の中で唯一予防できる疾患といわれ、妊娠初期にママのお腹に十分な葉酸があることで防ぐことができます。
ただし、神経管は妊娠に気づく前から作られ始めるため、妊娠が分かってから葉酸を摂取し始めても間に合わないことも。
妊活期間から取り入れていくことが大切なんですよ。
そしてもう一つ重要なのが、妊活・妊娠中に必要な葉酸の量は食事だけでは十分に摂取ができないこと。
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